シリーズB以降のスタートアップのOfferBox運用|誰が教えるかを先に
資金調達を重ねて、社員が増え、部門ができ始めた。これまで中途採用だけで来たが、組織を長く作るために新卒を採り始めたい。OfferBoxで「急成長中のスタートアップで、若手から裁量」と送ると、承認は付くが、面談で「新卒を採るのは初めてですか」「誰が教えてくれますか」「一年後も同じ仕事ですか」と聞かれ、答えが曖昧だと離れます。結論から言うと、シリーズB以降は、中途中心の会社が初めて新卒を採る時期です。最初に決めるのは、「なぜ中途ではなく新卒か」を一行にすること、育てる担当を一人置くこと、調達の情報を文面に書かないこと、一年後に会社が変わっていることを正直に伝えること、名義を初期から働く若手にすることです。 この記事では、この時期のスタートアップが割ける時間と人、学生が確かめること、最初に決めること、文面の書き方、分担、やりがちな失敗を整理します。急に人が増える時期の運用は急成長フェーズの会社のOfferBox運用、大きくなったあとの運用はメガベンチャーのOfferBox運用で書きました。調達に関わる情報の扱いは、自社の方針と専門家の助言に従ってください。数値は書きません。
この規模で割ける時間と人
| 状況 | 起きること |
|---|---|
| 中途採用だけで来て、新卒の育成の仕組みがない | 「誰が教えるか」に答えられない。入った新卒が放置される |
| 部門ができ始め、組織が四半期で変わる | 文面の「最初の年」が、入社時に変わっている |
| 採用の人数と時期が、調達の状況で動く | 送る時期が読めず、途中で人数が変わる |
| 人事が採用チームとして立ち上がったばかり | 型と台帳がなく、中途の型で新卒を回す |
| 面接官が中途採用の感覚 | 「即戦力か」で見て、新卒の伸びしろを見ない |
| 「調達した」「急成長」を魅力だと考えている | 学生には「資金が尽きたら」「急に変わる」の不安に読まれる |
この時期のスタートアップがOfferBoxに割ける時間は、採用チームの人数より、「育てる担当が一人いるか」で決まります。育てる担当がいなければ、採れても育たず、次の新卒がさらに採りにくくなります。
学生が、承認の前に確かめること
- 資金は続くか:調達の数値ではなく、「何を、誰に、どう届けて、続いているか」。数値は学生を安心させない
- 新卒を育てられるか:初めての新卒なら、教える仕組みがないことを学生は知っている。誰が、何を、隣で教えるか
- 一年後に、自分は何をしているか:組織が変わるので、「今の仕事」が一年後に残っているか。変わることを知ったうえで来る学生を探す
- メガベンチャーや大企業と、何が違うか:「成長」「裁量」では区別できない。部門ができる過程に自分が関われる、という具体
- 辞めた人がいるか、なぜか:スタートアップは辞める人がいることを学生も知っている。隠さない
- 社長と初期の社員は、どんな人か:会社の空気は、初期の人が作っている
エージェントベストの見解
新卒を採り始めたあと、最初の年で起きることに共通するのは、育てる担当がおらず、入った新卒が「中途と同じ扱い」で放置され、一年で辞めることです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、OfferBoxの運用代行を受けているので、中途中心のスタートアップが初めて新卒を採った年の、入社後を聞く機会がありますが、採用のときは全員が歓迎していたのに、入社すると「即戦力ではない」と現場が戸惑い、誰が教えるかが決まっていないまま数か月が過ぎ、新卒が「自分は場違いだった」と辞める、という形が多くあります。その一人が辞めると、翌年に「うちに新卒は早い」となり、新卒採用そのものが止まります。当社がこの時期のスタートアップに最初に決めてもらうのは、送る数でも文面でもなく、「育てる担当を一人、名前で決めること」です。担当が決まらないなら、その年は新卒を採らず、インターンか中途にすることを勧めています。
最初に決めること
- 「なぜ中途ではなく新卒か」を、一行にする:「〇〇の仕事を、ゼロから教えて、△△を任せたい」「部門を長く作る人を、初めから育てたい」。「若い人が欲しい」「勢いが欲しい」は理由にならない
- 育てる担当を、一人、名前で決める:本業との兼務でよいが、「最初の年に隣で教える人」を決める。決まらないなら、その年は採らない
- 調達の情報を、文面に書かない:調達額、評価額、投資家の名前。自社の方針と専門家の助言に従う。書いても学生の安心にならない。この記事では数値を書かない
- 一年後に会社が変わっていることを、正直に一文で:「組織と仕事の中身は、一年で変わることがあります。変わるときは本人と話して決めます」
- 名義を、初期から働く若手にする:「入った頃と今で、会社がどう変わったか」を語れる人。中途で入った社員でもよい。OfferBoxの運用に現場社員を巻き込む方法
- 面接官に、新卒の見方を伝える:「即戦力か」ではなく、伸びしろと行動で。OfferBox経由の学生を面接する現場社員への説明
- 採用の人数が調達で動く前提で、小さく早く送る:決まった分だけ送り、増えたら足す。OfferBoxのオファーを送る時期と時間帯の考え方
- 「最初の年」を四半期で見直す:組織が変わったら、送信を止めて文面を直す。急成長フェーズの会社のOfferBox運用
文面の書き方|「調達」「急成長」ではなく「変わる会社で、誰が教えるか」
| 書かない | 書く |
|---|---|
| 「シリーズBを調達」「急成長中のスタートアップ」 | 何を、誰に、どう届けて、続いているか。数値でなく事実で |
| 「若手から裁量」「ゼロイチ」 | 最初の年に、誰が隣で、何を教えるか。任せる範囲と任せない範囲 |
| 「優秀な仲間」「刺激的な環境」 | 初期から働く若手が、入った頃と今で会社がどう変わったか |
| 「一緒に会社を大きくしよう」 | 「一年で組織が変わることがあります。変わるときは本人と話します」 |
| 中途向けの文面の流用 | 新卒に「なぜ新卒か」を一行で。「即戦力」の言葉を使わない |
- 名義の若手が、「入った頃と今」を一場面書く:変わり続ける会社の実態は、この場面にある
- 「初めての新卒」なら、隠さず書く:「あなたが最初の新卒です。教える仕組みはこれから、〇〇が隣で作ります」。書き方は新規事業を立ち上げる会社のOfferBox運用の「決まっていること・いないこと」と同じ
- 文面の基本:OfferBoxのオファー文面の基本。条件は採用サイトに。OfferBoxと採用サイトの役割分担
中途の型で新卒を回さない
- 選考の段を、新卒用に組み直す:中途の「職務経歴を聞く」型を、新卒に当てない。文面の場面の続きから、行動を聞く。OfferBox経由の学生との初回面談の設計
- 承認への当日返信の型を、新卒用に作る:中途の「書類をお送りください」ではなく、「面談の日程を」
- 内定のあとのフォローを、新卒用に:入社までの期間が長い。中途にはない時間。OfferBoxで内定を出したあとのフォロー
- 台帳を、中途と分ける:段と基準が違う。OfferBoxと採用管理システム(ATS)の連携の考え方
運用の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 「なぜ中途ではなく新卒か」の一行 | 経営 |
| 育てる担当の決定と、その人の時間の確認 | 経営と部門の責任者 |
| 「こんな人」の一行と検索条件 | 採用チームと育てる担当 |
| 検索、文面の下書き、送信、一次返信 | 採用チーム、または代行 |
| 文面の最終確認、名義、面談 | 初期から働く若手と、育てる担当 |
| 面接官への新卒の見方の説明 | 採用チーム |
| 一年後に変わることの一文と、四半期の見直し | 経営と採用チーム |
| 調達の情報の扱いの判断 | 経営。専門家の助言を受けて |
- 採用チームが立ち上がったばかりなら、検索・下書き・送信・一次返信を外に出し、新卒の型を作る時間に:OfferBoxの運用代行に任せられる範囲と自社で持つ判断
- 育てる担当は、代行できない:ここだけは社内で
運用代行や代理店が支えられるのは、「なぜ新卒か」の一行の型、新卒用の文面と返信の型、台帳の型、検索・下書き・送信・一次返信までで、理由の決定、育てる担当の決定、名義の選定、面談、調達の情報の判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは切り分けの話です。シリーズB以降のスタートアップで、社内に残すべきなのは、「なぜ新卒か」の一行、育てる担当、名義の若手が語る「入った頃と今」、面談、の四つです。ここから先の、検索、文面の下書き、送信、一次返信、新卒用の型と台帳は、外に出せます。当社がこの時期のスタートアップの代行を受けるときは、中途の型と分けた新卒の型(返信、面談の入口、内定後のフォロー)を当社が用意し、社内には育てる担当と名義と面談だけを残す形にしています。この線を引かずに、「採用チームが立ち上がったので全部社内で」とすると、中途の型で新卒を回し、「即戦力か」の面接で新卒を離します。逆に、「忙しいので育てる担当も外に」とはできません。育てることだけは、会社の中の人にしかできず、それが決まらない年は、採らないほうが、学生にも会社にも無理がありません。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 育てる担当を決めずに採る | 入った新卒が放置され、一年で辞め、新卒採用が止まる | 名前で一人決める。決まらないなら採らない |
| 「調達」「急成長」を魅力に書く | 「資金が尽きたら」「急に変わる」の不安に読まれる | 何を誰にどう届けて続いているか、を事実で |
| 中途の型で新卒を回す | 「即戦力か」の面接で離す | 新卒用の型を分ける |
| 一年後に変わることを隠す | 入社後に「聞いていない」で辞める | 一文で正直に |
| 「若い人が欲しい」で新卒を採る | 理由がなく、文面の中心がない | 一行で言えるまで採らない |
最も多いのは、一つ目です。採るときは全員が歓迎し、入ったあとに誰が教えるかが決まっていません。
まとめ
- シリーズB以降は、中途中心の会社が初めて新卒を採る時期。「なぜ中途ではなく新卒か」を一行で言えないなら、採る時期ではない
- 育てる担当を一人、名前で決める。決まらない年は、インターンか中途に。育てることは代行できない
- 調達の情報を文面に書かない。「何を、誰に、どう届けて、続いているか」を事実で。一年後に組織が変わることを正直に一文で
- 名義は初期から働く若手で、「入った頃と今」を一場面。面接官に「即戦力か」ではなく伸びしろで見ると伝える
- 中途の型と分けて、新卒用の返信・面談・内定後のフォロー・台帳を作る。採用の人数が調達で動く前提で、小さく早く送り、「最初の年」を四半期で見直す
よくある質問
育てる担当を決めたいのですが、全員が忙しくて手を挙げません
その年は、新卒ではなく、インターンか中途にすることを勧めます。育てる担当がいない新卒採用は、入った学生が放置されて辞め、翌年に「新卒は早い」となって、新卒採用そのものが止まります。担当が決まる年に採るほうが、長い目で新卒採用が続きます。インターンから始める形はOfferBoxとインターンシップをつなげる設計で書きました。
調達したことは、公表しています。文面に書いてはいけませんか
公表していても、文面には書かないことを勧めます。学生は調達の数値で安心せず、「資金が尽きたら」の不安を思い出します。書くなら、調達で何をするか(部門を作る、事業を広げる)を、学生の「最初の年」につなげて書きます。数値そのものは、この記事の方針として書きません。扱いは自社の方針と専門家の助言に従ってください。
シリーズB以降のスタートアップのOfferBox運用は、御社に相談できますか
できます。当社は、「なぜ新卒か」の一行の型、新卒用の文面と返信の型、台帳の型、検索・下書き・送信・一次返信を支えられます。理由の決定、育てる担当の決定、名義の選定、面談、調達の情報の判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、OfferBoxの運用代行も受けています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
OfferBoxの運用、ひとりで抱えていませんか
- 検索条件・オファー文面・承認後の面談まで、いまの運用を一緒に点検します
- 運用代行は入社承諾時のみ課金の完全成果報酬(20万円/1名)
- これから申し込む場合も、料金はOfferBoxの正規料金のままです
この記事の内容に合うサービス:OfferBox運用代行 ↗入社承諾時のみ20万円の完全成果報酬