Wantedlyと採用サイト、どちらを先に整えるか|費用と時間の配分
Wantedlyを始めたい、または始めている。ところが、採用サイトがない、あっても数年前のままで、「先に採用サイトを作り直すべきか」「Wantedlyと採用サイトの両方に、費用と時間をどう分けるか」が決まらない。結論から言うと、Wantedlyは「候補者が出会う場所」、採用サイトは「候補者が確かめる場所」です。採用サイトを作り直す前に、確かめる段で候補者を失わないために「条件・選考の流れ・会社概要」だけを直し、費用と時間は出会う側のWantedlyに寄せます。採用サイトの作り直しは、Wantedlyで来た候補者が確かめる段で何を見ているかが分かってからです。 この記事では、それぞれの役割、どちらを先に整えるか、採用サイトで最低限直す項目、費用と時間の配分、制作会社に出す範囲、更新が止まらない体制、やりがちな失敗、社内の分担を整理します。「何をどちらに置くか」はWantedlyと採用サイトに何を置くかで書きました。この記事は、その前段の「どちらに先に投資するか」を扱います。数値は書きません。
それぞれの役割|出会う場所と、確かめる場所
| Wantedly | 採用サイト | |
|---|---|---|
| 候補者がすること | 記事を読んで出会う。「話を聞きに行きたい」と来る | 会社名で検索して、公式の情報を確かめる |
| 置くもの | 会社ページ・ストーリー・募集記事。更新が多い | 条件・選考の流れ・会社概要・制度。更新が少ない |
| 費用の性格 | プランの費用。公式ページで確認。続ける時間が中心 | 作るときに費用がかかる。続ける費用は小さい |
| 時間の性格 | 毎月。話す社員と人事の時間 | 作るときに集中。年に数回の更新 |
| ないとどうなるか | 出会う場所がない。候補者が来ない | 確かめる段で「公式の情報がない」と迷う |
| 古いとどうなるか | 記事が古いと、読んで来た人が「今と違う」で離れる | 条件が古いと、「どちらが本当か」で離れる |
どちらも要りますが、要るタイミングと、費用の出方が違います。Wantedlyは、始めた月から時間が要り、採用サイトは、作るときに費用が要ります。
どちらを先に整えるか
| 会社の状態 | 先にすること |
|---|---|
| 採用サイトがなく、Wantedlyもこれから | Wantedlyの会社ページと募集記事を先に。採用サイトの代わりに、コーポレートサイトに「条件・選考の流れ」の一ページを置く |
| 採用サイトが古く、Wantedlyもこれから | 採用サイトの「条件・選考の流れ・会社概要」だけ直す。作り直しはしない。Wantedlyを始める |
| 採用サイトは新しく、Wantedlyがこれから | Wantedlyに時間を寄せる。採用サイトの条件とWantedlyの募集記事をずらさない |
| Wantedlyは回っていて、採用サイトが古い | 面談で「採用サイトを見たか、何を見たか」を聞き、見られている項目から直す。作り直しは、見られている項目が分かってから |
| 両方古い | 「条件・選考の流れ」を先に直し、次にWantedlyの会社ページの「なぜ」。作り直しは最後 |
判断の軸は、「候補者が確かめる段で失われていないか」です。失われていないなら、採用サイトは最低限でよく、時間と費用は出会う側に寄せます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「採用サイトを作り直せば、応募が増える」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、採用サイトのリニューアルとWantedlyの申込を同時に検討している会社の相談を受けますが、採用サイトは候補者が会社名で検索して確かめに来る場所で、候補者が最初に出会う場所ではありません。出会う場所がないまま採用サイトを新しくしても、確かめに来る人が増えないので、応募は増えません。当社が先に見るのは、いまの採用サイトで「条件・選考の流れ・会社概要」が今の内容になっているかで、なっていれば、作り直しの費用は出会う側に回します。Wantedlyで候補者が来るようになり、面談で「採用サイトのどこを見たか」が集まってから、見られている項目を中心に作り直すと、費用が判断の材料に基づいた形になります。
採用サイトで、最低限直す項目
- 条件:職種ごとの給与の範囲、勤務地、勤務時間、休日。Wantedlyの募集記事の条件とずらさない。書き方はWantedlyの募集記事に条件をどこまで書くか
- 選考の流れ:応募から内定までの段と、目安の期間。「話を聞きに行きたい」から選考に入るときの扱い
- 会社概要:設立、所在地、代表、事業内容の公式の説明。Wantedlyの会社ページの「なにを」と同じ事実
- 問い合わせ先:採用の窓口。返信する人がいる連絡先
- 更新日:いつの情報かが分かる形
この五つは、作り直さなくても、既存のページの文言を直すだけで済みます。デザインや写真は、この段では触りません。候補者が確かめる段で見ているのは、見た目ではなく、「今の情報か」と「Wantedlyと同じか」です。
費用と時間の配分
| 項目 | 採用サイト | Wantedly |
|---|---|---|
| 作るとき | 制作費。制作会社ごとに条件が違う。この記事では書かない | プランの費用。公式ページで確認 |
| 続けるとき | 保守の費用と、年に数回の更新の時間 | 毎月の記事と会社ページの時間、返信と面談の時間 |
| 外に出せる部分 | 設計・デザイン・構築。文言と条件は自社 | 整える部分。話す中身は出せない |
| 資産の性格 | 作った時点で固定。数年で古くなる | 記事が積み上がる。書き直せる |
- 最初の年は、採用サイトの費用を最低限にし、Wantedlyの時間を確保する:出会う側が動かないと、確かめる側は見られない
- 採用サイトの作り直しは、面談の言葉が集まってから予算に入れる:「何を見ているか」が分かると、作るページが絞れる
- Wantedlyの時間は、費用と別に予算に書く:時間の予算が通っていないと、記事が止まる。Wantedlyを含む複数媒体の予算配分
- 両方を同じ年に大きく変えない:どちらが効いたか分からなくなり、翌年の配分が決められない
制作会社に出す範囲と、更新が止まらない体制
- 制作会社に出せるのは、設計・デザイン・構築:条件と選考の流れと会社概要の文言は、自社で書く。制作会社は事実を知らない
- 採用サイトの文言を、Wantedlyの記事と同じ人が見る:別の人が書くと、ずれる
- 更新の担当を、作る前に決める:作ったあとに担当がいないと、数年で古くなる。年に数回、条件と選考の流れを見直す日を決める
- Wantedlyの記事の更新と、採用サイトの更新を、同じ台帳に持つ:条件を変えたら、両方を同じ日に直す。順番はWantedlyと採用サイトに何を置くかの「更新の順番」
- 採用サイトから、Wantedlyへの導線を置く:確かめに来た人が、記事を読める形に。逆の導線も
Wantedlyの更新が止まったときの直し方はWantedlyの更新が止まってしまったときで書きました。採用サイトも同じで、止まる原因は「担当がいない」と「見直す日がない」の二つです。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 採用サイトの作り直しを先にする | 出会う場所がなく、確かめに来る人が増えない | 条件と選考の流れだけ直し、Wantedlyを先に |
| 採用サイトの条件を古いままにする | Wantedlyで来た人が「どちらが本当か」で離れる | 五つの項目だけ直す |
| 制作会社に文言まで任せる | 事実がずれ、Wantedlyと合わない | 文言は自社。設計と構築だけ出す |
| 両方を同じ年に大きく変える | どちらが効いたか分からない | 一つずつ |
| 作ったあとの担当を決めない | 数年で古くなり、同じ状態に戻る | 担当と見直す日を先に |
最も多いのは、一つ目です。「まず採用サイトを整えてから」で一年が過ぎ、出会う場所がないまま費用だけが出ます。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| どちらを先に整えるかを決める | 人事と責任者 |
| 採用サイトの五つの項目を直す | 人事 |
| Wantedlyの会社ページと募集記事を書く | 人事と、話す社員 |
| 条件を変えたら両方を同じ日に直す | 人事 |
| 面談で「採用サイトを見たか、何を見たか」を聞く | 面談に出る人 |
| 作り直しの時期と範囲、制作会社に出す範囲 | 責任者と人事 |
| 更新の担当と見直す日を決める | 責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、役割の整理、先に整える順番の判断の型、最低限直す項目の一覧、Wantedlyの時間の見積もりまでで、条件と文言の決定、制作会社の選定と契約、面談で聞くこと、作り直しの判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に採用サイトの「条件・選考の流れ・会社概要」を今の内容にしておかないと、Wantedlyを始めても効果が出ません。当社はWantedlyの運用を申込のあとまで見ていますが、Wantedlyで「話を聞きに行きたい」が来るようになった会社で、面談の直前に候補者が来なくなる、という相談があります。確かめてみると、候補者が会社名で検索して開いた採用サイトの条件が数年前のもので、Wantedlyの募集記事と違っていました。読んで来た人ほど、確かめる段で「どちらが本当か」に敏感です。作り直しは要りません。五つの項目を今の内容にし、更新日を入れるだけで、確かめる段で失う人が減ります。Wantedlyの申込と同じ週に、この五つを直す日を入れておくことを勧めています。
まとめ
- Wantedlyは「出会う場所」、採用サイトは「確かめる場所」。Wantedlyは続ける時間、採用サイトは作るときの費用が要る
- 採用サイトを作り直す前に、「条件・選考の流れ・会社概要・問い合わせ先・更新日」だけ直す。デザインは触らない
- 費用と時間は、出会う側のWantedlyに寄せる。作り直しは、面談で「採用サイトの何を見たか」が集まってから
- 制作会社に出せるのは設計と構築。文言は自社で、Wantedlyの記事と同じ人が見る
- 作る前に、更新の担当と見直す日を決める。両方を同じ年に大きく変えない
よくある質問
採用サイトがまったくありません。先に作るべきですか
先に作らなくてよいです。コーポレートサイトに「条件・選考の流れ・問い合わせ先」の一ページを置き、Wantedlyの会社ページと募集記事を先に整えます。Wantedlyで候補者が来て、面談で「何を確かめたかったか」が集まってから、そのページを広げる形で採用サイトにすると、要るページだけを作れます。
経営から「採用サイトを新しくしろ」と言われています
「確かめる場所は最低限で足りるので、先に出会う場所に時間を使い、確かめに来る人の言葉が集まってから作り直す」と説明します。作り直す時期に、面談で集めた「何を見ていたか」を持っていくと、作るページと費用が絞れます。順番を変えるだけで、費用は減りません。使う時期が変わります。
Wantedlyと採用サイトの投資の順番は、御社に相談できますか
できます。当社は、役割の整理、先に整える順番の判断の型、最低限直す項目の一覧、Wantedlyの時間の見積もりを支えられます。条件と文言の決定、制作会社の選定と契約、面談で聞くこと、作り直しの判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
- Wantedly ヘルプ|カジュアル面談とは
- Wantedly ヘルプ|ストーリーのガイドラインについて(Wantedly有料プランをご契約中の企業様向け)
- Wantedly ヘルプ|募集をWantedly以外のページに埋め込みたい
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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