シリーズB以降のスタートアップの採用媒体の選び方|初めて新卒を採る時期
シリーズB以降のスタートアップが媒体を選ぶとき、最初にぶつかるのは「中途の採用で回ってきた人事が、中途と同じ媒体の感覚と同じ言葉(即戦力、スピード、経験者歓迎)で新卒の募集を出し、学生に『なぜ新卒を採るのですか』『誰が育てるのですか』と聞かれて答えられず、入社した新卒が『中途と同じ扱いで放置された』と離れる」という問題です。結論から言うと、シリーズB以降は中途中心の会社が初めて新卒を採る時期で、媒体より先に「なぜ中途ではなく新卒か」を一行にし、育てる担当と一年目の姿を決めます。中途の型で新卒を回さず、送る型で職種ごとに、記事を置く型で「なぜ新卒か」を届け、比べられる場は体験談ができる二年目から使います。 シリーズAの考え方はシリーズAのスタートアップの採用媒体の選び方、初めての新卒採用の考え方は初めて新卒採用をする会社の採用媒体の選び方で書きました。この記事はシリーズB以降に絞って、中途の型と新卒の型を分ける考え方を書きます。
シリーズB以降のスタートアップに、起きること
| 会社の状態 | 採用で起きること | 媒体との相性 |
|---|---|---|
| 中途で数十人から百人以上。人事が中途で回っている | 新卒を中途と同じ型で回す。「なぜ新卒か」が無い | 新卒の型を別に作る。シリーズB以降のスタートアップのOfferBox運用 |
| 事業は決まり、組織も形になってきた | 一年目の姿が言える。育てる担当を決められる | 言えるなら新卒の募集を出せる段階 |
| 会社が変わり続ける | 一年目の途中で組織が変わる。新卒は「変わる会社で誰が教えるか」を気にする | 変わることを隠さず、教える人を固定する |
| 体験談がまだ無いか、少ない | 比べられる場に対象として入れない。一期生の体験談が翌年の入口になる | 初年度は送る型と記事。比べられる場は二年目から |
| 「調達」「急成長」を前に出したくなる | 学生は調達より、自分が一年目に何をするかを読む | 調達は一文。一年目の姿を一段落 |
| 一期生の重さ | 一期生の入社後が、二期生以降の体験談になる | 一期生の育て方を、媒体選びと同じ重さで |
判断軸を、シリーズB以降に当てる
| 軸 | シリーズB以降での見方 |
|---|---|
| 対象(誰に届くか) | 「変わる会社で、この職種を、この人の下で」に合う学生に絞る。「ベンチャー志向」は絞る条件にならない。変化の中で自分で決めて動いた記述で |
| 型(送るか、来るか、比べられるか) | 送る型は、職種ごとに一年目の姿と育てる担当を書いて届けられる。来る型は、「なぜ今、新卒か」を経営者か育てる担当が書ければ届く。比べられる型は、体験談が無い初年度は対象に入れず、一期生の体験談ができてから |
| 課金(費用の性格) | 各媒体の公式ページで現在の条件を確認。この記事では書かない。中途の採用費と分けて、新卒の分を初年度は小さく |
| 運用工数(誰の時間が要るか) | 中途で回っている人事とは別に、新卒の担当を一人。育てる担当は現場に一人。二人の時間を先に確保 |
軸の詳しい見方は掲載型とスカウト型の違い、共感型と条件型の媒体の違いで書きました。シリーズB以降では、「対象」で中途の条件を使わないことと、「運用工数」で中途の人事と分けることが、他の段階と違います。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「中途の採用で媒体を使い慣れているから、新卒も同じ感覚で回せる」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、シリーズB以降の相談を受けますが、中途の型で新卒を回した会社の募集には、「即戦力」「スピード感」「経験者歓迎」「ポテンシャル採用」の言葉が混ざり、学生は「新卒を採る理由が無い会社」と読んで来ません。来ても、入社後に中途と同じ扱いで放置され、一期生が離れ、二期生以降の体験談に「新卒を育てる仕組みが無い」と書かれます。中途は仕事が決まっていて自分で動ける人を採る型で、新卒は仕事を決めて教える人がいる前提で採る型です。逆に、中途の人事と分けて新卒の担当を置き、「なぜ中途ではなく新卒か」を一行にし、育てる担当を現場に一人決めた会社は、募集から中途の言葉が消え、一期生が残り、二期生以降の入口になります。当社が最初にお願いするのは、中途の媒体の管理画面を開く前に、「なぜ新卒か」の一行と、育てる担当の名前を書くことです。新卒と中途で媒体はどう違うか
学生が、確かめること
- なぜ中途ではなく新卒か:中途中心の会社が新卒を採る理由。「若い人が欲しい」では読まれない。一行で
- 誰が育てるか:中途ばかりの会社で、新卒に教える人がいるか。その人の名前と、時間
- 変わる会社で、一年目に何をするか:組織が変わっても、教える人と任せる仕事が変わらないか
- 一期生であること:先輩の新卒がいない。「一期生。〇〇が横につく」と書いているか
- 中途の社員との関係:中途ばかりの中に新卒が入って、どう扱われるか
- 会社が続くかと、調達の意味:調達は「続く」の材料になるが、学生は調達より一年目の姿を読む
この条件なら、どれを先に検討するか
| 会社の条件 | 先に検討する型 | 理由 |
|---|---|---|
| 職種ごとに育てる担当を決められ、一年目の姿が書ける。知名度は中途の市場にはあるが学生には無い | 企業から送る型(OfferBox) | 職種ごとに一年目の姿と育てる担当を書いて届け、絞る作業を外に出せる |
| 経営者か育てる担当が「なぜ今、新卒か」を自分の言葉で書ける。エンジニアやデザイナーが中心 | 通年で記事を置く型(Wantedly) | 「なぜ新卒か」と一期生の意味を記事で読んでもらえる。スタートアップのWantedlyの設計 |
| 一期生の体験談ができ、学生の候補に入り始めた(二年目以降) | 学生が並べて比べる場(ワンキャリア) | 体験談ができてから。初年度は先ではない |
| 「なぜ新卒か」の一行と、育てる担当が決まっていない | どれも先ではない | 決めてから |
| 中途の人事が兼務で新卒を回そうとしている | どれも先ではない | 新卒の担当を分けてから |
どれか一つが正解ではなく、育てる担当がいるか、書けるか、体験談があるかで、先に検討するものが変わります。
組み合わせ
- 初年度は一つ。送る型か記事を置く型:中途の媒体と分ける。複数の媒体を同時に使うときの考え方
- 送る型と記事を置く型を組み合わせるなら:文面で「この職種で、この人の下で」を、記事で「なぜ新卒か」を。OfferBoxとWantedlyの併用
- 二年目に、比べられる場を足す:一期生の体験談と、企業ページに「選考で何が起きるか」を。OfferBoxとワンキャリアの併用
- 一期生の育て方を、媒体と同じ重さで:一期生の一年目が、二期生以降の体験談になる
- 段階が進んだら、位置づけを変える:IPO準備でIPO準備企業の採用媒体の選び方
- 代行と組み合わせるなら、絞る作業と文面の下書きを:「なぜ新卒か」と育てる担当は出せない。媒体と代行の違い
見せ方|「調達」「急成長」ではなく「変わる会社で、誰が教えるか」
- 「シリーズB調達」「急成長」を前に出さない:事実として一文。学生は自分の一年目を読む
- 「なぜ中途ではなく新卒か」を、一行で最初に:「〇〇の事業が続く形になり、△年かけて育てる人を初めて採る」
- 育てる担当を、名前と時間で:「一年目は〇〇(現場の担当)が横につく。週に△回、□□の時間」
- 一年目の姿を、変わる前提で:「組織は変わるが、教える人と最初の年に任せる〇〇は変えない」
- 一期生であることを、隠さない:「新卒は一期生。先輩の新卒はいない。中途の若い社員の△△が最初の年に何をしたか」
- 中途の言葉を消す:「即戦力」「スピード感」「経験者歓迎」「ポテンシャル採用」。新卒の募集から全部
- 数値は自社の実態で:この記事では書かない
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 「なぜ新卒か」の一行、育てる担当、一年目の姿、一期生の人数を決める | 経営者 |
| 新卒の媒体の運用 | 中途と分けた新卒の担当一人 |
| 文面と記事 | 育てる担当が話し、新卒の担当が書く。中途の言葉が入っていないかを確認 |
| 面談と面接 | 育てる担当と経営者。中途の面接官と分ける |
| 一期生の育て方 | 育てる担当。一年目の記録を、二期生の材料に |
| 二年目の比べられる場の準備 | 新卒の担当。一期生の話と体験談 |
運用代行や代理店が支えられるのは、新卒の型づくり、中途の言葉の点検、媒体の選び方、絞る作業、文面の下書きまでで、「なぜ新卒か」、育てる担当、面談、一期生の育て方は社内が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
シリーズB以降の会社で、当社が順番として最初にお願いするのは、媒体を選ぶことではなく、「なぜ新卒か」の一行を経営者が書き、育てる担当を現場に一人決めることです。中途で回ってきた会社は、媒体の使い方は知っていて、「どの媒体がよいか」から入りたがります。ところが、「なぜ新卒か」が無いまま媒体を選ぶと、文面に中途の言葉が混ざり、育てる担当が無いまま入社させて、一期生が離れます。一期生が離れると、二期生以降の体験談が「新卒を育てる仕組みが無い」から始まり、比べられる場に入るときの入口が最初から狭くなります。逆に、一行と担当を先に決めた会社は、媒体はどれでも回り、一期生が残って、二年目に一期生の話と体験談で比べられる場に入れます。当社が新卒の型づくりを引き受けるときも、「一行と担当が決まってから、媒体を選ぶ」の順番でお願いしています。順番が逆だと、媒体を変えても一期生が残らず、毎年一期生をやり直すことになります。
まとめ
- シリーズB以降は中途中心の会社が初めて新卒を採る時期。媒体より先に「なぜ中途ではなく新卒か」を一行にし、育てる担当と一年目の姿を決める
- 中途の型(即戦力・スピード・経験者の言葉・中途の人事の兼務)で新卒を回さない。新卒の担当を分ける
- 送る型(OfferBox)は職種ごとに一年目の姿と育てる担当を書いて届け、記事を置く型(Wantedly)は「なぜ新卒か」を書ける会社に。比べられる場(ワンキャリア)は一期生の体験談ができる二年目から
- 学生は「なぜ新卒か・誰が育てるか・変わる会社で一年目に何をするか・一期生であること・中途との関係」を確かめる。「調達」「急成長」は一文
- 一期生の一年目が二期生以降の体験談になる。一期生の育て方を媒体と同じ重さで。順番は「一行→担当→媒体」
よくある質問
中途の人事が新卒も兼務で回すのは、なぜ問題ですか
中途の人事は、候補者を「仕事が決まっていて自分で動ける人」として見る癖がついていて、新卒の学生にも同じ目で「何ができるか」を聞き、文面にも「即戦力」の言葉が混ざります。学生は「新卒を採る理由が無い会社」と読みます。兼務にするなら、新卒の文面と面接の質問から中途の言葉を全部消し、育てる担当を現場に置いて、人事は返す作業に専念します。分けられるなら、分けたほうが一期生が残ります。
一期生を何人採ればよいですか
育てる担当が横につける人数です。多くの会社で、担当一人につき一人か二人です。一期生を多く採ると、育てる担当が足りずに放置され、二期生以降の体験談が「放置された」から始まります。一期生は少なく、育て方の記録を残し、二年目に担当を増やしてから人数を増やします。一期生の人数は、媒体で集められる数ではなく、育てられる数で決めます。
シリーズB以降のスタートアップの媒体選びは、御社に相談できますか
できます。当社は、新卒の型づくり、中途の言葉の点検、媒体の選び方、絞る作業、文面の下書きを支えられます。「なぜ新卒か」、育てる担当、面談、一期生の育て方は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、スタートアップの段階ごとの媒体の位置づけを支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
どの媒体にするか、決めきれない方へ
- 新卒・中途・インターンの取り扱い媒体を、貴社の採用計画に合わせて横並びで比較します
- 媒体選定・お見積りは無料。申込前提でなくて構いません
- 料金は各媒体の正規料金のまま。代理店を通しても上乗せはありません
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