Wantedlyで広報・PRにスカウトを送る文面の考え方|読む箇所と誘い方
Wantedlyで広報・PRにスカウトを送るとき、最初にぶつかるのは「肩書で検索して『広報のご経験を活かして、認知度向上を』と送っているのに、返信が来ない。来ても、面談で『経営者は取材に出ますか』『何を出せますか』と聞かれて止まる」という問題です。結論から言うと、広報へのスカウトは、肩書や媒体の実績で相手を選ぶのではなく、先に自社が任せる広報の種類を一つに絞り、出せる情報の線引きと経営者の関わり方と最初に知ってもらいたいことを決め、「同じ種類を、同じような相手に、出せない中で出した経験を書いている人」を選び、その人の「出せない中で何を出したか」を読んだ一文から、経営者の名前で、線引きと時間の実態で誘います。 この記事では、広報がスカウトで見ているもの、送る前に決めること、誰に送るか、文面に書くこと、返信後の面談、社内の分担、やりがちな失敗を整理します。文面の3段の型はビジネス職向けスカウト文面の型、募集記事は広報・PRを採る募集記事の書き方で書きました。
広報がスカウトで見ているもの
| 見ているもの | 何を確かめているか |
|---|---|
| 誰から来たか | 経営者か、人事か。経営者からなら、その人が自分の言葉で書いているか |
| 自分の発信の何を読んだか | 肩書や媒体の名前で検索しただけか、「何を、誰に知ってもらい、出せない中で何を出したか」を読んだか |
| 任される種類 | 社外向けか、社内向けか、採用向けか、製品の宣伝か。「発信全般」なら全部一人でと読む |
| 出せる情報の線引き | 数字、顧客名、経営者の考え、失敗の話。何が出せて何が出せないか。文面で分かるか |
| 経営者がどこまで出るか | 取材に出るか。週に何分、考えを話す時間をくれるか。文面で分かるか |
| 送り主と会社ページの文章そのもの | 文面の文章と、会社ページの文章と写真が、「この会社の発信の現状」として読まれる |
「出せる情報の線引き」と「経営者がどこまで出るか」は、書かれていなければ面談で最初に聞かれます。
送る前に決めること|種類を一つに、線引き、経営者の関わり方、最初に知ってもらいたいこと
送る前に、経営者が四つを決めます。決め方は広報・PRを採る募集記事の書き方で書きました。
- 種類を一つに:最初に任せるのは、社外向けか、社内向けか、採用向けか、製品の宣伝か。複数なら「最初の一つ」と「その後」を分ける
- 出せる情報の線引き:数字はどこまで、顧客名は、経営者の考えは、失敗の話は。少なくても、隠さない前提で
- 経営者の関わり方:取材に出るか出ないか。週に何分、考えを話す時間を取るか。時間はゼロでは成り立たない
- 最初に知ってもらいたいこと:「うちが〇〇をしていることは、まだ誰にも知られていない。ここを、△△(報道・顧客・候補者)に最初に知ってもらいたい」を一つ。これが文面の2段目になり、送る相手を「それを出せる人」に絞れる
誰に送るか|肩書や媒体の実績ではなく、種類と相手、出せない中で出した経験の重なり
肩書が「広報」で一致し、大きな媒体に取り上げられた実績があっても、任されてきた種類と相手が違えば、面談で「うちの仕事とは違う」になります。選ぶ基準は、「同じ種類を、同じような相手に、出せない中で出した経験を書いているか」です。
| 読む箇所 | 重なりの見方 |
|---|---|
| 種類 | 社外向けか、社内向けか、採用向けか、製品の宣伝か。自社が最初に任せる種類と同じか。ここが最も重なりが要る |
| 知ってもらった相手 | 報道か、顧客か、候補者か、社員か。自社の相手と近いか |
| 出せない中で出した経験 | 「数字も顧客名も出せない中で、〇〇を切り口にした」が書かれているか。自社の線引きと近い制約で動いたか |
| 経営者との関わり方 | 経営者の話を聞いて書いたか、経営者が自分で出る会社だったか、現場の人を表に出したか。自社の関わり方と合うか |
| 出して起きたこと | 「〇〇を出して、△△が起きた」が書かれているか。取り上げられた数ではなく、その後に何が起きたか |
「出せない中で出した経験」が要点です。自社の出せる情報が少ないなら、この記述のある人を優先します。
肩書と実績の幅に配慮する
広報の仕事は、「広報」「PR」「コーポレートコミュニケーション」「採用広報」「マーケティングで発信もしていた人」「一人で会社の発信を全部見ていた人」など、違う肩書で書かれています。肩書と大きな媒体の実績で検索すると、自社の規模と線引きに合う人を落とします。「何を、誰に知ってもらい、出せない中で何を出したか」で読み、肩書と実績は「あればよい条件」に置きます。絞り方の基本はスカウト対象の絞り方で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「広報には、人事が整えた文面で送れば返信が来る」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyのスカウトを見ていますが、広報が返信した文面を並べると、送り主が経営者本人で、経営者の言葉で書かれているかどうかが、他の職種以上に返信の有無に関係しています。広報は文章を読む仕事なので、人事が整えた定型の文面は「この会社は、経営者が自分の言葉を持っていない」と読まれ、開かれません。逆に、経営者が「正直、うちは出せる情報が少ない。数字も顧客名も出せない。でも〇〇をしていることだけは、誰かに知ってほしい」と自分の言葉で書いた文面は、肩書が違う人からも返信が来ます。当社が対象を組み直すとき、最初にやるのは、検索条件から肩書と媒体の実績を外し、「出せない中で出した人」で並べ直し、文面を人事の整えた文から経営者の生の言葉に戻すことです。広報向けの文面は、整えるほど届きません。
文面に書くこと
文面の型(相手の一文→自社の場面→話す場の案内)はビジネス職向けスカウト文面の型に書いたので、ここでは広報特有の要点だけを書きます。
- 相手の一文は、出せない中で出したことで:「数字が出せない中で〇〇を切り口にされたと書かれていたのを読んで」「△△を出して□□が起きたと書かれていた点を読んで」。肩書や媒体の名前ではなく、判断
- 送り主は経営者で、経営者の言葉で:人事が整えた文にしない。「正直、〇〇」の言い方をそのまま。整えるほど、広報には届かない
- 任せる種類を、最初のほうで:「最初にお願いしたいのは、〇〇向けです。△△は当面その後で」。「発信全般」と書かない
- 出せる情報の線引きを、一文で:「数字は〇〇の範囲まで。顧客名は出せない。私の考えと失敗の話は出せる」。少なくても隠さない
- 経営者の関わり方を、時間で:「取材には出ない。代わりに、週に一度〇〇分、考えを話す時間を取る」「取材に出る。週に△△分は使える」
- 最初に知ってもらいたいことを、一文で:「うちが〇〇をしていることは、まだ誰にも知られていない。ここを最初に」
- 話す場は、経営者本人と:「私が、出せることと出せないことを、隠さず話します。転職を決めていなくても構いません」
相手の前の会社の発信を評価しません。文面を送る前に、送り主のプロフィールと会社ページの文章と写真を見直します。会社ページの写真の選び方も参考にしてください。
返信後の面談|経営者が、自分の言葉で話す
| 話すこと | 中身 |
|---|---|
| 出せる情報と、出せない情報 | 何が出せて、何が出せないか、その理由。経営者本人が話す。文面と同じことを |
| 経営者の関わり方の確認 | 取材に出るか、週に何分か。本人が言う。「聞いていない」を出さない |
| 最初に知ってもらいたいこと | 経営者が自分の言葉で話す。相手なら何を切り口にするかを聞く。ここが長い面談ほど次につながる |
| 前に出して起きたこと | 「〇〇を出して、△△が起きた」「□□を出したが、何も起きなかった」。両方話す |
| 相手の発信の話 | 何を、誰に知ってもらい、出せない中で何を出し、何が起きたか。聞く時間を長く |
面談には、経営者が出ます。経営者が自分の言葉で話すこと自体が、「経営者がどこまで出るか」の答えになります。面談の設計はカジュアル面談の設計で書きました。
選考に進むとき、「この線引きの中で、何を出すか考えてほしい」のような課題を出すなら、面談のときに「課題がある」「どのくらいの時間がかかるか」を先に伝えます。伝え方はカジュアル面談から選考に進むときの伝え方で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 種類、線引き、関わり方、最初に知ってもらいたいことを決める | 経営者 |
| 「種類と相手、出せない中で出した経験」で対象を並べ直す | 人事(経営者が基準を伝える) |
| 相手の発信を読み、一文を書く | 経営者(または人事が下書きし、経営者が自分の言葉に直す) |
| 送り主のプロフィールと会社ページの文章と写真の見直し | いま発信している人 |
| 型、送信、返信対応、台帳 | 人事 |
| 面談 | 経営者 |
人事が下書きする場合も、経営者が自分の言葉に直してから送ります。
運用代行や代理店が支えられるのは、対象の並べ直しの基準づくり、型、避ける言葉のチェック、募集記事との整合の確認までで、線引きと関わり方の決定、相手の発信を読んだ一文、面談は経営者が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
広報にスカウトを送る前に、先に決めておかないと効果が出ないのは、「経営者が週に何分、考えを話す時間を取るか」を、分の単位で決めることです。当社がWantedlyの広報向けスカウトを支えるとき、「経営者は忙しいので、来た人に任せたい」という会社が多くあります。話す時間がゼロの広報は、経営者の言葉を作る仕事になります。文面に時間が書かれていないと、「時間をくれない会社」と読まれて開かれません。逆に、「取材には出ない。でも週に一度、〇〇分は話す」と時間で書いた会社は、返信の数は減っても、経営者の話を聞いて書く仕事に経験がある人が来て、面談で「時間が無いとは聞いていない」になる人がいなくなります。当社が最初にお願いするのは、対象の絞り込みではなく、経営者に「週に何分なら、広報に自分の考えを話す時間を欠かさず取れるか」を、分の単位で言ってもらうことです。その一文が、文面の信用と、来る人の種類を決めます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 肩書や媒体の実績で相手を選ぶ | 面談で「線引きが違う」「規模が違う」 | 種類と相手、出せない中で出した経験で選ぶ |
| 人事が整えた文面で送る | 「経営者が言葉を持っていない」と読まれる | 経営者の名前で、経営者の言葉で |
| 「発信全般」と書く | 「全部一人で」を想像される | 最初の一つと、その後を分ける |
| 出せる情報の線引きを隠す | 面談で「出せない」と出て離れる | 少なくても、出せるものと出せないものを書く |
| 経営者の時間を書かない | 「時間をくれない会社」と読まれる | 週に何分かを書く |
| 送り主のプロフィールと会社ページが雑なまま | 「発信の現状」として読まれる | 文章と写真を先に見直す |
最も多いのは、「肩書と実績で選ぶ」と、人事が整えた文面です。
まとめ
- 広報は、誰から来たか(経営者本人か)・自分の発信の何を読んだか・任される種類・出せる情報の線引き・経営者が週に何分出るか・文面と会社ページの文章そのもの、を見ている
- 送る前に、種類を一つに絞り、線引き、経営者の関わり方(週に何分か)、最初に知ってもらいたいことを、経営者が決める。出せる情報が少なくても、隠さない
- 誰に送るかは、肩書や媒体の実績ではなく、種類と相手、「出せない中で出した経験」の重なりで。自社の規模と線引きに近い制約で動いた人を優先し、肩書と実績は「あればよい条件」に
- 文面は経営者の名前で、経営者の言葉で。相手の判断を読んだ一文、種類、線引き、時間、最初に知ってもらいたいことを。「認知度向上」「発信全般」を書かない。整えるほど届かない
- 面談は経営者が出て、自分の言葉で、出せることと出せないことを話す。それ自体が答えになる
よくある質問
経営者が忙しく、文面を自分で書く時間がありません
頼むのは「出せる情報の線引き」「週に何分話すか」「最初に知ってもらいたいこと」の三つを一文ずつ言うことと、人事の下書きを自分の言葉に直すことだけです。ただし、経営者が読んでいない文面、整えたままの文面は送らないでください。
出せる情報が少なく、経営者も取材に出ません。それでも返信は来ますか
隠すより、書いたほうが来ます。「数字も顧客名も出せない。私は取材に出ない。でも週に一度〇〇分は話す。うちが△△をしていることだけは、誰かに知ってほしい」と、経営者の言葉で書きます。時間だけは、ゼロでは成り立ちません。
広報向けのスカウトの対象の絞り込みは、御社に相談できますか
できます。当社は、対象の並べ直しの基準づくり、文面の型、避ける言葉のチェック、募集記事との整合の確認を支えられます。線引きと関わり方の決定、相手の発信を読んだ一文、面談は、経営者が担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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