スカウトの書き出しで読まれるかが決まる|「読んだ箇所」から始める
スカウトを送っている。件名で開かれてはいるらしい。ところが、返信が来ない。開いた相手が、最初の一文で「自分宛ではない」と判断して閉じている可能性があります。結論から言うと、開いた相手は、最初の一文で「自分宛か」を決めます。書き出しは、「相手のどこを読んだか」から始めます。会社説明、挨拶の定型、「突然のご連絡失礼いたします」、「貴殿のプロフィールを拝見し」、「特別にご案内」で始めません。拾うのは「見出し」ではなく「相手が書いた行動」で、読んだ一文のあとに「こう思った」を添えます。拾えない相手には送りません。書き出しを書いてから、それを縮めて件名にします。三つの媒体で、この考え方は同じで、違うのは拾う場所だけです。 この記事では、最初の一文で決まる理由、読まれない書き出しの型、読まれる書き出し、「見出し」と「行動」の違い、「こう思った」の添え方、拾えない相手、件名との順番、媒体ごとの違い、直し方、分担を整理します。文面全体の骨組みはスカウト文面の基本構成で書きました。この記事は、その「冒頭」に絞ります。
この作業の目的|最初の一文で、「自分宛」と分かる形にする
相手は、多くのスカウトを受け取っています。開いたあと、全部を読んで判断するのではなく、最初の一文で「自分宛か、誰にでも送っている文面か」を判断し、後者なら閉じます。
目的は、最初の一文で「この会社は、自分のことを読んで送ってきた」と分かる形にすることです。文面の残りは、そのあとで読まれます。
読まれない書き出しの、型
| 書き出し | 相手が受け取ること |
|---|---|
| 「私たちは〇〇を通じて社会に貢献する会社です」 | 会社説明。誰にでも送っている |
| 「突然のご連絡失礼いたします。株式会社〇〇の△△と申します」 | 定型。本文も定型だろう |
| 「貴殿のプロフィールを拝見し、ぜひご連絡したく」 | 「拝見し」の中身がない。読んでいない |
| 「〇〇大学の△△学部で学ばれていて」 | 見出しの引用。検索条件で送っている |
| 「特別にご案内しております」「厳選した方に」 | 慣れている相手には読まれない |
| 「この度、〇〇職を募集しており」 | 募集の告知。自分宛ではない |
共通するのは、最初の一文に「相手が書いたこと」が入っていないことです。相手のことが入っていない一文は、誰にでも送れる一文で、相手はそれを見抜きます。
読まれる書き出し|「相手のどこを読んだか」を、具体で一文
- 相手が書いた行動を、そのまま一文で:「〇〇のサークルで、△△を自分で始めて三年続けたと書かれているのを拝見しました」
- プロフィールやストーリーや体験談から、一つだけ拾う:全部に触れない。一つで「読んだ」は伝わる
- 相手の言葉を、なるべくそのまま:言い換えると、読んでいない印象になる
- 最初の一文に置く:挨拶や名乗りより先。名乗りは二文目でよい
- 一文で足りる:長くしない。「読んだ」が伝われば、次に進める
「読んだ」を伝えるのは、褒めることでも、共感を語ることでもなく、「相手が書いたことを、こちらが書き写せる」ことです。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「書き出しは丁寧な挨拶と名乗りから入るのが礼儀だ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、三つの媒体の文面を見ていますが、「突然のご連絡失礼いたします。株式会社〇〇の△△と申します」から始まる文面は、丁寧ですが、相手には「定型の一通」として読まれ、二文目に進まれていません。逆に、名乗りより先に「〇〇を三年続けたと書かれていて」から始めた文面は、礼儀を欠いているようで、相手には「自分のことを読んだ人からの連絡」として読み進められています。相手にとっての礼儀は、挨拶の定型ではなく、「自分が書いたことを読んでくれたか」です。当社が書き出しの相談を受けるとき、最初にやるのは、最初の一文から挨拶と名乗りと会社説明を全部外して、相手の一文だけを残すことです。
「見出し」ではなく、「相手が書いた行動」を拾う
| 見出し(拾わない) | 行動(拾う) |
|---|---|
| 「〇〇大学の△△学部で」 | 「□□の授業で、✕✕を作ったと書かれていて」 |
| 「〇〇サークルに所属されていて」 | 「サークルで、△△を自分で企画して続けたと書かれていて」 |
| 「〇〇社でエンジニアをされていて」 | 「□□を一人で設計から実装まで担当されたと書かれていて」 |
| 「〇〇の体験談を読まれて」 | 「体験談の△△の場面に、□□とコメントされていて」 |
「見出し」は、プロフィールの項目名や所属で、検索条件で出てくるものです。拾っても、「検索で送った」としか伝わりません。「行動」は、相手が自分の言葉で書いたもので、読まなければ拾えません。拾えば、「読んだ」が伝わります。
読んだ一文のあとに、「こう思った」を添える
- 「読んだ」だけでは、「だから何か」が伝わらない:「〇〇を続けたと書かれていて」の次に、一文
- 「こう思った」は、仕事との重なり:「うちの△△の仕事は、自分で始めて続けることの連続で、近いと思いました」
- 言い切らない:「近いと思いました」で、判断は相手に
- 褒めない:「素晴らしいですね」は、読んでいなくても書ける
- この二文で、書き出しは完成:「読んだ」+「こう思った」。三文目から本文
「読んだ」と「こう思った」の二文が、書き出しの型です。本文の書き方はスカウト文面の基本構成の「本文」で書きました。
拾えない相手には、送らない
- プロフィールが薄く、行動が書かれていない相手:拾えない
- 拾えないまま「見出し」で埋めると、「読んでいない」と読まれる:送らないほうがよい
- 拾えない相手は、後回しにして、拾える相手から送る
- 拾えない相手にどうしても送るなら、「〇〇という点で、お話を聞いてみたいと思いました」と、拾えなかったことを隠さない:無理に読んだふりをしない
送る数を保つために拾えない相手に送ると、返信が来ない文面が増え、送った数だけ時間が消えます。
書き出しを書いてから、件名を縮めて作る
- 件名を先に考えない:件名から考えると、会社名や「ご案内」になる
- 書き出しの一文を書いてから、それを縮める:「〇〇を三年続けたと書かれていて」→件名「〇〇を三年続けたと拝見して」
- 件名と書き出しが、同じ一文から出ている:開いた相手が、件名で見た一文を書き出しでもう一度見て、「自分宛」が確かになる
- 件名の考え方は、媒体ごとにOfferBoxのオファーの件名、Wantedlyのスカウトの件名、ワンキャリアのスカウトの件名
媒体ごとに、拾う場所が違う
| 媒体 | 拾う場所 | 拾うもの |
|---|---|---|
| OfferBox | プロフィールの自由記述 | 学生時代に自分で始めた・続けた行動。OfferBoxのプロフィールの読み方 |
| Wantedly | プロフィールとストーリー | いまの仕事の進め方と、「なぜ」。Wantedlyのスカウトのターゲット |
| ワンキャリア | プロフィールと、相手が読んだ体験談 | 学生時代の行動と、体験談への反応。ワンキャリアのスカウトのプロフィールの読み方 |
拾う場所は違いますが、「見出しではなく行動を拾い、最初の一文に置く」は同じです。
書き出しの、直し方
- いまの文面の、最初の一文を見る:相手のことが入っているか
- 入っていなければ、挨拶・名乗り・会社説明を全部外す:残った一文が、相手のことになるまで
- 相手のプロフィールを読み直し、行動を一つ拾う
- 「読んだ」+「こう思った」の二文に書き換える
- その一文から、件名を縮めて作る
- 一か月、返信を見る:書き出しだけを変えて、他は変えない
直すのは書き出しだけで、本文と締めはそのままにします。何が効いたか分かるように、一か所ずつです。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| いまの文面の最初の一文を見て、相手のことが入っているか確かめる | 人事 |
| 相手のプロフィールを読み、行動を一つ拾う | 送る人 |
| 「読んだ」+「こう思った」の二文を書く | 送る人 |
| 「こう思った」の元になる仕事の場面を話す | 現場の人 |
| 書き出しから件名を縮める | 送る人 |
| 名義の人が確認する | 名義の人 |
運用代行や代理店が支えられるのは、読まれない書き出しの型の整理、「読んだ」+「こう思った」の型、拾い方の見本、媒体ごとの拾う場所の整理までで、相手を読むこと、行動を拾うこと、書くこと、送ることは企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは順番の話です。当社がスカウトの文面の相談を受けたとき、本文や締めより先に、書き出しを見ます。書き出しが会社説明や定型なら、本文がどれだけ良くても、そこまで読まれていません。逆に、書き出しが「読んだ」+「こう思った」の二文になっていれば、本文が多少長くても、読み進められます。当社が勧める順番は、書き出しの最初の一文から挨拶と名乗りと会社説明を外す、相手の行動を一つ拾う、「こう思った」を添える、件名を縮める、一か月見る、です。書き出しは、型を変えるだけで今日直せます。本文の仕事の場面は、現場に聞く時間が要りますが、書き出しは要りません。
まとめ
- 開いた相手は、最初の一文で「自分宛か」を決める。会社説明・挨拶の定型・「突然のご連絡」・「拝見し」の中身なし・「特別に」・募集の告知で始めない
- 書き出しは「相手のどこを読んだか」を具体で一文。名乗りより先。「見出し」(所属や項目名)ではなく「相手が書いた行動」を拾う
- 読んだ一文のあとに「こう思った」(仕事との重なり)を一文添える。言い切らず、褒めず、この二文で書き出しは完成
- 拾えない相手には送らない。見出しで埋めると「読んでいない」と読まれる
- 書き出しを書いてから件名を縮めて作る。媒体ごとに拾う場所は違うが、考え方は同じ。直すのは書き出しだけ、一か月見る
よくある質問
名乗りを先にしないと、誰からの連絡か分からず不安にさせませんか
送る人の名前と会社名は、媒体の画面に表示されています。文面の最初の一文で名乗る必要はなく、二文目か、締めで足ります。相手が不安になるのは、誰からかが分からないことより、「自分宛ではない定型の一通」だと感じることです。最初の一文が相手のことなら、相手は名乗りを探して読み進めます。
相手が書いたことを引用すると、「監視されている」ように感じませんか
相手が公開しているプロフィールやストーリーや体験談から、相手が自分で書いた行動を一つ引用することは、「読んでくれた」として受け取られます。「監視」と感じられるのは、公開していない情報や、相手が書いていない推測を書いたときです。相手が書いたことを、相手の言葉のまま一つだけ、が線です。
スカウトの書き出しは、御社に相談できますか
できます。当社は、読まれない書き出しの型の整理、「読んだ」+「こう思った」の型、拾い方の見本、媒体ごとの拾う場所の整理を支えられます。相手を読むこと、行動を拾うこと、書くこと、送ることは、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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