Wantedlyでデザイナーを採る募集記事の書き方|種類と決める人を書く
Wantedlyでデザイナーの募集記事を出したとき、最初にぶつかるのは「『デザイン全般をお任せ』『クリエイティブな環境』と書いたのに、話を聞きに来る人が少ない。来ても、面談で『どのデザインですか』『デザインは誰が決めるのですか』を聞かれて答えられない」という問題です。結論から言うと、デザイナーの募集記事は、「デザイン全般」ではなく「どの種類のデザインを、誰のために、誰と決め、どこまで任せるか」を書き、募集記事を書く前に社内でデザインの種類を一つに絞り、決める人の線引きを決めておきます。 この記事では、デザイナーが募集記事で見ているもの、書く前に決めること、「なにを・なぜ・どうやって」の書き方、「こんな人」の書き方、作品の求め方、スカウトと面談への接続、社内の分担、やりがちな失敗を整理します。募集記事の基本構成はWantedlyの募集記事の基本構成、スカウト文面の型はデザイナー向けスカウト文面の型で書きました。
デザイナーが募集記事で見ているもの
| 見ているもの | 何を確かめているか |
|---|---|
| どの種類のデザインか | 画面の設計か、見た目の仕上げか、印刷物か、ブランドか、全部か。「デザイン全般」は、全部を一人でやらされると読む |
| 誰のためか | 社外の利用者か、社内の別の部署か。使う人が誰で、何に困っているか |
| デザインを誰が決めるか | 案を出して誰が決めるか。経営者の好みで決まるか、利用者の反応で決まるか、デザイナーが決められるか |
| エンジニア・企画との関係 | 渡して終わりか、実装まで一緒か。企画の段階から入れるか |
| 作ったものがどう使われるか | 利用者の反応が届くか。数字が見られるか。作って終わりか |
| 一人目か | 一人目なら、いま誰がデザインをしていて、何が困っているか |
「デザインを誰が決めるか」が、デザイナーに特有の点です。「クリエイティブな環境」の一語では、ここが分かりません。また、デザイナーは募集記事そのものの見た目と写真を「この会社のデザインの現状」として読みます。会社ページの写真の選び方も見直します。
書く前に決めること|デザインの種類を一つに、決める人の線引き
| 決めること | 選択肢 |
|---|---|
| デザインの種類 | 画面の設計/見た目の仕上げ/印刷物・販促物/ブランド全体。最初に任せるものを一つ。複数なら、最初の一つと、その後 |
| 誰のためか | 社外の利用者/社内の部署。使う人と、困りごと |
| 決める人の線引き | デザイナーが決める/案を出して経営者や企画が決める/利用者の反応で決める。どこまでを任せるか |
| 意見が分かれたとき | 誰が、どう決めるか。「好み」で決めないなら、何で決めるか |
| エンジニア・企画との関係 | 企画の段階から入るか。実装まで一緒か |
| 一人目か | 一人目なら、いま誰がデザインをしていて、外注の有無 |
| 最初の月に任せること | 一つの画面か、一つの販促物か、既存のものの見直しか。誰と組むか |
「最後は経営者の好みで決まる」「画面も印刷物も一人で」でも構いません。隠さずに書けば、それを前提に読む人が来ます。
「なにを」|どのデザインを、誰のために
「なにをやっているのか」は、会社の事業ではなく、このデザイナーが手を入れるものに絞ります。
- デザインの種類と対象を、一つに絞る:「〇〇(利用者)が△△するための画面」「□□の展示会で配る販促物」。最初に触るものを一つ
- 使う人と、困りごとを書く:「初めて使う人が、どこを押せばいいか分からず離れている」「営業が配っても読まれていない」
- いまの状態を書く:外注で作ったものを社内に戻す段階か、一から作る段階か、動いているものを直す段階か
「なにを」の書き方の基本は「なにをやっているのか」の書き方で書きました。
エージェントベストの見解
デザイナーの募集記事を出す前に、先に決めておかないと効果が出ないのは、「デザインを誰が決めるか」です。当社がWantedlyのデザイナーの募集を支えるとき、「クリエイティブな環境」「裁量を持って」と書かれているのに、経営者に聞くと「最終的には自分の好みで決めている」という会社が多くあります。それ自体は問題ではありません。問題は、書かれていないことです。デザイナーが面談で最初に聞くのは、道具の名前ではなく、「デザインは誰が決めますか」「意見が分かれたらどうなりますか」です。ここに答えがないと、「案を何度も出し直させられて、最後は好みで決まる」を想像して離れます。「案はデザイナーが出し、利用者の反応で決める。反応が取れないものは経営者が決める」と書けば、それを前提に読む人が来ます。当社が最初にお願いするのは、デザインの種類の確認ではなく、「決める人は誰で、何で決めるか」を経営者本人に一文で言ってもらうことです。
「どうやって」|決め方と、周りとの関係の書き方
| 書くこと | 書き方 |
|---|---|
| デザインの決め方 | 案を出して、誰が、何で決めるか。「好み」なら好みと、「利用者の反応」なら反応と |
| 意見が分かれたとき | 誰がどう決めるか。前に分かれた例があれば |
| エンジニア・企画との関係 | 企画の段階から入るか、渡して終わりか、実装まで一緒か |
| 利用者の反応の届き方 | 数字を見られるか。利用者に会えるか。営業や支援の部署からどう届くか |
| 前に作ったものの例 | 「前に〇〇を作り直して、△△が変わった」。無ければ書かない |
「裁量が大きい」と書くより、「案はデザイナーが出し、利用者の反応で決める」と書くほうが、裁量の範囲が伝わります。書き方の基本は「どうやっているのか」の書き方で書きました。
「こんな人」|経歴ではなく、行動で書く
| 経歴で書く(避ける) | 行動で書く |
|---|---|
| 〇〇(道具)の経験がある方 | 使う人の困りごとを聞いて、作るものを変えたことがある |
| デザイン経験3年以上 | 作ったものの反応を見て、直したことがある |
| センスのある方 | なぜそのデザインにしたかを、デザインを知らない人に説明したことがある |
| 幅広く対応できる方 | 画面と印刷物の両方を作ったことがある(両方任せるなら、そう書く) |
| 即戦力 | 最初の月は〇〇の画面の見直しを任せる予定です。△△と組みます |
「なぜそのデザインにしたかを、知らない人に説明した」が、デザイナーで最も読まれる行動です。「最初の月に何を任せ、誰と組むか」を書くと、経験年数の条件がいらなくなります。書き方の基本は「こんなことやります」の書き方で書きました。
作品の求め方
作品は「あれば見せてほしい」にとどめます。「必須」にすると、会社の仕事で作ったものを公開できない人が離れます。見るときは、見た目ではなく「何を、誰のために、どう決めたか」を聞きます。作品の見方はデザイナー向けスカウト文面の型で書きました。
スカウトと面談への接続
- スカウトの文面は、募集記事の「どのデザインを、誰のために、誰と決めるか」と同じ言葉で:相手の作品の「何を、誰のために、どう決めたか」を読み、自社のデザインの場面と重ねる。デザイナー向けスカウト文面の型
- 面談には、デザインを決める人が出る:経営者が決めるなら経営者が、企画が決めるなら企画が出る。「決める人」が出ないと、決め方が伝わらない
- 面談で話すのは、いま直したいものの話:いま困っている画面や販促物を見せる、なぜ困っているかを話す、相手ならどう直すかを聞く
- 意見が分かれた例を話す:「前に〇〇で分かれて、△△の形で決めた」。隠さない
つなげ方はスカウトと募集記事のつなげ方で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| デザインの種類を一つに絞る、決める人の線引き | 経営者(決める人) |
| 「なにを」(どのデザインを、誰のために、いまの状態)の下書き | 人事が、いまデザインをしている人と使う側に聞いて書く |
| 「どうやって」(決め方、周りとの関係) | 決める人が話し、人事が書き、本人が確認 |
| 道具、作ったものの管理、前の例 | いまデザインをしている人(外注なら、その窓口) |
| 「こんな人」を行動で書く、最初の月の予定 | 決める人と人事 |
| 募集記事と会社ページの見た目と写真の見直し | いまデザインをしている人 |
| 面談 | 決める人と、一緒に組む人(エンジニアや企画) |
一人目のデザイナーを採る募集では、いま外注か、経営者か、企画の人が兼務でデザインをしていることが多くあります。その場合は、「いまは外注で作っていて、〇〇が困っている。最初の月は△△の見直しから。決めるのは□□」と正直に書きます。
運用代行や代理店が支えられるのは、募集記事の型、決め方を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認までで、デザインの種類の決定、決める人の線引き、面談は社内が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「デザイナーには、幅広く任せると書いたほうが魅力的に見える」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyのデザイナーの募集と面談を見ていますが、「デザイン全般をお任せ」「幅広く活躍」と書いた募集記事より、「最初は〇〇の画面の見直しを任せる。印刷物は当面外注のまま」と一つに絞った募集記事のほうが、話を聞きに来る人の経験が合う傾向があります。デザイナーは、「全般」を読むと「画面も印刷物もロゴも名刺も、一人で全部」を想像し、自分の種類と違うものまで任されると読んで離れます。一つに絞って書くと、その種類の経験がある人が「自分の話だ」と読みます。複数を任せたいなら、「最初の一つ」と「その後に広げたいもの」を分けて書けば、隠したことになりません。当社が案内するのは、「全般」を消し、最初に任せる一つを書き、その後に広げたいものを別に書くことです。幅の広さで人は来ません。最初の一つが自分の種類であることで来ます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「デザイン全般」「クリエイティブな環境」で書く | 「全部一人で」を想像され、読まれない | 最初に任せる一つと、誰のために、を文で |
| デザインを誰が決めるかを書かない | 「案を出し直させられて好みで決まる」を想像される | 決める人と、何で決めるかを書く |
| 経営者の好みで決まるのに「裁量」と書く | 面談か入社後に分かり、離れる | 好みで決まるなら、そう書く |
| 作品を必須にする | 会社の仕事で作った人を落とす | 「あれば見せてほしい」にとどめる |
| 面談に、決める人が出ない | 決め方が伝わらない | 経営者か企画の、決める本人が出る |
最も多いのは、最初の「デザイン全般」です。
まとめ
- デザイナーが見ているのは、どの種類のデザインか・誰のためか・デザインを誰が決めるか・エンジニアや企画との関係・作ったものがどう使われるか・募集記事そのもののデザイン
- 書く前に、デザインの種類を一つに絞り、決める人の線引き(誰が、何で決めるか。分かれたらどうするか)を決める。好みで決まるなら、隠さない
- 「なにを」は最初に任せる一つと、使う人の困りごと。「どうやって」は決め方と周りとの関係を、流れで。前に作り直した例を一つ
- 「こんな人」は道具の名前ではなく、「使う人の困りごとを聞いて変えた」「なぜそのデザインかを知らない人に説明した」の行動で。作品は「あれば」
- 面談には決める人が出て、いま困っているものを見せ、意見が分かれた例を隠さない
よくある質問
経営者の好みで決まる会社です。正直に書くと来ませんか
隠すほうが、面談か入社後に分かって離れます。「案はデザイナーが出し、最後は経営者が決める。経営者が大事にしているのは〇〇」のように、決める人と、その人が何を見ているかを書きます。「好みで決まる」でも、何を大事にしているかが書かれていれば、それに合う人は来ます。
画面も印刷物もロゴも、一人に任せたいです
任せたい範囲を隠さず、順番を付けて書きます。「最初の月は〇〇の画面の見直し。その後、△△の販促物と□□に広げたい」のように、最初の一つと、その後を分けます。「全般」とだけ書くより、最初の一つが自分の種類の人が来ます。
デザイナーの募集記事は、御社に相談できますか
できます。当社は、募集記事の型、決め方を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認を支えられます。デザインの種類の決定、決める人の線引き、面談は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの募集記事とスカウトの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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