ワンキャリアで学生の試験・卒論の時期をまたぐ動き方|山の前・最中・後の手順
学生の試験や卒論の時期に入ると、スカウトの返信が遅くなり、面談の日程も決まりにくくなります。このとき、送るのを完全に止めるか、いつもどおり送り続けるかの二択で考えがちです。結論から言うと、試験・卒論の時期は、止めるのではなく「山の前・最中・後」に分けて、送る量と文面と連絡の形を変えます。山の前に届けて返信を急がせず、山の最中は受諾済みの学生との関係を保ち、山の後に再開の一言を送ります。週ごとの受諾率は、山の週を別に見ます。 この記事では、この作業の目的、学年ごとの山の違い、山の前・最中・後の手順、数字の読み方、やりがちな失敗、社内の分担を整理します。送る時期の基本はワンキャリアのスカウトを送る時期・時間の考え方で書きました。この記事は、その中の「試験期間」を、運用の手順まで広げたものです。
この作業の目的|学生の山をまたいでも、関係を切らさない
試験や卒論の時期、学生はスカウトを読んでも返信を後回しにします。会社が気づかずに返信を急がせると、「学生の事情を知らない会社」と読まれます。逆に、何も送らない期間が長いと、山が明けたときに学生の側で会社の印象が薄れます。
目的は、山の時期に学生の負担を増やさず、山が明けたときに自然に話を再開できる状態を作ることです。
学年と立場で、山の時期は違う
| 学生 | 主な山 | 運用への意味 |
|---|---|---|
| 学部三年生など、選考前の学年 | 学期末の試験 | インターンやイベントへの誘いと重なる。誘う日程を山の後に |
| 学部四年生 | 卒論の締め切りと発表 | 選考の終盤や内定後の連絡と重なる |
| 修士・博士の学生 | 修論・博論、学会、中間発表 | 研究室ごとに時期が違う。ワンキャリアで大学院生(修士・博士)にスカウトを送るときの考え方 |
試験や締め切りの時期は、大学や学部、研究室によって違います。一律の日付で決めず、幅を持たせて年間計画に書き込みます。大学院生の年間の動きは大学院生の採用スケジュールで書きました。
山の前・最中・後の手順
- 年間計画に山を書き込む:学年ごとの山の時期を幅で書き、送る量を調整する週に印をつける。年間計画はワンキャリアのスカウトの年間計画
- 山の前に、届けておく:山に入る前の週までに、送りたい学生に送る。文面には返信の期限を書かず、「試験やご研究が落ち着いてからで構いません」と一言添える
- 山の最中は、送る量を減らす:新しく送る量を減らし、浮いた時間を文面の見直しや企業ページの更新に回す
- 受諾済みの学生には、日程を学生が選べる形で:面談の候補日を会社が並べるのではなく、山の後の枠から学生が選べるようにする
- 山の後に、再開の一言を送る:受諾済みで日程が決まっていない学生に、「落ち着かれたころかと思い、改めてご連絡しました」と短く
- 台帳に「山のために保留」と残す:保留の理由が残っていないと、山の後に誰から連絡するか分からなくなる
エージェントベストの見解
ワンキャリアのスカウトを始めた会社が、最初の学期末で戸惑うことがあります。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、申込のあとの運用まで見ていますが、試験の時期に返信が止まったのを見て「文面が悪くなった」と判断し、型を書き換えてしまう会社があります。山が明けると返信は戻るのに、そのときには文面が変わっていて、何が効いていたのか分からなくなります。当社が勧めているのは、年間計画に山の時期を先に書き込み、その週に起きた返信の落ち込みは文面の評価に含めないと、社内で決めておくことです。山の最中に変えてよいのは送る量だけで、文面は山の後の数字を見てから判断します。
受諾率の数字は、山の週を別に見る
週ごとに受諾率を見ている会社は、山の週の数字の扱いを決めておきます。
- 山の週は、比べる対象から外す:前の週や前年の同じ時期の山の週と比べる
- 受諾までの日数も見る:山の時期は、受諾が遅れて翌週以降に入る。週の数字だけで判断しない
- 送る量を減らした週は、率も母数も小さくなる:数字が大きく振れても、一週分で判断しない
- 山の後の数週間で戻るかを見る:戻らなければ、そこで文面や対象を見直す
週次の見直しの手順はワンキャリアのスカウトの受諾率を毎週見直す方法、KPIの置き方はワンキャリアのスカウト運用のKPI設計で書きました。
エージェントベストの見解
受諾率の数字は、送った週の学生の状態をそのまま映します。当社がワンキャリアのスカウトの記録を一緒に見るとき、山の週の受諾率だけを取り出して「下がった」と読む場面がよくありますが、その週の数字は、文面の良し悪しより学生の忙しさを表しています。当社が確認するのは、山の週に送った学生が、山が明けてから何週か遅れて受諾していないかです。記録を送った週ごとに追うと、山の週の受諾が後ろにずれているだけ、ということがあります。数字を読むときは、送った週と受諾した週を分けて記録し、山をまたいだ学生をまとめて見るようにします。
やりがちな失敗
| 失敗 | 学生からどう見えるか |
|---|---|
| 試験期間に「〇日までにご返信ください」と期限を書く | 事情を知らない会社 |
| 山の最中に、面談の候補日を会社の都合だけで並べる | 試験と重なる日程を出してくる |
| 返信が無い学生に、山の最中に何度も送る | 追い立てられている |
| 山の後に何も送らず、そのまま関係が切れる | 受諾したのに連絡が来ない |
| 卒論の時期の内定者に、行事の連絡を重ねる | 卒業の準備を知らない会社 |
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 山の時期を年間計画に書き込む | 人事 |
| 山の前に送る量と対象を決める | 人事 |
| 文面に添える一言の型を作る | 人事 |
| 受諾済みの学生の保留と再開の連絡 | 人事(送り主が社員なら、その社員) |
| 山の週の数字の扱いを決める | 人事と責任者 |
| 面談の枠を山の後に確保する | 面談に出る社員 |
運用代行や代理店が支えられるのは、年間計画への山の書き込み、送る量の配分、文面の型、数字の読み方の整理までで、学生への連絡と面談は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
まとめ
- 試験・卒論の時期は、止めるか続けるかではなく、山の前・最中・後で送る量と文面と連絡の形を変える
- 山の時期は学年や大学、研究室で違う。一律の日付ではなく、幅で年間計画に書き込む
- 山の前に届けて返信を急がせない。山の最中は受諾済みの学生との関係を保ち、山の後に再開の一言を送る
- 受諾率は山の週を別に見る。送った週と受諾した週を分けて記録する
- 山の最中に文面を書き換えない。判断は山の後の数字で
よくある質問
山の時期は、スカウトを完全に止めたほうがよいですか
止める必要はありません。送る量を減らし、返信を急がせない一言を添えれば、学生は山が明けてから返信できます。完全に止めると、山の後に届く量が集中し、面談の枠が足りなくなることがあります。
山の時期を、どう調べればよいですか
一律の日付を決めず、過去の返信の記録から、返信が遅れた時期を拾うのが一つの方法です。面談で学生に「試験や締め切りはいつごろですか」と聞いて台帳に残しておくと、翌年の計画の材料になります。
山の時期をまたぐ運用は、御社に相談できますか
できます。当社は、年間計画への山の書き込み、送る量の配分、文面に添える一言の型、数字の読み方の整理を支えられます。学生への連絡と面談、選考の判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、ワンキャリアのスカウト運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
ワンキャリアの掲載・スカウト・イベント、組み立てから相談できます
- 採用人数と時期から、掲載・スカウト・イベントの組み合わせを一緒に考えます
- ほかの新卒媒体と並べて、どこに予算を置くかを比較します
- これから申し込む場合も、料金は正規料金のままです
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