スカウトの再送文面の考え方|変化があるときに一度だけ送る
一度送って、返信がなかった相手に、もう一度送りたい。「こんな人」に近い相手だから、諦めきれない。ところが、同じ文面をもう一度送ると「しつこい」と読まれ、前回に触れずに送ると「前に送ったことを覚えていない会社」と読まれる。結論から言うと、再送は「フォロー」ではなく、「変化があったときの、新しい一通」です。相手の変化、自社の変化、時期の変化、のどれかがあるときだけ送ります。前回に触れる一文から始め、新しい材料で書き、間隔を空けて一度だけです。変化がなければ、送りません。台帳で二重送信を防ぎます。三つの媒体で、この考え方は同じです。 この記事では、再送とフォローの違い、送ってよい場合と送らない場合、変化の三つ、文面の型、間隔と回数、台帳、起きやすい失敗、媒体ごとの違い、分担を整理します。フォローはスカウトのフォロー文面、OfferBoxでの再送はOfferBoxで同じ学生に再度オファーを送るときの考え方で書きました。
この作業の目的|「一度送った相手」を、読み直す対象に戻す
一度送って返信がなかった相手は、「送った」で終わりがちです。ところが、その相手の状況も、自社の状況も、時間が経てば変わります。変わった時点で、もう一度読み直せば、前回とは違う一通が書けます。
目的は、一度送った相手を「終わった相手」にせず、変化があったときに「新しい一通」を送れる形にすることです。
再送と、フォローの違い
| フォロー | 再送 | |
|---|---|---|
| 何か | 同じ一通の続き。「先日の連絡の続きです」 | 変化があったときの、新しい一通 |
| いつ | 送ってから時間を置いて、一度だけ | 変化があったとき。間隔を空けて |
| 材料 | 最初の文面の一文の再掲 | 新しい材料(相手・自社・時期の変化) |
| 回数 | 一度だけ | 一度だけ。変化がもう一度あれば、もう一度 |
| 送らない場合 | 一度フォローして来なければ、終える | 変化がなければ、送らない |
フォローで来なかった相手に、変化なしに再送すると、「二度目のフォロー」になり、しつこいと読まれます。フォローの詳しくはスカウトのフォロー文面で書きました。
送ってよい場合と、送らない場合
| 送ってよい | 送らない |
|---|---|
| 相手のプロフィールが更新されて、新しい行動が書かれた | 前回と同じプロフィールのまま |
| 自社に新しい募集・記事・場面ができた | 自社に変化がない |
| 時期が変わって、相手の状況が変わった可能性がある(年度、学年、本人が言った時期) | 前回から間もない |
| 前回「いまは考えていない」と返事があり、本人が言った時期が来た | 前回、明確に「連絡不要」と言われた |
| 前回、面談まで進んで辞退され、自社の側で辞退の理由に関わる変化があった | 辞退の理由に変化がない |
「変化があるか」が、送ってよいかの全部です。分け方の詳しくはOfferBoxで同じ学生に再度オファーを送るときの考え方の手順1で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「返信がなかったのは文面が悪かったからなので、文面を直して同じ相手にもう一度送れば返信が来る」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、三つの媒体の再送を見ていますが、文面だけを直して同じ相手に送り直した文面に、返信はほとんど来ていません。相手の側から見ると、「前に送ってきた会社が、また送ってきた」で、文面の違いは分かりません。逆に、「前回〇〇についてお送りしましたが、その後、△△の募集ができました」「プロフィールに□□を始められたと書かれているのを拝見しました」と、前回に触れて新しい材料で書いた再送には、返信が来ています。再送で効くのは、文面の質ではなく、「変化」です。当社が再送の相談を受けるとき、最初にやるのは、文面を直すことではなく、「前回から何が変わりましたか」を聞くことです。
「変化」の、三つ
| 変化 | 何を見るか | 再送の材料 |
|---|---|---|
| 相手の変化 | プロフィールが更新された。新しい行動、新しいストーリー、新しい体験談への反応、学年や状況の変化 | 「〇〇を始められたと書かれているのを拝見して」 |
| 自社の変化 | 新しい募集ができた。新しい記事や場面がある。面談の形が変わった。名義の人が変わった | 「その後、△△の募集ができました」「□□の記事を書きました」 |
| 時期の変化 | 年度が変わった。学年が上がった。本人が言った時期が来た。前回が忙しい時期だった | 「〇月ごろに、と伺っていたので」「前回は研究室のお忙しい時期だったかと思い」 |
三つのどれかがあれば、送ってよい。どれもなければ、送りません。変化の確かめ方はOfferBoxで同じ学生に再度オファーを送るときの考え方の手順2で書きました。
再送の文面の、型
- 前回に触れる一文:「前回、〇〇についてお送りした△△です」。触れないと、「前に送ったことを覚えていない会社」と読まれる
- 新しい材料:「その後、□□が」「プロフィールに✕✕と書かれているのを拝見して」。変化の三つのどれか
- 通常の型:新しい材料を「読んだ一文」にして、仕事の場面との重なり、何を見るか、話す場。スカウト文面の基本構成
- 敷居を下げる一文:「前回ご返信がなくても、まったく問題ありません」「今回も、無理なら返信は不要です」
前回の文面をそのまま使わず、新しい材料で書き直します。型の詳しくはOfferBoxで同じ学生に再度オファーを送るときの考え方の手順3で書きました。
間隔と、回数の上限
- 間隔:前回から時間を空ける。目安は自社で決めるが、数週間では短い。変化が起きるだけの時間
- 回数:変化ごとに一度。変化が二度あれば二度。ただし、上限を決める(自社で。多くない数)
- 上限を超えたら、終える:「潜在」として台帳に残し、それ以上は送らない
- 一度の変化で、二度送らない:変化一つに一通
- 相手が明確に「連絡不要」と言ったら、変化があっても送らない
間隔と回数の考え方はOfferBoxで同じ学生に再度オファーを送るときの考え方の手順4で書きました。
台帳で、二重送信を防ぐ
- 台帳に、相手ごとの「送った日」「文面の型」「返信の有無」「フォロー済みか」「再送の回数」「次の連絡日」を持つ
- 再送の前に、台帳で前回の日と回数を確かめる:確かめずに送ると、二重になる
- 送る人が複数なら、台帳を一つに:別々の台帳だと、同じ相手に別の人が送る
- 「潜在」の相手を、別の印で:時期が変わったときに、読み直す対象
- 台帳の考え方はOfferBoxで同じ学生に再度オファーを送るときの考え方の手順5
再送で、起きやすい失敗
- 前回と同じ文面を送る:「また来た」と読まれる
- 前回に触れない:「前に送ったことを覚えていない」と読まれる
- 変化がないのに送る:二度目のフォローになり、しつこい
- 間隔が短い:変化が起きる時間がない
- 上限を決めず、変化のたびに送り続ける:相手の側に「何度も来る会社」が残る
- 「今度こそ」の押し:「ぜひ今回は」は、押している
- 辞退した相手に、辞退の理由に関わる変化なしに送る:「辞退の理由が分かっていない」
媒体ごとに、変わる点
| 媒体 | 再送で気をつけること |
|---|---|
| OfferBox | 学生の時期(学年・研究室)が変化の材料。OfferBoxで同じ学生に再度オファーを送るときの考え方 |
| Wantedly | 相手のストーリーの更新が変化の材料。在職中の相手には間隔を長めに。Wantedlyの潜在層へのスカウト |
| ワンキャリア | 自社の体験談が増えたことが変化の材料になる。「その後、体験談に〇〇と書かれました」。再送の仕方も体験談に書かれる |
三つとも、「変化があるときだけ、前回に触れて、新しい材料で、一度だけ」は同じです。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 再送したい相手に「変化」があるかを確かめる | 送る人 |
| 自社の変化(募集・記事・場面)を用意する | 人事と現場 |
| 前回に触れる一文と新しい材料で書く | 送る人 |
| 間隔と回数の上限を決める | 人事と責任者 |
| 台帳で前回の日と回数を確かめる | 送る人 |
| 「潜在」の相手を時期の変化で読み直す | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、再送とフォローの分け方、変化の三つの整理、再送の型、台帳の型までで、変化を確かめること、自社の変化を作ること、送ることは企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは順番の話です。当社が再送の相談を受けたとき、再送の文面を作ることから始めません。先に、「前回から何が変わりましたか」を聞きます。相手の変化、自社の変化、時期の変化のどれかがあれば、それを材料に文面ができます。どれもなければ、「いまは送らず、変化が起きたときに送る」と決めて、台帳に「潜在」として残します。逆に、変化がないのに文面を工夫して送ると、相手には「また来た」で、次の変化があったときに送る機会まで失います。当社が勧める順番は、変化を確かめる、あれば前回に触れて新しい材料で一通、なければ待つ、です。
まとめ
- 再送はフォローではなく、「変化があったときの新しい一通」。変化がなければ送らない。フォローで来なかった相手に変化なしで送ると、二度目のフォローになる
- 変化は三つ。相手の変化(プロフィールの更新)・自社の変化(新しい募集・記事・場面)・時期の変化(年度・学年・本人が言った時期)
- 文面は、前回に触れる一文→新しい材料→通常の型→敷居を下げる一文。前回の文面をそのまま使わない
- 間隔を空け、変化ごとに一度、上限を決めて超えたら終える。「連絡不要」と言われたら変化があっても送らない
- 台帳で前回の日と回数を確かめ、二重送信を防ぐ。「潜在」の相手は時期の変化で読み直す
よくある質問
「こんな人」に近い相手で、変化がないのですが、どうしても送りたいです
送りません。変化がないまま送ると、「また来た」で、次に変化があったときの機会を失います。代わりに、自社の側で変化を作ります。その相手に近い仕事の場面の記事を書く、その相手に合う募集を出す、名義の人を変える。自社の変化ができたら、それを材料に送ります。「送りたい」を「変化を作る」に変えるのが、この場合の動き方です。
前回、面談まで進んで辞退された相手に、再送してよいですか
辞退の理由に関わる自社の変化があるときだけです。「条件で辞退」なら条件に関わる変化、「配属で辞退」なら配属の決め方の変化。変化がなければ、同じ理由で同じ結果になります。送るなら、「前回、〇〇の点でご縁がありませんでしたが、その後△△が変わりました」と、辞退の理由と変化に触れます。理由が分からないなら、送りません。
スカウトの再送は、御社に相談できますか
できます。当社は、再送とフォローの分け方、変化の三つの整理、再送の型、台帳の型を支えられます。変化を確かめること、自社の変化を作ること、送ることは、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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