Wantedlyでインサイドセールスを採る募集記事の書き方|渡し方と基準を書く
Wantedlyでインサイドセールスの募集記事を出したとき、最初にぶつかるのは「『インサイドセールス募集』『架電で商談を創出』と書いたのに、話を聞きに来る人が少ない。来ても、面談で『見込み客はどこから来るのですか』『渡した後どうなったか分かりますか』『その先の道はありますか』を聞かれて答えられない」という問題です。結論から言うと、インサイドセールスの募集記事は、「架電」「アポ取り」ではなく「誰のどんな見込み客を、何をもとに連絡し、どこまで進めて、誰に渡し、渡した後どうなったかが分かるか」を書き、募集記事を書く前に社内で見込み客の来方と渡す先と渡す基準を決めておきます。 この記事では、インサイドセールスが募集記事で見ているもの、書く前に決めること、「なにを・なぜ・どうやって」の書き方、「こんな人」の書き方、スカウトと面談への接続、社内の分担、やりがちな失敗を整理します。セールス全般の募集記事はセールスを採る募集記事の書き方で書きました。この記事は、そのうちインサイドセールスに特有の点を書きます。
インサイドセールスが募集記事で見ているもの
| 見ているもの | 何を確かめているか |
|---|---|
| 見込み客がどこから来るか | 問い合わせや資料請求か、名簿か、過去の失注か。「自分で一から探す」なら、それは別の仕事 |
| 何をもとに連絡するか | 相手が何をしたか(資料を見た、来場した)が分かるか。何も分からず連絡するのか |
| どこまで進めて、誰に渡すか | 日程を取るまでか、課題を聞いて整理するまでか。渡す先は誰で、渡す基準はあるか |
| 数字が何で決まるか | 連絡の数か、日程の数か、渡した先で決まった数か。何で評価されるか |
| 渡した後どうなったかが分かるか | 渡した見込み客が決まったか、決まらなかったかが戻ってくるか。戻ってこないなら「投げて終わり」 |
| 次の道があるか | この仕事の先に、外に出る営業や、別の役割があるか。ずっとこの仕事か |
「渡した後どうなったかが分かるか」と「次の道があるか」が、インサイドセールスに特有の点です。「架電」「アポ取り」の一語では、ここが分かりません。
書く前に決めること|見込み客の来方、渡す先と基準、数字の測り方
| 決めること | 選択肢 |
|---|---|
| 見込み客の来方 | 問い合わせ・資料請求/来場者/名簿/過去の失注/組み合わせ。割合を書けるか |
| 連絡のもとになる情報 | 相手が何をしたかが分かる/分からない。分かるなら、何が見えるか |
| どこまで進めるか | 日程を取るまで/課題を聞いて整理するまで/見積もりの手前まで |
| 渡す先と、渡す基準 | 誰に渡すか。「〇〇が確認できたら渡す」の基準があるか。無いなら、一緒に作ると |
| 数字の測り方 | 連絡の数/日程の数/渡した先で決まった数。どれで評価するか |
| 渡した後の戻り | 決まったか決まらなかったかが戻る仕組みがあるか。無いなら、無いと |
| 次の道 | 外に出る営業へ/企画へ/この仕事の責任者へ。決まっていないなら、決まっていないと |
| 最初の月に任せること | 問い合わせへの対応か、過去の失注への再連絡か。誰と組むか |
「名簿への連絡が中心」「渡した後の戻りはまだ無い」でも構いません。隠さずに書けば、それを前提に読む人が来ます。
「なにを」|誰のどんな見込み客を、何をもとに
「なにをやっているのか」は、会社の事業の説明ではなく、このインサイドセールスが連絡する相手と、そのもとになる情報に絞ります。
- 連絡する相手を、具体に書く:「〇〇の資料を請求した、△△の業種の担当者」「□□の展示会に来た人」
- 何をもとに連絡するかを書く:「資料のどこを見たかが分かる」「来場の記録がある」「名簿だけで、相手の動きは分からない」
- どこまで進めるかを書く:「相手の困りごとを聞いて整理し、〇〇が確認できたら△△に渡す」
「なにを」の書き方の基本は「なにをやっているのか」の書き方で書きました。
エージェントベストの見解
インサイドセールスの募集記事を出す前に、先に決めておかないと効果が出ないのは、「渡した後どうなったかが、本人に戻る仕組み」です。当社がWantedlyのインサイドセールスの募集を支えるとき、見込み客の来方と連絡の数は書かれているのに、渡した後のことが書かれていない募集記事が多くあります。インサイドセールスが面談で最初に聞くのは、連絡の数ではなく、「渡した見込み客が、その後どうなったか分かりますか」です。ここに答えがないと、「投げて終わりの仕事」を想像して離れます。戻る仕組みが無くても構いません。「いまは戻る仕組みが無い。週に一度、渡した先の〇〇と一緒に、決まったか決まらなかったかを見る場を作るところから」と書けば、「投げて終わりにしない意思がある会社」として読まれます。当社が最初にお願いするのは、見込み客の来方の確認ではなく、「渡した後、誰が、いつ、本人に何を戻すか」を一文にすることです。
「どうやって」|連絡の流れと、渡し方の書き方
| 書くこと | 書き方 |
|---|---|
| 連絡の流れ | 来た見込み客に、いつ、何で(電話・メール)、何を聞くか。決まった話し方があるなら、あると |
| 渡す基準 | 「〇〇と△△が確認できたら渡す」。基準が無いなら、無いと書き、一緒に作ると |
| 渡した後の戻り | 誰が、いつ、何を戻すか。無いなら、これから作ると |
| 数字の測り方 | 何で評価するか。連絡の数だけなら、そう書く |
| 外に出る営業との関係 | 週に一度話すか、日々やり取りするか。渡す先が誰か |
| 前に渡して決まった例 | 「〇〇の資料を見た人に△△を聞いて渡し、□□の期間で決まった」。無ければ書かない |
「商談を創出」と書くより、「資料のどこを見たかを見て、困りごとを聞き、〇〇が確認できたら△△に渡す」と書くほうが、仕事の中身が伝わります。書き方の基本は「どうやっているのか」の書き方で書きました。
「こんな人」|経歴ではなく、行動で書く
| 経歴で書く(避ける) | 行動で書く |
|---|---|
| インサイドセールス経験 | 相手の動き(資料を見た、来場した)を見て、連絡の切り出しを変えたことがある |
| 架電経験のある方 | 断られた理由を記録して、次の連絡の仕方を変えたことがある |
| コミュニケーション能力 | 相手が言っていない困りごとを、短い会話で見つけたことがある |
| 目標達成意欲 | 渡した先で決まらなかったとき、渡す基準を見直したことがある |
| 即戦力 | 最初の月は〇〇の資料請求への対応を任せる予定です。△△と組みます |
「渡した先で決まらなかったとき、渡す基準を見直した」が、インサイドセールスで最も読まれる行動です。「最初の月に何を任せ、誰と組むか」を書くと、経験年数の条件がいらなくなります。書き方の基本は「こんなことやります」の書き方で書きました。
次の道の書き方
インサイドセールスは、「この仕事の先に何があるか」を見ます。決まっているなら書き、決まっていないなら「決まっていない」と書きます。「将来はフィールドセールスへ」と書いて、実際は道が無いのが、入社後に最も離れる形です。
スカウトと面談への接続
- スカウトの文面は、募集記事の「何をもとに、どこまで進めて、誰に渡すか」と同じ言葉で:相手が「何をもとに連絡し、渡した後どうしたか」を読み、自社の流れと重ねる。「架電経験を活かして」と書かない。ビジネス職向けスカウト文面の型
- 面談には、営業の責任者と、渡す先の人が出る:渡す先の人が出ると、「渡した後どうなるか」が言葉でなく実際に伝わる
- 面談で話すのは、流れの話:見込み客の来方の実態、渡す基準、渡した後に戻る仕組みの有無、相手ならどう進めるかを聞く
- 次の道を隠さない:決まっているなら決まっていると、無いなら無いと、責任者本人が話す
つなげ方はスカウトと募集記事のつなげ方で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 見込み客の来方、渡す先と基準、数字の測り方、次の道を決める | 営業の責任者 |
| 「なにを」(誰のどんな見込み客を、何をもとに)の下書き | 人事が、営業の責任者と現場に聞いて書く |
| 「どうやって」(連絡の流れ、渡し方、戻り) | 営業の責任者と渡す先の人が話し、人事が書き、本人が確認 |
| 数字と前に決まった例の確認 | 営業の責任者 |
| 「こんな人」を行動で書く、最初の月の予定 | 営業の責任者と人事 |
| 面談 | 営業の責任者と、渡す先の人 |
一人目のインサイドセールスを採る募集では、いま外に出る営業が自分で連絡していることが多くあります。その場合は、「いまは営業が自分で連絡していて、〇〇が追いついていない。最初の月は△△への対応から。渡す基準は一緒に作る」と正直に書きます。
運用代行や代理店が支えられるのは、募集記事の型、流れと渡し方を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認までで、見込み客の来方の実態、渡す基準と戻る仕組みの決定、面談は社内が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「インサイドセールスは、未経験でもできる仕事だから、間口を広く書けば来る」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyのインサイドセールスの募集と面談を見ていますが、「未経験歓迎」「明るく元気な方」と間口を広く書いた募集記事より、「資料のどこを見たかを見て連絡し、〇〇が確認できたら△△に渡す。渡した後は週に一度戻る」と流れを書いた募集記事のほうが、話を聞きに来る人が続く傾向があります。間口を広く書くと、「誰でもできる=評価されない=次の道が無い」と読まれ、この仕事を自分の専門にしたい人が離れます。流れと渡す基準と戻る仕組みが書かれていると、「仕組みで動く仕事」として読まれ、その仕組みを自分で良くしたい人が来ます。当社が案内するのは、「未経験歓迎」を消し、流れを書き、渡した後の戻りと次の道を隠さず書くことです。間口の広さで人は来ません。仕事に仕組みがあることで来ます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「架電」「アポ取り」「商談を創出」で書く | 「電話をかけるだけの仕事」と読まれる | 何をもとに、どこまで進めて、誰に渡すか、を文で |
| 見込み客の来方を盛る | 面談で違いが分かり、信用を失う | 実態と割合を書く。名簿中心なら、そう書く |
| 渡した後の戻りを書かない | 「投げて終わり」を想像される | 戻る仕組みを書く。無いなら、作ると書く |
| 次の道を盛る | 入社後に道が無いと分かり、離れる | 決まっているなら書く。無いなら無いと |
| 数字を連絡の数だけで評価するのに書かない | 「数だけ詰められる」を想像される | 何で評価するかを書く |
| 面談に渡す先の人が出ない | 「渡した後」が伝わらない | 渡す先の人が出る |
最も多いのは、最初の「架電・アポ取り」です。
まとめ
- インサイドセールスが見ているのは、見込み客がどこから来るか・何をもとに連絡するか・どこまで進めて誰に渡すか・数字が何で決まるか・渡した後どうなったかが分かるか・次の道があるか
- 書く前に、見込み客の来方、渡す先と渡す基準、数字の測り方、渡した後の戻り、次の道を、営業の責任者が決める。無いものは無いと書く
- 「なにを」は連絡する相手と、もとになる情報、どこまで進めるか。「どうやって」は連絡の流れ、渡す基準、戻り、外に出る営業との関係。前に決まった例を一つ
- 「こんな人」は経歴ではなく、「相手の動きを見て切り出しを変えた」「決まらなかったとき渡す基準を見直した」の行動で。「未経験歓迎」で間口を広げない
- 面談には営業の責任者と渡す先の人が出て、渡した後の戻りと次の道を隠さず話す
よくある質問
見込み客は名簿が中心で、相手の動きは分かりません。正直に書くと来ませんか
隠すほうが、面談で分かって離れます。「名簿への連絡が中心で、相手の動きは分からない。連絡の型と、断られた理由の記録の仕組みは会社が用意する。〇〇が確認できたら△△に渡す」のように、実態と、会社が用意するものと、渡す基準を一緒に書きます。
渡した後の戻りも、次の道も、まだ決まっていません
決まっていないと書きます。「渡した後の戻りは、いまは無い。週に一度〇〇と見る場を作るところから。次の道は決まっていない。この仕事の仕組みを作った人が、次を決める」のように、無いことと、これから作ることを分けて書きます。「将来はフィールドセールスへ」と盛るより、無いと書くほうが、仕組みを作りたい人が来ます。
インサイドセールスの募集記事は、御社に相談できますか
できます。当社は、募集記事の型、流れと渡し方を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認を支えられます。見込み客の来方の実態、渡す基準と戻る仕組みの決定、面談は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの募集記事とスカウトの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
- Wantedly ヘルプ|募集作成のポイントを知りたい
- Wantedly ヘルプ|募集の本文「なにをやっているか」「なぜやっているか」「どうやっているか」を編集したい
- Wantedly ヘルプ|募集の本文「こんなことやります」を編集したい
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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