Greenの求人を更新する頻度とタイミング
「求人はこまめに更新したほうがいい」と聞いて、日付を変えるためだけに文言を少し直している会社があります。更新が一覧の表示や検索にどう影響するかは媒体の仕様によるため、ここでは断定しません。ただ、運用の現場で確かに言えるのは、更新の価値は表示のされ方より、求人の中身を「今」に合わせることにあるということです。この記事では、Green(株式会社アトラエが運営する、IT・Web業界を中心とした中途採用の求人サイト)の求人を、どんなきっかけで、どのくらいの頻度で更新すればよいかを整理します。
更新の目的を置き直す
求人票は、公開した時点の会社の状況を書いたものです。時間がたつと、次のようなずれが生まれます。
- チームの人数が変わった
- 使っている技術や進め方が変わった
- 解決したい課題が変わった(一つ片づき、次の課題に移った)
- 選考の流れや面接官が変わった
- 応募や面談で、候補者からよく聞かれる質問が見えてきた
こうしたずれを放置すると、候補者は古い情報で応募を判断し、面接で「書いてあったことと違う」と感じます。更新の目的は、このずれをなくすことです。日付を新しくするための更新は、中身が変わっていなければ、候補者にとっての価値はありません。
更新のきっかけ
定期的な見直しとは別に、次のような出来事があったら、その週のうちに求人を直します。
- 組織の変化:チームの新設や再編、リーダーの交代、人数の大きな変化
- 開発の変化:主要な技術の移行、開発の進め方の変更、新しいプロダクトの開始
- 選考の変化:面接の回数や面接官、選考期間の変更
- 条件の変化:給与の幅、働き方(リモートの割合など)の変更
- 候補者からの質問の偏り:面談や面接で同じ質問が続いたら、その答えを求人票に書き足す
5つ目は見落とされがちですが、効果の大きいきっかけです。同じ質問が続くのは、求人票に書かれていないか、分かりにくいからです。答えを書き足せば、次の候補者は応募の前に疑問を解消できます。
定期の見直しの段取り
出来事がなくても、定期的に見直す日を決めておきます。目安として、月に一度の短い見直しと、四半期に一度のしっかりした見直しを組み合わせる方法があります。
月に一度の短い見直し
- 求人票の数字(チームの人数、選考の回数)が今と合っているか
- 面談や面接で出た質問のうち、書き足すべきものがあるか
- 週次の見直しで、この求人の数に変化があったか
四半期に一度のしっかりした見直し
- 解決したい課題が今も同じか、現場のリーダーに確かめる
- 必須の経験が、実際の書類選考や面接の基準と揃っているか
- タイトルを別の案に替えて試すかどうか
- 会社紹介の写真や文章と、求人票の内容に矛盾がないか
見直しの結果、変える必要がなければ変えなくて構いません。「見直したが変えなかった」ことも記録しておくと、次の見直しのときに参考になります。
エージェントベストの見解
求人の更新について当社が受ける相談で、もっとも多い誤解は「更新すれば応募が増える」というものです。更新の頻度だけを上げても、中身が変わっていなければ、候補者が読む内容は同じです。当社が運用代行の中で更新するときに重視しているのは、面談や面接で候補者から出た質問を、求人票に戻すことです。たとえば「リリースの判断は誰がしていますか」という質問が続いたら、その答えを技術欄に書き足します。そうすると、次に読む候補者は応募の前にその疑問を解消でき、面接でもっと深い話ができるようになります。更新は「出すため」ではなく「答えるため」に行う、と考えると、何を直すべきかが自然に決まります。
更新の記録は、求人票の版ごとに残しておくと便利です。直す前の文面と直した後の文面、直した日、直した理由を一か所にまとめておけば、数の変化があったときに、どの版の求人票が効いていたのかを確かめられます。表計算ソフトに一行ずつ残すだけでも十分です。
記録があると、担当者が替わったときの引き継ぎも楽になります。新しい担当者は、これまでに何を試し、何が効いたのかを知ったうえで次の更新に取りかかれます。記録がないと、前の担当者がすでに試してうまくいかなかった書き方を、また試すことになりかねません。
直す場所の優先順位
更新のときに、どこから直すかの順番を決めておくと、時間をかけずに済みます。
- 事実が変わった場所:人数、技術、選考の流れ、条件。古いままだと候補者を誤解させる
- 候補者の質問が集まっている場所:答えを書き足す
- 冒頭の数行:解決したい課題と担当する仕事が、今の状況を表しているか
- タイトル:別の案を試すなら、四半期の見直しのときに
- 言い回しや表現:最後に。ここだけを直す更新は、効果が見えにくい
1と2を優先するのは、候補者の判断に直接関わるからです。5の言い回しを整える作業は、時間があるときにまとめて行えば十分です。
やりがちな失敗と社内の分担
- 日付のためだけに文言を変える:中身が変わっていないのに頻繁に変えると、何を直したのかの記録が残らず、後で振り返れない
- 募集が終わった求人を残す:採用が決まった職種の求人を公開したままにすると、応募が来ても案内できない。閉じるか、次の募集の内容に直す
- 更新を一人に任せる:人事だけで更新すると、現場の変化が反映されにくい。現場のリーダーに月に一度、「変わったことはあるか」を聞く
- 更新の記録を残さない:いつ、何を変えたかを残しておかないと、数の変化と結びつけられない
分担の目安は次のとおりです。
- 人事:定期の見直しの日を決め、求人票を直し、記録を残す
- 現場のリーダー:月に一度、チームや開発で変わったことを伝える
- 面接官:面接で出た質問を、人事に一行で伝える
エージェントベストの見解
求人をいつ閉じるかも、更新の一部として考えてください。当社が見てきた中で、運用が乱れる会社に多いのは、採用が決まった後も求人を出し続け、来た応募に「すでに決まりました」と返すことが続くケースです。候補者から見ると、出ている求人に応募したのに断られた、という経験になり、会社の印象が下がります。同じ職種で追加の採用を考えている場合は、採用が決まった時点で求人の中身を「次の一人」に向けて書き直すのが筋です。チームの人数が一人増え、任せる仕事も変わるからです。当社のGreen運用代行では、採用が決まった時点で求人の扱い(閉じる・書き直す)を企業と相談して決めています。
更新のときの数の見方はGreen運用の週次の見直しで、タイトルの試し方はGreenの求人タイトルの付け方で整理しています。
まとめ
- 更新の価値は、表示のされ方より、求人の中身を今に合わせることにある
- 組織・開発・選考・条件の変化と、候補者の質問の偏りを、更新のきっかけにする
- 月に一度の短い見直しと、四半期に一度のしっかりした見直しを組み合わせる
- 直す順番は、事実の変化→質問への答え→冒頭→タイトル→言い回し
- 採用が決まったら、求人を閉じるか「次の一人」に向けて書き直す
よくある質問
更新すると一覧の上位に表示されますか
表示のされ方は媒体の仕様によるため、ここでは断定できません。仕様については媒体の案内で確認してください。いずれにしても、中身が変わっていない更新は候補者にとっての価値が小さいため、内容を今に合わせることを優先するのがおすすめです。
応募が来ない求人は、すぐに書き直すべきですか
書き直す前に、送る相手や文面、連絡の速さなど、求人票以外に原因がないかを確かめてください。求人票に原因があると分かったら、冒頭の数行とタイトルから直します。
同じ職種の求人を何度も出し直すのはよいことですか
内容を変えずに出し直すだけでは、候補者にとって新しい情報になりません。出し直すなら、チームの状況や任せる仕事の変化を反映させてください。
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