Wantedlyでマーケターを採る募集記事の書き方|数字・予算・営業との境界
Wantedlyでマーケターの募集記事を出したとき、最初にぶつかるのは「『マーケティング全般をお任せ』『集客を強化』と書いたのに、話を聞きに来る人が少ない。来ても、面談で『どの数字に責任を持つのですか』『予算は誰が決めるのですか』『営業とはどうつながるのですか』を聞かれて答えられない」という問題です。結論から言うと、マーケターの募集記事は、「マーケティング全般」ではなく「マーケティングのどの種類を、誰に何を届けるために、何の数字に責任を持って、予算を誰がどう決め、営業や製品側とどうつながるか」を書き、募集記事を書く前に社内で種類を一つに絞り、見る数字と予算の決め方を決めておきます。 この記事では、マーケターが募集記事で見ているもの、書く前に決めること、「なにを・なぜ・どうやって」の書き方、「こんな人」の書き方、スカウトと面談への接続、社内の分担、やりがちな失敗を整理します。募集記事の基本構成はWantedlyの募集記事の基本構成、スカウト文面の型はビジネス職向けスカウト文面の型で書きました。
マーケターが募集記事で見ているもの
| 見ているもの | 何を確かめているか |
|---|---|
| マーケティングのどの種類か | 広告の運用か、検索から来る記事か、展示会やセミナーか、SNSか、製品そのものの企画か。「全般」は、全部を一人でやらされると読む |
| 誰に、何を届けるか | 企業の担当者か、個人か。何の商品を、どの段階の人に届けるか |
| 何の数字に責任を持つか | 問い合わせの数か、その先の商談か、売上か、認知か。数字が決まっているか。決まっていないか |
| 予算を誰がどう決めるか | 自分で配分できるか。経営者が決めるか。増やす判断は誰か。予算が無いのか |
| 営業とのつながり | 作った見込み客が営業に渡り、その後どうなったかが戻るか。「投げて終わり」ではないか |
| 製品側とのつながり | 顧客の反応を製品側に戻せるか。製品の企画に関われるか |
| 道具と数字 | 何の道具があり、数字がどこで見られるか。見られないなら、それを作る仕事か |
「何の数字に責任を持つか」と「予算を誰がどう決めるか」が、マーケターに特有の点です。「集客を強化」の一語では、ここが分かりません。
書く前に決めること|種類を一つに、見る数字、予算の決め方、営業との境界
| 決めること | 選択肢 |
|---|---|
| マーケティングの種類 | 広告の運用/検索から来る記事/展示会・セミナー/SNS/製品の企画。最初に任せるものを一つ。複数なら、最初の一つと、その後 |
| 誰に、何を届けるか | 企業/個人。商品を一つ。どの段階の人に |
| 見る数字 | 問い合わせの数/商談の数/売上/認知。一つに。決まっていないなら、決まっていないと |
| 予算の決め方 | 自分で配分/経営者が決める/相談して決める。増やす判断は誰か。予算の規模は、確認できる範囲で |
| 営業との境界 | 見込み客を渡す先、渡す基準、渡した後の戻り |
| 製品側との関係 | 反応を戻す場があるか。製品の企画に関われるか |
| 道具と数字の状態 | 何があり、何が見られるか。見られないなら、作るところから |
| 最初の月に任せること | 一つの施策の引き継ぎか、数字を見える形にすることか。誰と組むか |
「予算は経営者が決める」「数字はまだ見られない」でも構いません。隠さずに書けば、それを前提に読む人が来ます。
「なにを」|どの種類を、誰に、何を届けるために
「なにをやっているのか」は、会社の事業の説明ではなく、このマーケターが最初に任される種類と、届ける相手に絞ります。
- 種類と相手を、一つに絞る:「〇〇の業種の担当者に、△△を知ってもらうための検索から来る記事」「□□の展示会での見込み客の獲得」
- 届ける相手の段階を書く:まだ知らない人か、知っているが比べている人か、使っているが深く使っていない人か
- いまの状態を書く:「問い合わせは来ているが、どこから来たかが分かっていない」「広告は出しているが、その先の商談につながっているか見えていない」
- 営業と製品側とのつながりを書く:「見込み客は〇〇の基準で営業に渡し、月に一度、決まったかどうかが戻る」。戻る仕組みが無いなら、無いと
「なにを」の書き方の基本は「なにをやっているのか」の書き方で書きました。
エージェントベストの見解
マーケターの募集記事を出す前に、先に決めておかないと効果が出ないのは、「予算を誰がどう決めるか」と「何の数字に責任を持つか」です。当社がWantedlyのマーケターの募集を支えるとき、「集客を強化」「マーケティングを立ち上げ」と書かれているのに、経営者に聞くと「予算はまだ決まっていない」「何を見て良し悪しを決めるかも決まっていない」という会社が多くあります。マーケターが面談で最初に聞くのは、道具の名前ではなく、「予算はいくらで、誰が決めますか」「何の数字で評価されますか」です。ここに答えがないと、「予算無しで成果だけ求められる仕事」を想像して離れます。予算が小さくても、数字が決まっていなくても構いません。「予算は〇〇の範囲で、増やす判断は経営者が四半期ごとにする。見る数字は、最初の月に一緒に決める」と書けば、「決める仕組みがある会社」として読まれます。当社が最初にお願いするのは、道具の確認ではなく、経営者に「予算を誰がどう決めるか」を一文で言ってもらうことです。
「どうやって」|数字の見方と、予算とつながりの書き方
| 書くこと | 書き方 |
|---|---|
| 数字の見方 | 何を、どの道具で、どの頻度で見て、誰と振り返るか。見られないなら、作るところからと |
| 予算の決め方 | 誰が、いつ、何をもとに決めるか。自分で配分できる範囲。増やす判断の流れ |
| 営業との流れ | 見込み客を渡す基準、渡す先、渡した後の戻り。無いなら、作ると |
| 製品側との関係 | 反応を戻す場、頻度。製品の企画に入れるか |
| 前に効いた例 | 「〇〇の記事から△△の問い合わせが来て、□□が決まった」。数値は確認したものだけ。無ければ書かない |
「裁量が大きい」と書くより、「予算は〇〇の範囲で自分で配分し、超える判断は経営者と月に一度」と書くほうが、裁量の範囲が伝わります。書き方の基本は「どうやっているのか」の書き方で書きました。
「こんな人」|経歴ではなく、行動で書く
| 経歴で書く(避ける) | 行動で書く |
|---|---|
| マーケティング経験3年以上 | 効かなかった施策を、数字を見て止めたことがある |
| 〇〇(道具)の経験 | 問い合わせがどこから来たかを、追える形にしたことがある |
| デジタルマーケティングの知見 | 営業に渡した見込み客が決まらなかった理由を聞いて、届ける相手を変えたことがある |
| 戦略立案力 | 予算が限られる中で、何をやらないかを決めたことがある |
| 即戦力 | 最初の月は〇〇の施策の引き継ぎを任せる予定です。△△と組みます |
「効かなかった施策を、数字を見て止めた」が、マーケターで最も読まれる行動です。「最初の月に何を任せ、誰と組むか」を書くと、経験年数の条件がいらなくなります。書き方の基本は「こんなことやります」の書き方で書きました。
スカウトと面談への接続
- スカウトの文面は、募集記事の「どの種類を、何の数字に責任を持って」と同じ言葉で:相手が「何を、誰に届けて、何の数字を動かし、何を止めたか」を読み、自社の種類と重ねる。ビジネス職向けスカウト文面の型
- 面談には、経営者と、営業の責任者が出る:営業の責任者が出ると、「渡した後どうなるか」が言葉でなく実際に伝わる。予算を決める人が出ないと、予算の話ができない
- 面談で話すのは、数字と予算の実態:いま見えている数字と見えていない数字、予算の範囲と決め方、相手なら何から始めるかを聞く
- 効かなかった施策も話す:「前に〇〇をやって、効かなくて止めた」。効いた例だけにしない
つなげ方はスカウトと募集記事のつなげ方で書きました。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 種類を一つに、見る数字、予算の決め方、営業との境界を決める | 経営者 |
| 「なにを」(種類、相手、いまの状態)の下書き | 人事が、いまやっている人と営業の責任者に聞いて書く |
| 「どうやって」(数字の見方、予算、つながり) | 経営者と営業の責任者が話し、人事が書き、本人が確認 |
| 数字と前に効いた例の確認 | いまやっている人 |
| 「こんな人」を行動で書く、最初の月の予定 | 経営者と人事 |
| 面談 | 経営者と、営業の責任者 |
一人目のマーケターを採る募集では、いま経営者か営業が兼務でやっていることが多くあります。その場合は、「いまは経営者が兼務で広告を出していて、〇〇が見えていない。最初の月は△△を見える形にするところから。予算は□□の範囲」と正直に書きます。
運用代行や代理店が支えられるのは、募集記事の型、数字と予算を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認までで、種類の決定、予算と数字の実態、面談は社内が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「マーケターには、幅広く任せると書いたほうが魅力的に見える」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyのマーケターの募集と面談を見ていますが、「マーケティング全般をお任せ」「立ち上げから全部」と書いた募集記事より、「最初は〇〇の記事から。広告は当面外に出したまま」と一つに絞った募集記事のほうが、話を聞きに来る人の経験が合う傾向があります。マーケターは、「全般」を読むと「広告も記事も展示会もSNSも、一人で全部、予算無しで」を想像して離れます。一つに絞って書くと、その種類の経験がある人が「自分の話だ」と読みます。複数を任せたいなら、「最初の一つ」と「その後に広げたいもの」を分けて書けば、隠したことになりません。当社が案内するのは、「全般」を消し、最初に任せる一つと、その種類で見る数字と、予算の決め方を書くことです。幅の広さで人は来ません。最初の一つと、その数字と予算が書かれていることで来ます。
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 「マーケティング全般」「集客を強化」で書く | 「全部一人で、予算無しで」を想像される | 最初に任せる一つと、数字と予算を書く |
| 見る数字を決めずに書く | 「何で評価されるか分からない」と読まれる | 一つに決める。決まっていないなら、一緒に決めると |
| 予算の決め方を書かない | 「予算無しで成果だけ」を想像される | 範囲と、誰がどう決めるかを書く |
| 営業との戻りを書かない | 「投げて終わり」を想像される | 渡す基準と、戻る仕組みを書く。無いなら、作ると |
| 前に効いた例を盛る | 面談で数字を聞かれ、答えられない | 確認した数値だけ。無ければ書かない |
| 面談に予算を決める人が出ない | 予算の話ができない | 経営者が出る |
最も多いのは、最初の「マーケティング全般」です。
まとめ
- マーケターが見ているのは、どの種類か・誰に何を届けるか・何の数字に責任を持つか・予算を誰がどう決めるか・営業と製品側とのつながり・数字が見られるか
- 書く前に、種類を一つに絞り、見る数字と予算の決め方と営業との境界を、経営者が決める。予算が小さくても、数字が未定でも、隠さない
- 「なにを」は最初に任せる種類と届ける相手といまの状態。「どうやって」は数字の見方と予算の決め方と営業との流れを、頻度と形で。前に効いた例は確認した数値だけ
- 「こんな人」は経歴ではなく、「効かなかった施策を数字を見て止めた」「何をやらないかを決めた」の行動で
- 面談には経営者と営業の責任者が出て、数字と予算の実態と、効かなかった施策も話す
よくある質問
予算がほとんど無く、まず無料でできることから始めてほしいのですが
そのまま書きます。「予算は当面〇〇の範囲。まず、検索から来る記事と、いる顧客からの紹介の仕組みから始めてほしい。効いたら、四半期ごとに経営者が予算を見直す」のように、範囲と、最初にやることと、増やす判断の流れを書きます。
何の数字で評価するか、まだ決まっていません
決まっていないと書きます。「見る数字は決まっていない。いまは問い合わせの数しか見えていない。最初の月に、どこから来た問い合わせが決まっているかを追える形にして、一緒に決めてほしい」のように、いま見えているものと、最初にやることを書きます。数字を作るところから関わりたい人には、「やることがある」として読まれます。
マーケターの募集記事は、御社に相談できますか
できます。当社は、募集記事の型、数字と予算を文で書く直し方、「こんな人」を行動に直す作業、スカウト文面との整合の確認を支えられます。種類の決定、予算と数字の実態、面談は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの募集記事とスカウトの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
- Wantedly ヘルプ|募集作成のポイントを知りたい
- Wantedly ヘルプ|募集の本文「なにをやっているか」「なぜやっているか」「どうやっているか」を編集したい
- Wantedly ヘルプ|募集の本文「こんなことやります」を編集したい
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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