営業職の長期インターンを採る|任せる範囲と育て方

Infra・長期インターン職種別 更新日 2026/10/16

長期インターンの職種の中でも、営業は募集する会社が多い職種です。学生にとっても、社会に出る前に「人に提案して、相手を動かす」経験を積める仕事として関心を集めやすい一方、厳しそう、ノルマがありそう、という不安も持たれがちです。結論から言うと、営業職の長期インターンは「どこまで任せるか」を段階で示し、数字を持たせる前に、話を聞く・記録する・提案の準備をする段階を置くと、不安を持つ学生にも届き、入った後に伸びやすくなります。 この記事では、学生が求人で見ているところ、原稿に書くこと、声をかける相手、面接、育て方の順に整理します。インサイドセールスに絞った話はインサイドセールスの長期インターンを採るで書いています。

営業のインターンを探す学生が見ているところ

営業職の求人を開いた学生が確かめていることは、主に次の4つです。

特に3つ目の数字の扱いは、学生の不安が集まる点です。営業経験のない学生は、ノルマに追われる姿を想像して応募をためらいます。一方で、数字を持つことに挑戦したい学生もいます。どちらの学生にも誤解なく伝わるよう、数字の扱いを正直に、段階を追って書くことが大切です。

原稿に書く任せる範囲

営業職の原稿では、任せる範囲を段階で示します。

  1. 最初の段階:商談への同席、議事録の作成、提案資料の準備、顧客情報の整理
  2. 次の段階:決まった型での提案、既存顧客への連絡、小さな商談の一部を担当
  3. その先:自分で商談を進める。数字の目標を持つ(持たせる場合)

段階ごとに、「この段階では数字の目標は持たない」「この段階から、週ごとの目標を担当社員と一緒に決める」のように、数字の扱いを書き添えます。目標を持たせる場合も、達成できなかったときに責めるのではなく、振り返りの材料にすることを書いておくと、学生の不安は和らぎます。

書き方の例

最初の1か月は、営業担当の商談に同席し、議事録をまとめます。お客様が何に困っているかを聞き取り、記録する練習です。

慣れてきたら、提案資料の一部を作り、担当社員の商談で使ってもらいます。

3か月目を目安に、既存のお客様への定期の連絡を担当します。数字の目標は、担当社員と相談しながら、この段階から少しずつ持ってもらいます。

どんな学生に声をかけるか

営業の経験がある学生はほとんどいません。声をかける相手は、経験ではなく、営業に近い行動をした経験で探します。

プロフィールでこうした経験を見つけたら、スカウトの書き出しでその経験に触れ、営業の仕事とのつながりを示します。文面の型はInfraのスカウトの送り方で書いています。

エージェントベストの見解

営業職の長期インターンについて、企業から受ける相談で多い思い込みは、「話すのがうまい学生が営業に向いている」というものです。当社は人材紹介で営業職の中途採用にも関わっていますが、成果を出す営業担当は、話がうまい人より、相手の話を聞き、記録し、次の提案につなげることを続けられる人であることが多い印象です。学生でも同じで、面接で流暢に話す学生が、商談の記録をためずに伸び悩むことがあります。逆に、面接では控えめでも、聞いたことを丁寧にまとめる学生が、数か月後に一人で商談を進められるようになることがあります。面接では、話のうまさではなく、「人の話を聞いて、何かを変えた経験」を聞くことを勧めます。その答えに、営業の伸びしろが表れます。

面接で確かめること

営業職の面接では、長期インターンの面接の進め方で書いた3点(時間、教わる力、目的)に加えて、次のことを確かめます。

数字への不安を話す学生を、それだけで見送る必要はありません。最初の段階では数字を持たせないことを伝え、慣れてから判断してもらう形で受け入れることもできます。

入った後の育て方

営業職の長期インターンを育てるときは、次の順番で任せる範囲を広げます。

  1. 聞く:商談に同席し、お客様の言葉を記録する。何に困っているかを聞き取れるようになる
  2. まとめる:議事録を作り、次の提案で話すべきことを担当社員と整理する
  3. 準備する:提案資料の一部を作る。お客様の困りごとと、提案の中身をつなげる
  4. 話す:担当社員が同席した商談で、提案の一部を話す
  5. 進める:小さな商談を一人で進め、担当社員に報告する

この順番は、営業の仕事の流れを後ろからではなく、前から追っています。いきなり話す段階から始めると、何を話せばよいか分からず、断られた経験だけが残ります。聞いてまとめる段階で、お客様が何に困っているかを知っていれば、話す段階で言葉が出てきます。

エージェントベストの見解

営業職の長期インターンを、ほかの媒体と組み合わせて採るかどうかを相談されることもあります。当社はInfraのほか新卒向けの媒体も扱っていますが、営業職の場合、長期インターンで営業を経験した学生が、そのまま新卒の採用候補になることがあります。営業は、入社前に仕事の実態を知っているかどうかで、入社後の定着に差が出やすい職種だからです。長期インターンで営業の手応えと厳しさの両方を知った学生は、新卒で入る判断も地に足のついたものになります。ただ、長期インターンを新卒採用の前段として使う場合でも、インターン生に新卒の選考を約束したり、採用を前提にした扱いをしたりはしないことです。インターンはインターンとして評価し、新卒の話は本人の意向を聞いてから始めます。

まとめ

よくある質問

飛び込み営業を長期インターンに任せてもよいですか

任せること自体は可能ですが、学生の不安が大きく、応募が集まりにくい傾向があります。任せる場合は、原稿で正直に書き、最初は社員と一緒に回る段階を置くことを勧めます。学生の安全への配慮も欠かせません。

成果に応じた手当を出すべきですか

営業職では、成果に応じた手当を設ける会社もあります。ただ、時給を低くして手当で補う形にすると、成果が出ない時期に不満が生まれやすくなります。時給で見通しが立ち、手当は上乗せ、という位置づけにすると誤解が減ります。給与の書き方は長期インターンの給与の書き方で書いています。

営業の経験がない担当社員でも教えられますか

営業の型を持っている社員が教えるほうが望ましいですが、営業の経験が浅い社員でも、商談の同席や議事録の確認は担えます。型の部分は、社内で営業経験のある社員に一度まとめてもらい、それを使って教える方法もあります。

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