OfferBox経由の学生の面接評価がばらつくとき|4つの元と直し方
OfferBox経由の学生が、面接に進んだ。一次の面接官は「良い」と言い、二次の面接官は「合わない」と言う。同じ学生で評価が割れ、最終で決められない。逆に、面接官が変わると、通る学生の傾向が変わる。結論から言うと、ばらつきの元は四つです。「こんな人」が面接官の間で合意されていない、段階ごとに見る項目が決まっていない、印象や志望動機で評価している、面接官がオファーの文面と面談の記録を知らない。四つを直し、評価を「行動の事実」で一行に書く型にし、面接官ごとの評価を並べてばらつきの場所を見ます。大学名・適性検査・志望動機は評価に入れず、面接後に評価を戻し合う場を持ちます。 この記事では、四つの元とサインと直し方、一行の型、並べて見ること、割れた学生の扱い、入れないもの、戻し合う場、分担を整理します。評価基準の作り方はOfferBoxで会う学生の評価基準の作り方、面接官への説明はOfferBox経由の学生を面接する現場社員への説明で書きました。この記事は、ばらつきが出たあとの直し方です。
この作業の目的|「誰が面接しても、同じ学生が通る」状態に近づける
面接評価のばらつきは、面接官の能力の差ではなく、面接官が「何を見るか」を共有していないことから起きます。共有されていれば、見方は違っても、評価は近づきます。
目的は、面接官を揃えることではなく、「何を見るか」と「どう書くか」を揃えることです。
ばらつきの、四つの元
| 元 | サイン | 直し方 |
|---|---|---|
| 1. 「こんな人」が合意されていない | 面接官ごとに「良い学生」の像が違う。「元気がある」と「落ち着いている」で割れる | 「こんな人」を一枚にして、面接官全員と合意する |
| 2. 段階ごとに見る項目が決まっていない | 一次と二次で同じことを聞き、同じことを違う基準で評価する | 段階ごとに、見る項目を一つに |
| 3. 印象や志望動機で評価している | 「話しやすかった」「熱意があった」「志望動機が薄い」で評価が書かれている | 「行動の事実」で書く型に |
| 4. 面接官がオファーと面談を知らない | 「なぜうちに」と聞き、「オファーをもらったから」に「志望度が低い」をつける | オファーの文面と面談の記録を、面接前に一行で渡す |
四つは、上から順に直します。「こんな人」がなければ、段階ごとの項目は決まらず、項目がなければ「行動の事実」で書けません。「4」は、OfferBox経由の学生に特有のばらつきです。
1. 「こんな人」を、面接官全員と合意する
- 「こんな人」を、条件・志向・行動の三つに分けて一枚に:OfferBoxで採りたい学生像を言葉にする
- 面接官全員に見せ、「これで見る」と合意する:見せるだけでなく、「違うと思う点はあるか」を聞く
- 面接官ごとの「良い学生」の像を、先に出してもらう:出してもらうと、ずれが見える
- 合意した一枚を、面接のたびに手元に:合意して終わりにしない
面接官が「こんな人」を自分の言葉で言えるようになれば、ばらつきの半分は減ります。
2. 段階ごとに、見る項目を一つにする
| 段階 | 見る項目(例) | 見ない項目 |
|---|---|---|
| 面談 | 「こんな人」に近いか(一つの行動で) | 合否は出さない |
| 一次 | 行動:「自分で始めて続けた」の事実があるか | 志望動機、業界知識 |
| 二次 | 志向:「最初の1年」の仕事に、本人が向かえるか | 一次で見た行動をもう一度 |
| 最終 | 条件と、入社後の場面を本人が描けているか | 一次と二次で見たことの再確認 |
段階ごとに項目を一つにすると、面接官は「自分は何を見る係か」が分かり、他の段階の項目で評価しなくなります。段階の分け方はOfferBoxで会う学生の評価基準の作り方の手順2で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「面接評価がばらつくのは、面接官の経験の差なので、面接官研修で直す」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、OfferBoxの運用を見ていますが、ばらついている会社の評価の記録を並べると、経験の長い面接官と短い面接官で割れているのではなく、「こんな人」の像が面接官ごとに違い、「元気」「落ち着き」「熱意」といった印象の言葉で評価が書かれています。印象の言葉は、面接官の数だけ違います。「行動の事実」で書く型にした会社では、経験の差があっても、評価が近づいています。当社が面接評価の相談を受けるとき、最初にやるのは、面接官研修ではなく、評価の記録を「行動の事実」の型に変えることです。型が変わると、面接官は事実を聞くようになり、評価が揃います。
3. 評価を、「行動の事実」で一行に書く
- 型:「学生時代に〇〇を(自分で始めた/続けた/人を巻き込んだ)事実:△△。『こんな人』の行動との近さ:近い/やや近い/遠い」
- 印象の言葉を使わない:「元気」「熱意」「落ち着き」「話しやすい」「素直」は書かない
- 事実が聞けなかったら、「聞けなかった」と書く:「良い」でも「悪い」でもない
- 一行で足りる:長い評価は、印象が混ざる
- 「こんな人」との近さを、三段で:数字の点数にすると、点数の付け方でばらつく
「行動の事実」の物差しはOfferBoxで会う学生の評価基準の作り方の手順3で書きました。
4. 面接官に、オファーと面談を一行で渡す
- 「文面で〇〇に触れ、面談で△△を話した。選考ではないと伝えてある」:一行
- 「なぜうちに」を聞かない:オファー経由の学生は、会社から声をかけられて来ている。志望動機は、選考が進む中でできる
- 面談の続きとして始める:「面談で△△の話をされたと聞いています。その続きを」
- オファーで伝えた「何を見るか」と同じことを見る:文面と面接がずれない
OfferBox経由の学生の面接の入り方はOfferBox経由の学生を面接する現場社員への説明で書きました。「4」を直さないと、オファー経由の学生だけ、評価が低く出ます。
面接官ごとの評価を並べて、ばらつきの場所を見る
- 面接官ごとに、評価の「近い/やや近い/遠い」の分布を並べる:一人だけ「遠い」が多い、一人だけ「近い」が多い、が見える
- 同じ学生を複数の面接官が見た場合、評価が割れた学生を並べる:どの項目で割れたか
- 割れた元が、四つのどれかを見る:「こんな人」の像か、項目か、印象か、オファーを知らないか
- 月に一度、面接官と一緒に見る:責めない。「ここで割れたので、こう揃えたい」
並べて見ると、ばらつきが「誰と誰の間」「どの項目」で起きているかが分かります。
評価が割れた学生の扱い
- 割れたら、「行動の事実」に戻る:「一次で聞いた事実」と「二次で聞いた事実」を並べる。印象で決めない
- 事実が足りないなら、もう一度会う:「話す場」として。合否のためではなく、事実を聞くために
- 面接官同士で、事実を持ち寄って話す:「あなたが聞いた事実は何か」
- それでも割れたら、「こんな人」の一枚に戻る:一枚のどこに近いか、遠いか
- 割れたこと自体を、記録に残す:「こんな人」の見直しの材料
割れた学生を「どちらかの面接官が正しい」で決めると、面接官の間に上下ができ、次から評価が偏ります。
評価に入れないもの
- 大学名:「こんな人」の行動と別の軸。OfferBoxで大学群を条件にすることについて
- 適性検査の結果:合否の基準にせず、面接で確かめる仮説に。OfferBoxの適性検査結果を選考にどう使うか
- 志望動機:オファー経由の学生には、選考の前に志望動機がなくてよい
- 印象の言葉:「元気」「熱意」「落ち着き」
- 面接官との相性:「話しやすかった」は、面接官の側の評価
入れないものを先に決めておくと、面接官が「何で評価してよいか」に迷わなくなります。
面接後に、評価を戻し合う場
- 面接のあと、面接官同士で「行動の事実」を持ち寄る:短い時間で
- 人事が、四つの元のどれかでずれていないかを見る
- ずれがあれば、その場で「こんな人」の一枚か、段階の項目に戻る
- 月に一度、面接官全員で評価の分布を見る:ばらつきの場所と、揃え方
- 「こんな人」を、面接の記録から見直す:年に一度。OfferBoxで会う学生の評価基準の作り方の手順6
戻し合う場がないと、ばらつきは面接官ごとに固定します。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 「こんな人」の一枚を作り、面接官全員と合意する | 人事と面接官全員 |
| 段階ごとに見る項目を一つに決める | 人事と責任者 |
| 「行動の事実」の一行の型を作る | 人事 |
| オファーと面談を一行で面接官に渡す | 人事 |
| 「行動の事実」で評価を書く | 面接官 |
| 面接官ごとの評価を並べ、ばらつきの場所を見る | 人事 |
| 割れた学生の扱いを決める | 面接官同士と人事 |
| 月に一度の戻し合う場 | 人事と面接官全員 |
運用代行や代理店が支えられるのは、「こんな人」の一枚の型、段階ごとの項目の型、「行動の事実」の一行の型、並べて見る表の型、戻し合う場の進め方までで、「こんな人」の決定、面接、評価、割れた学生の判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは切り分けの話です。当社がOfferBoxで「面接評価がばらつく」という相談を受けるとき、「OfferBox経由の学生だけばらつく」のか「全部の経路でばらつく」のかを分けます。前者なら、四つ目の元(面接官がオファーと面談を知らない)が主で、一行を渡すだけで直ることが多いです。後者なら、一つ目から三つ目の元で、「こんな人」の合意と段階の項目と「行動の事実」の型が要り、時間がかかります。相談の多くは、両方が混ざっていて、「OfferBox経由の学生の評価が低く出る」ことから、「OfferBoxの学生は質が低い」という判断に行きかけています。当社は、その判断の前に、面接官がオファーの文面を読んでいたか、「なぜうちに」を聞いていなかったか、を確かめてもらいます。
まとめ
- ばらつきの元は、「こんな人」の合意がない・段階ごとの項目がない・印象や志望動機で評価・面接官がオファーと面談を知らない、の四つ。上から順に直す
- 「こんな人」を条件・志向・行動の一枚にし、面接官全員と合意する。段階ごとに見る項目を一つにし、他の段階の項目で評価しない
- 評価は「行動の事実」で一行。印象の言葉を使わず、事実が聞けなかったら「聞けなかった」と書き、近さは三段で
- 面接官にオファーと面談の記録を一行で渡し、「なぜうちに」を聞かず、面談の続きとして始める。OfferBox経由の学生だけ低く出るなら、ここ
- 面接官ごとの評価を並べてばらつきの場所を見る。割れた学生は事実に戻り、大学名・適性検査・志望動機・印象・相性を評価に入れず、月に一度戻し合う
よくある質問
面接官が「印象も大事だ」と言って、事実の型を使いません
印象を否定せず、「印象は書かず、印象の元になった事実を書いてほしい」と伝えます。「元気があった」の元には、「〇〇の話を、身を乗り出して話した」という事実があります。事実を書けば、印象は他の面接官にも伝わり、印象だけを書くと、伝わりません。型は、印象を消すものではなく、印象を事実に変えるものです。
最終の面接官(経営)だけ、評価が違います
最終の面接官にも、「こんな人」の一枚と、段階ごとの項目(最終は「条件と入社後の場面を本人が描けているか」)と、オファーと面談と一次・二次の記録の一行を渡します。経営は、一次・二次の記録を読まずに最終に入ることが多く、そこで「なぜうちに」に戻ります。記録を読んでもらうだけで、ばらつきは減ります。
面接評価の整理は、御社に相談できますか
できます。当社は、「こんな人」の一枚の型、段階ごとの項目の型、「行動の事実」の一行の型、並べて見る表の型、戻し合う場の進め方を支えられます。「こんな人」の決定、面接、評価、割れた学生の判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、OfferBoxの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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