上場準備中の会社のGreen活用|管理部門とエンジニアの同時採用
上場の準備に入ると、会社の採用は二方向に引っ張られます。一つは管理部門です。経理、財務、法務、内部監査、労務。上場に向けて社内の仕組みを整えるため、経験のある人を急いで採る必要が出てきます。もう一つはエンジニアです。上場の審査では事業の継続性も見られるので、プロダクトの開発を止めるわけにはいきません。結論を先に言うと、上場準備中の会社がGreenで両方を採るなら、管理部門とエンジニアを「同じ会社の求人」として揃えつつ、候補者が見ているものの違いに合わせて書き分け、社内の時間の配分を先に決めることが要になります。 株式会社アトラエが運営するGreenは、IT・Web業界の求人を多く扱う中途採用のサイトです。料金や仕様には触れず、上場準備中の会社の採用の組み立てを整理します。
上場の見込みをどう書くか
上場準備中の会社の求人票で、まず悩むのが「上場を目指している」ことをどう書くかです。候補者にとって魅力に映る情報であるのは確かですが、上場は約束できるものではありません。準備の途中で時期がずれたり、方針が変わったりすることは珍しくありません。
求人票で「上場予定」「上場確実」のように書くと、入社後に状況が変わったとき、候補者との信頼が崩れます。また、上場の準備は社外に話せる範囲が限られることがあり、社内の判断として公開してよいかを先に確かめておく必要があります。
書き方としては、上場という結果ではなく、いま社内で何を整えているかを書くほうが安全で、候補者にも伝わります。
- 「上場予定」→「管理の仕組みを、外部の目に耐える水準に整えている段階」
- 「上場で成長を加速」→「月次の締めを早める、規程を整える、といった作業に取り組んでいる」
どこまで書いてよいかは、経営陣と、上場の準備を支援している専門家の判断に従います。求人票に書けない場合でも、面談で口頭で伝えられる範囲を決めておくと、候補者の質問に答えやすくなります。
管理部門とエンジニアの違い
同じ時期に採る二つの職種群は、候補者が見ているものが大きく違います。
| 観点 | 管理部門 | エンジニア |
|---|---|---|
| 候補者が気にすること | 上場準備の経験が積めるか、どこまで任されるか、上場後の役割 | 開発の進め方、技術の裁量、管理の強化で開発が遅くならないか |
| 求人票の中心 | 今の仕組みの状態と、整える範囲 | プロダクトの課題と、チームの進め方 |
| 必要な経験 | 上場準備や上場企業での実務の経験が求められることが多い | 職種や段階による |
| 採用の難しさ | 経験者が限られ、時期が合う人を探す必要がある | 職種によって差がある |
エンジニアの候補者が上場準備に対して持つ不安の一つが、「承認の手続きが増えて、開発が遅くなるのではないか」というものです。管理の強化で開発の進め方がどう変わったか、変わらなかったかを、求人票や面談で具体的に説明できると、この不安に答えられます。
エージェントベストの見解
上場準備中の会社の求人票を見ていると、管理部門の募集に「Greenで本当に経験者が来るのか」と迷う声をよく聞きます。GreenはIT・Web業界を中心とした求人サイトなので、IT企業で管理部門の経験を積んだ候補者には届きやすい一方、上場準備の経験を持つ管理部門の経験者は、もともと数が限られています。当社は紹介も行っているので、この職種で媒体と紹介の両方の動きを見てきました。経理や内部監査で上場準備の経験を必須とするポジションは、媒体で待つだけでは時期が合う人に出会いにくく、紹介を併用する会社が多い傾向があります。一方、管理部門のメンバー層や、エンジニアは、求人票の具体性次第でGreenからも十分に応募が見込めます。ポジションの希少さで経路を分けることを勧めます。
社内の優先順位と分担
上場準備中の会社は、管理部門そのものが忙しい時期です。採用を担う人事も、規程の整備や労務の見直しに時間を取られていることがあります。そのうえで二つの職種群を同時に動かすので、優先順位と分担を先に決めます。
- 上場の準備の工程から逆算した優先順位:どのポジションが、いつまでに埋まっていないと準備が進まないか
- ポジションごとの面接官:管理部門は管理部門の責任者や役員、エンジニアは開発の責任者
- 人事の時間の配分:管理部門の採用と、エンジニアの採用に、それぞれどれだけ使うか
- 外部の使い方:どのポジションを紹介に頼み、どのポジションをGreenで採り、Greenの運用のどこを外に出すか
Greenで企業の側から動くには、互いに送れる「気になる」と企業からのスカウトを使います。エンジニアの採用でこれを積極的に使うなら、送る相手の基準を開発の責任者に決めてもらい、作業は人事か外部が持つ形が回しやすくなります。
エージェントベストの見解
上場準備中の会社でGreenの運用を始めるなら、先に「採用の記録の残し方」を決めておくことを勧めます。上場の準備では、社内の業務が決まった手順で行われ、記録が残っていることが求められる場面があります。採用も例外ではなく、誰がどの基準で合否を決め、どんな条件を提示したかが追える状態にしておくと、あとで慌てずに済みます。外部に作業を出す場合も、やり取りの記録がどこに残るかを決めておく必要があります。当社のGreen運用代行は、求人票の作成、「気になる」やスカウトの配信、応募対応、面接日程の調整を受け持ち、合否は企業側で判断していただきます。費用は、採用が決まり入社した方1名につき50万円(税別)で、それ以外の初期費用や月額の固定費は発生しません。記録の残し方は、始める前に社内の決まりに合わせて取り決めます。
管理部門の候補者が見ている点
管理部門の候補者は、エンジニアとは違う視点で求人票を読みます。とくに上場準備の経験を積みたいと考える候補者は、次の点を気にしています。
- いまの管理の仕組みが、どこまで整っているか。ゼロから作るのか、既存のものを直すのか
- 経営陣や外部の専門家と、どの程度直接やり取りするか
- 上場の準備の中で、自分がどの範囲を担うか
- 上場後に、どんな役割が期待されているか
これらに答えられる求人票は、管理部門の候補者にとって判断の材料になります。「上場準備の経験が積めます」とだけ書くより、「月次の締めを早めるための仕組みづくりを、経理の責任者と一緒に進めてほしい」のように、具体的な仕事で書くほうが、経験のある候補者に届きます。
まとめ
- 上場の見込みは約束として書かず、いま社内で何を整えているかを書く
- 書いてよい範囲は経営陣と専門家の判断に従い、面談で伝える範囲も決めておく
- 管理部門とエンジニアは、候補者が見ているものが違うので書き分ける
- 上場準備の経験を必須とするポジションは、媒体と紹介の併用を検討する
- 準備の工程から優先順位を逆算し、採用の記録の残し方を先に決める
よくある質問
上場準備中であることを求人票に書いてはいけないのですか
書いてはいけないとは限りませんが、書くかどうか、どう書くかは、経営陣と上場の準備を支援している専門家に確かめてから決めます。書く場合でも、時期や結果を約束する表現は避け、準備の取り組みとして書くほうが、入社後のずれを防げます。
エンジニアに、上場で開発が遅くなると思われないためにはどうすればよいですか
管理の強化で、開発の進め方のどこが変わり、どこが変わらないかを具体的に説明します。たとえば、本番への反映に承認の工程が加わったが、その工程は一日以内に終わるように運用している、といった描写です。
上場準備中の会社の新卒採用の考え方も知りたいです
新卒も含めた考え方はIPO準備企業の採用媒体の選び方にまとめています。媒体で採るか紹介で採るかの判断の軸はスカウト媒体と新卒紹介の違いでも整理しています。
本記事は 2026/10/16 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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