内定承諾率の見方|分母の固定と三つの割り方

採用ノウハウ内定辞退・承諾率 更新日 2026/9/22

内定承諾率を出したい。ところが、全体の率を一つ出して前年と比べ、「下がった」「上がった」で終わり、業界平均と比べて「うちは低い」と言われ、どこを直せばよいか分からない。結論から言うと、承諾率は一つの数で見ず、「入口ごと」「内定を出した時期ごと」「辞退の理由の分け方ごと」に割って見ます。全体の率は前年と比べる数でしかなく、直す場所を示しません。率の分母は「内定を出した数」で固定し、辞退と保留と期限切れを分けて数えます。率が下がったときに見るのは率ではなく「どの入口の、いつ出した内定が、何の理由で辞退されたか」の三つの割り方で、業界平均と比べません。 辞退の理由の分け方は内定辞退の理由の分け方で書きました。この記事は、率の出し方と割り方と読み方を書きます。

この作業の目的|承諾率を、「直す場所を示す数」にする

承諾率を出す目的は、上司に報告することではなく、翌年に辞退を減らす場所を一つ決めることです。全体の率は、その場所を示しません。三つに割ると、示します。

目的は、「承諾率〇割」の一つの数を、「どの入口の、いつ出した内定が、何の理由で」の三つの表に置き換えることです。

承諾率で、起きる失敗

失敗何が起きるか
全体の率を一つだけ出す前年比しか分からず、直す場所が見えない
分母が毎年ずれる「内定を出した数」か「最終面接に来た数」か「承諾期限を迎えた数」かが年で違い、比べられない
保留と期限切れを辞退に混ぜる期限の設計の問題と、選考の問題が混ざる
業界平均と比べる出典が不明な数字と比べて「低い」と言われ、直す場所は分からない
率を上げるために内定を出す数を減らす率は上がるが、採る人数に届かない
率を上げるために期限を延ばす率は上がって見えるが、保留が増えて、他社の内定で最後に辞退される

共通するのは、率を「報告の数」として扱い、「直す場所を示す数」として扱っていないことです。

分母と分子を、固定する

分母を固定すると、前年と比べられます。分けて数えると、率が下がった理由が「辞退」か「期限切れ」かで、最初の切り分けができます。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「承諾率は業界平均と比べて高いか低いかを見る数で、平均より低ければ何かが悪い」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、多くの会社の承諾率を見ていますが、業界平均と呼ばれる数字は、分母の取り方も、内定を出す時期も、業種も、規模も違う会社の数を足したもので、自社の承諾率と比べても、直す場所は一つも分かりません。同じ会社でも、入口によって承諾率は大きく違います。スカウトで一人ひとりに送って会った学生と、掲載で来た学生と、大学の紹介で来た学生では、内定後の残り方が違うのが普通です。全体の率は、その入口の混ざり方で上下します。当社が最初にお願いするのは、業界平均と比べるのをやめ、自社の前年と、自社の入口ごとの率を比べることです。入口ごとに割ると、「この入口は承諾率が高いが数が少ない」「この入口は数が多いが承諾率が低い」が見え、翌年の入口の配分と、直す入口が決まります。平均と比べて「低い」と言われても、翌年の運用は一つも変わりません。

三つの割り方

割り方何が分かるか直す場所
入口ごと(スカウト・掲載・イベント・大学・リファラル)どの入口の学生が、内定後に残るか入口の配分。承諾率の低い入口の文面と絞り方。母集団形成の媒体の組み合わせ方
内定を出した時期ごと(早い時期・中盤・遅い時期)いつ出した内定が辞退されるか。早すぎて他社を待たれるか、遅すぎて他社で決まっているか内定を出す時期と、承諾期限の設計
辞退の理由の分け方ごと(入口のずれ・選考中の印象・内定後の間・条件・他社)何の理由で辞退されるか分け方に対応する場所。内定辞退の理由の分け方

三つの表を並べると、「スカウトの入口で、遅い時期に出した内定が、他社との比較で辞退されている」のように、直す場所が一文で言えます。全体の率では、この一文は出ません。

率が下がったときの、読み方

  1. 辞退が増えたのか、期限切れが増えたのかを分ける:期限切れなら、期限と内定後の接点。辞退なら、次へ
  2. 入口ごとに割る:全部の入口で下がったか、一つの入口だけか。一つなら、その入口の文面と絞り方
  3. 時期ごとに割る:遅い時期の内定だけ下がったなら、他社で決まった後に出している。早い時期だけなら、出した後の間が長い
  4. 理由の分け方ごとに割る:最も多い分け方を一つ選ぶ
  5. 直す場所を一つに決める:三つの表から一文にする。全部を直そうとしない

率が上がったときも、同じ順で読みます。「なぜ上がったか」が言えないと、翌年に再現できません。

率を上げるために、起きる誤り

率を上げる方法は、三つの表で直す場所を一つ決めて直すことだけで、率そのものを操作する方法は、翌年に効きません。

上司に見せる形

上司に見せるのは、全体の率と前年比の一行と、三つの表と、直す場所の一文です。

業界平均の欄は作りません。聞かれたら、「分母の取り方が違うので比べられない」と、自社の前年比を示します。

媒体ごとに、変わる点

三つとも、割り方の三つは同じで、入口の中のさらに細かい割り方が違います。

社内の分担

作業誰が
分母と分子の定義を決めて、固定する採用の責任者
台帳に、入口・時期・理由の分け方を残す人事
三つの表を出す人事。年に一度と、承諾期限の後
直す場所の一文を決める採用の責任者
上司への報告採用の責任者。一行と三つの表と一文で
翌年の入口の配分と期限の設計採用の責任者と人事。母集団形成の振り返り方

運用代行や代理店が支えられるのは、台帳の型、三つの表の型、報告の型までで、分母の定義、直す場所の決定、報告は社内が担います。

エージェントベストの見解

承諾率を三つに割って、当社が先にお伝えしているのは、「入口ごとに割ると、承諾率の高い入口ほど数が少ない」ことが多い、ということです。一人ひとりに現場の名義で送ったスカウトの入口は、承諾率が高く、数が少ない。掲載の入口は、数が多く、承諾率が低い。ここで「承諾率の高い入口に全部寄せる」と決めると、数が足りなくなります。当社が案内するのは、承諾率と数を掛けた「承諾した数」で入口を比べ、承諾率の低い入口は、捨てるのではなく、その入口の文面と絞り方を直すことです。掲載の入口の承諾率が低いなら、掲載に仕事の中身と最初の年を先に書き、入口の時点のずれを減らします。直すと、その入口のエントリーは減り、承諾率は上がり、承諾した数は変わらないか増えます。承諾率だけを見ると入口を捨てたくなり、数だけを見ると入口を直したくなくなります。二つを掛けた「承諾した数」で見ると、直す入口と、配分の両方が決まります。

まとめ

よくある質問

上司が「業界平均と比べてどうか」と聞きます

「分母の取り方と内定を出す時期が会社ごとに違うので、比べられない」と答え、自社の前年比と、三つの表と、直す場所の一文を示します。平均と比べて高いか低いかが分かっても、翌年の運用は変わりません。三つの表を見せると、上司の関心は「どこを直すか」に移ります。

内定を出した数が少なく、率にすると一人で大きく動きます

率にせず、数で見ます。「内定〇人、承諾△人、辞退□人、期限切れ〇人」と数で並べ、辞退した一人ひとりについて、入口・時期・理由の分け方を残します。数が少ない会社ほど、率より「辞退した一人の理由」のほうが、直す場所を正確に示します。

承諾率の見方は、御社に相談できますか

できます。当社は、台帳の型、三つの表の型、報告の型を支えられます。分母の定義、直す場所の決定、報告は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、内定後の運用まで含めて支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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