Wantedlyのスカウトをチームで回す方法|役割の置き方と共通にするもの
スカウトを複数の人で回すと、一人で回すときには無かった問題が出ます。同じ相手に別の募集から送ってしまう、送る人ごとに文面のトーンが違う、返信が来たのに誰が返すか決まっていない、台帳が人ごとに分かれて全体が見えない。結論から言うと、チームでスカウトを回すには、募集ごとに「読んで書く人」を一人置き、返信対応を一人に集め、人事が「整える人」になり、型と見本・台帳・避ける言葉・返信の型・面談の型を共通にします。送る枠は各自で持ち、週の会は短く、月の会で一か所を直します。新しい人には型と見本と台帳の場所を渡し、負担の偏りを台帳で見ます。 この記事では、チームで起きる失敗、役割の置き方、共通にするもの、週の回し方、新しい人の渡し方、偏りの見方、チームの大きさ、分担を整理します。人事と現場の分担の基本はスカウトを誰が送るか、一人で回す場合は人事一人でスカウトを回す方法で書きました。
この作業の目的|人が増えても、候補者から見て「一つの会社」に見える状態にする
チームで回す目的は、送れる数を増やすことと、各募集をその職種の人が担うことです。ただし、候補者から見れば、送り主が誰でも「同じ会社からの連絡」です。
目的は、人が増えても、文面のトーンが揃い、返信への対応の速さが揃い、同じ相手に重ねて送らず、面談の型が揃っている状態を保つことです。「一つの会社」に見えなくなると、増やした分だけ印象が下がります。
チームで起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 同じ相手に、複数の募集から送る | 相手に「社内で連携していない」と分かる |
| 送る人ごとに文面がばらつく | 会社のトーンが定まらない |
| 返信を誰が返すか決まっていない | 「誰かがやる」で放置 |
| 台帳が人ごとに分かれる | 全体の段の数が出ない。重複も見えない |
| 送る人が、返信対応も面談も台帳も全部やる | 忙しい人ほど止まる |
| 反応が送る人に戻らない | 「自分の送った分がどうなったか」が分からず、続かない |
| 新しい人が、口頭で引き継がれる | 型と台帳を知らず、自己流になる |
| 一部の人に負担が偏る | その人が止まると、全体が止まる |
最も多いのは、最初の「同じ相手に複数から送る」です。台帳が共通でないと、防げません。
役割の置き方
| 役割 | 誰が | 何をするか |
|---|---|---|
| 読んで書く人 | 募集ごとに一人(その職種の人か責任者) | 週の枠で、プロフィールを読み、相手の一文と重なる点を書き、送る。面談に出る |
| 返信対応の人 | 一人(人事) | 全募集の返信を受け、翌日までに返し、日程を組む。通知を集める |
| 整える人 | 人事 | 型と見本、絞り込み、台帳、週と月の見直し、反応を戻す |
| 見直しに出る人 | 責任者 | 月の会で、配分と直す一か所を決める |
| 面談で話す人 | 読んで書く人 | 送り主と話す人を同じに |
「読んで書く人は募集ごとに一人」と「返信対応は全体で一人」が、役割の中心です。読んで書く人が複数の募集を持たず、返信対応が分散しない形です。読んで書く人と返信対応の人が同じ人事でもよいですが、その場合は募集の数を絞ります。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「人を増やせば、送れる数が増えて、結果も増える」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとしてWantedlyのスカウトの運用を見ていますが、人を増やした会社で最初に起きるのは、送る数が増えることではなく、同じ相手への重複と、文面のばらつきと、返信対応の抜けです。台帳と型が共通になっていないまま人を増やすと、一人で回していたときより、候補者から見た印象は下がります。当社がチーム運用の相談を受けるとき、最初にやるのは、人を増やす前に、台帳を一つにし、型と見本を一つの置き場に置き、返信対応の人を一人決めることです。この三つが揃ってから人を増やすと、増えた分だけ送れます。揃う前に増やすと、増えた分だけ混乱します。
共通にするもの
| 共通にするもの | 中身 | 置き場 |
|---|---|---|
| 型と見本 | 募集ごとの型(変えない部分)、返信が来た見本、避ける言葉 | 一か所。スカウト文面のテンプレート管理 |
| 台帳 | 誰に、誰が、どの募集で、いつ送ったか。返信、面談、選考の段 | 一つのファイル。応募・スカウトの管理の仕方 |
| 返信の型 | 前向き・質問・条件・断り | 返信対応の人が使う |
| 面談の型 | 流れ、聞くこと・聞かないこと、最後の選択肢 | 話す人全員に。カジュアル面談の設計 |
| 送る前のチェック | 相手の一文があるか、話す場か、誰が話すか | 読んで書く人全員に |
| トーン | 面談で話す言葉に寄せた見本 | 文章のトーンの決め方 |
「共通にする」は、「全員が同じ文面を送る」ことではありません。変えない部分と、面談の型と、台帳が共通で、相手の一文と重なる点は各自が書きます。
週の回し方
- 送る枠は、各自が自分の予定に持つ:全員で同じ時間に送らない。読んで書く人ごとに、週に一度の枠
- 送ったら、台帳に一行:その場で。送り主、相手、募集、一文
- 返信対応の人は、毎日決まった時間に台帳と通知を見る:翌日までに返す
- 週の会は短く:返信対応の人と人事だけで、対応の速さと異常だけを見る。読んで書く人は出なくてよい。スカウトの返信率を毎週見直す方法
- 月の会で、読んで書く人と責任者も出て、一か所を直す:段ごとの数、配分、型の一か所
- 反応は、人事が読んで書く人に個別に戻す:「〇〇さんの文面で返信が来て、面談まで進みました」
「読んで書く人は週の会に出なくてよい」が、現場の負担を減らす要点です。現場に頼むのは、読んで書くことと面談だけです。
新しい人が入るときの渡し方
チームに新しい「読んで書く人」が入るとき、口頭で引き継がず、次を渡します。
- 型と見本と、避ける言葉と、送る前のチェック:一枚に
- 台帳の場所と、書き方(送ったら一行)
- 担当する募集と、その募集記事:「なにを・こんな人」を読んでもらう
- 最初の数通は、人事が確認してから送る:型に沿っているか、相手の一文があるか
- 面談の型と、聞かないこと:面談に出る前に
- 最初の返信と面談の結果を、早く戻す:「やる意味」を最初に
「最初の数通は人事が確認」で、自己流を防ぎます。数通で型に沿えば、あとは各自で送ります。引き継ぎの全体はスカウト運用の引き継ぎで書きました。
負担の偏りの見方
台帳を共通にすると、偏りが見えます。
- 送った数を、送り主ごとに月で見る:特定の人に偏っていないか
- 面談の数を、話す人ごとに見る:面談枠を超えていないか
- 送らない週が続く人がいないか:枠が取れていないか、上司の合意が消えていないか
- 返信対応の人の、対応までの時間:一人で受けきれているか。超えているなら、送る数を減らすか、対応する人を増やす
- 偏りが見えたら、募集の配分を変える:多い人の募集を減らし、少ない人に回す。スカウト通数の配分の考え方
「偏った人が止まると全体が止まる」を防ぐために、月に一度、偏りを見ます。
チームの大きさの考え方
- 読んで書く人の数は、募集の数まで:募集より多くても、担当する募集が無い
- 返信対応は、一人で受けきれる数まで送る:受けきれなくなったら、対応する人を増やすより、送る数を減らすほうが先
- 人事が「整える」に集中できる大きさ:人事が自分でも読んで書くなら、募集を絞る
- 話す人の面談枠の合計が、全体の上限:チームが大きくても、面談枠が無ければ送れない
- 小さく始めて、台帳で回っていることを確かめてから増やす:最初から大きくしない
「面談枠の合計が上限」は、一人で回すときと同じ原則です。チームの大きさは、送る人の数ではなく、面談に出られる枠で決まります。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 役割を置く | 人事と責任者 |
| 型・台帳・返信の型・面談の型を共通にする | 人事 |
| 読んで書いて送り、台帳に一行 | 読んで書く人(募集ごと) |
| 返信対応、日程 | 返信対応の人(一人) |
| 週の会 | 返信対応の人と人事 |
| 月の会 | 人事、責任者、読んで書く人 |
| 新しい人に渡す、最初の数通を確認する | 人事 |
| 偏りを見て配分を変える | 人事と責任者 |
| 反応を個別に戻す | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、役割の置き方の設計、共通にするものの作成、週と月の会の型、新しい人に渡す一枚、偏りの見方の型までで、読んで書くこと、返信対応、面談、配分の決定は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先に決めておかないとチームが機能しないことがあります。「返信対応を一人に集める」ことです。当社がWantedlyのスカウトのチーム運用を支えるとき、読んで書く人が複数いる会社で、返信の通知がそれぞれの送り主に届き、対応の速さがばらついている状態をよく見ます。返信が早い人の相手は面談に進み、遅い人の相手は離れる。同じ会社なのに、送り主で結果が変わります。当社が最初にお願いするのは、通知を一か所に集め、返信対応を一人にすることです。読んで書く人は複数でよく、返す人は一人。この形が、候補者から見て「一つの会社」に見える条件です。
まとめ
- チームで回す目的は、人が増えても候補者から「一つの会社」に見えること。同じ相手への重複、文面のばらつき、返信対応の抜けを防ぐ
- 役割は、募集ごとの読んで書く人、返信対応の一人、整える人事、月の会に出る責任者。送り主と話す人は同じ
- 型と見本・台帳・返信の型・面談の型・送る前のチェック・トーンを共通にし、置き場を一か所に
- 送る枠は各自、週の会は返信対応の人と人事で短く、月の会で一か所。反応は個別に戻す
- 新しい人には一枚と台帳の場所を渡し、最初の数通は人事が確認。偏りは台帳で月に一度見て、配分を変える。大きさは面談枠で決まる
よくある質問
読んで書く人ごとに、返信の来やすさが違います
台帳で、送り主ごとの相手の一文を並べて見ます。具体の濃さが違うなら、返信が来ている人の文面を見本として全員に渡します。返信対応の速さが違うなら、対応を一人に集めていないことが原因です。個人の差より、型と対応の共通化を先に見ます。
人事が一人で、整える役と返信対応の両方を持てません
返信対応は人事に残し、整える役の一部(絞り込みの条件、台帳の集計、型の更新、見直しの材料)を外部に頼むか、責任者と分けます。返信対応だけは、毎日社内で見る人が要ります。それも無理なら、送る数を減らします。
スカウトのチーム運用は、御社に相談できますか
できます。当社は、役割の置き方の設計、共通にするものの作成、週と月の会の型、新しい人に渡す一枚、偏りの見方の型を支えられます。読んで書くこと、返信対応、面談、配分の決定は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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