スカウトを一通ずつ変える範囲の決め方|変える二か所と型の部分
スカウトを、相手ごとにどこまで変えるか。全部を書き換えると、一通に時間がかかって続かない。名前だけ差し替えると、相手に「テンプレ」と読まれて返信が来ない。どちらも、媒体に関係なく起きます。結論から言うと、全部を書き換えるのでも、名前だけ差し替えるのでもなく、「相手ごとに変える二か所」と「型のまま使う部分」を分けます。変える二か所は、書き出しの「読んだ一文」と、本文の「相手との重なり」です。型のまま使うのは、仕事の場面、会社の一言、選考で何を見るか、締めです。変える範囲は、読む時間と送る数から逆算して決めます。相手の型が複数あるなら、三層に分けます。 この記事では、両極の失敗、変える二か所と型の部分、逆算の手順、三層の分け方、変わっていない例、情報が少ない相手、分担を整理します。媒体ごとの個人化はOfferBoxのオファーを学生ごとに変える範囲、Wantedlyのスカウトを相手ごとに変える範囲、ワンキャリアのスカウトを相手ごとに変える範囲で書きました。この記事は、三つに共通する決め方です。
この作業の目的|「自分宛」と「送る数」を、両立させる
「自分宛」と分かる文面は、相手ごとに変わる部分がなければ作れません。ところが、全部を変えると、一通に時間がかかり、送る数が減り、運用が続きません。
目的は、「自分宛」と分かるために変えなければならない最小の部分を決め、それ以外を型にして、両方を保つことです。
両極の失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 全部を書き換える | 一通に時間がかかる。送る数が減る。数週間で「続かない」になり、名前だけ差し替えに戻る |
| 名前だけ差し替える | 相手に「テンプレ」と読まれる。開かれても閉じられる。送った数だけ時間が消える |
| 変える部分を決めずに、その日の気分で変える | 通ごとに質がばらつく。何が効いたか分からない |
| 全通に同じ「読んだ一文」を入れる | 「読んだ一文」が型になり、テンプレと同じ |
両極の間に、「変える二か所」があります。
相手ごとに変える二か所と、型のまま使う部分
| 変える二か所(相手ごと) | 型のまま使う部分(募集ごとに一度) |
|---|---|
| 書き出しの「読んだ一文」:相手が書いた行動を一つ | 仕事の一日の場面 |
| 本文の「相手との重なり」:読んだ一文と仕事の場面をつなぐ一文 | 会社の一言 |
| 選考で何を見るか | |
| 締め(話す場への誘いと、敷居を下げる一文) | |
| 名義と、送る人の一文 |
変える二か所は、相手を読まなければ書けません。型の部分は、相手を読まなくても同じでよく、一度作れば全通に使えます。この分け方で、一通あたりの時間は「読む時間」が大半になり、「書く時間」は短くなります。書き出しの書き方はスカウトの書き出しで読まれるかが決まるで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「相手ごとに変えるほど、返信は来る」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、三つの媒体の文面を見ていますが、全部を相手ごとに書き換えた文面と、二か所だけを変えて他は型のままの文面で、返信の来方は変わっていません。相手が見ているのは、「自分が書いたことを読んだか」で、それは書き出しの一文と重なりの一文で伝わります。仕事の場面や締めが相手ごとに変わっていても、相手にはその違いが分かりません。逆に、全部を書き換える運用は、数週間で続かなくなり、名前だけ差し替えに戻って、返信が止まっています。当社が個人化の相談を受けるとき、最初にやるのは、変える範囲を広げることではなく、「二か所だけ変えて、他は型のまま」に絞って、続く形にすることです。
変える範囲を、読む時間と送る数から逆算する
- 一週間に、送ることに使える時間を置く:週の枠
- 一通あたりの「読む時間」を置く:相手のプロフィールを読み、行動を一つ拾う時間。ここは削らない
- 一通あたりの「書く時間」を置く:二か所を書く時間。型があれば短い
- 週の枠を、一通あたりの時間で割る:これが「読んで書ける数」
- その数が、送りたい数より少ないなら、送る数を減らす:変える範囲を減らして数を増やすと、テンプレに戻る
- その数が、送りたい数より多いなら、変える範囲を増やしてもよい:ただし、二か所で足りることが多い
「変える範囲を減らして数を増やす」を選ばないことが要点です。減らすなら、数を減らします。数の考え方はOfferBoxの送信ペースの決め方、Wantedlyのスカウト通数の配分の考え方、ワンキャリアのスカウト通数の配分で書きました。
相手の型が複数あるときは、三層に分ける
| 層 | 何が入るか | いつ作るか |
|---|---|---|
| 共通部分 | 会社の一言、締め、名義 | 最初に一度 |
| 相手の型ごとに変える部分 | 仕事の場面、選考で何を見るか | 型ごとに一度 |
| 相手ごとに変える部分 | 読んだ一文、重なり | 相手ごと |
技術職向けと営業職向けで仕事の場面が違う、新卒と中途で「何を見るか」が違う、という場合は、真ん中の層を型ごとに作ります。型の数だけ作りますが、それぞれ一度です。相手の型が一つなら、真ん中の層は共通部分と同じです。三層の詳しくはOfferBoxのオファーを学生ごとに変える範囲の「3層の分け方」で書きました。
変えたつもりで、変わっていない例
- 「読んだ一文」が、全通で同じ:「〇〇に興味をお持ちと拝見し」を全員に。読んだ一文が型になっている
- 「読んだ一文」が、見出しの引用:「△△大学の□□学部で」。検索条件で送ったと読まれる
- 「重なり」が、仕事の場面の言い換え:「うちの仕事と重なると思いました」。何がどう重なるかがない
- 名前と大学名だけを差し替えている:相手には分かる
- 「あなただけに」を足している:変えていないことを、言葉で補おうとしている
「変えたつもり」は、送る側には分かりにくく、相手には分かります。返信が来ない文面を数通読み返すと、見つかります。
相手の情報が少ないときの、扱い
- プロフィールが薄く、行動が拾えない相手:後回しにして、拾える相手から送る
- どうしても送るなら、「〇〇という点で、お話を聞いてみたいと思いました」と、拾えなかったことを隠さない:無理に読んだふりをしない
- 薄い相手に、見出しで埋めて送らない:「読んでいない」と読まれ、送った数だけ時間が消える
- 媒体によって、拾う場所を変える:OfferBoxは自由記述、Wantedlyはストーリー、ワンキャリアは体験談への反応。一か所が薄くても、別の場所に行動が書かれていることがある
情報が少ない相手の扱いは、媒体ごとにWantedlyのスカウトを相手ごとに変える範囲の「相手の情報が少ないとき」とワンキャリアのスカウトを相手ごとに変える範囲の「プロフィールが薄い学生の扱い」で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 変える二か所と型の部分を分ける | 人事 |
| 型の部分(仕事の場面・一言・何を見るか・締め)を募集ごとに作る | 人事と現場 |
| 相手の型が複数なら、三層に分けて型ごとに作る | 人事と現場 |
| 週の枠と一通あたりの時間から、読んで書ける数を出す | 人事 |
| 相手を読み、二か所を書く | 送る人 |
| 返信が来ない文面を読み返し、「変わっていない」を見つける | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、変える二か所と型の分け方、三層の型、逆算の型、「変わっていない例」の点検までで、相手を読むこと、二か所を書くこと、送ることは企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これはどこまでやるかの線引きの話です。当社がスカウトの個人化の相談を受けるとき、当社が持てるのは、型の部分(仕事の場面・会社の一言・何を見るか・締め)を整えることと、三層の分け方と、逆算の型までです。相手ごとに変える二か所は、相手を読んだ人でなければ書けず、当社が書くと、「読んだ一文」が当社の見た印象になり、相手に「読んでいない」と読まれます。当社が線を引くのは、「二か所も代行してほしい」という依頼です。二か所を外に出すと、文面の「自分宛」がなくなり、型だけの文面になります。当社が勧めるのは、型を当社が整え、二か所を自社の送る人が読んで書く形で、それなら一通あたりの時間は読む時間だけになります。
まとめ
- 全部を書き換えると続かず、名前だけ差し替えるとテンプレと読まれる。「相手ごとに変える二か所」と「型のまま使う部分」を分ける
- 変える二か所は、書き出しの「読んだ一文」と、本文の「相手との重なり」。型のまま使うのは、仕事の場面・会社の一言・何を見るか・締め・名義
- 変える範囲は、週の枠と一通あたりの読む時間と書く時間から逆算する。足りなければ、変える範囲を減らさず送る数を減らす
- 相手の型が複数なら、共通部分・型ごとに変える部分・相手ごとに変える部分の三層に分け、型ごとに一度作る
- 「読んだ一文」が全通で同じ、見出しの引用、重なりが言い換え、は変えたつもりで変わっていない。情報が少ない相手は後回しにし、無理に読んだふりをしない
よくある質問
二か所だけ変えて、相手に「型を使っている」と気づかれませんか
気づかれても、問題ありません。相手が見ているのは、「自分が書いたことを読んだか」で、型を使っているかどうかではありません。書き出しの一文と重なりの一文が相手のことなら、残りが型でも、「読んで送ってきた」として読まれます。逆に、全部を書き換えても、書き出しが会社説明なら、「テンプレ」と読まれます。
送る人が複数いて、二か所の質がばらつきます
見本を一つ持ち、「読んだ一文は、相手が書いた行動を一つ、相手の言葉のまま」「重なりは、その行動と仕事の場面をつなぐ一文」と、埋め方を合意します。最初の数通は、一人が全員分を読んで揃えます。週に一度、数通を並べて読み、「見出しの引用」や「言い換えの重なり」が混ざっていないかを見ます。
スカウトの個人化の範囲は、御社に相談できますか
できます。当社は、変える二か所と型の分け方、三層の型、逆算の型、「変わっていない例」の点検を支えられます。相手を読むこと、二か所を書くこと、送ることは、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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