IPO準備企業の採用媒体の選び方|「上場予定」に触れず整えた実態を見せる

媒体比較・選び方規模・フェーズ別 更新日 2026/9/21

IPO準備企業が媒体を選ぶとき、最初にぶつかるのは「『上場予定』を書けば学生が来ると思って媒体を契約したのに、法務から『書けない』と止められ、文面や企業ページの確認に日数がかかって返信が遅れ、面接で現場の面接官が『たぶん来年上場』と言ってしまい、上場の噂で来た学生が上場後の自分を確かめられずに辞退する」という問題です。結論から言うと、IPO準備企業は「上場予定」を掲載にも文面にも書けず、約束にもなりません。学生が確かめるのは「上場したあとに自分がどうなるか」で、準備で整えた実態(労務・評価・育成)を書きます。言える範囲を法務と先に決め、確認の手順を共通原稿の一度に絞り、面接官に「上場に触れない」を徹底してから、媒体を選びます。 シリーズB以降の考え方はシリーズB以降のスタートアップの採用媒体の選び方で書きました。この記事はIPO準備の時期に絞って、書けないことと書くことを分ける考え方を書きます。

IPO準備企業に、起きること

会社の状態採用で起きること媒体との相性
上場に関わることを、外に言えない「上場予定」を掲載にも文面にも書けない。面接官が口にすると問題になる言える範囲を法務と先に決める。IPO準備企業のOfferBox運用
準備で、労務・評価・育成が整った学生に見せられる実態が、前より増えている上場に触れず、整えた実態を書く
文面や企業ページの確認に、法務と管理部門が入る確認に日数がかかり、返信が遅れる確認の手順を共通原稿の一度に絞る
上場の噂が学生に届き始める「上場企業に入りたい」層が来る。その層は上場後の自分を確かめられないと残らない噂で来た層と、実態で来た層を分けて見る
知名度が上がり始める比べられる場に対象として入り始める。ただし体験談は追いつかない比べられる場は企業ページの実態で。体験談は少ない前提
中途の採用も増えている人事の時間が中途と準備の対応で埋まる新卒の担当を分ける

判断軸を、IPO準備企業に当てる

軸IPO準備企業での見方
対象(誰に届くか)「上場企業に入りたい」で絞らない。「整った仕組みの中で、この職種を」に合う学生に。上場の噂ではなく、準備で整えた実態で来る学生を
型(送るか、来るか、比べられるか)送る型は、整えた実態を職種ごとに書いて届けられ、確認を共通原稿の一度に絞れる。来る型は、「準備で何が変わったか」を記事で通年で読ませられる。比べられる型は、知名度が上がり始めた時期に対象に入るが、体験談が追いつかず、企業ページの実態が読まれる
課金(費用の性格)各媒体の公式ページで現在の条件を確認。この記事では書かない。準備期は費用の承認にも手順がかかる。年間で一度に
運用工数(誰の時間が要るか)人事の時間に、法務との確認の時間が加わる。確認を一度に絞らないと、返信の日数が伸びる。面接官への説明の時間も

軸の詳しい見方は掲載型とスカウト型の違い、共感型と条件型の媒体の違いで書きました。IPO準備企業では、「対象」を上場の噂で絞らないことと、「運用工数」に法務との確認の時間を入れることが、他の段階と違います。

エージェントベストの見解

IPO準備企業で、媒体を契約した後に起きることを、当社は先にお伝えしています。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、準備期の相談を受けますが、契約の後に最も多く起きるのは、「文面と企業ページの確認に法務と管理部門が入り、一通ごとに確認を求められて、承認や応募への返信が数日から一週間遅れる」ことです。学生は返信が遅い会社から順に離れ、準備期の会社は「返信が遅い」と体験談に書かれて、上場後の入口が狭くなります。媒体が悪いのではなく、確認の手順が一通ごとになっていることが原因です。逆に、契約の前に「共通原稿を一度、法務に確認する。一人ごとの一文は、上場に触れない決まりのもとで人事の裁量」と決めた会社は、確認が年に数回で済み、返信が遅れません。当社が最初にお願いするのは、媒体を選ぶ前に、法務と「言える範囲」と「確認の単位」を決めることです。言える範囲は、上場に関わることは言わず、準備で整えた実態(労務、評価、育成)は言う、が多くの会社の形です。決まらないなら、媒体の契約を延ばします。

学生が、確かめること

この条件なら、どれを先に検討するか

会社の条件先に検討する型理由
職種ごとに整えた実態を書け、確認を共通原稿の一度に絞れる。知名度はまだ学生に無い企業から送る型(OfferBox)職種ごとに実態を書いて届け、一人ごとの一文は人事の裁量で。絞る作業を外に出せる
「準備で何が変わったか」を経営者か管理部門が記事で書ける。エンジニアやデザイナーが中心通年で記事を置く型(Wantedly)整えた実態を通年で読ませられる。記事の確認も一度で
知名度が上がり始め、学生の候補に入り始めた。企業ページに整えた実態を書ける学生が並べて比べる場(ワンキャリア)対象に入り始めた時期。体験談が少ない前提で、企業ページの実態を。ワンキャリアの企業ページの基本
言える範囲と確認の単位が、法務と決まっていないどれも先ではない決めてから。返信が遅れる
面接官に「上場に触れない」が徹底できていないどれも先ではない徹底してから。一言で崩れる

どれか一つが正解ではなく、確認を一度に絞れるか、書けるか、知名度が学生に届き始めたかで、先に検討するものが変わります。

組み合わせ

見せ方|上場に触れず、準備で整えた実態を

社内の分担

作業誰が
言える範囲と確認の単位を決める法務と管理部門と人事の責任者。契約の前に
共通原稿(企業ページ、文面の型、記事)を書く人事。法務が一度確認
一人ごとの一文人事の裁量。上場に触れない決まりのもとで
面接官への説明人事の責任者。「上場に触れない」と、聞かれたときの答えを全員に
返す、日程新卒の担当。中途と分ける。日数を決めて守る
噂で来た層と実態で来た層の記録人事。面談で「上場するのか」と聞いた人と聞かなかった人を分けて

運用代行や代理店が支えられるのは、共通原稿の下書き、確認の単位の整理、媒体の選び方、絞る作業、記録の型までで、言える範囲の決定、法務との確認、面接官への説明、面談は社内が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

IPO準備企業が数字を読むときに先にお伝えしているのは、「準備期は承認や応募が増えるが、増えた分の多くは上場の噂で来た層で、その層は残らない」ということです。噂が学生に届き始めると、「上場企業に入りたい」層が来て、承認率や応募数が前の年より上がります。ところが、その層は面談で「上場するのですか」と聞き、答えられないと確かめるものが無くなり、内定を出しても辞退します。数字だけを見ると「媒体の効果が上がった」と読めますが、残る数は増えていません。当社が案内するのは、面談で「上場するのか」と聞いた人と、聞かずに準備で整えた実態を聞いた人を、記録で分けることです。残るのは後者で、後者の数が前の年と比べて増えているかで、掲載を直した効果を見ます。前者が増えて後者が減っていれば、掲載が上場を匂わせていて、実態が薄いことを示しています。噂で来た層を減らすには、上場に触れないことを徹底し、整えた実態を厚くします。

まとめ

よくある質問

上場のことを一切書かないと、普通の会社と同じに見えませんか

普通の会社より、準備で整えた実態が多いはずです。労務の管理、評価の仕組み、育成の型は、準備で整えた会社のほうが具体に書けます。「上場予定」の一語より、「評価は△△で、□□が、年に〇回」の一文のほうが、学生の安心になります。上場に触れずに実態を厚く書いた会社は、上場後に「書いてあるとおりだった」と体験談に書かれ、上場後の入口が広がります。

現場の面接官が「たぶん来年上場」と言ってしまいました

面接官全員に、「上場に関わることは言わない。聞かれたら『会社としてお答えできない決まり』と答える」を、契約の前に文で渡します。言ってしまった後は、法務に事実を伝え、その学生への対応を法務と決めます。面接官が言ってしまう会社は、説明が口頭で済まされていることが多く、文で渡して、聞かれたときの答えまで書いておくと減ります。面接官の説明は、人事の責任者が担います。

IPO準備企業の媒体選びは、御社に相談できますか

できます。当社は、共通原稿の下書き、確認の単位の整理、媒体の選び方、絞る作業、記録の型を支えられます。言える範囲の決定、法務との確認、面接官への説明、面談は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、準備期の会社の媒体の位置づけと運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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