業界イメージが不利な会社のWantedlyの書き方|「なぜ」と「一日」を書く
業界のイメージが、候補者にとって不利に働く。「きつい」「古い」「地味」「不安定」といった像を、候補者が最初から持っている。Wantedlyで会社ページや記事を書いても、業界名を見た時点で読まれない気がする。結論から言うと、業界イメージを記事で否定しようとすると逆効果になります。「業界のイメージと違って」「実は」と書くほど、候補者はイメージを思い出します。代わりに、「業界」ではなく会社の「なぜ」と社員の「一日」を書き、像と実態の差を候補者自身に見つけてもらいます。像と合っている部分は、会社の素顔として隠しません。業界の中で自社が「こういうとき、こうする」を書き、ストーリーで若手の「入る前と入った後」を本人の言葉で置き、スカウトの相手を業界の像に引っかからない人から選びます。 この記事では、否定が逆効果になる理由、「なぜ」と「一日」を書くこと、差を候補者に見つけてもらう書き方、合っている部分の扱い、「こういうとき、こうする」、若手の言葉、スカウトの相手、分担を整理します。自社らしさはWantedlyで自社らしさを言葉にする方法、素顔の出し方はWantedlyで会社の素顔を出す範囲で書きました。
この作業の目的|「業界」を読ませず、「この会社のこの人」を読ませる
候補者が持っている業界イメージは、記事で変えられません。記事でできるのは、「業界」ではなく「この会社の『なぜ』」と「この人の一日」を読んでもらうことです。
目的は、業界のイメージを塗り替えることではなく、業界の像が入る前に、「なぜ」と「一日」を読んでもらい、「思っていたのと違うかもしれない」と候補者自身に思ってもらうことです。
イメージを否定すると、逆効果になる理由
| 書き方 | 候補者が受け取ること |
|---|---|
| 「〇〇業界のイメージと違って、当社は…」 | 「〇〇業界のイメージ」を先に思い出す。そのあとの文が言い訳に見える |
| 「きついと思われがちですが、実は…」 | 「きつい」が残る。「実は」の先は疑われる |
| 「古い業界ですが、当社は新しい」 | 「古い」と「新しい」の両方が抽象で、判断できない |
| 「業界を変える」「業界の常識を覆す」 | 大きな言葉で、候補者の「自分のことか」にならない |
| 業界名を隠す | 面談で分かり、「隠していた」が残る |
共通するのは、「イメージを先に持ち出している」ことです。持ち出した時点で、候補者はイメージで読みます。Wantedlyの候補者は、会社の「なぜ」を読みに来ていて、業界への反論を読みに来ていません。
「業界」ではなく、「なぜ」と「一日」を書く
- 会社ページの「なにを」は、一言で事実として:「〇〇を作っている会社です」。業界名を強調も弁解もしない
- 会社ページの「なぜ」を、代表の言葉で、場面で:「〇〇で困っている人を見て、△△を始めた」。業界の話ではなく、この会社が始まった理由
- 募集記事の「こんなことやります」を、一日の場面で:「朝は〇〇の確認から始まり、昼前に△△の打ち合わせ、午後は□□を一人で進める」
- ストーリーで、社員の「先週の一日」を:「業界」の説明はしない
- 業界の構造や市場の話を、書かない:候補者が判断する材料にならない
「なぜ」と「一日」で書くと、候補者は「業界」ではなく「この会社のこの人」を読みます。会社ページの書き方はWantedlyの会社ページで最初に書くことで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「業界のイメージが悪いから、Wantedlyの会社ページで業界の魅力を伝え直さなければならない」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyの運用を見ていますが、「業界のイメージと違って」から始まる会社ページは、開かれても読み進められず、「業界」に一切触れずに代表の「なぜ」と社員の一日を書いた会社ページのほうが、話を聞きに来られています。候補者の側から見ると、前者は「イメージを気にしている会社」で、後者は「自分たちの話をしている会社」です。当社が業界イメージの相談を受けるとき、最初にやるのは、会社ページと記事から「イメージ」「実は」「思われがち」「業界を変える」を全部抜くことです。抜いたあとに残るのが、「なぜ」と「一日」だけになっていれば、それで足ります。
差を、候補者自身に見つけてもらう書き方
- 像と違う事実を、「違う」と言わずに置く:「きつい」の像がある業界で、「午後は自分の判断で進め、退社の時間は自分で決めている」を一日の場面で書く。「きつくない」とは書かない
- 一つの場面で足りる:全部の像に反論しない。一つの場面が像と違えば、候補者は「他も違うかもしれない」と思う
- 若手の言葉を、そのまま置く:「入社した年の〇〇さんは『△△だと思っていたが、□□だった』と言っています」。会社が言うより、若手が言うほうが届く
- 数字や実績で反論しない:数字は業界の像を消さない。場面が消す
「違う」と言わないことが要点です。「違う」と書いた時点で、比較の軸が「像」になります。
像と合っている部分は、素顔として隠さない
業界イメージの一部は、実態と合っています。Wantedlyでは、合っている部分を隠すと、面談や入社後に「やはりそうだった」が残り、共感で来た候補者ほど、その落差が大きく残ります。
- 合っている部分は、会社の素顔として、会社ページかストーリーに書く:「〇〇の時期は、△△の作業が続きます」
- その部分を、どう扱っているかを添える:「その時期は□□の形にしています」。改善の予定を約束しない
- 合っていない部分は、一日の場面で見せる
- 出せる本音と、出してはいけない情報を分ける:Wantedlyで会社の素顔を出す範囲
- 合っている部分と合っていない部分を、社内で先に分ける:記事を書く前に
隠さないことで、話を聞きに来た候補者は「分かって来た」候補者になります。
業界の中で自社が「こういうとき、こうする」を書く
- 業界の像は「業界全体」の像で、自社の行動ではない:自社が「こういうとき、こうする」を書くと、像から離れる
- 形容詞ではなく、行動で:「風通しがよい」ではなく、「納期が厳しいとき、うちは〇〇する」
- 社員数人に聞いて揃える:一人の意見ではなく、複数から同じ行動が出れば、それが自社らしさ
- 会社ページの「どうやっているのか」に置く
拾い方はWantedlyで自社らしさを言葉にする方法、書き方はWantedlyの会社ページのバリューで書きました。「業界」ではなく「うち」の行動が書かれていれば、候補者は業界の像を当てはめにくくなります。
ストーリーで、若手の「入る前と入った後」を本人の言葉で
- 入社してまもない社員に、「入る前、この業界をどう思っていたか」「入って、どうだったか」を聞く
- 本人の言葉のまま、加工しない:「思っていたより〇〇だった」の「〇〇」を、本人の言葉で
- 合っていた部分も、本人の言葉で:「△△はやはりそうだった。でも□□は違った」。良いことだけにしない
- 一人の一つの場面で、一本:「入る前と入った後」は、ストーリーの題材として最も業界イメージに効く
- 書き方はWantedlyのストーリーの入社エピソード
会社が「イメージと違う」と言うより、若手が「思っていたのと違った」と言うほうが、候補者には届きます。
スカウトの相手を、業界の像に引っかからない人から選ぶ
- プロフィールとストーリーで、その仕事に近い行動を書いている人:「〇〇を作った」「△△を続けた」。業界の像より、行動が近い人
- 自社の「なぜ」に近い「なぜ」を書いている人:業界ではなく、「なぜ」で重なる相手。Wantedlyのスカウトで共感を伝える書き方
- 業界のイメージそのものを志向に書いている人は、後回し:「華やかな仕事」「安定した大企業」と書いている人に、像を覆す文面は届きにくい
- 文面で業界に触れず、「なぜ」の重なりと一日の場面を書く:記事と同じ
相手の選び方はWantedlyのスカウトのターゲットで書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 会社ページと記事から「イメージ」「実は」を抜く方針を決める | 人事と代表 |
| 「なぜ」を場面で話す | 代表 |
| 「先週の一日」を話す | 現場の社員 |
| 像と合っている部分と合っていない部分を分ける | 人事と現場 |
| 合っている部分を素顔として書く | 人事。本人と上司が確認 |
| 「こういうとき、こうする」を社員数人から拾う | 人事 |
| 若手の「入る前と入った後」を聞いて書く | 人事が聞き、若手が確認 |
| スカウトの相手を行動と「なぜ」で選ぶ | 送る人 |
運用代行や代理店が支えられるのは、記事の型、場面の集め方、聞く質問の型、合っている部分の整理、スカウトの相手の読み方までで、「なぜ」を話すこと、一日を話すこと、合っている部分の判断、若手の言葉を集めること、送ることは企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは発注側の誤解の話です。業界イメージが不利な会社から、「会社ページで業界の将来性と社会的意義を書きたい」という要望を受けることがあります。当社は、それを会社ページの中心に置きません。Wantedlyの候補者は「業界」を選ぶために会社ページを読むのではなく、「この会社の『なぜ』に自分が重なるか」を判断するために読みます。業界の将来性や意義は、候補者がすでに持っている像と正面からぶつかり、像のほうが強く残ります。当社がお願いするのは、業界の話を会社ページから抜いて、代表に「この会社を始めた場面」を話してもらい、現場の一人に「先週の一日」を話してもらい、それを書くことです。像を変えるのは会社の言葉ではなく、「なぜ」と「一日」を読んだ候補者自身です。
まとめ
- 業界イメージを記事で否定すると、候補者はイメージを先に思い出す。「イメージと違って」「実は」「思われがち」「業界を変える」を全部抜く
- 「業界」ではなく、会社の「なぜ」を代表の言葉の場面で、社員の「一日」を場面で書き、像と実態の差を候補者自身に見つけてもらう。「違う」と書かない
- 像と合っている部分は、会社の素顔として隠さず書き、どう扱っているかを添える。共感で来た候補者ほど、隠された落差が重く残る
- 業界の像ではなく、自社の「こういうとき、こうする」を行動で書く。ストーリーで若手の「入る前と入った後」を本人の言葉のまま置く
- スカウトの相手は、その仕事に近い行動と、自社の「なぜ」に近い「なぜ」を書いている人から。像そのものを志向に書いている人は後回し
よくある質問
業界名を書いた時点で読まれない気がします
業界名は「なにを」の一言で事実として書き、そのあとを「なぜ」と「一日」にします。業界名を隠すと、面談で分かり、「隠していた」が残ります。業界名を書いても、そのあとの「なぜ」が代表の言葉の場面なら、候補者はそれを読みます。読まれないのは、業界名のあとに業界の説明や反論が続く場合です。
像と合っている部分を書くと、話を聞きに来る人が減りませんか
減ります。ただし減るのは、その部分を知ったら来ない候補者で、その候補者は面談か入社後に離れていた候補者です。合っている部分を最初から知って来た候補者は、面談以降に進みます。来た数ではなく、面談以降に残る数で見ます。Wantedlyでは、素顔を出した会社のほうが、共感で来た候補者が残ります。
業界イメージが不利な会社のWantedlyの書き方は、御社に相談できますか
できます。当社は、記事の型、場面の集め方、聞く質問の型、合っている部分の整理、スカウトの相手の読み方を支えられます。「なぜ」を話すこと、一日を話すこと、合っている部分の判断、若手の言葉を集めること、送ることは、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
- スカウト文面の作成から送信・返信対応まで、代行もできます
- これから申し込む場合も、料金はWantedlyの正規料金のままです
この記事の内容に合うサービス:スカウト代行 ↗月額0円のプランから