SaaS業界の採用媒体の選び方|業務とプロダクトと最初の役割を見せる
業務ソフトを月額で提供する会社(大手・上場、成長期、創業期、業界に特化したバーティカルSaaS)が、新卒を採る。SaaSは、営業とサポートが分業されていて(インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス、マーケ)、新卒の最初の役割はその分業のどこかで決まる。学生には「IT企業」「ベンチャー」としか見えず、「プロダクトに関わりたい」「サービスを作りたい」で来て、架電とアポの数、解約を防ぐ数字、決まった型の仕事で離れる。多くの会社が「急成長」「資金調達済み」を前に出すが、それは同業の共通語で、学生には差にならない。結論から言うと、SaaS業界は「何の業務を、誰のために変えるソフトか」と「新卒の最初の役割はどれか」を一行にし、「急成長」「調達済み」の言葉で済ませません。最初の役割の数字(架電、アポ、解約防止)を隠さず一枚にし、「プロダクトに関わりたい」ではなく「数字を追って改善した・人に使い続けてもらった・違う立場の人に説明した」の記述で絞ります。知られた会社は学生が並べて比べる場で役割ごとの実態を、知られていない会社は業務とプロダクトでつなぐ送る型か、役割ごとの一日を記事で読んでもらう型を先に検討します。 この記事では、SaaS業界の採用構造、判断軸の当て方、学生が確かめること、業務と最初の役割の一行、条件ごとにどれを先に検討するか、組み合わせ、見せ方、分担を整理します。3媒体の全体像はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの違いと選び方で書きました。数値と料金は書きません。優劣は断定しません。
SaaS業界の採用構造と、媒体との相性
| 区分 | 採用の形 | 媒体との相性 |
|---|---|---|
| 大手・上場のSaaS | 学生に知られ始めている。分業が固まり、役割ごとに採る | 比べられる場で役割ごとの選考情報と実態を。役割の数字をずらさない |
| 成長期(資金調達の後) | 採用が急に増える。知られていない。分業が固まりつつある | 業務とプロダクトでつなぐ送る型。最初の役割を一行に |
| 創業期 | 少人数。役割が固まっていない。代表が採用 | 「何でもやる」を隠さず。記事を置く型で一日を |
| 業界特化(バーティカルSaaS) | 顧客の業界(医療、建設、飲食など)で仕事が決まる | 顧客の業界と業務を一文に。「〇〇業界の△△の業務を変える」 |
| 業界の特徴 | 採用で起きること | 媒体との相性 |
|---|---|---|
| 分業で、新卒の最初の役割が決まっている | 「プロダクトに関わりたい」で来て、架電とアポの数字で離れる | 最初の役割と数字を一行に |
| 「急成長」「調達済み」は同業の共通語 | どの会社も同じに見え、差にならない | 業務とプロダクトと役割で差を |
| BtoBで、学生にプロダクトが見えない | 「何のソフトか」が分からず、開かれない | 「〇〇の業務を、△△のために変える」の一文で |
判断軸を、SaaS業界に当てる
| 軸 | SaaS業界での見方 |
|---|---|
| 対象(誰に届くか) | 「IT企業」「ベンチャー」「プロダクトに関わりたい」の記述は多く、絞る条件にならない。絞るのは「数字を追って改善した・人に使い続けてもらった・違う立場の人に説明して動かした」の記述。エンジニアは自社開発を見ている前提で、開発の環境と役割で |
| 型(送るか、来るか、比べられるか) | 大手・上場は「比べられる」型が使える。成長期・創業期・業界特化は「比べられる」型で同業と並ぶと「急成長」の言葉で埋もれ、「送る」型で業務とプロダクトと役割を先に渡すか、「来る」型で役割ごとの一日を読んでもらう |
| 課金(費用の性格) | 各媒体の公式ページで現在の条件を確認。この記事では書かない |
| 運用工数(誰の時間が要るか) | 若手は架電と商談と顧客対応で日中が埋まる。名義と面談の枠を、商談の少ない時間に固定する。送る型は作業を外に出せる |
軸の詳しい見方は掲載型とスカウト型の違い、共感型と条件型の媒体の違いで書きました。SaaSでは、同業が同じ言葉(急成長、調達、プロダクト)で書いているので「対象」の軸で差が出ないことと、最初の役割を一行にしないと届かないことが、他の業界と違います。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「急成長で資金調達もしているから、それを前に出せば学生が来る」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、SaaSの会社の相談を受けますが、「急成長」「調達済み」「プロダクトで世界を変える」は、同じ学生に届いている他のSaaSの文面にも同じように書かれていて、学生にはどの会社も同じに見えます。承認や応募が付いても、その学生は「成長企業のどこか」で受けていて、自社である理由を持っていません。当社がSaaSの会社に勧めているのは、「急成長」「調達」を外し、「〇〇の業務を、△△(誰)のために変えるソフトで、新卒の最初の役割はインサイドセールス(架電とアポ)」と、業務とプロダクトと最初の役割を最初の一文に置くことです。同業と同じ言葉を外すと、承認は減りますが、来る学生は「この業務を変える」ことと「最初の役割」で来ていて、他のSaaSと比べていません。
学生が、確かめること
- 何の業務を、誰のために変えるソフトか:顧客の業界と業務。「IT企業」の中の何か
- 新卒の最初の役割:インサイドセールスか、フィールドか、カスタマーサクセスか、マーケか。役割の数字(架電、アポ、解約防止)
- 役割の先:最初の役割から、どの役割にどう移るか。プロダクトに関わる道があるか
- 最初の年の教育:急に増えた採用の中で、誰が教えるか、型があるか
この条件なら、どれを先に検討するか
| 会社の条件 | 先に検討する型 | 理由 |
|---|---|---|
| 大手・上場で、学生に知られ、役割ごとにクチコミと選考情報が付いている | 学生が並べて比べる場(ワンキャリア)で役割ごとの選考情報と実態を | 比べる対象に入っている。最初の役割の数字とクチコミをずらさない |
| 成長期で、業務とプロダクトでつなぎ、「数字を追って改善した」の記述で会いたい | 企業から送る型(OfferBox) | 「急成長」を外し、業務と役割の一文で開かれ、記述で絞れる。作業を外に出せる |
| 業界特化で、顧客の業界の経験(アルバイト、家業、専攻)で絞りたい | 企業から送る型(OfferBox) | 「〇〇業界の△△の業務」の一文で、業界の経験で絞れる |
| 若手が、役割ごとの一日と「使い続けてもらえた日」を自分の言葉で書ける | 通年で記事を置く型(Wantedly) | 「プロダクトに関わる」の想像に、架電と顧客対応の一日を先に読んでもらえる |
| 業務と最初の役割の一行が、まだない | どれも先ではない | 一行を作ってから。「急成長」「調達」では同業と同じ文面になる |
どれか一つが正解ではなく、会社の状態、役割、顧客の業界、書けるかで、先に検討するものが変わります。
組み合わせ
- 成長期・業界特化は、送る型と記事を置く型を組み合わせる:文面で「〇〇の業務を変えるソフトで、あなたの△△を読んで」を、記事で「役割ごとの一日」と「使い続けてもらえた日」を。OfferBoxとWantedlyの併用
- 役割ごとに、文面を分ける:セールスは「数字を追って改善した」、CSは「人に使い続けてもらった」、エンジニアは開発の環境で。一つの文面で全役割を採らない
見せ方|「急成長」ではなく、業務とプロダクトと、最初の役割
- 業務とプロダクトを、最初の一文で:「〇〇(顧客)の△△の業務を変えるソフトを作っている会社です」。「SaaS」「IT企業」「急成長」の一語で済ませない
- 新卒の最初の役割と数字を、隠さず:「最初の役割はインサイドセールスで、架電とアポの数字を追います。〇〇の時点で△△に移る道があります」。数値は実態で。この記事では書かない
- 役割の先を、正直に:「プロダクトに関わるのは□□の役割で、そこに移った人は〇〇」
- 「使い続けてもらえた日」の場面を、一つ:「解約を考えていた〇〇の顧客に、△△を提案して、続けてもらえた日」。若手の名義で
- 「急成長」「調達済み」「世界を変える」を、文面から外す:同業の共通語。業務とプロダクトと役割で
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 業務とプロダクトの一文と、最初の役割・数字・役割の先・教育の一枚 | 経営と人事、各役割の責任者 |
| 「急成長」「調達」を外し、同業と同じ言葉になっていないかの確認 | 人事と経営 |
| 役割ごとに、先に検討する型と文面を分ける | 人事と各役割の責任者 |
| 「こんな人」(数字を追って改善した・使い続けてもらった・説明して動かした)の整理 | 人事と各役割の責任者 |
| 送る型なら、検索・下書き・送信・一次返信 | 人事、または代行 |
| 記事を置く型なら、若手が役割ごとの一日を話し、整えるのは人事か外に | 若手と人事 |
| 個別の一文、文面の最終確認、名義、面談 | 各役割の若手 |
- 若手に頼むのは、名義・一文・面談の三つ。商談の少ない時間で:OfferBoxの運用に現場社員を巻き込む方法
運用代行や代理店が支えられるのは、一文と一行の型、一枚の型、文面と記事の型、送る型の作業、記事を整える部分までで、業務とプロダクトの一文の中身、最初の役割と数字の開示、教育の実態、名義の選定、面談は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
送り始めたあと、最初の年で起きることに共通するのは、「プロダクトで世界を変える」「急成長」で承認や応募が付き、面談か入社後に、最初の役割がインサイドセールスで架電の数字を追うことを知って離れることです。当社はOfferBoxの運用代行を受けているので、SaaSの会社の承認から面談までを見ていますが、最初の役割と数字を文面に書かず、「プロダクト」「事業を作る」で書いている会社が多く、その言葉で来た学生は、最初の年が架電であることを面談で初めて知ります。当社がSaaSの会社に勧めているのは、最初の一文に「〇〇の業務を変えるソフトで、最初の役割はインサイドセールス、架電とアポの数字を追い、△△の時点で□□に移る道がある」と置き、そのうえで「使い続けてもらえた日」の場面を若手の名義で書くことです。書いて来た学生は、最初の役割と数字を知ったうえで来ていて、最初の月の架電で辞めません。
まとめ
- SaaS業界は、分業で新卒の最初の役割(インサイドセールス、フィールド、カスタマーサクセス)が決まり、「プロダクトに関わりたい」で来た学生が架電とアポと解約防止の数字で離れる。最初の役割と数字を一行にしてから媒体を選ぶ
- 「急成長」「調達済み」「世界を変える」は同業の共通語で、学生には差にならない。「何の業務を、誰のために変えるソフトか」の一文で差を作る
- 「プロダクトに関わりたい」は絞る条件にならない。「数字を追って改善した・人に使い続けてもらった・違う立場の人に説明して動かした」の記述で、役割ごとに文面を分けて絞る
- 大手・上場は並べて比べる場で役割ごとの実態を。成長期・業界特化は業務とプロダクトでつなぐ送る型か、役割ごとの一日を記事で読んでもらう型を先に
- 若手に頼むのは名義・一文・面談で、枠は商談の少ない時間に固定。役割の先を正直に
よくある質問
「急成長」「資金調達済み」を書いてはいけませんか
書いても差になりません。同じ学生に届いている他のSaaSの文面にも同じ言葉があり、学生にはどの会社も同じに見えます。「〇〇の業務を、△△のために変えるソフト」と業務とプロダクトを一文にし、「最初の役割は□□で、数字は〇〇」と役割を一行にするほうが、他のSaaSと比べていない学生に届きます。会社の状態は、隠さず、一枚の中で事実として書きます。
新卒は全員インサイドセールスから始まります。書くと来なくなりませんか
来なくなるのは、架電とアポの数字を知ったら来ない学生で、入社後に離れる学生です。「最初の役割はインサイドセールスで、架電とアポの数字を追う。〇〇の時点で△△に移る道がある」と最初に書き、「数字を追って改善した」の記述で絞るほうが、最初の役割を知ったうえで来る学生が残ります。役割の先を正直に書くことが、架電を「通過点」として読んでもらう形です。
SaaS業界の媒体選びは、御社に相談できますか
できます。当社は、一文と一行の型、一枚の型、文面と記事の型、送る型の作業、記事を整える部分を支えられます。業務とプロダクトの一文の中身、最初の役割と数字の開示、教育の実態、名義の選定、面談は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体を並べてご案内しています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
どの媒体にするか、決めきれない方へ
- 新卒・中途・インターンの取り扱い媒体を、貴社の採用計画に合わせて横並びで比較します
- 媒体選定・お見積りは無料。申込前提でなくて構いません
- 料金は各媒体の正規料金のまま。代理店を通しても上乗せはありません
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