後期の母集団形成の考え方|「いま動いている理由がある人」に届く
本選考の山が過ぎ、採る人数に届いていない。後期に母集団を作り直したい。ところが、「まだ間に合う」と書き、条件を緩めて数を埋め、前期と同じ速さで選考して、途中で離れる。結論から言うと、後期の母集団は、「いま動いている理由がある人」で数えます。条件を緩めて数を埋める時期ではありません。入口を絞り、選考を速くし、「まだ間に合う」「残っている」と書かず、内定者と合流させます。後期の対応の記録が、翌年の前期に読まれます。 この記事では、後期で起きる失敗、後期の学生の状態、数え方、入口ごとの役割、選考を速くする形、内定者との合流、条件を緩めない理由、翌年への影響、担当の時間、分担を整理します。母集団の考え方は母集団形成の基本|量と質の順番、早期は早期の母集団形成の考え方、媒体ごとの後期はOfferBoxを後期に使うときの進め方とワンキャリアのスカウトを後期に使うときの進め方で書きました。時期の区切りは、年度の公表内容と自社の方針で確認してください。
この作業の目的|「この時期に動いている理由」に届き、速く決める
後期の学生は、「まだ決めていない」のではなく、「いま動いている理由」を持っています。理由は人ごとに違い、その理由に届く入口と、速い選考があれば、後期でも「こんな人」に近い人と会えます。
目的は、後期の母集団を「動いている理由がある人」で捉え、速く、盛らずに、選考期の入口として作ることです。
後期で、起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 条件を緩めて、数を埋める | 「こんな人」から遠い人が入り、入社後に合わない |
| 「まだ間に合う」「残っている」と書く | 「余った枠」に見え、動いている理由がある人ほど離れる |
| 前期と同じ速さで選考する | 後期の学生は複数社を同時に進めており、遅い会社から外れる |
| 全入口を、開け直す | 担当の時間が薄くなり、返信が遅れる。後期に最も要るのは速さ |
| 後期の学生を、前期の学生と比べる | 「前期より質が下がった」と決めつけ、動いている理由を読まない |
| 内定者と、合流させない | 後期に決めた人が孤立し、入社前に離れる |
共通するのは、後期を「前期の残り」として扱っていることです。後期は、別の状態の人と会う時期です。
後期の、学生の状態
- 「いま動いている理由」がある:前期に決まらなかった、決まったが考え直した、動き出しが遅かった、進路を変えた、など。理由は人ごとに違う
- 複数社を、同時に速く進めている:遅い会社から外れる
- 「余った枠」に敏感:「まだ間に合う」に、選ばれていない印象を持つ
- 理由を聞かれることを、嫌がる人がいる:「なぜ今なのか」を最初に聞かない
- 決めるのが、速い:会って、合えば、決める
- 状態の読み分けはOfferBoxを後期に使うときの進め方の手順1
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「後期は学生の数が減っているから、条件を緩めないと母集団ができない」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、後期の運用を見ていますが、条件を緩めた会社は、数は埋まっても入社後に合わない人が入り、翌年に「後期採用は失敗だった」になっています。逆に、条件を緩めず、入口を絞り、選考を速くした会社は、数は少なくても「こんな人」に近い人と会えており、後期に決めた人が翌年の体験談や記事で「速くて丁寧だった」と書かれ、翌年の前期に効いています。後期に変えるのは、「条件」ではなく「速さ」と「入口の絞り方」です。当社が後期の相談を受けるとき、最初にやるのは、「こんな人」の一枚を変えていないかを確かめることです。
後期の母集団は、「動いている理由がある人」で数える
| 数えるもの | 前期との違い |
|---|---|
| 「こんな人」に近い人の面談数 | 前期と同じ物差し。緩めない |
| 入口から面談までの日数 | 前期より短く。後期は日数が全てに効く |
| 面談から内定までの日数 | 前期より短く。段階を減らせるなら減らす |
| 動いている理由の記録 | 面談の中で分かった理由を一行。聞き出さない |
「前期より数が少ない」は当然で、それで「後期は効かない」と判断しません。数えるのは、近い人の面談数と、日数です。数え方は採用ファネルの作り方の入口ごとの表で、後期を入口として分けて持ちます。
入口ごとの、後期の役割
| 入口 | 後期の役割 | 前期と違う点 |
|---|---|---|
| スカウト | 「いま動いている」人に、企業から届ける | 後期に最も効く入口。文面から「まだ間に合う」を外す。OfferBoxを後期に使うときの進め方の手順2 |
| 企業ページ・記事 | 「いま採っている」ことを、事実で書く | 「予定の人数に満たなかったため」と事実で。盛らない。ワンキャリアのスカウトを後期に使うときの進め方 |
| イベント・説明会 | 少人数の場で、速く面談へ | 大きな場より、少人数で当日に次の案内 |
| 紹介・エージェント | 「いま動いている」人に届く入口の一つ | 自社の制度と契約で確認 |
| ナビ | 前期の掲載が残っていれば | 後期用に開け直すより、スカウトに時間を |
後期に開ける入口は、絞ります。速さが要る時期に、入口を増やすと返信が遅れます。
選考を、速くする形
- 入口から面談までを、当日か翌日に:返信の担当を決め、面談の枠を先に押さえる
- 面談から内定までの段階を、減らせるなら減らす:面接官の枠を前期より先に押さえる
- 段階の間隔を、詰める:一次と二次を同じ週に、など
- 速くしても、雑にしない:面談の中身は前期と同じ。速いのは「間隔」で「中身」ではない
- 速さを、企業ページと文面に書く:「面談から内定まで、〇週間以内」は数字を書かず、「間隔を詰めて進める」と書く
- 速くする形の詳しくはOfferBoxを後期に使うときの進め方の手順3とワンキャリアのスカウトを後期に使うときの進め方の「受諾後の対応を、前期よりさらに速く」
内定者との、合流
- 後期に決めた人を、前期の内定者の場に入れる:孤立させない
- 合流の案内を、内定の連絡と一緒に:「次の内定者の場は〇日で」
- 前期の内定者に、後期の人が入ることを先に伝える
- 後期の人の入社までの期間は短い:内定者フォローの回数は少なくても、密度を
- 合流の形はOfferBoxを後期に使うときの進め方の手順4
条件を、緩めない理由
- 「こんな人」は、入社後に合う人の条件:時期で変わらない
- 緩めて入った人は、入社後に「合わない」が起きる:後期採用の評判が社内で下がり、翌年に後期を使えなくなる
- 数が足りないなら、緩めるのではなく、翌年の前期の配分を変える:後期の記録を根拠に
- 緩めてよいのは、「条件」ではなく「入口の広さ」と「速さ」
- 条件を緩めたくなったときの確かめ方はOfferBoxを後期に使うときの進め方のよくある質問
後期の記録が、翌年の前期を決める
- 後期に会った人の「動いている理由」を、台帳に一行:翌年の前期の「こんな人」の見直しに使う
- 後期の対応は、翌年の前期に読まれる:体験談、記事、口伝え。後期に速く丁寧だった会社は、翌年の前期に「速い会社」として来られる。ワンキャリアのスカウトを後期に使うときの進め方の「後期の対応が、翌年の前期に読まれる」
- 後期に決めた人の入社後を、記録する:後期採用が合っていたかの根拠
- 後期の近い人の面談数と日数を、翌年の配分に:後期に効いた入口を翌年も
- 翌年の前期の配分は母集団の目標数の決め方の時期の配分で
担当の時間の、配分
- 後期は、前期の内定者フォローと重なる:内定者フォローの時間を先に確保
- 次の卒年の早期とも重なる:卒年をまたぐOfferBox運用
- 後期に最も要るのは、返信の速さ:返信の担当の時間を、毎日固定で
- 面接官の枠を、後期の前に押さえる:後期は間隔を詰めるので、枠が先に要る
- 入口を絞るのは、時間を返信と面談に寄せるため
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 「こんな人」を変えないと決める | 責任者 |
| 後期に開ける入口を絞る | 人事 |
| 「まだ間に合う」を文面と企業ページから外し、事実で書く | 人事 |
| 返信を当日か翌日に | 返信の担当 |
| 面接官の枠を先に押さえ、間隔を詰める | 人事と面接官 |
| 動いている理由を台帳に一行 | 面談に出た人 |
| 内定者の場に合流させる | 人事 |
| 後期の記録を翌年の前期の配分に使う | 人事と責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、後期の物差しの整理、入口の絞り方の案、文面と企業ページの事実の書き方の型、速くする形の型、台帳の型までで、「こんな人」を変えない判断、返信、面談、面接官の枠、合流、翌年の配分は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは発注側の誤解の話です。後期の相談で、「後期は媒体の学生が減っているので、媒体を増やして母集団を広げたい」と言われることがあります。当社は3媒体を扱いますが、後期に媒体を増やすことを勧めません。後期に要るのは、入口の広さではなく、返信の速さと面談の間隔です。媒体を増やすと、返信の担当の時間が分散し、後期に最も要る速さが落ちます。当社がお願いするのは、いま使っている媒体のうち、後期に「いま動いている人」に届く入口(多くはスカウト)に絞り、返信と面談に時間を寄せることです。後期の母集団は、広げるのではなく、速く、絞って作ります。
まとめ
- 後期の母集団は「いま動いている理由がある人」。条件を緩めて数を埋める時期ではなく、「こんな人」の一枚は変えない
- 後期の学生は、動いている理由があり、複数社を速く進め、「余った枠」に敏感。「まだ間に合う」「残っている」と書かず、事実で書く
- 入口は絞り(多くはスカウト)、返信を当日か翌日に、面接官の枠を先に押さえて間隔を詰める。速いのは「間隔」で「中身」ではない
- 後期に決めた人を内定者の場に合流させ、孤立させない
- 後期の対応と記録が翌年の前期を決める。動いている理由、近い人の面談数、日数、入社後を記録し、翌年の配分に
よくある質問
後期の学生は、前期の学生より質が下がりますか
「前期に決まらなかった人」だけが後期にいるのではありません。決まったが考え直した人、動き出しが遅かった人、進路を変えた人が、それぞれの理由で動いています。「こんな人」の一枚で見れば、前期と同じ物差しで近い人がいます。質を時期で決めつけず、人ごとの理由と近さで見ます。詳しくはOfferBoxを後期に使うときの進め方のよくある質問で書きました。
後期に選考を速くすると、雑に見えませんか
速くするのは「段階の間隔」で、「面談の中身」ではありません。面談の時間、聞くこと、伝えることは前期と同じで、次の段階までの日数を詰めます。「間隔を詰めて進める」と先に伝えれば、速さは「雑」ではなく「本気で採っている」と読まれます。雑に見えるのは、速くしたうえで面談の中身を削ったときです。
後期の母集団形成は、御社に相談できますか
できます。当社は、後期の物差しの整理、入口の絞り方の案、事実の書き方の型、速くする形の型、台帳の型を支えられます。「こんな人」を変えない判断、返信、面談、面接官の枠、合流、翌年の配分は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
採用の進め方を、媒体選びから一緒に整理しませんか
- 採用人数・時期・体制から、どの媒体で何をするかを一緒に整理します
- スカウト代行・運用代行と組み合わせて、手が回らない部分を外に出せます
- 料金は各媒体の正規料金のまま。ご相談・お見積りは無料です
この記事の内容に合うサービス:採用ご担当者さま向けサービス一覧 ↗人材紹介・採用代行・求人広告代理店