内定者フォローの年間計画|内定者の節目から逆算して組む

採用ノウハウ内定辞退・承諾率 更新日 2026/9/22

内定者フォローを年間で計画したい。ところが、会社の都合で月を埋め(内定式・懇親会・課題・入社前研修)、毎月同じ「近況の連絡」を並べ、内定者の卒業研究の山に課題を重ね、入社直前に研修を詰め込んで、内定者から「入社前から忙しい」と読まれる。結論から言うと、年間計画は「会社の都合の月」ではなく、内定者の側の節目(他社の内定が出る時期・卒業研究の山・卒業旅行・引っ越し)と、入社の日から逆算した「持ち続けてほしいもの」で組みます。四つの中身(読むもの・話す相手・会う場・答えてくれる窓口)を月に並べ、何も無い月は「無い」と内定者に渡します。承諾から入社までを「承諾直後・中だるみ・入社直前」の三つの期間に分け、期間ごとに置くものを変えます。年間の表は内定者に渡して、会社の側にも同じ表を持ちます。 四つの中身の基本は内定者フォローの基本で書きました。この記事は、月への並べ方を書きます。

この作業の目的|内定者に「次に何があるか」を、一年分見せる

内定者が不安になるのは、連絡が少ないときではなく、「次にいつ何があるか」が見えないときです。年間の表を渡すと、内定者は自分の一年の中に会社の予定を置けて、会社からの連絡を「拘束」ではなく「予定」として読みます。

目的は、月ごとの連絡の予定を作ることではなく、内定者が入社の日まで「何をするか」を持ち続けられるように、四つの中身を三つの期間に配ることです。

年間計画で、起きる失敗

失敗何が起きるか
会社の都合で月を埋める内定式・懇親会・課題・研修が、内定者の卒業研究の山と重なる
毎月、同じ連絡を並べる「近況を教えてください」が繰り返され、返事が減る
内定者の側の節目を無視する他社の内定が出る時期に接点が無く、卒業旅行の月に会う場を入れる
入社直前に詰め込む引っ越しと卒業の手続きの月に研修と課題が重なり、入社前に疲れる
承諾から入社までを同じ密度で埋める中だるみの期間に何も無く、入社直前だけ濃い
表を会社だけが持つ内定者には見えず、「次に何があるか」が分からない

共通するのは、計画を「会社の行事の一覧」として組んでいて、「内定者の一年の中に置く予定」として組んでいないことです。

承諾から入社までを、三つの期間に分ける

期間内定者の状態置くもの
承諾直後決めた安心と、「本当によかったか」の揺れ。他社の内定がまだ出る時期承諾の返事に「次に何があるか」。読むもの(配属先の仕事と一緒に働く人)。話す相手との最初の接点
中だるみ会社との接点が薄れ、卒業研究と学生生活に戻る。「何をするか」が薄れる話す相手からの、返事の要らない「今週こんなことがあった」。会う場を一つ(配属先の見学)。年間の表の再確認
入社直前引っ越し、卒業の手続き、卒業旅行。忙しく、不安が戻る詰め込まない。入社の日の流れと、最初の週に何をするか。話す相手からの「待っている」の一通。手続きの窓口

三つの期間で、置くものの密度を変えます。承諾直後は「決めてよかった」を支える材料、中だるみは「持ち続ける」ための細い接点、入社直前は「詰め込まない」ことです。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「年間計画は、毎月何かしらの接点を置いて、空白の月を作らないことだ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、内定後の運用まで見ていますが、空白の月を埋めた会社ほど、中身の薄い連絡が増え、内定者の返事が減り、本当に接点が要る時期(他社の内定が出る時期、入社直前)に連絡が埋もれます。内定者にとって、会社からの連絡は多いほどよいものではなく、「次に何があるか」が見えていれば、無い月は無いほうが楽です。当社が最初にお願いするのは、空白の月を作り、その月を「会社からの連絡はありません。質問はいつでも」と内定者に渡すことです。空白があると、ある月の接点が読まれます。年間の表に空白を書くことは、内定者に「あなたの時間を尊重している」と伝えることでもあります。承諾直後と入社直前に接点を寄せ、中だるみは細く、空白を書く。それが、内定者の返事が続く年間計画です。

内定者の側の節目を、取り込む

節目は内定者ごとに違います。年間の表は全体の型を一つ持ち、内定者ごとに節目を書き足します。

四つの中身を、月に並べる

中身承諾直後中だるみ入社直前
読むもの配属先の仕事、一緒に働く人、最初の年に何をするか社内の日常が分かるもの(現場からの短い便り)入社の日の流れ、最初の週にすること
話す相手承諾後の最初の接点(現場の社員から)月に一度、返事の要らない一通。兆しがあれば「最近どう」「待っている」の一通
会う場入れない(承諾前の懇親会も入れない)配属先の見学を一つ。同期になる内定者と会う場を一つ入れない。入社の日に会う
答えてくれる窓口人事と現場の一人。数日で返す同じ手続きの窓口を追加

会う場は、一年で二つか三つで足ります。多いほどよいものではなく、一つひとつに「何を見せるか」があることが要です。会う場の中身は、別の記事で書きます。

内定者に渡す表と、会社が持つ表

表を渡すと、内定者から「この月は研究の山です」と返ってきます。それを会社の表に書き足します。

媒体ごとに、変わる点

三つとも、三つの期間と四つの中身は同じで、中だるみの読むものの出どころが違います。

社内の分担

作業誰が
三つの期間と、四つの中身の配りを決める採用の責任者
内定者に渡す表と、会社が持つ表を作る人事
内定者の側の節目を聞いて、表に書き足す話す相手(現場の社員)が聞き、人事が書く
中だるみの「今週こんなことがあった」話す相手(現場の社員)。月に一度
会う場の準備人事と配属先の責任者
入社直前の手続きの窓口人事(労務)
年に一度、表を見直す採用の責任者。辞退の時期と照らして

運用代行や代理店が支えられるのは、表の型、読むものの下書き、見直しの型までで、話す相手の一通、会う場、窓口の返事は社内が担います。

エージェントベストの見解

年間計画を組んで、当社が先にお伝えしているのは、「中だるみの期間の接点は、現場の社員の時間で決まる」ということです。承諾直後と入社直前は人事が組めますが、中だるみの「今週こんなことがあった」の一通は、現場の社員しか書けません。申し込んだあとに内定後の運用が止まる会社に共通するのは、表には「月に一度、現場から便り」と書きながら、現場の繁忙期に途切れ、内定者に「表と違う」と読まれることです。当社が案内するのは、表に書く前に、現場の社員と「月に一度、どの週の何曜日に、何分で書くか」を決めることと、繁忙期には「この月は現場からの便りはありません」と表に先に書くことです。表に書いた接点が途切れるより、無いと書いた月が無いほうが、内定者の信用は保てます。現場の時間から逆算して表を組み、無い月を先に書く。それが、途切れない年間計画です。

まとめ

よくある質問

内定式はやるべきですか

会社の都合で置く行事の一つで、やるかどうかは会う場の中身で決めます。内定者が「同期になる人と会う」「配属先の人に会う」ものとして意味があるなら、会う場の一つとして置きます。式典として集めるだけなら、内定者の時間を奪う側に入ります。やるなら、内定者に渡す表に「何を見て誰と会うか」で書きます。

内定者ごとに卒業研究の時期が違い、一つの表にできません

全体の型を一つ持ち、内定者ごとに節目を書き足します。会う場は全体で二つか三つの候補日を置き、内定者が選べる形にします。読むものと話す相手の一通は、内定者ごとの節目を避けて送れます。表を一つに揃えることより、内定者ごとの節目を避けることのほうが要です。

内定者フォローの年間計画は、御社に相談できますか

できます。当社は、表の型、読むものの下書き、見直しの型を支えられます。話す相手の一通、会う場、窓口の返事は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、内定後の運用まで含めて支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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