Wantedlyでエンジニアを採る募集記事の書き方|何を作りどう進めるか
Wantedlyでエンジニアの募集記事を出したとき、最初にぶつかるのは「使っている技術を一覧で書いたのに、話を聞きに来る人が少ない。来ても、面談で『思っていた開発と違う』と言われる」という問題です。結論から言うと、エンジニア向けの募集記事は、技術名の一覧ではなく「何を作っていて、どう進めていて、いま何を決めようとしているか」を書き、技術構成はその理由と移行の状況まで正確に書き、「こんな人」は経歴ではなく行動で書きます。 この記事では、エンジニアが募集記事で見ているもの、「なにを・なぜ・どうやって」のエンジニア向けの書き方、技術構成の書き方、開発の種類で変える点、「こんな人」の書き方、スカウトと面談への接続、社内の分担、やりがちな失敗を整理します。募集記事の基本構成はWantedlyの募集記事の基本構成、スカウト文面の型はエンジニア向けスカウト文面の型で書きました。
エンジニアが募集記事で見ているもの
エンジニアは多くの募集記事を読み比べていて、事業の説明や「モダンな環境」「裁量が大きい」は読み飛ばします。読まれるのは次の箇所です。
| 見ているもの | 何を確かめているか |
|---|---|
| 何を作っているか | 自分が手を入れる対象は何か。画面か、基盤か、データか。誰が使うものか |
| 使っている技術と、その理由 | 技術名そのものより、なぜそれを選んだか。変えようとしているか |
| 開発の進め方 | チームの人数と役割、レビューの有無、リリースの頻度、設計を誰が決めるか |
| いま詰まっていること | 負債、規模、体制。隠さず書いてあるか |
| 誰と働くか | 同じ職種の人が何人いて、どんな人か。自分より経験のある人がいるか |
| 最初の数ヶ月に何をするか | 入ってすぐ何を任され、誰がレビューするか |
「いま詰まっていること」が書いてある募集記事は少なく、書いてあると「本当のことを書いている会社」として読まれます。
「なにを」|エンジニアが手を入れる対象を、一つに絞る
募集記事の「なにをやっているのか」は、会社全体の事業ではなく、この募集のエンジニアが手を入れる対象に絞ります。
- 作っているものを、一つに絞る:複数あるなら、この募集で最初に触るものを一つ
- 誰が使うものかを書く:社外の利用者か、社内の別の部署か
- いまどの段階か:作り始めか、育てる段階か、作り直しの途中か
- エンジニアの言葉で書く:「顧客体験の向上」ではなく、「注文の画面の表示が遅く、作り直している」
「なにを」の書き方の基本は「なにをやっているのか」の書き方で書きました。
「なぜ」|技術の選択の理由を書く
エンジニア向けの「なぜやるのか」は、会社の使命の繰り返しではなく、「なぜその技術と進め方を選んだか」を書く場所として使えます。
- なぜその技術か:「〇〇を選んだのは、△△の理由」。理由が「流行っていたから」でも、正直に書いたほうが信用される
- なぜ人を増やすのか:増員の理由。「事業が伸びているから」だけでなく、「〇〇を作りたいが、いまの人数では△△が回らない」
「なぜ」の書き方の基本は「なぜやるのか」の書き方で書きました。
エージェントベストの見解
同じエンジニア採用でも、新卒のエンジニアを採りたい会社にはWantedlyより先にOfferBoxを勧めることが多いです。理由は、新卒の学生は「何を作っているか」の記事を読んで比べるより、企業側から届く文面で会社を知る段階にいることと、学生のプロフィールに書かれた開発の経験を企業側から読んで送るほうが、募集記事を待つより立ち上がりが速いからです。逆に、社会人のエンジニアを採りたい会社には、Wantedlyの募集記事を先に整えることを勧めます。社会人のエンジニアは、自分から募集記事を読み比べて「話を聞きに行く」を選ぶので、募集記事が開発の場面で書かれていないと、スカウトを送っても募集記事で止まります。当社は3媒体すべての販売パートナーなので、「エンジニアだからWantedly」ではなく、「新卒か社会人か」で先に媒体を分け、Wantedlyを使うなら募集記事を先に整える、という順番で案内しています。新卒向けの文面はOfferBoxでエンジニアを採るオファー文面の書き方で書きました。
「どうやって」|開発の進め方と、技術構成の書き方
開発の進め方
| 書くこと | 書き方 |
|---|---|
| チームの構成 | 同じ職種が何人か、他の職種(デザイナー・企画)との関係。人数は書ける範囲で |
| 設計を誰が決めるか | 担当者が決めてレビューで確認するのか、責任者が決めるのか |
| レビュー | 有るか無いか。誰がするか |
| リリースの頻度 | 日ごとか、週ごとか、月ごとか。決まっていないなら「決まっていない」 |
| テストと監視 | どこまで自動化しているか。していないなら、していないと書く |
「裁量が大きい」と書くより、「設計は担当者が決め、レビューで確認する」と書くほうが、エンジニアには裁量の大きさが伝わります。書き方の基本は「どうやっているのか」の書き方で書きました。
技術構成
- 正確に書く:名前、版、構成。エンジニアが確認して書く。誤りは一目で分かる
- 理由を添える:「〇〇を使っている」だけでなく、「△△のために〇〇を使っている」
- 移行中なら、移行中と書く:「〇〇から△△に移行中。新しい機能は△△で、既存は〇〇が残っている」。隠すと、面談か入社後に分かる
- 一覧にしない:技術名を並べるだけの一覧は、検索のための羅列に見える。何のためにどれを使っているかを、文で書く
開発の種類で変える点
同じ「エンジニア」の募集でも、自社開発か、受託か、社内システムかで、書くことが変わります。
| 開発の種類 | エンジニアが気にすること | 募集記事に書くこと |
|---|---|---|
| 自社のプロダクト | 何を作っていて、どの段階か。利用者との距離 | プロダクトの段階、利用者の声がどう届くか、作り直しの有無 |
| 受託・請負 | 案件の種類、常駐の有無、案件を選べるか、自社に戻る頻度 | 案件の種類を一つ、常駐の有無と期間、案件がどう決まるか |
| 社内システム | 誰のためのシステムか、外注との分担、自分で作れる範囲 | 使う部署、内製の範囲、外注に出している範囲、決められる範囲 |
受託で常駐の有無を、社内システムで外注との分担を書かないと、面談で「聞いていない」で離れます。書けば、来て離れる人が減ります。
「こんな人」|経歴ではなく、行動で書く
「こんなことやります」「こんな人に来てほしい」は、技術名と経験年数の条件にせず、行動で書きます。
| 経歴で書く(避ける) | 行動で書く |
|---|---|
| 〇〇の経験3年以上 | 動いているものに手を入れて、壊さずに変えたことがある |
| △△の経験がある方 | 使う技術を、理由を持って選んだことがある |
| チーム開発の経験 | 人のコードを読んで直したことがある。レビューで意見を言ったことがある |
| 即戦力 | 最初の月に〇〇を任せる予定です。△△がレビューします |
「最初の数ヶ月に何をするか」を書くと、経験年数の条件がいらなくなります。書き方の基本は「こんなことやります」の書き方で書きました。
条件(働く場所、勤務の形、待遇)は、隠さず、最後に、短く書きます。条件をどこまで書くかと待遇をどう扱うかで書きました。
スカウトと面談への接続
- スカウトの文面は、募集記事の「なにを」「どうやって」と同じ言葉で書く:募集記事に「〇〇を作り直している」と書いたなら、文面にも同じ言葉。文面と募集記事が違うと、「どちらが本当か」と読まれる。スカウトと募集記事のつなげ方
- 面談には、同じ職種のエンジニアが出る:募集記事に書いた「いま詰まっていること」を、面談で本人が話す。
- 面談で話すのは、募集記事の続き:募集記事で「〇〇を決めようとしている」と書いたなら、面談で「あなたならどうするか」を聞く。会社説明を繰り返さない
募集記事・文面・面談が同じ言葉で書かれていると、話を聞きに来た人が「聞いていた話と同じ」と感じます。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 「なにを」「なぜ」の下書き | 人事が、エンジニアの責任者に聞いて書く |
| 「どうやって」(進め方・技術構成) | エンジニアが書く、または人事が聞いて書き、エンジニアが確認する |
| 技術名・版・構成の確認 | エンジニア |
| 「いま詰まっていること」の一文 | エンジニアの責任者 |
| 「こんな人」を行動で書く、最初の数ヶ月の予定 | エンジニアの責任者と人事 |
| 条件、公開、更新 | 人事 |
| 面談 | 同じ職種のエンジニア |
エンジニアに「書いて」と頼むと止まります。「話して」と頼み、人事が書き、エンジニアが確認する形が続きます。頼み方は記事づくりに社員の協力を得る方法で書きました。
運用代行や代理店が支えられるのは、募集記事の型、技術構成を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認までで、技術構成の正確さ、詰まっていることの一文、面談は社内のエンジニアが担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
エンジニアの募集記事を出す前に、先に決めておかないと効果が出ないのは、「最初の月に何を任せて、誰がレビューするか」です。当社がWantedlyのエンジニア募集を支えるとき、技術構成と事業の説明は揃っているのに、この一つが決まっていない会社が多くあります。決まっていないと、「こんな人」は「〇〇の経験がある方」のような経歴の条件になり、面談では「入ったら何をするか」に答えられず、話を聞きに来た人が「決まっていない会社」と読んで離れます。逆に、「最初の月は〇〇の画面の作り直しを任せ、△△がレビューする」と決まっていれば、「こんな人」は行動で書け、面談では△△本人がその話をでき、スカウトの2段目もその一文になります。募集記事を書く前に、エンジニアの責任者と人事で、この一つだけを決める。当社が最初にお願いするのは、技術構成の一覧ではなく、この一文です。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 技術名を一覧で並べる | 求人票に見え、読まれない | 何のために、どれを、なぜ、を文で |
| 古い構成や負債を隠す | 面談か入社後に分かり、信用を失う | 移行中と書き、どうするつもりかを書く |
| 経験年数と技術名で「こんな人」を書く | 自分で判断できず、応募も来ない | 行動と、最初の月の予定で |
| 中途向けをそのまま新卒に出す | 経験の無い読み手に伝わらない | 新卒向けは別に書く。新卒向け募集記事の書き方 |
最も多いのは、最初の「技術名の一覧」です。並べるだけでは、何のために使っているかが伝わりません。
まとめ
- エンジニアが募集記事で見ているのは、何を作っているか・技術の理由・開発の進め方・いま詰まっていること・誰と働くか・最初の数ヶ月。会社の事業の説明と抽象語は読み飛ばされる
- 「なにを」はこのエンジニアが手を入れる対象を一つに。「なぜ」は技術の選択の理由。「どうやって」は進め方と技術構成を、正確に・理由と一緒に・移行中なら移行中と
- 自社開発・受託・社内システムで、気にされることが違う。常駐の有無、外注との分担を隠さない
- 「こんな人」は経歴ではなく行動で。「最初の月に何を任せ、誰がレビューするか」を書くと、経験年数の条件がいらなくなる
- 募集記事・スカウト文面・面談を同じ言葉で。面談には同じ職種のエンジニアが出る。新卒のエンジニアは、先にOfferBoxを検討する
よくある質問
使っている技術が古く、正直に書くと来ない気がします
隠すと、面談か入社後に分かって離れます。「〇〇が残っている。△△に移す途中で、新しい機能は△△で作っている」のように、いまの状態と、どうするつもりかを一緒に書きます。移す作業に興味があるエンジニアには、「隠さない会社」として読まれます。
エンジニアが忙しく、募集記事に協力してもらえません
頼むのは「書くこと」ではなく、「いま何を作っていて、何を決めようとしていて、最初の月に何を任せるか」を話してもらうことです。人事が聞いて書き、技術の言葉だけをエンジニアが確認する形にすれば、エンジニアの時間は話す時間と確認の時間だけになります。技術名と版の確認だけは、省けません。
エンジニアの募集記事は、御社に相談できますか
できます。当社は、募集記事の型、技術構成を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認を支えられます。技術構成の正確さ、いま詰まっていることの一文、面談は、社内のエンジニアが担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、新卒か社会人かで媒体を分けるところから案内しています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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