Wantedly経由の入社者が早期離職したとき|読んだ会社との差を見直す
Wantedly経由で入社した社員が、まもなく離職した。「共感して入ったはずなのに」と、戸惑う。「本人が合わなかった」で終わらせたくなりますが、Wantedly経由の離職には、採用の側に見直す点があります。結論から言うと、共感で来た人ほど、「読んだ会社」と「入った会社」の差に敏感です。ずれの場所を四つに分けます。会社ページの「なぜ」と日々の判断、記事の「こんなことやります」と実際の仕事、面談で会った人と配属先の人、記事で書いた働き方と入社後の最初の数か月。本人に聞ける範囲で聞き、事実と推測を分けます。配属先が記事を知らないことがずれの元になりやすく、記事を実態に合わせて直します。良く見せた記事は、離職で戻ってきます。一件で全部を変えず、直す場所を一つに絞ります。 この記事では、本人の問題で終わらせないこと、共感で来た人の敏感さ、四つの場所、聞き方、配属先とのずれ、直し方、一件で全部を変えないこと、分担を整理します。選考中の離脱はWantedly経由の候補者が選考で離脱する理由、OfferBoxの場合はOfferBoxで採った学生が早期離職したときに見直す点で書きました。
この作業の目的|離職を、次の採用の「直す場所」に変える
早期離職は、採用の結果が最も強く出る場面です。「本人が合わなかった」で終わらせると、同じずれで次も採り、同じ離職が起きます。
目的は、離職した本人を責めることでも、採用担当を責めることでもなく、「どこでずれたか」を見つけて、記事の時点から直すことです。
共感で来た人ほど、差に敏感
- Wantedly経由の入社者は、会社ページの「なぜ」を読み、記事の場面を読み、ストーリーで人を見て、面談で話して、入っている:「読んだ会社」の像が、他の経路より具体
- 具体な像は、実態との差が見えやすい:「なんとなく良さそう」で入った人より、「〇〇の場面に重なった」で入った人のほうが、その場面が実態と違ったときに気づく
- 共感は、裏切られたときの落差が大きい:「共感で釣られた」と感じると、条件の差より重く残る
- だから、Wantedly経由の離職は、記事の側の見直しが特に要る:記事が「読んだ会社」を作っているから
これは、Wantedlyが悪いのではなく、記事が具体であるほど、実態と合わせる責任が重い、ということです。
ずれが起きた場所を、四つに分ける
| 場所 | ずれの中身 | 見るもの |
|---|---|---|
| 1. 会社ページの「なぜ」と、日々の判断 | 「〇〇で困っている人のために」と読んで入ったが、日々の判断が「なぜ」と関係なく決まっていた | 会社ページの「なぜ」と、配属先の判断の場面 |
| 2. 記事の「こんなことやります」と、実際の仕事 | 「最初の月から△△を持つ」と読んだが、実際は半年間補助だった | 募集記事と、配属先の実際の最初の数か月 |
| 3. 面談で会った人と、配属先の人 | 面談に出た人、ストーリーに出た人と、配属先で一緒に働く人が違い、「話が違う」 | 面談に出た人、記事に出た人、配属先の人 |
| 4. 記事で書いた働き方と、最初の数か月 | 「自分で決めて進める」と読んだが、実際は指示に従う形だった。「残業は少ない」と読んだが、多かった | 記事の「どうやっているのか」と働き方の実態、入社後の実際 |
四つは、記事と面談で「読んだ会社」を作った場所と、入社後の実態の間で起きます。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「Wantedlyで共感して入った人が辞めたのだから、本人の共感が浅かった」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyの運用を見ていますが、離職した本人に聞ける範囲で聞いた記録を並べると、「共感が浅かった」ではなく、「記事で読んだ場面が、入ってみたら起きていなかった」「面談で会った人と、配属先の人が違った」が多くあります。本人の共感は本物で、共感の対象だった記事の場面が実態と違った、という問題です。当社が早期離職の相談を受けるとき、最初にやるのは、共感の深さの話ではなく、その人が「記事のどこを見て来た」と面談で言った言葉と、配属先の実際の場面を、並べることです。並べると、ずれの場所が見えます。
本人に、聞ける範囲で聞く
- 退職の手続きの中で、人事が聞ける範囲で:「今後の参考に、差し支えなければ」
- 四つの場所を、順に聞く:「会社ページの『なぜ』と、実際の判断は違ったか」「記事で読んだ仕事と、実際は違ったか」「面談で会った人と、配属先は違ったか」「記事で読んだ働き方と、最初の数か月は違ったか」
- 入社前に「記事のどこを見て来た」と言った言葉を、先に見る:その場面が、ずれの候補
- 事実と推測を分けて記録する:「本人が言った:〇〇(事実)。人事の推測:△△」
- 本人を責める形にしない:「なぜ辞めるのか」ではなく、「採用の側で直せることを知りたい」
聞き方は、辞退の理由の聞き方と同じです。Wantedlyで面談後に辞退されるときの見直しで書きました。
配属先が記事を知らないことが、ずれの元
- 記事の「こんなことやります」を、配属先が読んでいたか:読んでいないと、「2」のずれが起きる
- 記事に出た人が、配属先の人だったか:別の部署の人が記事に出て、配属先は別、で「3」のずれが起きる
- 記事の「どうやっているのか」を、配属先が「約束」として受け取っていたか:受け取っていないと、「4」のずれが起きる
- 会社ページの「なぜ」を、配属先の責任者が自分の言葉で言えるか:言えないと、「1」のずれが起きる
- 配属先に、採用の記録(記事のリンク・面談の記録・本人が挙げた場面)を渡していたか:渡していないと、配属先は「初めて会う新人」として受け入れる
ずれの多くは、「記事が伝えたこと」を「配属先が知らない」ことから起きます。人事が書いた記事を、配属先が読んでいないことは、珍しくありません。
直し方
| ずれの場所 | 採用の側で直すこと | 配属先と直すこと |
|---|---|---|
| 1. 「なぜ」 | 会社ページの「なぜ」を、日々の判断の場面で書き直す。理念ではなく判断。Wantedlyのストーリーで代表の考えを書く方法 | 配属先の責任者が「なぜ」を自分の言葉で言える形に |
| 2. 仕事 | 「こんなことやります」を、配属先の実際の最初の数か月に合わせる | 配属先に記事を見せ、「これで合っているか」を確かめてから出す |
| 3. 人 | 記事とストーリーに、配属先の人を出す。面談に配属先の人が出る。出せないなら「配属先は別です」と面談で言う | 配属先の人が面談に出る形を作る |
| 4. 働き方 | 「どうやっているのか」と働き方の実態を、実際に合わせる。良く見せない | 配属先が「約束」として受け取り、最初の数か月を実際にそうする |
「実態に合わせて書く」が、採用の側の直しの中心です。良く見せて採り、実態でずれると、離職で戻ってきます。素顔の出し方はWantedlyで会社の素顔を出す範囲で書きました。
良く見せた記事は、離職で戻ってくる
- 「自分で決めて進める」が実態でないなら、記事から消す:来る人は減るが、離職は減る
- 「残業は少ない」が実態でないなら、実態を書く:「〇〇の時期は多い」
- ストーリーの「入社した最初の月」が、いまも起きている場面か:過去の一人だけの場面なら、「その人の場合」と書く
- 記事の場面が、配属先で起きるかを、出す前に配属先に確かめる
- 良く見せた分は、面談で気づかれれば辞退、気づかれなければ離職で戻る:どちらも記事の側の問題
「読んだ会社」と「入った会社」を同じにすることが、Wantedly経由の離職を減らす唯一の道です。記事の直し方はWantedlyの募集記事の反応を見て直す手順で書きました。
一件で、全部を変えない
- 一件の離職で、会社ページも記事も面談も全部変えると、何が効いたか分からなくなる
- 四つの場所のうち、本人が挙げた場面に最も近い一つを直す
- 直した結果を、次の採用と入社後で見る:一年
- 同じずれが二件続いたら、その場所を重く見る
- 離職の記録を、四つの場所で分類して残す
一件は、直す場所の「候補」で、複数件が「証拠」です。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 本人に聞ける範囲で聞き、事実と推測を分けて記録する | 人事 |
| 本人が入社前に挙げた記事の場面と、配属先の実際を並べる | 人事 |
| ずれの場所を四つのどれかに分類する | 人事と責任者 |
| 記事と会社ページを実態に合わせて直す | 人事と配属先と代表 |
| 記事を出す前に配属先に確かめる形を作る | 人事と配属先の責任者 |
| 配属先の人が記事と面談に出る形を作る | 配属先 |
| 採用の記録を配属先に渡す | 人事 |
| 直す場所を一つに絞る判断 | 責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、四つの場所の切り分け、聞き方の型、並べる表の型、記事と面談の直し方の案までで、本人に聞くこと、配属先との合意、実態を変えるかの判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは契約後に起きることの話です。Wantedly経由の入社者が早期に離職すると、社内で「共感採用は定着しない」という声が出て、翌年の運用が止まることがあります。当社が契約後にお願いしているのは、離職が出たときに、「共感」で判断せず、「ずれの場所」で判断することです。共感で来た人は、記事の場面を具体に覚えていて、その場面と実態の差を、面談で「記事のどこを見て来た」と言った言葉として残しています。この言葉と配属先の実態を並べれば、直す場所は見つかります。逆に言えば、Wantedly経由の離職は、「何に共感して来たか」が記録に残っているので、直す場所が最も見つけやすい離職です。
まとめ
- 共感で来た人ほど、「読んだ会社」と「入った会社」の差に敏感。記事が具体であるほど、実態と合わせる責任が重い
- ずれの場所を四つ(会社ページの「なぜ」と日々の判断・記事の仕事と実際・面談で会った人と配属先の人・記事の働き方と最初の数か月)に分け、本人が入社前に挙げた記事の場面と配属先の実際を並べる
- 本人に聞ける範囲で四つを順に聞き、事実と推測を分けて記録する。責める形にしない
- ずれの多くは「記事が伝えたこと」を「配属先が知らない」ことから起きる。記事を出す前に配属先に確かめ、配属先の人が記事と面談に出る
- 直しの中心は「実態に合わせて書く」。良く見せた記事は辞退か離職で戻る。一件で全部を変えず、一つを直して一年見る
よくある質問
本人が「共感していたのに、思っていたのと違った」としか言いません
「思っていた」の中身を、入社前の面談の記録から見ます。面談で「記事のどこを見て来た」と言った場面が、その人の「思っていた」です。その場面が、配属先で起きていたかを確かめます。起きていなければ、そこがずれの場所で、記事をその場面が起きる実態に合わせるか、その場面が起きる形を配属先と作るか、です。
配属先が「人事の書いた記事は読んでいない」と言います
そこがずれの元です。次からは、記事を出す前に配属先に見せ、「最初の数か月」と「どうやっているのか」が実際と合っているかを確かめ、内定が出たら採用の記録(記事のリンク・面談の記録・本人が挙げた場面)を配属先に渡します。配属先が「約束」として受け取っていれば、「2」と「4」のずれは減ります。
Wantedly経由の早期離職の見直しは、御社に相談できますか
できます。当社は、四つの場所の切り分け、聞き方の型、並べる表の型、記事と面談の直し方の案を支えられます。本人に聞くこと、配属先との合意、実態を変えるかの判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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