Wantedlyの運用代行に不満があるとき|不満の4つの正体と直し方
Wantedlyの運用を代行に出している。記事もスカウトも。ところが、不満が溜まる。記事が自社の言葉に見えない、返信が来ない、報告が閲覧数と送信数だけ、面談で候補者に「記事と違う」と言われる。「代行を変えれば直る」と考える。結論から言うと、代行への不満の正体は四つです。記事が「自社の人が言いそうにない言葉」になっている、「こんな人」と現場の一文と社員の場面を自社が渡していない、送る相手の決定や文面の最終確認や面談を代行に渡しすぎている、報告が閲覧数と送信数だけ。代行を責める前に、自社が渡していたものを確かめます。作業と判断を分け直し、「聞く」と「面談」を自社に戻し、報告の型を決め、一か月見てから、それでも直らないときに切り替えを考えます。切り替えても、記事は残ります。 この記事では、四つの正体、自社が渡していたものの確認、分け直し、戻すもの、報告の型、一か月、切り替えの判断、失うものと残すもの、分担を整理します。代行の範囲はWantedlyのスカウトを代行に出せる範囲、記事の外注はWantedlyの記事を外部に書いてもらうときの注意、OfferBoxの場合はOfferBoxの運用代行に不満があるときの見直し点で書きました。
この作業の目的|不満を、「誰が何を持つか」の問題として直す
代行への不満は、「代行の質」の問題に見えますが、多くは「自社と代行の間で、誰が何を持つか」が決まっていない問題です。Wantedlyでは特に、「聞く」と「面談」を代行に渡すと、記事も面談も自社の人の言葉でなくなります。
目的は、代行を変えることではなく、作業と判断の境目を決め直し、自社が持つべきものを自社に戻すことです。
不満の、四つの正体
| 不満 | 正体の候補 |
|---|---|
| 記事が自社の言葉に見えない | 代行が社員に聞かず、会社の資料から書いている。または、聞いたが自社の人が確認していない。Wantedlyの記事を外部に書いてもらうときの注意の「丸投げの失敗」 |
| スカウトの返信が来ない | 「こんな人」を自社が渡していない。代行が広い条件で、会社説明の文面を送っている |
| 面談で「記事と違う」と言われる | 記事の最終確認を自社がしておらず、実態と違う記事が出ている。面談に出る人が記事を読んでいない |
| 報告が閲覧数と送信数だけ | 報告の型(段ごとの数・来た人の言葉・止まりと直し)を自社が決めていない |
| 何をしているか分からない | 作業と判断の境目が曖昧で、「送る相手の決定」を誰がしているかが分からない |
四つに整理すると、「記事が自社の言葉になっていない」「『こんな人』と場面を渡していない」「判断を渡しすぎている」「報告の型がない」です。どれも、代行の側だけでは直せません。
代行を責める前に、自社が渡していたものを確かめる
- 「こんな人」の一枚を、代行に渡していたか:渡していなければ、代行は広い条件で送るしかない
- 現場の一文と「最初の数か月」を、募集ごとに渡していたか:渡していなければ、「こんなことやります」は業務内容の羅列になる
- 社員の「先週の一日」を、代行が聞ける形にしていたか:社内の人が同席して、社員が話し、代行が聞く形。Wantedlyの記事を外部に書いてもらうときの注意の「取材の形」
- 記事を出す前に、話した本人と人事が「言いそうか」で確認していたか:していなければ、自社の言葉にならない
- 面談に出る人と枠を、代行に伝えていたか:伝えていなければ、返信が来ても面談が組めない
- 文面の最終確認を、名義の人がしていたか
この六つを渡していなかったなら、不満の原因の半分は自社の側にあります。渡してから、代行の側を見ます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「Wantedlyの記事は代行がプロなので、任せれば自社より良い記事になる」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、代行を含むWantedlyの運用を見ていますが、社員に聞かずに会社の資料から書いた記事は、文章としては整っていても、候補者が面談で「記事と違う」と言い、社員が「自分たちの言葉ではない」と感じています。Wantedlyの記事の良さは、文章の質ではなく、「自社の人が言いそうか」です。これは、代行が社員の話を聞き、本人が確認する形でなければ、出ません。当社が代行への不満の相談を受けるとき、最初にやるのは、代行の文章力を評価することではなく、「記事に出た社員は、その記事を読んで『自分が言いそう』と言いましたか」を聞くことです。言っていなければ、直すのは代行の文章ではなく、聞く形と確認の形です。
作業と判断を、分け直す
| 段階 | 作業(代行に出せる) | 判断(自社が持つ) |
|---|---|---|
| 「こんな人」 | 一枚の型を作る、言葉を整える | 誰を採るかを決める |
| 記事の材料 | 聞く(社内の人が同席し、社員が話す) | 誰に話してもらうかを決める、頼む |
| 記事 | 聞いた言葉を整える、構成する | 本人と人事が「言いそうか」で確認して出す |
| スカウトの相手 | 条件を組む、候補を並べる | 送る相手を最終的に決める |
| スカウトの文面 | 型を作る、相手の一文を拾う案を書く | 名義の人が最終確認して送る |
| 返信への対応 | 返信の型を作る | 翌日までに返す(自社が返すか、代行が返すかを決める) |
| 面談 | 日程調整、準備の一枚 | 面談に出る、合う・合わないを見る |
| 報告 | 段ごとの数と来た人の言葉を集計する | 止まりの段を指し、直しを決める |
「聞く」は作業ですが、「誰に話してもらうか」と「頼む」は判断で、自社が持ちます。「面談」は判断です。分け方の詳しくはWantedlyのスカウトを代行に出せる範囲の「出せる作業と、残す作業」で書きました。
「聞く」と「面談」は、自社に戻す
- 社員に「話して」と頼むのは、自社:代行が直接頼むと、社員に「外の人に時間を取られる」が残り、協力が続かない
- 聞く場に、社内の人が同席する:代行が一人で聞くと、社員は構え、場面が出ない
- 本人が「言いそうか」を確認するのは、自社:代行は判断できない
- 面談は、自社の人が出る:代行が出ると、候補者に「会社の人に会えなかった」が残る。Wantedlyの「お互いを知る場」は、自社の人でなければ成立しない
Wantedlyは、「人」で読まれる媒体です。「聞く」と「面談」を代行に渡すと、「人」が自社のものでなくなります。
報告の型を、決める
- 段ごとの数:読んだ→返信→面談→選考→内定。合計ではなく
- 「こんな人」に近い人が、返信・面談まで来た数
- 来た人が、面談で「記事のどこを見て来たか」と言った言葉:代行が面談に出ないなら、自社が聞いて代行に渡す
- 止まっている段と、代行が提案する直し
- 今月出した記事と、話した社員、本人の確認の有無
- 閲覧数と送信数は、末尾に参考として
報告の型を自社が決めないと、代行は「閲覧数」と「送った数」を報告します。型は経営層にWantedlyの成果を説明する方法の「一枚の型」と同じで足ります。
戻してから、一か月見る
- 自社が渡していなかったものを、渡す:「こんな人」、現場の一文、社員に頼む形、面談に出る人と枠
- 代行に渡しすぎていた判断を、戻す:誰に話してもらうか、「言いそうか」の確認、送る相手の最終決定、文面の最終確認、面談
- 報告の型を、代行に伝える:「この形で、週に一度」
- 一か月、見る:段ごとの数と、近い人の数と、来た人の言葉が動くか。記事を社員が「言いそう」と言うか
- 動けば、続ける:分け直した形で
- 動かなければ、代行の作業の質を見る:聞き方、整え方、条件の組み方、集計の正確さ
「1」から「3」をせずに「6」に行くと、次の代行でも同じ不満が出ます。
それでも直らないときの、切り替えの判断
- 渡すものを渡し、判断を戻し、報告の型を決めて、一か月見ても動かないとき
- 代行の作業の質に、具体の問題があるとき:聞いても場面が出てこない、整えた記事が本人の言葉から離れる、条件が「こんな人」と合っていない
- 代行が、「聞く」に社内の人を同席させることや、本人の確認を拒むとき
- 切り替えの時期は、契約の切れ目:途中で止めると、進行中の候補者と記事が止まる
切り替えは、「不満があるから」ではなく、「分け直しても動かないから」で判断します。
切り替えで、失うものと残すもの
| 失うもの(代行の側に残る) | 残すもの(自社に戻す) |
|---|---|
| 代行が作った型(そのまま使えないことがある) | 出ている記事(管理画面にある。自社のもの) |
| 代行が組んだ検索条件 | 「こんな人」の一枚 |
| 代行の台帳(形式が違う) | 記事に出た社員と、話してもらった関係 |
Wantedlyでは、出ている記事は管理画面にあり、自社のものです。切り替えても失われません。ただし、記事の材料(聞いた言葉、書きかけ、写真)が代行の側にあるなら、切り替える前に自社の形式で写しておきます。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 不満を四つの正体に分ける | 人事 |
| 自社が渡していたものの一覧を作る | 人事 |
| 「こんな人」・現場の一文・社員に頼む形・面談に出る人を渡す | 人事と現場 |
| 「聞く」の同席と、本人の確認を自社に戻す | 人事と本人 |
| 送る相手と文面の最終決定、面談を自社に戻す | 人事と名義の人と面談に出る人 |
| 報告の型を決めて代行に伝える | 人事責任者 |
| 一か月見て、動いたかを判断する | 人事と責任者 |
| 切り替えの判断と、材料の写し | 責任者と人事 |
運用代行や代理店(当社を含む)が支えられるのは、作業(聞く・整える・型・条件・集計・日程調整)と、報告の型の提案、分け直しの整理までで、誰に話してもらうか、「言いそうか」の確認、送る相手と文面の最終決定、面談、切り替えの判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは発注側の誤解の話です。Wantedlyの代行への不満を持つ会社から、「次は、社員に聞くところから面談まで全部やってくれる代行にしたい」と相談されることがあります。当社は、「聞く」の同席なしと「面談」を引き受けません。社員に頼むのは自社、聞く場には自社の人が同席、本人の確認は自社、面談は自社の人、が当社の線です。Wantedlyは「人」で読まれる媒体で、「人」を代行に渡すと、記事も面談も自社の人の言葉でなくなり、候補者に「記事と違う」が残ります。「全部お任せ」で結果が出ない構造は、代行を変えても変わりません。変わるのは、「聞く」と「面談」を自社に戻したときです。
まとめ
- 代行への不満の正体は、記事が自社の言葉になっていない・「こんな人」と場面を渡していない・判断を渡しすぎている・報告の型がない、の四つ。代行の質だけの問題ではない
- 代行を責める前に、「こんな人」・現場の一文・社員に頼む形・本人の確認・面談に出る人と枠・文面の最終確認、を自社が渡していたかを確かめる
- 作業(聞く・整える・型・条件・集計・日程調整)は代行に、判断(誰に話してもらうか・「言いそうか」の確認・送る相手と文面の最終決定・面談・止まりの直し)は自社に
- 「聞く」の場には自社の人が同席し、社員に頼むのは自社、面談は自社の人。Wantedlyは「人」で読まれる媒体で、「人」を代行に渡さない
- 報告の型を決めて一か月見る。切り替えは「分け直しても動かないから」で、契約の切れ目で。出ている記事は管理画面にあり、切り替えても残る
よくある質問
代行が「社員への取材は任せてほしい」と言います
取材の場に、自社の人が同席することを条件にします。社員に頼むのは自社で、「〇〇(代行)が聞きますが、私も同席します」と伝えます。代行が一人で聞くと、社員は構え、場面が出ません。同席を拒む代行は、「自社の言葉の記事」を作る形ではないので、切り替えの判断の材料になります。
判断を自社に戻すと、自社の時間が増えて回りません
判断の時間は、作業の時間より短く済みます。「誰に話してもらうか」は決めるだけ、「言いそうか」の確認は読むだけ、送る相手の最終決定は候補を見て決めるだけ、面談は出るだけです。この四つの時間が取れないなら、募集とスカウトの数を減らして、判断の時間が取れる大きさにします。判断を渡したまま数を保つと、不満は続きます。
Wantedlyの運用代行の見直しは、御社に相談できますか
できます。当社は、作業(聞く・整える・型・条件・集計・日程調整)と、報告の型の提案、分け直しの整理を支えられます。誰に話してもらうか、「言いそうか」の確認、送る相手と文面の最終決定、面談、切り替えの判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
- スカウト文面の作成から送信・返信対応まで、代行もできます
- これから申し込む場合も、料金はWantedlyの正規料金のままです
この記事の内容に合うサービス:スカウト代行 ↗月額0円のプランから