募集職種が多い会社のWantedly運用|回す職種の順位の付け方
募集職種が多い。営業、技術、デザイン、管理と、いくつもの職種で同時に採る。Wantedlyで全職種の募集記事を一度に出し、スカウトを一つの型で全職種に送り、ストーリーは書きやすい職種ばかりになる。結論から言うと、全職種を同時に回しません。「現場の一文が取れる」「面談に出る人がいる」「急ぎ」の順で職種に順位を付け、一つから回します。会社ページは共通、募集記事とスカウトの型と面談に出る人は職種ごとに持ち、ストーリーは職種を回して出します。一人の候補者に複数の職種で送らず、台帳は職種ごとに分けます。人事一人で回せる職種の数には限りがあり、順に増やします。 この記事では、同時に回すと起きること、順位の付け方、共通と職種ごと、ストーリーの回し方、一人に複数で送らないこと、台帳、回せる数、分担を整理します。募集記事を分ける考え方はWantedlyで募集記事を複数パターン作る理由、通数の配分はWantedlyのスカウト通数の配分の考え方、OfferBoxの場合は募集職種が多い会社のOfferBox運用で書きました。
この作業の目的|職種ごとに「自分宛の入口」を保つ
募集職種が多い会社の問題は、職種の数そのものではなく、職種が増えるほど、一つの職種あたりの「自分宛」が薄くなることです。Wantedlyでは、募集記事の「こんなことやります」とスカウトの一文が、職種ごとに違わなければ、候補者に「自分宛」と読まれません。
目的は、職種ごとに、現場の一文と型と面談に出る人を持ち、回している職種では「自分宛」を保つことです。
全職種を同時に回すと、起きること
| 起きること | 何が起きるか |
|---|---|
| 募集記事が全職種共通の会社説明になる | 「〇〇職、△△職、□□職を募集」で、どの職種の「こんなことやります」も書かれていない |
| スカウトを一つの型で全職種に送る | 技術の人に営業向けの一文、営業の人に技術向けの一文。相手の読み方が職種で違う |
| 面談に出る人が決まらない | 返信が来てから「誰が出るか」を探し、遅れる |
| ストーリーが特定の職種に偏る | 書きやすい職種の社員ばかりが出て、他の職種の候補者に「自分と同じ仕事の人がいない」 |
| 台帳が混ざる | 同じ候補者に別の職種で送る |
共通するのは、「職種ごと」に分けていないことです。分ければ、一つの職種の運用と同じになります。
回す職種に、順位を付ける
| 条件 | 見ること |
|---|---|
| 現場の一文が取れるか | その職種の現場の人が、「最初の数か月に何をするか」と「先週の一日」を話せるか |
| 面談に出る人がいるか | 返信が来たら、その職種の人が面談に出られるか。出られない職種は回さない |
| 急ぎか | 採る時期と人数。自社の方針で |
上の二つが揃っている職種から回します。「急ぎ」だけで選ぶと、材料がないまま回して、薄くなります。急ぎだが材料がない職種は、材料を揃える時間を先に取ります。現場の一文の取り方はWantedlyの記事づくりに社員の協力を得る方法で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「募集職種が多いなら、全職種の募集記事を出して、候補者に選んでもらえばよい」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyの運用を見ていますが、全職種の募集記事を一度に出した会社は、どの記事も「こんなことやります」が薄く、スカウトも一つの型で送っていて、どの職種からも返信が来ていません。候補者は、「選ばせてくれる会社」ではなく、「自分にこの仕事をと言ってきた会社」に返信します。当社が募集職種の多い会社の相談を受けるとき、最初にやるのは、全職種の記事を止めて、現場の一文が取れる職種を一つ選び、その職種だけの記事と型で回すことです。一つの職種で返信が来る形ができれば、二つ目の職種は同じ形で足せます。
共通で持つものと、職種ごとに分けるもの
| 共通 | 職種ごと |
|---|---|
| 会社ページの「なにを・なぜ・どうやって」 | 募集記事(「こんなことやります」) |
| 「こういうとき、こうする」 | スカウトの型と、相手の読み方 |
| 面談の型(「お互いを知る場」) | 面談に出る人と、面談で聞くこと |
| 待遇の扱い方 | 名義(その職種の人か、人事) |
| 台帳の項目の型 | 台帳そのもの |
会社ページは共通で一つ、募集記事は職種ごとに分けます。会社ページに全職種の仕事を詰め込むと、どの職種も薄くなります。分け方の軸はWantedlyで募集記事を複数パターン作る理由の手順1と手順2で書きました。
ストーリーを、職種で回して出す
- 回している職種の社員から、順に出す:営業を回しているなら営業の「先週の一日」、次に技術を回すなら技術の
- 一つの職種に偏らない:書きやすい職種ばかりにしない。「まだ出ていない職種」を優先
- 候補者は、「自分と同じ仕事の人」のストーリーを読む:その職種のストーリーが一本もないと、「自分の仕事の人がいない会社」と読まれる
- 職種ごとに、最低一本:回し始める前に、その職種のストーリーを一本出しておく
- 回し方はWantedlyのストーリーのテーマの決め方の手順5
一人の候補者に、複数の職種で送らない
- 同じ候補者に、営業と企画の両方でスカウトを送らない:「どちらでもいいから来てほしい」に見える
- 一人の候補者に、一つの職種:その候補者のプロフィールとストーリーに最も近い職種を、送る人が決める
- 迷うなら、面談で聞く:「〇〇と△△のどちらの話を聞きたいか」。文面では一つに絞る
- 台帳を職種ごとに分けても、候補者の重複は全体で確認する
- 職種を変えて再送しない:一度返信がなかった候補者に、別の職種で送り直さない。Wantedlyのスカウト後のフォロー連絡
台帳を職種ごとに分け、月に職種ごとに見直す
- 台帳は職種ごと:送った数、返信、面談、選考、を職種ごとに
- 月に一度、職種ごとに段の数と、来た人の言葉を並べる:効いている職種と効いていない職種が見える
- 効いていない職種は、「一文」「相手」「型」「ストーリー」のどれが足りないかを見る
- 効いている職種の型を、他の職種の参考にする:そのまま流用はしない
- 全職種の合計だけで見ない:Wantedlyのスカウト運用のKPI設計
人事一人で回せる職種の数と、増やし方
- 人事一人で「読んで書く」と「記事を出す」を保てる職種は、多くない:職種が増えるほど、一つの職種の送る数と記事の頻度が減る
- 最初は一つ:一つの職種で、記事→スカウト→返信→面談→選考が回る形を作る
- 回ったら、二つ目を足す:一つ目の型と台帳の形を、二つ目に写す。二つ目のストーリーを一本出してから
- 足すたびに、一つ目の送る数と記事の頻度を減らさない:減るなら、まだ足せない
- 回らない職種は、いったん止める:募集記事は残し、送るのを止める
人事一人の運用は人事1人でWantedlyのスカウトを回す方法、工数が足りないときはWantedlyの運用に工数が足りないときで書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 職種に三つの条件で順位を付ける | 人事と責任者 |
| 現場の一文と「先週の一日」 | その職種の現場の人 |
| 職種ごとの募集記事と型 | 人事。名義の人が確認 |
| 面談に出る人を職種ごとに決める | 責任者と各職種 |
| 職種ごとのストーリーを回して出す | 人事が聞き、各職種の社員が話す |
| 職種ごとの台帳と月の見直し | 人事 |
| 職種を足す・止めるの判断 | 人事と責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、順位の付け方、職種ごとの型、共通と職種ごとの分け方、ストーリーの回し方、台帳の型、月の見直しの材料までで、現場の一文、面談、職種を足す・止めるの判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは順番の話です。当社が募集職種の多い会社からWantedlyの相談を受けたとき、全職種の募集記事を一度に作ることはしません。先に一つの職種を選び、その職種のストーリーを一本出し、募集記事と型を作り、回る形を作ってから、二つ目を足します。逆に、全職種の記事を先に出すと、「こんなことやります」が薄い記事とストーリーのない職種が残り、候補者に「自分の仕事の人がいない」と読まれます。当社が勧める順番は、職種を選ぶ、その職種のストーリーを一本、募集記事と型、回す、回ったら次の職種、です。「全職種の準備を整えてから」は、準備が終わらないまま時期が過ぎます。
まとめ
- 全職種を同時に回すと、募集記事が会社説明になり、スカウトが一つの型になり、面談に出る人が決まらず、ストーリーが偏り、台帳が混ざる。職種ごとに分ける
- 「現場の一文が取れる・面談に出る人がいる・急ぎ」で順位を付け、上の二つが揃う職種から一つずつ
- 会社ページ・「こういうとき、こうする」・面談の型・待遇の扱いは共通。募集記事・スカウトの型と相手の読み方・面談に出る人・名義・台帳は職種ごと
- ストーリーは職種を回して出し、回し始める前にその職種の一本を。候補者は「自分と同じ仕事の人」を読む
- 一人の候補者に複数の職種で送らない。最初は一つの職種で回る形を作り、回ったら次を足す
よくある質問
上司から「全職種を同時に募集しろ」と言われています
会社ページと募集記事は全職種分を出し、スカウトを送る職種とストーリーを出す職種を絞る、という形で説明します。「募集している」状態は全職種で保ち、「読んで書いて送る」と「話を聞いて書く」を回せる職種から順に、という分け方です。一つの職種で返信が来た記録を見せると、次の職種を足す順番が通りやすくなります。
職種ごとにストーリーを出す社員が見つかりません
その職種の人に「書いて」ではなく「話して」と頼み、「先週の一日」を一つ聞いて、人事が書きます。短くてよく、一つの場面があれば一本になります。それでも見つからない職種は、まだ回せない職種です。募集記事は残して、送るのを待ち、回っている職種の記事を見せて「こんな形で」と頼むほうが、通りやすいです。
募集職種が多い会社のWantedlyの運用は、御社に相談できますか
できます。当社は、順位の付け方、職種ごとの型、共通と職種ごとの分け方、ストーリーの回し方、台帳の型、月の見直しの材料を支えられます。現場の一文、面談、職種を足す・止めるの判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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