Wantedlyで人事にスカウトを送る文面の考え方|経営者の名前で誘う
Wantedlyで人事にスカウトを送るとき、最初にぶつかるのは「人事が肩書で検索して『人事のご経験を活かして、組織づくりを一緒に』と送っているのに、返信が来ない。来ても、面談で『経営者は人事に何を期待していますか』と聞かれて止まる」という問題です。結論から言うと、人事へのスカウトは、肩書や会社の規模で相手を選ぶのではなく、先に自社が任せる種類を一つに絞り、権限の線引きと経営者の期待と最初に任せることを決め、「同じ種類を、同じ段階の会社で、何かを変えて何かが起きた経験を書いている人」を選び、その人の「何を変えて、何が起きたか」を読んだ一文から、人事ではなく経営者の名前で、期待の実態で誘います。 この記事では、人事がスカウトで見ているもの、送る前に決めること、誰に送るか、文面に書くこと、返信後の面談、社内の分担、やりがちな失敗を整理します。文面の3段の型はビジネス職向けスカウト文面の型、募集記事は人事を採る募集記事の書き方で書きました。
人事がスカウトで見ているもの
| 見ているもの | 何を確かめているか |
|---|---|
| 誰から来たか | 経営者か、人事か。人事から人事に来た文面は、「人事が人事を書いた盛り」を疑って読む |
| 自分の仕事の何を読んだか | 肩書で検索しただけか、「何を変えて、何が起きたか」を読んだか |
| 種類と権限 | 採用か労務か育成か制度か。何を決められるか。文面で分かるか |
| 経営者の期待の実態 | 「回してほしい」か「変えてほしい」か。経営者本人の言葉か。文面で分かるか |
| 実態 | 離職や採用の状況が隠さず書かれているか。「風通しが良い」だけではないか |
| 文面の盛り | 人事は文面を書く側の職種。定型文と盛りは一目で分かる |
人事はスカウトを送る側の職種なので、受け取った文面の型と盛りを、他の職種より敏感に読みます。
送る前に決めること|種類を一つに、権限の線引き、経営者の期待、最初に任せること
送る前に、経営者が四つを決めます。決め方は人事を採る募集記事の書き方で書きました。
- 種類を一つに:採用か、労務か、育成か、制度か。複数なら「最初の一つ」と「その後」を分ける
- 権限の線引き:採用なら誰を採るかを決める人。制度なら案を出す人と決める人。経営者が最後に決めることは何か
- 経営者の期待:「まず回してほしい」か「変えてほしい」か。経営者本人の言葉で。盛らない前提で
- 最初に任せること:「〇〇職の募集の引き継ぎから」「勤怠と給与の手続きを回る形にするところから」を一つ。これが文面の2段目になり、送る相手を「それができる人」に絞れる
誰に送るか|肩書や会社の規模ではなく、種類と段階、変えて起きたことの重なり
肩書が「人事」で一致し、大きな会社の人事部にいた実績があっても、任されてきた種類と会社の段階が違えば、面談で「うちの仕事とは違う」になります。選ぶ基準は、「同じ種類を、同じ段階の会社で、何かを変えて何かが起きた経験を書いているか」です。
| 読む箇所 | 重なりの見方 |
|---|---|
| 種類 | 採用か、労務か、育成か、制度か。自社が最初に任せる種類と同じか。ここが最も重なりが要る |
| 会社の段階 | 仕組みが無い段階で作ったか、ある段階で運用したか、変えたか。自社の段階と近いか |
| 何を変えて、何が起きたか | 「募集の出し方を変えて、〇〇職が採れた」「手続きを回る形にして、△△が減った」が書かれているか。自社の「最初に任せること」と重なるか |
| 経営者との関係 | 経営者と直接やり取りしたか、人事部の中で動いたか。自社の関係と合うか |
| 現場との関係 | 現場の責任者と基準をすり合わせた経験があるか。自社の現場の協力の度合いと合うか |
| 採れなかった・回らなかった経験 | 「採れなかった原因を分けて変えた」が書かれているか。実態を扱う人の証拠 |
「何を変えて、何が起きたか」が要点です。自社に仕組みが無いなら、「無い段階で作った」経験を書いている人を優先します。
肩書と規模の幅に配慮する
人事の仕事は、「人事」「採用担当」「労務」「総務で人事もしていた人」「経営者の右腕で採用を回していた人」「営業から採用に移った人」など、違う肩書で書かれています。肩書と大きな会社の実績で検索すると、自社の段階に合う人を落とします。「何を変えて、何が起きたか」で読み、肩書と規模は「あればよい条件」に置きます。絞り方の基本はスカウト対象の絞り方で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「人事へのスカウトは、人事が送るのが自然だ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyのスカウトを見ていますが、人事が人事に送った文面は、他の職種への文面より開かれにくい傾向があります。人事は、自分がスカウトを書く側なので、受け取った文面の型と盛りを一目で見抜き、「人事が人事を書いた文面」を「実態が書けていない」と読みます。逆に、経営者が「正直、いまは私が採用も手続きも全部やっていて回らない。まず回る形にしてほしい。制度は当面私が決める」と自分の言葉で書いた文面は、期待の実態が分かるので、返信が来ます。当社が対象を組み直すとき、最初にやるのは、送り主を人事から経営者に変え、検索条件から肩書と規模を外し、「何を変えて、何が起きた人か」で並べ直し、経営者の期待を文面の最初のほうに入れることです。人事向けの文面は、人事が書くほど届きません。
文面に書くこと
文面の型(相手の一文→自社の場面→話す場の案内)はビジネス職向けスカウト文面の型に書いたので、ここでは人事特有の要点だけを書きます。
- 相手の一文は、変えて起きたことで:「募集の出し方を変えて〇〇職が採れたと書かれていたのを読んで」「手続きを回る形にして△△が減ったと書かれていた点を読んで」。肩書や担当業務ではなく、変えたこと
- 送り主は経営者で、経営者の言葉で:人事が整えた文にしない。「正直、〇〇」の言い方をそのまま。人事が下書きするなら、経営者が自分の言葉に直す
- 種類を、最初のほうで:「最初にお願いしたいのは、〇〇職の採用です。労務は当面社労士に任せたままです」。「人事全般」と書かない
- 経営者の期待を、一文で:「まず回る形にしてほしい。変えるのはその後」「制度を変えてほしい。案を出してもらい、最後は私が決める」。盛らない
- 権限と現場の協力を、一文で:「誰を採るかは現場の責任者が決める。人事は候補者を集めて面談を設計する」「現場の責任者は面談に出る」
- 実態を、一文で:「〇〇の時期に離職が続いた。理由は△△と考えている」。隠さない。数値は確認したものだけ
- 話す場は、経営者と現場の責任者と:「私と、現場の責任者の〇〇が、期待の実態と現場の協力の度合いを隠さず話します。転職を決めていなくても構いません」
相手の前の会社の人事を評価しません。
返信後の面談|経営者と現場の責任者が出る
| 話すこと | 中身 |
|---|---|
| 経営者の期待の実態 | 「回してほしい」か「変えてほしい」か。経営者本人が、自分の言葉で。文面と同じことを |
| 権限の線引き | 誰を採るかを誰が決めるか。制度を誰が決めるか。「聞いていない」を出さない |
| 現場の責任者が出て、話す | 採用や育成にどこまで協力するか。人事に任せきりだったなら、そう言う。現場が出ると実態が伝わる |
| 離職や採用の実態 | 数字と状況。前に人事が離れた理由があるなら、それも。隠さない |
| 相手なら何から手を付けるか | 最初に任せることについて、相手の考えを聞く。ここが長い面談ほど次につながる |
| 相手の仕事の話 | 何を変えて、何が起きたか。採れなかったとき、回らなかったとき、どうしたか。聞く時間を長く |
面談には、経営者と、現場の責任者が出ます。面談の設計はカジュアル面談の設計で書きました。
選考に進むとき、「この募集をどう出し直すか考えてほしい」のような課題を出すなら、面談のときに「課題がある」「どのくらいの時間がかかるか」を先に伝えます。伝え方はカジュアル面談から選考に進むときの伝え方で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 種類、権限の線引き、経営者の期待、最初に任せることを決める | 経営者 |
| 「種類と段階、変えて起きたこと」で対象を並べ直す | いまの人事(経営者が基準を伝える) |
| 相手の変えたことを読み、一文を書く | 経営者(または人事が下書きし、経営者が自分の言葉に直す) |
| 盛りの確認 | 人事以外(経営者、現場の責任者)が読む |
| 型、送信、返信対応、台帳 | いまの人事 |
| 面談 | 経営者と、現場の責任者 |
一人目の人事を採るスカウトでは、いま経営者が人事の仕事を全部していることが多くあります。その場合は、経営者が相手のプロフィールを読み、「一人目で、いまは私が採用も手続きも全部やっている。〇〇が回っていない。まず△△から」と正直に文面に書きます。
運用代行や代理店が支えられるのは、対象の並べ直しの基準づくり、型、避ける言葉と盛りのチェック、募集記事との整合の確認までで、種類と権限の決定、経営者の期待、相手の変えたことを読んだ一文、面談は社内が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
人事にスカウトを送る前に、先に決めておかないと効果が出ないのは、「経営者の期待を、盛らずに、経営者本人の言葉で一文にすること」です。当社がWantedlyの人事向けスカウトを支えるとき、「組織づくりを一緒に」と書きたいが、経営者の本音は「まず採用と手続きを回してほしい」という会社が多くあります。「組織づくり」と書けば返信は増えるかもしれませんが、面談で経営者が「まず回してほしい」と言った瞬間に、相手は離れます。逆に、「まず回してほしい。制度は当面私が決める」と経営者の言葉で書いた会社は、返信の数は減っても、「回す」仕事を専門にしてきた人が来て、面談で「聞いていない」になる人がいなくなります。当社が最初にお願いするのは、対象の絞り込みではなく、経営者に「人事に、まず何をしてほしいか。正直なところ」を一文で言ってもらうことです。その一文が、送り主も、送る相手も、文面の信用も決めます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 肩書や会社の規模で相手を選ぶ | 面談で「段階が違う」「種類が違う」 | 種類と段階、変えて起きたことで選ぶ |
| 人事の名前で、人事が整えた文面を送る | 「人事が人事を書いた盛り」と読まれ、開かれない | 経営者の名前で、経営者の言葉で |
| 「組織づくり」と書いて、実態は「回してほしい」 | 面談で離れる | 経営者の期待を盛らずに書く |
| 「人事全般」と書く | 「全部一人で」を想像される | 最初の一つと、その後を分ける |
| 離職や採用の実態を隠す | 面談で聞かれ、答えられない | 書けるなら書く。書けないなら「面談で話す」と |
| 面談に人事だけが出る | 期待の実態と現場の協力が伝わらない | 経営者と現場の責任者が出る |
最も多いのは、最初の「肩書で選ぶ」と、人事が人事に送る盛りです。
まとめ
- 人事は、誰から来たか(人事か経営者か)・自分の仕事の何を読んだか・種類と権限・経営者の期待の実態・文面の盛り、を他の職種より敏感に見ている
- 送る前に、種類を一つに絞り、権限の線引き、経営者の期待(回してほしいか、変えてほしいか)、最初に任せることを、経営者が決める。盛らない
- 誰に送るかは、肩書や会社の規模ではなく、種類と会社の段階、「何を変えて、何が起きたか」の重なりで。自社に仕組みが無いなら、無い段階で作った人を優先
- 文面は経営者の名前で、経営者の言葉で。相手の変えたことを読んだ一文、種類、経営者の期待、権限と現場の協力、実態を。「組織づくり」「風通しが良い」を書かない
- 面談は経営者と現場の責任者が出て、期待の実態と現場の協力の度合いを、本人の言葉で話す
よくある質問
いまの人事が送るのではだめですか
送れますが、人事が人事に送る文面は、盛りを疑って読まれます。送り主は経営者にし、人事は対象の並べ直し、型、送信、台帳を持ちます。人事が下書きする場合も、経営者が自分の言葉に直してから送ります。
経営者の本音が「まず採用と手続きを回してほしい」です。それを文面に書いて、返信は来ますか
来ます。「回す」仕事を専門にしてきた人は一定数いて、「組織づくり」と書かれた文面より、「まず回してほしい。制度は当面私が決める」と書かれた文面のほうが、「自分の話だ」として読まれます。「組織づくり」と書いて面談で「回してほしい」と出るより、返信の数は減っても、面談で離れる人がいなくなります。
人事向けのスカウトの対象の絞り込みは、御社に相談できますか
できます。当社は、対象の並べ直しの基準づくり、文面の型、避ける言葉と盛りのチェック、募集記事との整合の確認を支えられます。種類と権限の決定、経営者の期待、相手の変えたことを読んだ一文、面談は、経営者が担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
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