OfferBoxで採用人数から逆算する送信計画|割合の置き方と回し方

OfferBox運用ノウハウ 更新日 2026/9/11

「この卒年で何人採るか」は決まっている。では、年間で何人に送ればよいか。結論から言うと、採る人数から、承諾、内定、面接、面談、承認、送信の順に、それぞれの割合で割り戻すと、年間の送信数が出ます。割合は前年の実績で置き、無ければ仮で置いて、月に一度置き直します。年間の送信数を期間で割って週のペースにし、面談枠で上限を確かめる、という流れです。 計画は最初から正確には作れません。仮で置いて回し始め、実績で直すものです。この記事では、割合の置き方、逆算の手順、時期と職種への配分、予備の持ち方、置き直しの時期、やりがちな失敗、人事と現場の分担を整理します。数値は書きません。自社の実績で決まる数だからです。週のペースの決め方はオファー送信ペースの決め方で書きました。この記事は、その前段の年間の計画です。

この作業の目的|「送る数」に根拠を持たせる

送信計画が無いと、送る数は担当の気分と時間で決まります。多く送れる週もあれば、送らない週もある。年度の終わりに「足りなかった」と分かっても、どこで足りなかったかが分かりません。

計画があると、「この週にこの数を送る根拠は、採る人数からの逆算」と言えます。足りないときも、「承認率が想定より低い」「面談に進む割合が低い」と、どの段階で足りないかが分かり、直す場所が決まります。

計画の目的は、正確に当てることではなく、根拠を持って始め、実績で直せる形にすることです。

手順1|割合を置く

逆算に使う割合は、5つです。前年の実績があればそれを使い、無ければ仮で置きます。

割合何の割合か前年実績が無いときの置き方
承諾率内定を出した学生のうち、承諾した割合仮で置く。最初の内定が出たら置き直す
内定率最終面接に進んだ学生のうち、内定を出した割合仮で置く
選考通過率初回面談から最終面接まで進む割合段階ごとに仮で置く。段階が多いほど全体の割合は下がる
面談進行率承認した学生のうち、初回面談に進んだ割合仮で置く。返信の速さで大きく変わる
承認率送った学生のうち、承認した割合仮で置く。文面と検索条件で大きく変わる

仮で置く数字が外れていても構いません。最初の月の実績で置き直します。置かずに始めると、置き直す元が無く、年度の終わりまで「なんとなく」が続きます。

割合は、職種や時期で違うことがあります。職種が複数なら職種ごとに、早期と後期で分けるなら時期ごとに置きます。最初は全体で1つ置き、実績が溜まったら分けても構いません。

手順2|採る人数から、送信数まで戻す

割合を置いたら、採る人数から順に割り戻します。

  1. 採る人数:この卒年で採る人数。職種ごとに
  2. 必要な内定数:採る人数を承諾率で割る。承諾しない学生の分だけ、多く内定を出す
  3. 必要な最終面接数:内定数を内定率で割る
  4. 必要な初回面談数:最終面接数を選考通過率で割る
  5. 必要な承認数:面談数を面談進行率で割る
  6. 必要な送信数:承認数を承認率で割る

これが、年間の送信数です。採る人数が少なくても、割合を重ねると送信数は大きくなります。ここで「多すぎる」と感じたら、割合のどれかを上げる工夫(返信を速くして面談進行率を上げる、文面を深くして承認率を上げる、段階を減らして選考通過率を上げる)か、採る人数の見直しか、のどちらかです。

エージェントベストの見解

これをやる前に、先に決めておかないと計画が作れないことがあります。「採る人数を、職種ごとに確定する」ことです。当社がOfferBoxの運用代行で送信計画を作るとき、「全体で〇人」は決まっていても、職種ごとに何人かが決まっていない会社が多くあります。職種ごとに決まっていないと、職種ごとの割合が置けず、送信数を職種に配分できず、結果として送りやすい職種に偏ります。年度の終わりに「技術職が足りない」となる原因は、たいていここです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてOfferBoxの契約後の運用を見ていますが、計画どおりに採れている会社は、職種ごとの人数を最初に確定し、職種ごとに逆算しています。全体の人数から始めるのではなく、職種ごとの人数から始める。それが、送信計画で最初に決めることです。決め方はOfferBoxのターゲット設計で書きました。

手順3|時期と職種に配分する

年間の送信数を、時期と職種に配分します。

時期の配分

時期配分の考え方
早期少数。接点を作る目的。進め方は早期に使うときの進め方
選考期大半。学生が動く時期と面談枠の重なりに置く。時期の考え方は送る時期と時間帯の考え方
後期辞退分の補充。予備として持つ。進め方は後期に使うときの進め方

職種の配分

配分したら、時期ごとの送信数を、その時期の週数で割ります。これが週のペースの元になります。週のペースは、面談枠で上限を確かめます。確かめ方は送信ペースの記事で書きました。上限を超えるなら、時期を広げるか、面談枠を増やすかです。

手順4|辞退分の予備を持つ

計画どおりに進んでも、辞退は起きます。承諾率で見込んだ分より多く辞退が出ることもあります。

  1. 後期の送信数を、予備として計画に入れておく:辞退が出てから慌てて送るのではなく、最初から後期の枠を持つ
  2. 予備の送信に必要な読む時間と面談枠を、後期に確保しておく:予備は送る数だけでなく、体制も予備が要る
  3. 辞退が想定より少なければ、予備は使わない:使わなければ、その時間は次の卒年の準備に回す
  4. 辞退が想定より多ければ、予備を使い、承諾率を置き直す:次の卒年の計画に反映する

予備を持たない計画は、辞退が出た時点で崩れます。持っておけば、辞退は計画の範囲内です。辞退を減らす設計は承認後の辞退を減らす連絡設計で書きました。

手順5|月に一度、割合を置き直す

計画は、実績で直します。置き直しの時期と、見るものを決めておきます。

時期置き直すもの見るもの
最初の月の終わり承認率、面談進行率送信数と承認数、承認数と面談数
選考が動き始めたら選考通過率面談数と各段階の通過数
最初の内定が出たら内定率最終面接数と内定数
最初の承諾が出たら承諾率内定数と承諾数
毎月全体の進み具合採る人数に対して、いまの見込みは何人か

置き直すと、残りの期間の送信数が変わります。承認率が想定より低ければ送信数を増やすか、文面と検索条件を直して承認率を上げるか。面談進行率が低ければ、返信の速さを見直す。どの割合が低いかで、直す場所が決まります。

「毎月、採る人数に対していまの見込みは何人か」を見る習慣が、計画を生かします。年度の終わりに初めて見るのでは遅い。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
職種ごとの人数を決めずに全体で計画する送りやすい職種に偏る職種ごとの人数から始める
割合を置かずに送り始める置き直す元が無く、年度末まで「なんとなく」仮でよいので置く
前年の割合をそのまま使う文面や体制が変わっているのに割合が古い最初の月で置き直す
送信数を出して、読む時間と面談枠を見ない計画が実行できない週のペースに落とし、上限を確かめる
予備を持たない辞退が出た時点で崩れる後期の枠を最初から持つ
置き直しをしない承認率が低いまま送り続ける月に一度、割合と見込みを見る
送信数が多すぎるので割合を楽観的に置く実績と合わず、年度末に足りない割合は実績か保守的に。多すぎるなら体制か人数を見直す
計画を担当だけが持っている面接官が枠の根拠を知らない面接官と経営に共有する

最も多いのは、「割合を置かずに送り始める」です。仮の数字を置くことに抵抗があっても、置かないよりは置くほうが、あとで直せます。

社内の分担

作業誰が
職種ごとの採る人数を確定する経営・事業部門と人事
割合を置く・置き直す人事(または運用代行)
逆算して送信数を出す人事(または運用代行)
時期と職種に配分する人事
週のペースに落とし、面談枠で上限を確かめる人事と面接官
面談枠を出す面接官
毎月の見込みを見る人事
計画と見込みを共有する人事(経営と面接官へ)

計画は人事が作りますが、面接官に「なぜこの週にこの枠が要るか」を根拠として示すことで、枠が出やすくなります。経営には「採る人数に対していまの見込みは何人か」を毎月伝えると、途中の判断(人数の見直し、体制の追加)が早くなります。運用代行に出す場合、割合の置き直しと逆算と配分は代行が行えますが、採る人数の確定と面談枠は社内です。代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

媒体を比べたり計画を作ったりするときに、他社の割合(承認率、内定率)を参考にしたいという相談は多いのですが、当社は他社の割合をそのまま使うことを勧めていません。割合は、文面の深さ、検索条件、返信の速さ、選考の段階の数、面談の質で大きく変わり、同じ媒体でも会社ごとに違います。他社の割合で計画を作ると、自社の実績と合わず、年度の途中で計画が崩れます。当社がOfferBoxの運用代行で計画を作るときは、前年の自社実績があればそれを、無ければ保守的な仮の数字を置き、最初の月の実績で置き直します。当社が3媒体すべての販売パートナーとして見てきた範囲での傾向はお伝えできますが、それは「仮の数字を置くための参考」であって、計画の根拠ではありません。計画の根拠は、自社の実績だけです。実績が無いなら、早く実績を作って置き直す。それが、送信計画の正しい使い方です。

まとめ

よくある質問

前年の実績が無く、割合が置けません

仮で置きます。保守的に置いて、最初の月の実績で置き直します。仮の数字が外れていても、置き直せば直ります。置かずに始めると、置き直す元が無く、年度の終わりまで「なんとなく」が続きます。当社に相談いただければ、仮の数字を置くための傾向はお伝えできます。

逆算したら、送信数が多すぎて送れません

割合のどれかを上げる工夫(返信を速くする、文面を深くする、段階を減らす)か、読む時間と面談枠を増やすか、採る人数を見直すか、のどれかです。割合を楽観的に置き直して送信数を減らすのは、年度末に足りなくなるので避けます。

送信計画は、運用代行に頼めますか

割合の設定と置き直し、逆算、時期と職種への配分は当社が行えます。職種ごとの採る人数の確定と、面談枠は企業に決めていただきます。当社がOfferBoxの運用代行を受けるときは、最初の打ち合わせで計画を作り、月に一度、見込みを企業と一緒に見ます。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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