Wantedlyで広報・PRを採る募集記事の書き方|出せる情報の線引きを書く
Wantedlyで広報・PRの募集記事を出したとき、最初にぶつかるのは「『会社の魅力を発信』『認知度を高める』と書いたのに、話を聞きに来る人が少ない。来ても、面談で『何を出せて、何を出せないのですか』『経営者は取材に出ますか』『成果は何で見るのですか』を聞かれて答えられない」という問題です。結論から言うと、広報・PRの募集記事は、「会社の魅力を発信」ではなく「社外向けか社内向けか採用向けか、誰に何を知ってもらうために、何を出せて何を出せず、経営者がどこまで表に出て、成果を何で見るか」を書き、募集記事を書く前に社内で広報の種類を一つに絞り、出せる情報の線引きと経営者の関わり方を決めておきます。 この記事では、広報が募集記事で見ているもの、書く前に決めること、「なにを・なぜ・どうやって」の書き方、「こんな人」の書き方、スカウトと面談への接続、社内の分担、やりがちな失敗を整理します。募集記事の基本構成はWantedlyの募集記事の基本構成、スカウト文面の型はビジネス職向けスカウト文面の型で書きました。
広報が募集記事で見ているもの
| 見ているもの | 何を確かめているか |
|---|---|
| 広報のどの種類か | 社外向け(報道・世の中)か、社内向けか、採用向けか、製品の宣伝か。「発信全般」は、全部一人でやらされると読む |
| 誰に、何を知ってもらうか | 報道か、顧客か、候補者か、社員か。何を知ってもらいたいか |
| 出せる情報と、出せない情報 | 数字は出せるか。顧客の名前は出せるか。経営者の考えは出せるか。線引きが決まっているか |
| 経営者がどこまで表に出るか | 取材に出るか。自分の言葉で話すか。広報が代筆するのか。時間をくれるか |
| 成果を何で見るか | 取り上げられた数か、問い合わせか、応募か、社員の反応か。決まっていないか |
| 自社の発信の現状 | 会社ページや募集記事の文章と写真そのものが、いまの水準を示している |
「出せる情報の線引き」と「経営者がどこまで出るか」が、広報に特有の点です。「会社の魅力を発信」の一語では、ここが分かりません。また、広報は募集記事と会社ページの文章そのものを「この会社の発信の現状」として読みます。
書く前に決めること|種類を一つに、出せる情報の線引き、経営者の関わり方、成果の見方
| 決めること | 選択肢 |
|---|---|
| 広報の種類 | 社外向け/社内向け/採用向け/製品の宣伝。最初に任せるものを一つ。複数なら、最初の一つと、その後 |
| 誰に、何を知ってもらうか | 報道/顧客/候補者/社員。知ってもらいたいことを一つ |
| 出せる情報の線引き | 数字、顧客名、経営者の考え、失敗の話。何が出せて、何が出せないか。決める人は誰か |
| 経営者の関わり方 | 取材に出る/自分で書く/広報が聞いて書く/出ない。週にどのくらい時間をくれるか |
| 成果の見方 | 取り上げられた数/問い合わせ/応募/社員の反応。決まっていないなら、決まっていないと |
| 外部との関係 | 代理店や制作を外に出しているか。その管理も含むか |
| 最初の月に任せること | 一つの発信の引き継ぎか、出せる情報の整理か。誰と組むか |
「経営者は取材に出ない」「出せる情報は少ない」でも構いません。隠さずに書けば、それを前提に読む人が来ます。
「なにを」|誰に、何を知ってもらうために
「なにをやっているのか」は、会社の事業の説明ではなく、この広報が最初に任される種類と、知ってもらう相手に絞ります。
- 種類と相手を、一つに絞る:「〇〇の業界の報道に、△△の取り組みを知ってもらう」「候補者に、□□の仕事の実態を知ってもらう」
- 知ってもらいたいことを、一つに書く:「うちが〇〇をしていることは、まだ誰にも知られていない。ここを最初に」
- いまの状態を書く:「発信は経営者が思いついたときにしていて、続いていない」「取り上げられたことはあるが、その後に何も起きなかった」
- 出せる情報の線引きを書く:「数字は〇〇の範囲で出せる。顧客名は出せない。経営者の失敗の話は出せる」
「なにを」の書き方の基本は「なにをやっているのか」の書き方で書きました。
エージェントベストの見解
広報の募集記事を出す前に、先に決めておかないと効果が出ないのは、「経営者がどこまで表に出て、週にどのくらい時間をくれるか」です。当社がWantedlyの広報の募集を支えるとき、「認知度を高めたい」と書かれているのに、経営者に聞くと「取材は苦手なので広報に任せたい」「時間はあまり取れない」という会社が多くあります。広報が面談で最初に聞くのは、道具や媒体の名前ではなく、「経営者は取材に出ますか」「経営者の考えを聞く時間は、週にどのくらい取れますか」です。ここに答えがないと、「経営者が出ないのに経営者の言葉を作らされる仕事」を想像して離れます。経営者が出なくても構いません。「経営者は取材に出ない。代わりに、週に一度〇〇分、考えを話す時間を取る。表に出るのは△△(事業の責任者など)」と書けば、それを前提に読む人が来ます。当社が最初にお願いするのは、発信したい内容の確認ではなく、経営者本人に「自分がどこまで出て、週に何分使うか」を一文で言ってもらうことです。
「どうやって」|情報の集め方と、出し方の書き方
| 書くこと | 書き方 |
|---|---|
| 情報の集め方 | 経営者や現場から、どの頻度で、どう聞くか。「週に一度、経営者と〇〇分」「月に一度、各部署の責任者から」 |
| 出せる情報の確認の流れ | 出す前に誰が確認するか。確認に何日かかるか。止められることがあるか |
| 出し方 | 報道への連絡、自社の記事、SNS、社内向けの文書。何を、どの頻度で |
| 成果の見方 | 何を、どこで見て、誰と振り返るか。決まっていないなら、決まっていないと |
| 前に出して起きたこと | 「〇〇を出して、△△から問い合わせが来た」「□□を出したが、何も起きなかった」。両方書く |
「発信力のある会社」と書くより、「週に一度、経営者と〇〇分話し、月に△△本出す。出す前に□□が確認する」と書くほうが、仕事の流れが伝わります。書き方の基本は「どうやっているのか」の書き方で書きました。
「こんな人」|経歴ではなく、行動で書く
| 経歴で書く(避ける) | 行動で書く |
|---|---|
| 広報経験3年以上 | 出せない情報が多い中で、出せるものを見つけて、出したことがある |
| メディアとの人脈 | 報道の人が「何を知りたがっているか」を聞いて、出す内容を変えたことがある |
| 文章力 | 経営者の話を聞いて、経営者の言葉のまま、読める形にしたことがある |
| 企画力 | 何を出さないかを決めて、その理由を社内に説明したことがある |
| 即戦力 | 最初の月は〇〇の発信の引き継ぎを任せる予定です。△△と組みます |
「出せない情報が多い中で、出せるものを見つけた」が、広報で最も読まれる行動です。「最初の月に何を任せ、誰と組むか」を書くと、経験年数の条件がいらなくなります。書き方の基本は「こんなことやります」の書き方で書きました。
スカウトと面談への接続
- スカウトの文面は、募集記事の「誰に、何を知ってもらうために、何を出せるか」と同じ言葉で:相手が「何を、誰に知ってもらい、出せない中で何を出したか」を読み、自社の種類と重ねる。ビジネス職向けスカウト文面の型
- 面談には、経営者が出る:広報の面談は、経営者が出ないと「経営者がどこまで出るか」が伝わらない。経営者が出て、自分の言葉で話すこと自体が、答えになる
- 面談で話すのは、出せる情報と出せない情報の話:何を出せて、何を出せないか、その理由、相手なら何から出すかを聞く
- 前に出して何も起きなかった例も話す:「〇〇を出したが、何も起きなかった」。取り上げられた例だけにしない
つなげ方はスカウトと募集記事のつなげ方で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 種類を一つに、出せる情報の線引き、経営者の関わり方、成果の見方を決める | 経営者 |
| 「なにを」(種類、相手、知ってもらいたいこと、いまの状態)の下書き | 人事が、経営者といま発信している人に聞いて書く |
| 「どうやって」(情報の集め方、確認の流れ、出し方) | 経営者が話し、人事が書き、本人が確認 |
| 前に出して起きたことの確認 | いま発信している人 |
| 「こんな人」を行動で書く、最初の月の予定 | 経営者と人事 |
| 募集記事と会社ページの文章と写真の見直し | いま発信している人 |
| 面談 | 経営者 |
一人目の広報を採る募集では、いま経営者が思いついたときに発信していることが多くあります。その場合は、「いまは経営者が不定期に発信していて、続いていない。最初の月は、出せる情報と出せない情報を一緒に整理するところから。経営者は週に〇〇分、話す時間を取る」と正直に書きます。
運用代行や代理店が支えられるのは、募集記事の型、線引きと関わり方を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認までで、種類の決定、線引き、経営者の関わり方、面談は社内が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「広報には、出せる話題が多いことを見せないと来ない」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyの広報の募集と面談を見ていますが、「話題が豊富」「発信力のある会社」と書いた募集記事より、「出せる情報は少ない。数字は〇〇の範囲、顧客名は出せない。その中で、△△の取り組みを知ってもらいたい」と線引きを書いた募集記事のほうが、話を聞きに来る人の経験が合う傾向があります。広報は、「話題が豊富」を読むと「本当か」と疑い、線引きが書かれていないと「出したいものを出せない会社」を想像します。出せる情報が少なくても、線引きが書かれていれば、「その中で何を出すか」を考えてきた人が「自分の話だ」と読みます。当社が案内するのは、話題の多さを盛らず、出せるものと出せないものを両方書き、経営者の関わり方を時間で書くことです。話題の多さで人は来ません。線引きと、経営者の時間が書かれていることで来ます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「会社の魅力を発信」「認知度を高める」で書く | 「全部一人で、経営者は出ない」を想像される | 種類と相手と、出せる情報を書く |
| 出せる情報の線引きを書かない | 「出したいものを出せない会社」を想像される | 出せるものと出せないものを両方書く |
| 経営者の関わり方を書かない | 「経営者の言葉を作らされる仕事」を想像される | 出るか出ないか、週に何分かを書く |
| 成果の見方を盛る | 面談で聞かれ、答えられない | 決まっていないなら、一緒に決めると |
| 募集記事と会社ページの文章が雑なまま | 「この会社の発信の現状」として読まれる | 文章と写真を先に見直す |
| 面談に経営者が出ない | 「経営者がどこまで出るか」が伝わらない | 経営者が出て、自分の言葉で話す |
最も多いのは、最初の「会社の魅力を発信」です。
まとめ
- 広報が見ているのは、どの種類か・誰に何を知ってもらうか・出せる情報の線引き・経営者がどこまで出るか・成果を何で見るか・募集記事そのものの文章
- 書く前に、種類を一つに絞り、出せる情報の線引き、経営者の関わり方(出るか、週に何分か)、成果の見方を、経営者本人が決める。出せる情報が少なくても、隠さない
- 「なにを」は種類と相手と知ってもらいたいこと一つといまの状態。「どうやって」は情報の集め方と確認の流れと出し方を、頻度と形で。前に出して何も起きなかった例も
- 「こんな人」は経歴ではなく、「出せない中で出せるものを見つけた」「何を出さないかを決めた」の行動で
- 面談には経営者が出て、自分の言葉で話す。出せる情報と出せない情報と、その理由を話す
よくある質問
経営者が取材や発信に出たがりません。それでも広報は採れますか
採れます。隠さずに書きます。「経営者は取材に出ない。代わりに、週に一度〇〇分、考えを話す時間を取る。表に出るのは△△(事業の責任者や現場の社員)」のように、出ないことと、代わりに何があるかを書きます。経営者の言葉を聞いて書くことと、現場の人を表に出すことに経験がある人には、それを前提に読まれます。
出せる情報が少なく、数字も顧客名も出せません
そのまま書きます。「数字は〇〇の範囲まで。顧客名は出せない。経営者の考えと、失敗の話と、現場の人の話は出せる。その中で△△を知ってもらいたい」のように、出せないものと、出せるものを両方書きます。
広報・PRの募集記事は、御社に相談できますか
できます。当社は、募集記事の型、線引きと関わり方を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認を支えられます。種類の決定、線引き、経営者の関わり方、面談は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの募集記事とスカウトの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
- Wantedly ヘルプ|募集作成のポイントを知りたい
- Wantedly ヘルプ|募集の本文「なにをやっているか」「なぜやっているか」「どうやっているか」を編集したい
- Wantedly ヘルプ|募集の本文「こんなことやります」を編集したい
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
Wantedlyの発信とスカウト、止まっていませんか
- 会社ページ・ストーリー・募集・スカウトのどこで止まっているかを一緒に見ます
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