Wantedlyで共感が伝わらないときの直し方|4つの原因と場面への置き換え
Wantedlyで、会社の想いを書いている。代表の言葉で「なぜ」を語り、ストーリーで社員の想いを出している。ところが、共感が伝わらない。「話を聞きに行く」につながらず、面談で「思っていたのと違う」と言われる。「想いが足りないのか」と、さらに強く語ろうとする。結論から言うと、共感は「想いの強さ」ではなく「場面の重なり」で伝わります。伝わらない原因は四つです。想いを語って場面がない、抽象語で埋まっている、スカウトで相手の「なぜ」を読まず自社の想いだけ書いている、記事の想いと面談の実態がずれている。共感が生まれる三段(読む→重なる→確かめる)のどこで止まっているかを見て、想いを場面に置き換え、相手の「なぜ」と自社の「なぜ」を一文ずつ置き、共感を壊すものを抜き、面談で確かめます。 この記事では、四つの原因、三段のどこで止まっているか、場面への置き換え、一文ずつの置き方、壊すもの、確かめ方、分担を整理します。共感の設計はWantedlyで「共感」を設計する考え方、スカウトでの共感はWantedlyのスカウトで共感を伝える書き方で書きました。この記事は、「伝わらない」という症状から逆に辿るものです。
この作業の目的|「語る」から「重ねてもらう」に変える
共感は、会社が語って候補者に与えるものではなく、候補者が自分の場面と会社の場面を重ねて、自分で気づくものです。語れば語るほど、候補者の側の「重ねる」余地が減ります。
目的は、想いを強くすることではなく、候補者が重ねられる場面を置き、重ねる余地を残すことです。
共感が伝わらない、四つの原因
| 原因 | サイン | 直し方 |
|---|---|---|
| 1. 想いを語って、場面がない | 「私たちは〇〇を信じています」「△△に情熱を持って」。読んでも、いつ何があったかが分からない | 想いを、それが生まれた場面に置き換える |
| 2. 抽象語で埋まっている | 「挑戦」「成長」「風通し」「顧客第一」。どの会社でも書ける | 抽象語を「こういうとき、こうする」に |
| 3. 相手の「なぜ」を読んでいない | スカウトが自社の想いだけで、相手に触れる一文がない。相手は「自分に関係ない」と読む | 相手のプロフィールとストーリーから「なぜ」を一文拾う |
| 4. 記事と実態がずれている | 面談で「思っていたのと違う」。記事の想いが、面談に出た人の話や実態と合わない | 記事を実態に合わせる。面談に出る人が記事を読んでいる |
「1」と「2」は記事の中、「3」はスカウト、「4」は記事と面談の間で起きます。どこで起きているかは、三段で分かります。
共感が生まれる三段の、どこで止まっているか
| 段 | 何が起きるか | 止まっているサイン | 原因 |
|---|---|---|---|
| 1. 読む | 候補者が記事を開いて読み進める | 開かれても読み進められない | 想いが長く場面がない(原因1・2) |
| 2. 重なる | 候補者が「自分の考えと重なる」と気づく | 読まれるが「話を聞きに行く」につながらない | 重ねる場面がない、相手の「なぜ」を読んでいない(原因1・3) |
| 3. 確かめる | 面談で「読んだとおりの会社か」を確かめる | 面談で「思っていたのと違う」 | 記事と実態のずれ(原因4) |
三段の詳しくはWantedlyで「共感」を設計する考え方の「共感が生まれる3段」で書きました。どの段で止まっているかを、管理画面の動きと面談の言葉で分けます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「共感が伝わらないなら、代表の想いをもっと熱く、もっと長く書けばよい」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyの運用を見ていますが、想いを熱く長く書き直した会社ページは、読み進められる割合が下がり、「話を聞きに行く」も減っています。候補者の側から見ると、熱い想いは「会社が自分に語っている」で、重ねる余地がなく、読む理由が途中で切れます。逆に、「始めたとき、〇〇で困っている人を見て」の一つの場面だけを短く書いた会社ページは、候補者が「自分も△△で困っている人を見た」と重ね、話を聞きに来ています。当社が「共感が伝わらない」の相談を受けるとき、最初にやるのは、想いを足すことではなく、想いの文を全部抜いて、場面だけを残すことです。残った場面が、共感の全部です。
想いを、場面に置き換える手順
- 記事から、想いの文を抜き出す:「〇〇を信じています」「△△に情熱を」「□□を大切にしています」
- それぞれに、「その想いは、いつ、何があって生まれたか」を聞く:代表か、書いた本人に
- 出てきた場面を、一つ書く:「〇〇さんが△△で困っていて、それを見て□□を始めた」
- 想いの文を消して、場面だけを残す:「信じています」は書かない。場面を読んだ候補者が、信じているかどうかを判断する
- 場面が出てこない想いは、消す:場面のない想いは、借り物か、まだ言葉になっていないもの
置き換えの型はWantedlyの会社ページで最初に書くことの手順4、代表の想いの書き方はWantedlyのストーリーで代表の考えを書く方法で書きました。「場面が出てこない想いは消す」が要点です。
抽象語を、「こういうとき、こうする」に
- 「挑戦」→「新しい案件が来たとき、経験のない人にも任せる」
- 「成長」→「入った最初の月から、〇〇を一人で持つ」
- 「風通し」→「代表と同じ部屋で、□□はその場で決まる」
- 「顧客第一」→「納期が厳しいとき、△△を優先して、✕✕は後回しにする」
- 社員数人に聞いて、同じ行動が出るものだけを書く
拾い方はWantedlyで自社らしさを言葉にする方法で書きました。抽象語は、候補者が重ねられません。行動は、重ねられます。
スカウトで、相手の「なぜ」と自社の「なぜ」を一文ずつ
- 相手のプロフィールとストーリーから、「なぜ」を一文拾う:「〇〇のために△△をされていると書かれていて」
- 自社の「なぜ」の場面を一文:「うちも、□□で困っている人を見て始めた会社です」
- その二つの重なりを、一文で:「△△と□□は、近いと思いました」
- 自社の想いを、それ以上書かない:会社ページとストーリーに任せる
- 相手の「なぜ」が拾えない相手には、送らない:拾えないまま自社の想いだけ書くと、「自分に関係ない」と読まれる
書き方はWantedlyのスカウトで共感を伝える書き方で書きました。スカウトでの共感は、相手の「なぜ」を読んだことが伝わって初めて成立します。
共感を、壊すもの
- 想いと実態のずれ:記事で「自分で決めて進める」、面談で「指示に従う」。最も重い。Wantedly経由の候補者が選考で離脱する理由
- 良いことだけの記事:素顔がない記事は、「作っている」と読まれる。Wantedlyで会社の素顔を出す範囲
- 想いを押しつける言葉:「共感してくれる人を求めています」「想いに共鳴する方」。共感は求めるものではなく、候補者が気づくもの
- 感情に訴える書き方:「涙が出るほど」「胸が熱くなる」。候補者は引く
- 面談に出る人が、記事を読んでいない:記事の想いを、面談で別の人が別のことを言う
- スカウトで、自社の想いだけを長く書く:相手は「営業された」と読む
壊すものの詳しくはWantedlyで「共感」を設計する考え方の「共感を壊すもの」で書きました。伝わらないとき、足す前に、壊しているものを抜きます。
共感が伝わっているかの、確かめ方
- 面談で、「記事のどこを見て、話を聞きに来ようと思ったか」を聞く:「〇〇の場面が」と場面を挙げれば、伝わっている。「なんとなく良さそうで」なら、場面が重なっていない
- 「読んだとおりの会社でしたか」を聞く:「違った」なら、原因4
- 話を聞きに来た人が、自分の場面を話し始めるか:「自分も△△で」と話し始めれば、重なっている
- 面談後に選考に進む人が、「なぜ進むか」を言えるか:場面で言えれば、共感が確かめられている
- 月に一度、面談の言葉を並べる:どの場面が挙げられているかで、記事の直す場所が分かる
確かめ方はWantedlyで「共感」を設計する考え方の「共感の確かめ方」で書きました。共感は、管理画面の数字ではなく、面談の言葉で確かめます。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 三段のどこで止まっているかを見る | 人事 |
| 想いの文を抜き出し、場面を聞く | 人事が聞き、代表か本人が話す |
| 場面だけを残して書き直す | 人事 |
| 抽象語を「こういうとき、こうする」に | 人事が社員数人に聞く |
| スカウトで相手の「なぜ」を一文拾う | 送る人 |
| 記事と実態のずれを直す | 人事と現場と代表 |
| 面談で「記事のどこを見て来たか」を聞く | 面談に出る人 |
| 月に一度、面談の言葉を並べる | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、三段の切り分け、場面への置き換えの型、抽象語の言い換えの案、スカウトの文面の型、確かめる質問の型までで、場面を話すこと、書くこと、相手の「なぜ」を読むこと、面談は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは発注側の誤解の話です。共感が伝わらない会社から、「共感を呼ぶ文章を書いてほしい」「感動するストーリーにしてほしい」と求められることがあります。当社は、それを書きません。共感は、書き手の文章力で呼ぶものではなく、候補者が自分の場面と会社の場面を重ねて気づくものです。「感動するストーリー」は、候補者の側から見ると「会社が感動させようとしている」で、重ねる余地がなく、引かれます。当社がお願いするのは、想いの文を抜いて、それが生まれた場面を一つ、短く、本人の言葉で書くことです。その場面が、候補者の場面と重なるかどうかは、候補者が決めます。会社にできるのは、重ねられる場面を置くことまでで、そこから先は候補者の側にあります。
まとめ
- 共感は「想いの強さ」ではなく「場面の重なり」で伝わる。語れば語るほど、候補者の側の重ねる余地が減る
- 伝わらない原因は、想いを語って場面がない・抽象語で埋まっている・相手の「なぜ」を読んでいない・記事と実態がずれている、の四つ。三段(読む→重なる→確かめる)のどこで止まっているかで分ける
- 想いの文を抜き出し、それが生まれた場面を聞き、場面だけを残す。場面が出てこない想いは消す。抽象語は「こういうとき、こうする」に
- スカウトは、相手の「なぜ」と自社の「なぜ」の場面を一文ずつ。相手の「なぜ」が拾えない相手には送らない
- 共感を壊すもの(実態とのずれ・良いことだけ・押しつけ・感情に訴える・面談に出る人が記事を読んでいない)を、足す前に抜く。伝わっているかは面談の言葉で確かめる
よくある質問
代表の想いが本当に強く、それを削るのは違う気がします
削るのは想いではなく、想いの「文」です。想いは、それが生まれた場面に残ります。「〇〇を信じています」を消して、「△△さんが□□で困っていて、それを見て始めた」を残せば、候補者はその場面から、代表が何を信じているかを読み取ります。読み取った共感は、書かれた共感より強く残ります。想いが強い代表ほど、場面を多く持っています。
場面を書いたのに、面談で「思っていたのと違う」と言われます
原因4で、記事の場面と、面談に出た人の話や実態がずれています。面談に出る人が記事を読んでいるか、記事の場面がいまも起きている場面か、を確かめます。記事の場面が過去のものなら、いまの場面に書き直します。面談に出る人が別のことを言うなら、記事を読んでもらってから出てもらいます。記事を実態に合わせるほうが、実態を記事に合わせるより早いことが多いです。
共感が伝わらないときの見直しは、御社に相談できますか
できます。当社は、三段の切り分け、場面への置き換えの型、抽象語の言い換えの案、スカウトの文面の型、確かめる質問の型を支えられます。場面を話すこと、書くこと、相手の「なぜ」を読むこと、面談は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
- スカウト文面の作成から送信・返信対応まで、代行もできます
- これから申し込む場合も、料金はWantedlyの正規料金のままです
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