EC・D2C企業のGreen活用|事業会社のエンジニアの魅力を書く
EC・D2C企業がエンジニアを採ろうとすると、IT企業の求人と比べられます。技術の新しさや、エンジニアの人数、開発の文化では、エンジニアを中心に組織を作ってきたIT企業に見劣りすると感じる会社もあるかもしれません。けれども、事業会社のエンジニアには、IT企業とは違う種類の魅力があります。自分の作った仕組みが、商品の売れ方やお客様の買い物の体験に直接つながること。商品を作る人、売る人と同じ場所で働けること。この記事では、EC・D2C企業がGreenを活用するときに、事業会社のエンジニアの魅力をどう書き、運用をどう設計するかを整理します。Greenは株式会社アトラエが運営する中途採用の求人サイトで、IT・Web業界の求人が中心です。
EC・D2C企業の採用の構造
EC・D2C企業のエンジニア採用には、次のような特徴があります。
- エンジニアの組織が小さいことが多い:商品の企画、物流、販売の部門が中心で、エンジニアは少人数のことがある
- 外部のサービスを組み合わせて使う:ECの仕組みを一から作るのではなく、既存のサービスを使い、足りない部分を自社で作ることが多い
- 事業の数字と近い:サイトの改善が、売上や購入の割合にすぐに表れる
Greenは、IT・Web業界を中心とした中途採用の求人サイトなので、EC・D2C企業の求人は、IT企業の求人と並んで読まれます。その中で選ばれるためには、IT企業と同じ軸で張り合うより、事業会社ならではの軸で魅力を書くことが大切です。
事業会社のエンジニアの魅力を言葉にする
EC・D2C企業のエンジニアならではの魅力を、具体的な言葉にします。
| 魅力 | 書き方の例 |
|---|---|
| 売上との近さ | 「購入の手続きの画面を改善した結果が、翌週の数字に表れる」 |
| 商品との距離 | 「商品の企画担当と同じフロアで働き、新商品の発売に合わせて特集の仕組みを作る」 |
| お客様との距離 | 「お客様の問い合わせの内容を、サポートの担当から直接聞ける」 |
| 技術の選び方 | 「既存のサービスと自社開発を組み合わせ、事業に合う形を自分たちで選ぶ」 |
| 裁量 | 「少人数の組織なので、仕組みの設計を任される範囲が広い」 |
これらの魅力は、IT企業で働いてきたエンジニアの中に、「技術のための技術ではなく、事業に直接効く仕事がしたい」と考える人がいることを前提にしています。そうした人に届く言葉を選びます。
エージェントベストの見解
EC・D2C企業がエンジニアを採るとき、事業の担当者がよく口にするのは「エンジニアには、商品やお客様のことまで考えてほしい」という期待です。その期待自体はもっともですが、求人票でそれを要件として書くと、候補者は「エンジニアの仕事以外の負担が大きいのでは」と警戒します。当社が求人票を作るときは、この期待を要件ではなく、環境として書くことを勧めています。「商品やお客様のことまで考えられる人」を求めるのではなく、「商品の企画担当やサポートの担当と、毎週の打ち合わせで話せる環境がある」と書くのです。環境が書かれていれば、それを望む人が自分から応募してきますし、入社後に自然と事業を考えるようになります。期待を要件にするより、環境として示すほうが、事業に関心のあるエンジニアに届きやすいと考えています。
技術と組織の実情も書く
魅力と同時に、技術と組織の実情も書きます。EC・D2C企業のエンジニアの候補者が気にするのは、次の点です。
- 使っている仕組み:ECの仕組みは既存のサービスか、自社開発か。自社で開発している部分はどこか
- エンジニアの人数と役割:何人のエンジニアがいて、誰が何を担っているか。一人目のエンジニアなのか
- 外部の会社との関係:開発を外部に頼んでいる部分があるか、内製に切り替えたいか
- 繁忙期の働き方:大きなセールや新商品の発売の時期に、どのくらい忙しくなるか
繁忙期の働き方は、EC・D2C企業ならではの点です。セールの時期にサイトへのアクセスが集中し、障害が起きないように備える必要があります。その時期の働き方を正直に書いておくと、入社後のずれが減ります。
D2C企業の場合は、自社の商品やブランドへの思いを求人票に書くことも、候補者を引きつける材料になります。ただし、エンジニアの候補者にとって大切なのは、その思いが開発の仕事にどうつながるかです。「ブランドの世界観をサイトの体験で表現するため、表示の速さと見た目の両立に取り組んでいる」のように、思いと技術の課題を結びつけて書きます。
一人目のエンジニアを採る場合は、技術の判断を任せる範囲と、相談できる相手(外部の開発会社や技術顧問など)を書きます。一人で仕組みを抱えることへの不安に答えることが大切です。
運用の設計
EC・D2C企業がGreenを運用するときは、IT企業のエンジニアと、ほかの事業会社のエンジニアの両方を対象に考えます。Greenには、企業と候補者が互いに「気になる」を送れる機能と、企業からのスカウトがあります。
- IT企業のエンジニア:事業に直接効く仕事に関心がある人。売上との近さや、商品との距離を伝える
- ほかの事業会社のエンジニア:事業会社での働き方に慣れている人。扱う商品や、事業の成長の段階の違いを伝える
- EC・D2Cの経験者:ECの仕組みや、物流との連携の経験がある人。自社の仕組みの特徴と課題を伝える
スカウトの文面では、候補者のこれまでの経験と、自社の事業の重なりを示します。「サービスの購入の流れを改善した経験を拝見しました。当社でも、購入の手続きの改善が今一番の課題です」のように、具体的な課題を書くと、候補者は自分の経験の活き方を想像できます。技術者に送る文面の考え方は、エンジニア向けスカウト文面の型にまとめています。
エージェントベストの見解
EC・D2C企業がGreenでエンジニアの採用を始めたとき、最初につまずきやすいのは面接の担当者です。エンジニアが少ない会社では、面接に入れるエンジニアがいないか、いても一人で、日程が合わないことがあります。事業の担当者だけで面接すると、候補者は技術の話ができず、会社の開発の水準を判断できないまま選考を終えることになります。当社が運用を代行するときは、求人を出す前に、技術の話ができる面接の担当者を決めておくことを勧めています。社内にいなければ、外部の技術顧問や、開発を頼んでいる会社のエンジニアに、面接の一部に同席してもらう方法もあります。合否は企業側で決めるものですが、候補者が技術の話をできる場を一度は用意しておくと、選考の途中での辞退が減る傾向があります。
まとめ
- EC・D2C企業の求人は、IT企業の求人と並んで読まれる。事業会社ならではの軸で魅力を書く
- 売上との近さ、商品やお客様との距離、技術の選び方、裁量の広さを具体的に書く
- 事業への関心は要件ではなく、環境として示す
- 使っている仕組み、エンジニアの人数、外部との関係、繁忙期の働き方の実情も書く
- 技術の話ができる面接の担当者を、求人を出す前に決めておく
よくある質問
ECの仕組みを既存のサービスで作っている場合、エンジニアの仕事はありますか
既存のサービスを使っていても、自社の事業に合わせた機能の追加、ほかの仕組みとの連携、データの整備など、エンジニアの仕事は多くあります。求人票では、自社で開発している部分を具体的に書くと、候補者が仕事の中身を想像できます。
一人目のエンジニアには、どんな経験を求めればよいですか
一人目は、技術の判断を任されることになるため、仕組みの選定や設計の経験がある人が望ましいでしょう。そのうえで、事業の担当者と話しながら優先順位を決められるかを、面接で確かめます。
エンジニア以外の職種もGreenで採れますか
IT・Web業界を中心とした求人サイトなので、Webマーケターやデザイナーなど、ECの運営に関わる職種の求人も出せます。マーケターの書き方はGreenでマーケターを採るで整理しています。
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