母集団の量を増やす方法|質を保ったまま増やす順番
母集団の量を増やしたい。ところが、エントリー数を増やそうと「人気」「急募」で煽り、入口を一度に増やし、質を落として数を埋め、選考の枠を超えて詰まる。結論から言うと、母集団の量は、「こんな人に近い人が、面談まで来た数」で、増やす順番は、質を保ったまま「細い段を直す→入口の割合を上げる→いまの入口の量を増やす→役割が違う入口を足す」です。煽って増やしません。増やす前に五つを確かめ、担当の時間と選考の枠を超えません。 この記事では、増やそうとして起きる失敗、量の定義、増やす前の確認、増やす順番、入口ごとの増やし方、上限、増やしたあとの見方、分担を整理します。母集団の考え方は母集団形成の基本|量と質の順番、質の上げ方は母集団の質を上げる方法、目標数は母集団の目標数の決め方で書きました。
この作業の目的|質を保ったまま、「近い人の面談数」を増やす
量を増やす目的は、採る人数に届くことです。届くのに要るのは、「近い人の面談数」で、エントリー数ではありません。エントリー数を増やして近い人の割合が下がれば、面談の枠が遠い人で埋まり、採る人数には近づきません。
目的は、質(近い人の割合)を保ったまま、近い人の面談数を、枠の範囲で増やすことです。
増やそうとして、起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| エントリー数を、増やす | 遠い人が増え、枠が埋まり、近い人への対応が遅れる |
| 煽る(「人気」「急募」「限定」「残席わずか」) | 煽りで来た人は確かめに来ておらず、次へ進まない。翌年に「煽る会社」と読まれる |
| 入口を、一度に増やす | どの入口も薄く回り、返信が遅れる。母集団形成の媒体の組み合わせ方 |
| 質を落として、増やす | 「こんな人」を緩め、入社後に合わない人が入る |
| 枠を超えて、増やす | 面接官の時間が足りず、増えるほど選考が詰まる |
| 細い段を見ずに、入口を足す | 面談以降で細くなっているのに、入口を足しても採れない |
共通するのは、「量=入口の数」と考えていることです。量は「近い人の面談数」です。
量の、定義
- 量=「こんな人」に近い人が、面談まで来た数
- エントリー数・承認数・返信数・参加者数は、量ではない:入口の数
- 面談数も、量ではない:遠い人の面談が増えても、量は増えない
- 入口ごとに数える:採用ファネルの作り方の入口ごとの表
- 目標は、採る人数からの逆算:母集団の目標数の決め方
増やす前に、確かめる五つ
- 「こんな人」が一人に書かれ、面接官と合意されているか:されていなければ、増やしても選べない
- いまの母集団の中で、近い人が面談まで来ているか:来ていれば、入口は届いている。来ていなければ、質を先に
- 細くなっている段は、入口か:面談以降なら、入口を増やしても採れない
- 担当の時間と選考の枠に、余裕があるか:なければ、増やすと詰まる
- 煽らずに増やせるか:煽った分は翌年に残る
五つが全部「はい」なら、増やします。一つでも「いいえ」なら、そこを先に直します。五つの詳しくは母集団形成の基本|量と質の順番の「量を増やす前に、確かめること」で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「母集団を増やすなら、媒体を足すのが早い」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、増やす相談を受けていますが、媒体を足した会社の多くは、足す前の入口の割合(承認率・面談進行率)が低いままで、足した媒体でも同じ割合になり、担当の時間だけが分散して、近い人の面談数は増えていません。逆に、媒体を足す前に、いまの入口の割合を上げた会社は、同じ送る数・同じ掲載で近い人の面談数が増え、それでも足りないときに初めて媒体を足して、足した媒体も高い割合で回っています。当社は3媒体を扱いますが、増やす相談で最初に勧めるのは媒体を足すことではなく、「いまの入口の、どの割合が低いか」を見ることです。
増やす順番
| 順番 | 何をするか | なぜこの順か |
|---|---|---|
| 1. 細い段を直す | 入口→面談、面談→選考で細い段を直す(返信の速さ、面談後の連絡) | 入口の数を変えずに、近い人の面談数が増える |
| 2. 入口の割合を上げる | 承認率・返信率・エントリー率・次へ進む率を、質を保って上げる | 同じ数で、近い人の面談数が増える |
| 3. いまの入口の量を増やす | 送る数、掲載の広さ、回の数を、担当の時間の範囲で増やす | 割合が上がった入口なら、増やした分がそのまま効く |
| 4. 役割が違う入口を足す | いまの入口と役割が違う入口を一つ足す | 1〜3で足りないときに。同じ役割は重ねない |
1と2は、担当の時間を増やさずにできます。3は時間が要り、4は時間と契約が要ります。順番を飛ばして4から始めると、1〜3の問題が足した入口でも起きます。
入口ごとの、量の増やし方
- スカウト:割合を上げる(送る相手を絞る、一人ずつ読んで書く、返信を当日に)→ 送る数を担当の時間で増やす。スカウトからの母集団形成、OfferBoxの送信ペース、Wantedlyのスカウトで応募を増やす
- 掲載:割合を上げる(「こんな人」が自分で選べる材料、見つかる書き方、更新)→ 読まれる場所を増やす。掲載からの母集団形成、ワンキャリアでエントリーを増やす掲載の直し方
- イベント:次へ進む率を上げる(確かめられる回、当日の案内)→ 回の数を増やす。イベントからの母集団形成
- リファラル・大学との関係:量の入口ではない。質の入口として持つ。リファラルからの母集団形成、大学との関係からの母集団形成
- どの入口も、煽らない:「人気」「急募」「限定」を使わずに増やす
担当の時間と、面談の枠で、上限を置く
- 送る数の上限=担当が読んで書いて返せる数:スカウトからの母集団形成の「送る量は、担当の時間と面談の枠で決める」
- 面談数の上限=面談に出る人と面接官の枠:母集団の目標数の決め方の「目標数の上限は、選考の枠」
- 上限を超える増やし方は、しない:超えると、返信が遅れ、面談が詰まり、近い人から離れる
- 上限を上げるなら、先に時間と枠を増やす:現場を巻き込む。OfferBoxの現場を巻き込む方法
- 上限の中で足りなければ、質(割合)を上げる:同じ枠で近い人の面談数が増える
増やしたあとの、見方
| 見るもの | 増やして良かったか |
|---|---|
| 近い人の面談数が増えたか | 増えていれば効いた。増えていなければ、遠い人が増えただけ |
| 近い人の割合が下がっていないか | 下がっていれば、質を落として増やした |
| 入口→面談の日数が延びていないか | 延びていれば、枠を超えた |
| 面談以降の進み方が変わっていないか | 変わっていれば、増やした入口の質が違う |
月に一度、入口ごとの表で見ます。採用ファネルの作り方の「月に一度の、見方」で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 増やす前の五つを確かめる | 人事と責任者 |
| 細い段を直す | 段に応じて、返信の担当・面談に出る人・面接官 |
| 入口の割合を上げる | 人事と送る人 |
| 担当の時間と枠で上限を出す | 人事責任者と面接官 |
| いまの入口の量を上限の範囲で増やす | 人事 |
| 役割が違う入口を足すか判断する | 人事責任者 |
| 増やしたあとを月に一度見る | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、五つの確認の型、順番の整理、入口ごとの増やし方の型、上限の出し方、見方の型までで、細い段を直すこと、割合を上げる作業、時間と枠の確保、入口を足す判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは順番の話です。増やす相談で、「上司から『とにかく母集団を増やせ』と言われている」と言われることがあります。当社がお願いするのは、上司に「増やす順番」を先に見せることです。「細い段を直す→割合を上げる→量を増やす→入口を足す」の四段と、いまがどの段にいるかを、入口ごとの表で示します。上司の「増やせ」は、多くの場合「採る人数に届かせろ」で、届くのに要るのは近い人の面談数です。四段の順番と、いまの段の数字を見せると、「エントリーを増やせ」から「この段を直せ」に変わります。当社は、増やし方の提案の前に、順番の表を一緒に作ります。
まとめ
- 母集団の量は「こんな人に近い人が、面談まで来た数」。エントリー数を増やす、煽る、入口を一度に増やす、質を落とす、枠を超える、では量は増えない
- 増やす前に五つ(一枚の合意・近い人が来ているか・細い段は入口か・時間と枠の余裕・煽らずに増やせるか)を確かめ、一つでも「いいえ」ならそこを先に
- 順番は、細い段を直す→入口の割合を上げる→いまの入口の量を増やす→役割が違う入口を足す。1と2は時間を増やさずにでき、4から始めない
- 上限は担当の時間と面談の枠。超える増やし方はせず、上限を上げるなら先に時間と枠を増やす
- 増やしたあとは、近い人の面談数が増えたか、割合が下がっていないか、日数が延びていないかを、月に一度、入口ごとに見る
よくある質問
順番どおりにやる時間がなく、今年の数がすぐ要ります
すぐ効くのは、1(細い段を直す)と2(割合を上げる)で、どちらも今週から変えられ、時間を増やさずにできます。返信を当日に返す、送る相手を絞る、「誰でも歓迎」を外す、回の名前を変える。3と4は、時間と契約が要り、効くまでに間があります。「すぐ要る」なら、なおさら1と2からです。
質を保ったまま量を増やすと、どこかで頭打ちになりませんか
なります。「こんな人」に近い人の数には限りがあり、いまの入口で届く範囲にも限りがあります。頭打ちになったら、役割が違う入口を足す(4)か、「こんな人」の一枚の「条件」を減らして「行動」で広げるか、です。一枚を緩めるのではなく、条件を減らして行動で見ると、質を保ったまま当てはまる人が広がります。母集団の質を上げる方法のよくある質問で書きました。
母集団の量の増やし方は、御社に相談できますか
できます。当社は、五つの確認の型、順番の整理、入口ごとの増やし方の型、上限の出し方、見方の型を支えられます。細い段を直すこと、割合を上げる作業、時間と枠の確保、入口を足す判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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- 採用人数・時期・体制から、どの媒体で何をするかを一緒に整理します
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