Wantedlyとワンキャリアの併用|新卒採用での役割分担
新卒採用で、ワンキャリアとWantedlyの両方を使っている、または使おうとしている。二つの違いは分かっていても、「時期をどう分けるか」「担当を分けるか」「同じ学生が両方を見ていたらどうするか」「予算と時間をどう配分するか」が決まっていないと、どちらも中途半端に回ります。結論から言うと、ワンキャリアは「学生が選考情報とクチコミとイベントで来る場」、Wantedlyは「会社の中身を読む場」です。同じ学生が両方を見ている前提で、クチコミに書かれる実態と記事をずらさず、時期はイベントと選考の時期をワンキャリア、通年をWantedlyと分け、担当と台帳を一つにします。 この記事では、それぞれの役割、同じ学生が見ている前提での揃え方、時期の分担、担当と台帳、予算と工数の配分、やりがちな失敗、社内の分担を整理します。二つの違いそのものはワンキャリアとWantedlyの違いで書きました。この記事は、両方を契約したあとの運用の分担を扱います。両媒体の仕様と数値は書きません。
それぞれの役割|「就職活動の場」と「会社を読む場」
| ワンキャリア | Wantedly | |
|---|---|---|
| 学生が来る動機 | 就職活動中に、選考情報・クチコミ・イベントを見るため | この会社を知るため |
| 学生が見るもの | 他の学生が書いた選考の体験、企業ページ、イベント | 会社ページ、ストーリー、募集記事 |
| 会社が出すもの | 企業ページ、イベント、選考情報 | 会社ページ、ストーリー、募集記事 |
| 時期 | 就職活動の時期に集中する | 通年。記事が残る |
| 来る学生の状態 | 就職活動中で、複数の会社を並べている。クチコミで会社の実態を見ている | 会社を読んでいる。会社で選んでいる |
| 会社の見られ方 | 学生の側から書かれた情報が中心。会社が全部を決められない | 会社が書いた情報が中心。会社が決められる |
ワンキャリアでは、学生が書いたクチコミと選考の体験が、会社の見られ方を作ります。Wantedlyでは、会社が書いた記事が見られ方を作ります。同じ学生が両方を見ていると、「クチコミに書かれている実態」と「記事に書かれている会社」がずれたときに、学生は「どちらが本当か」で迷い、クチコミの側を信じます。
同じ学生が両方を見ている前提での揃え方
- クチコミに書かれている実態を、記事で否定しない:クチコミで「選考が長い」と書かれているなら、記事で「スピード選考」と書かない。実態を直すか、実態のとおりに書く
- クチコミで聞かれていることを、記事の題材にする:学生が知りたいことは、クチコミの質問に出ている。それに答えるストーリーを書く
- 選考情報と、募集記事の選考の流れをずらさない:ワンキャリアの選考情報と、Wantedlyの募集記事の「選考の流れ」を同じ日に直す
- イベントに出る社員を、ストーリーに出す:イベントで会った学生が、Wantedlyで同じ人の記事を読める形。イベントの会話が記事の場面から始まる
- 企業ページとWantedlyの会社ページの「なにを」を揃える:文章は変えてよい。事実がずれない
クチコミへの向き合い方はワンキャリアのクチコミの基本で書きました。クチコミとWantedlyの記事は、同じ会社を、学生の側と会社の側から書いたものです。ずれを消すのは、記事の書き方ではなく、実態の側です。
エージェントベストの見解
同じ新卒採用でも、学生が選考情報を並べて比べる規模と知名度がある会社には、ワンキャリアを先に整え、Wantedlyは「会った学生が読む場所」として置くことを勧めることが多いです。理由は、その会社の学生は、すでにクチコミで会社を見ていて、会社が書いた記事より先に、学生が書いた情報で判断しているからです。逆に、知名度がなく、クチコミがまだ少ない会社には、Wantedlyを先に整え、ワンキャリアはイベントで会う場として置くことを勧めます。学生が並べて比べる材料がまだないので、会社が書いた記事で「読んで選んでもらう」ほうが先に効きます。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、どちらを先に整えるかを、媒体の性能ではなく「学生がすでに何を見ているか」で分けています。両方を同時に、同じ力で始めると、どちらも薄くなります。
時期の分担|イベントと選考の時期はワンキャリア、通年はWantedly
| 時期 | ワンキャリア | Wantedly |
|---|---|---|
| 就職活動の前 | 企業ページを整える。イベントの計画 | 会社ページとストーリーを整える。来年の学生が読む |
| イベントの時期 | 準備、当日、フォロー。時間が集中する | 更新の時間を月に一度に固定。止めない |
| 選考の時期 | 選考情報の更新、クチコミの確認 | 面談で「記事を読んだか」を聞く。選考の流れを募集記事で揃える |
| 選考のあと | クチコミを読み、来年の改善点を出す | 内定者にストーリーを書いてもらう。クチコミで聞かれたことを記事に |
ワンキャリアの時期に、Wantedlyの更新が止まるのが、最も多い崩れ方です。イベントの準備で人事の時間が消え、会社ページが去年のままになります。イベントの時期の前に、Wantedlyの更新の日を予定に固定しておきます。年間の組み立てはワンキャリアのイベントの年間計画で書きました。
担当と台帳を一つにする
- 担当は一人でもよいが、媒体ごとの「見る日」を分ける:ワンキャリアは週に一度、Wantedlyは月に一度、のように。日を分けると、片方に時間が吸われにくい
- 台帳は一つ:入口の列に「ワンキャリア(イベント名)」と「Wantedly」を持つ。同じ学生が両方から来たら、最初の入口と、決め手の入口の二つ
- 面談で「何を見て来たか」を聞く:クチコミか、イベントか、記事か。学生の言葉で、どちらが効いているかが分かる
- 段は共通:面談・選考・内定は、入口を問わず同じ段と基準。並べ方はWantedlyを含む複数媒体の効果を並べて見る方法
- 混乱したら、役割・担当・台帳・企業ページの四つを媒体ごとに分け直す:複数媒体を併用して運用が混乱したときの整理
予算と工数の配分
| 項目 | ワンキャリア | Wantedly |
|---|---|---|
| 費用 | 掲載とイベントに応じた費用。公式ページで確認 | プランの費用。公式ページで確認 |
| 時間の性格 | イベントの準備と当日に集中。企業ページと選考情報の更新 | 通年で薄く。記事と会社ページ、返信と面談 |
| 外に出せる部分 | 企業ページの整備、イベントの運営の一部 | 整える部分。話す中身は出せない |
| 残る資産 | 企業ページ、イベントの型、学生の言葉 | 記事、会社ページ、面談の言葉 |
- 費用は、各媒体の現在の条件を確認してから置く:この記事では数値を書かない
- 時間は、時期の重なりで見る:ワンキャリアの時期にWantedlyが止まらないよう、月に一度の時間を先に固定
- イベントに出る社員の時間と、ストーリーに出る社員の時間を、同じ社員で合わせる:二人分の時間を一人分にできる
- 配分の考え方:Wantedlyを含む複数媒体の予算配分
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| クチコミの実態と記事がずれる | 学生がクチコミの側を信じ、記事が「盛っている」と読まれる | 実態を直すか、実態のとおりに書く |
| イベントの時期にWantedlyが止まる | 会った学生が読みに来て、去年の会社ページを見る | 更新の日を先に固定 |
| イベントに出る社員がストーリーにいない | 会った学生の行き先の記事がない | 出る社員を先にストーリーに |
| 台帳を媒体ごとに分ける | 同じ学生の重複に気づかず、連絡が二重になる | 一つの台帳に入口の列 |
| 両方を同時に同じ力で始める | どちらも薄くなる | 学生が何を見ているかで先を決める |
最も多いのは、二つ目です。イベントの準備が始まると、Wantedlyの更新が「あとで」になり、そのまま年度が終わります。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| どちらを先に整えるかを決める | 人事と責任者 |
| クチコミと記事のずれを確認し、実態を直すか記事を直すかを決める | 人事と現場の責任者 |
| 企業ページと会社ページの事実を揃える | 人事 |
| イベントに出る社員のストーリーを出す | 人事と、出る社員 |
| ワンキャリアとWantedlyの「見る日」を分けて予定に入れる | 人事 |
| 面談で「何を見て来たか」を聞き、台帳に残す | 面談に出る人 |
| 予算と時間の配分 | 責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、役割の整理、揃える項目の一覧、時期の分担の型、台帳の型、企業ページの整備までで、実態を直す判断、出る社員の選定、面談、配分の判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。当社は両方の販売パートナーなので、窓口を一つにできます。
エージェントベストの見解
両方を申し込んだあと、最初の年で起きることに共通するのは、ワンキャリアのクチコミに書かれた実態と、Wantedlyの記事のずれが、学生に見つかることです。当社はWantedlyの運用を申込のあとまで見ていますが、イベントで会った学生がWantedlyの記事を読み、そのあとにクチコミで「実態は違う」と知って、面談に来なくなった、という相談があります。記事が嘘だったのではなく、記事が「こうありたい会社」を書き、クチコミが「今の会社」を書いていたのです。学生は今の会社を見ます。両方を持つ会社に当社が勧めるのは、記事を書く前にクチコミを読み、書かれている実態を記事の側で認めることです。「選考に時間がかかると言われます。理由は〇〇で、今年は△△を変えました」と書ける会社は、クチコミと記事が同じ方向を向き、学生が迷いません。
まとめ
- ワンキャリアは「学生が選考情報とクチコミとイベントで来る場」、Wantedlyは「会社の中身を読む場」。同じ学生が両方を見ている
- クチコミに書かれる実態と記事をずらさない。ずれを消すのは記事の書き方ではなく実態の側。クチコミで聞かれていることを記事の題材に
- 時期は、イベントと選考の時期をワンキャリア、通年をWantedly。イベントの時期の前に、Wantedlyの更新の日を固定
- 担当の「見る日」を媒体ごとに分け、台帳は一つ。イベントに出る社員をストーリーに出す
- どちらを先に整えるかは、学生がすでに何を見ているかで決める。両方を同時に同じ力で始めない
よくある質問
クチコミが少ない会社は、Wantedlyだけでよいですか
学生が並べて比べる材料がまだないなら、Wantedlyを先に整えて「読んで選んでもらう」形が先に効きます。ワンキャリアは、イベントで学生に会う場として、時期を絞って使う形から始められます。クチコミが増えてきたら、記事との揃え方を見直します。
ワンキャリアのイベントで会った学生に、Wantedlyの記事をどう案内しますか
イベントの当日に、出ている社員が「自分の記事」として案内するのが自然です。「詳しくはこちらに書いてあります」と、社員本人の名前で。会社の公式として案内するより、会った人の記事として案内するほうが読まれます。案内できる形は、両媒体の現在の仕様で確認してください。
Wantedlyとワンキャリアの併用は、御社に相談できますか
できます。当社は、役割の整理、揃える項目の一覧、時期の分担の型、台帳の型、企業ページの整備を支えられます。実態を直す判断、出る社員の選定、面談、配分の判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、両方の運用を一つの窓口で支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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