OfferBoxとLabBaseの使い分け|理系採用での役割分担
研究職・研究開発職を採るために、理系の研究内容を軸にしたスカウト型(LabBase)を使っている、または使おうとしている。OfferBoxも使っている。「研究職はこちら、それ以外はOfferBox」と分けたつもりでも、研究テーマが一致した学生が面談で「うちでは研究を続けられない」と分かって離れる、研究者の時間が文面に取られて本業に響く、という形で崩れます。結論から言うと、研究テーマで絞る媒体は「研究を続ける学生に、研究者が送る場」、OfferBoxは「理系を含む幅広い学生に、志向と経験で送る場」です。研究テーマの一致と「自社で研究を続けられるか」は別なので、文面と面談で研究環境の実態を伝え、研究者の時間を少数の文面に使い、研究を続けない理系と専攻に直結しない職種はOfferBoxで追い、送る時期を研究の予定に合わせ、同じ学生に両方から送らない台帳を持ちます。 この記事では、それぞれの役割、テーマの一致と環境の違い、研究環境の伝え方、研究者の時間、OfferBoxで追う層、時期、台帳、やりがちな失敗、社内の分担を整理します。二つの違いそのものはOfferBoxとLabBaseの違いで書きました。この記事は、両方を持ったあとの運用の使い分けを扱います。両サービスの仕様と数値は書きません。
それぞれの役割|「研究テーマで絞って研究者が送る」と「志向と経験で送る」
| LabBase | OfferBox | |
|---|---|---|
| 対象 | 研究を続けている理系の学生。対象の範囲は公式で確認 | 理系を含む幅広い学生 |
| 送る根拠 | 研究のテーマと内容。読める情報の項目は公式で確認 | 記述の経験と志向、適性、専攻 |
| 文面に要る情報 | 研究テーマと自社の研究のつながり、自社の研究環境の実態 | 最初の年に何をするか、誰と組むか、記述のどこを見たか |
| 書く人 | 自社の研究者が関わる。人事だけでは書けない | 人事で書ける |
| 向く層 | 研究職・研究開発職で、研究テーマが自社の研究と近い少数 | 研究を続けない理系、専攻に直結しない職種、研究職志望でも志向で広く会いたいとき |
| 学生が確かめること | 「自社で研究を続けられるか」「研究環境はどうか」 | 「最初の年に何をするか」「誰と組むか」 |
研究テーマで絞る媒体は、送る相手が少数で、一人あたりの文面に研究者の時間が要ります。OfferBoxは、幅広く送れて、人事で回せます。理系採用でこの二つを持つ意味は、「研究テーマが近い少数に研究者が送る」と「理系の広い層に人事が送る」を、別の人が別の時間で回せることです。
研究テーマの一致と、「自社で研究を続けられるか」は別
- テーマが一致していても、自社でそのテーマを続けられるとは限らない:配属、予算、設備、チームの体制で、学生が想像する研究と実態が違う
- 学生が確かめたいのは、テーマの一致より「入ったら何を、どこまで、誰とできるか」:研究職志望の学生ほど、研究環境の実態を見る
- 文面で、研究環境の実態を書く:最初の年に触るテーマ、設備、指導する研究者、学会発表や論文の扱い。「研究環境が充実」ではなく、具体で
- 書けないことは、面談で伝える:数値や社内の事情で文面に書けないことは、面談で研究者が話す。隠さない
- 配属が決まらない場合は、そう書く:「入社後に決まる」を隠して送ると、面談で離れる
研究職の文面の書き方はOfferBoxで研究開発職を採るオファー文面の書き方、理系の学生への文面全般はOfferBoxで理系学生にオファーを送るときの文面で書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「研究テーマが一致する学生に送れば、研究職は採れる」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、理系採用の相談を受けますが、研究テーマで絞る媒体を使う会社で起きるのは、テーマが近い学生が承認し、面談で研究者と話したところで「自分の研究をここでは続けられない」と分かって離れる、という形です。テーマの一致は「話を聞いてみよう」の理由にはなりますが、「入ろう」の理由にはなりません。入ろうと決めるのは、「入ったら何を、どこまで、誰とできるか」が、学生の想像と合ったときです。当社が研究職の文面を見るときに確かめるのは、テーマのつながりの一文より、研究環境の実態が具体で書かれているかです。書かれていれば、テーマが完全に一致していなくても、「この環境なら」で来る学生がいます。テーマの一致で絞るほど、環境の実態を書く責任が重くなります。
研究者の時間を、少数の文面に使う
- 研究者に頼むことを、三つに絞る:研究テーマで絞る媒体の文面の下書き、名義、研究職の面談。OfferBoxの文面は頼まない
- 送る数を、研究者が書ける数から逆算する:一人あたりの文面に時間が要る。多く送るより、少数に深く
- 研究者の本業の予定を、先に確認する:実験や学会の時期は、文面も面談も止まる。送る時期をその外に
- 人事が持つのは、一次の絞り込み、送信、承認への一次の返信、文面を整える部分:研究の判断は持たない
- 研究者が協力しないときは、頼む範囲が広すぎることが多い:OfferBoxの運用に現場社員を巻き込む方法
研究を続けない理系と、専攻に直結しない職種は、OfferBoxで
- 理系の学生を「理系」で一括りにしない:研究職志望と、研究を続けない理系は、別の層。理系の母集団形成
- 研究を続けない理系は、OfferBoxで志向と経験で送る:「研究で身につけた、仮説を立てて確かめる進め方」を、自社の仕事の場面につなぐ。理系向けのスカウト文面
- 技術営業・生産管理・品質管理などは、OfferBoxで:専攻に直結しないので、研究テーマで絞る意味がない
- 研究職志望でも、志向で広く会いたいときはOfferBoxでも送る:ただし、同じ学生に両方から送らない
- 研究職の検索の考え方:OfferBoxで研究開発職志望の学生を見つける検索の考え方
理系の学生の取り合いに負けるとき、原因は媒体ではなく、研究環境の実態が文面に書けていないことが多いです。理系学生の取り合いに負けるときのOfferBox運用
送る時期と、台帳
- 研究テーマで絞る媒体の送る時期は、学生の研究の予定に合わせる:学会、修論、実験の繁忙で動けない時期がある。記述から読み、一律に送らない
- 研究者の本業の予定にも合わせる:学生が動けても、研究者が面談に出られない時期に送らない
- OfferBoxの送る時期は、就職活動の一般的な時期に:OfferBoxのオファーを送る時期と時間帯の考え方
- 送る側の台帳を一つにし、媒体と職種の列を持つ:理系の学生は両方に登録していることがある。送る前に突き合わせる
- 片方で承認した学生には、もう片方から送らない:承認からあとは、来た学生の台帳で。OfferBoxと採用管理システム(ATS)の連携の考え方
- 面談で「どちらの文面のどこを見たか」を聞く:テーマのつながりが効いたか、研究環境の実態が効いたか、志向の場面が効いたか
- 承認率を並べない:研究テーマで絞った少数の承認率と、幅広く送った承認率は前提が違う。見るのは職種ごとに面談まで来た「近い」学生の数。OfferBoxを含む複数媒体の効果を並べて見る方法
- 費用は、各媒体の現在の条件を公式ページで確認する:配分はOfferBoxを含む複数媒体の予算配分の考え方
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| テーマの一致だけで送る | 面談で「続けられない」と分かって離れる | 研究環境の実態を文面と面談で |
| 研究者にOfferBoxの文面まで頼む | 研究テーマの文面から止まり、本業に響く | 研究者は少数の文面と面談だけ |
| 研究を続けない理系にもテーマで送る | 「研究を続ける前提」で届き、ずれる | 志向と経験でOfferBoxから |
| 研究者の予定を見ずに送る | 承認した学生の面談に研究者が出られない | 本業の予定の外に送る時期を |
| 配属が決まらないことを隠す | 面談で分かって離れる | 「入社後に決まる」と書く |
最も多いのは、一つ目です。テーマの一致で承認は取れるのに、面談で研究環境の実態を聞かれて答えられず、離れます。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 採りたい職種を、研究を続ける層と続けない層で分ける | 人事と研究の責任者 |
| 研究環境の実態を、文面に書ける形に整理する | 研究者と人事 |
| 研究テーマで絞る媒体の文面の下書き | 研究者。人事が整える |
| OfferBoxの検索・文面下書き・送信・一次返信 | 人事、または代行 |
| 送る側の台帳を一つにし、突き合わせる | 人事(代行と) |
| 研究職の面談 | 研究者 |
| 面談で「どちらの文面のどこを見たか」を聞く | 面談に出る人 |
| 研究者の時間の配分 | 研究の責任者と人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、役割の整理、層の分け方の型、研究環境の実態を整理する型、台帳と突き合わせの型、OfferBoxの検索・文面下書き・送信・一次返信、研究テーマの文面を整える作業までで、層の決定、研究環境の実態の開示、研究テーマの文面の下書き、研究職の面談は企業の研究者が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
両方を使い始めたあと、最初の年で起きることに共通するのは、研究者の時間が研究テーマの文面に使われ、本業の予定と重なって、面談に出られなくなることです。当社はOfferBoxの運用代行を受けているので、理系採用で両方を使う会社の送る時期を一緒に決めますが、研究テーマで絞る媒体を足した年に、研究者が「文面は書いたが、面談の時期が学会と重なった」で、承認した学生を待たせてしまう会社があります。研究テーマの文面は研究者にしか書けず、研究職の面談も研究者にしか出られないので、研究者の時間は、この採用の予算そのものです。当社が勧めているのは、送る数を研究者の「面談に出られる数」から逆算し、本業の予定の外に送る時期を置き、OfferBoxの側は人事か代行で研究者の時間を使わずに回すことです。研究者の時間を少数に集めると、文面も面談も深くなり、少数でも「この環境なら」で来る学生が残ります。
まとめ
- 研究テーマで絞る媒体は「研究を続ける学生に、研究者が送る場」、OfferBoxは「理系を含む幅広い学生に、志向と経験で送る場」。書く人と時間の性質が違う
- 研究テーマの一致と「自社で研究を続けられるか」は別。文面と面談で研究環境の実態(最初の年のテーマ、設備、指導する人、配属の決まり方)を伝える
- 研究者に頼むのは少数の文面・名義・研究職の面談の三つ。送る数を研究者が書ける数と面談に出られる数から逆算し、本業の予定の外に送る時期を置く
- 研究を続けない理系と専攻に直結しない職種はOfferBoxで、志向と経験で送る。同じ学生に両方から送らない
- 承認率を並べない。職種ごとに面談まで来た近い学生の数で見る
よくある質問
研究職の採用で、OfferBoxだけでは足りませんか
研究環境の実態を書ける研究者がいて、OfferBoxの記述から研究の内容が読める範囲で足りているなら、OfferBoxだけでも回ります。研究テーマをより深く読んで、テーマが近い少数に研究者が送りたい、というときに、研究テーマで絞る媒体を足す意味があります。足す前に、研究者の時間を少数の文面と面談に使えるかを確かめます。
研究環境の実態を文面に書くと、他社より見劣りしそうです
見劣りを隠して送ると、面談で分かって離れ、研究者の時間が無駄になります。実態を書いたうえで承認した学生は、その環境を前提に来るので、面談で離れにくくなります。書けることは書き、書けないことは「面談で伝えます」と添えます。少数でも「この環境なら」で来る学生を残すほうが、研究者の時間の使い方として無理がありません。
OfferBoxとLabBaseの使い分けは、御社に相談できますか
できます。当社は、役割の整理、層の分け方の型、研究環境の実態を整理する型、台帳と突き合わせの型、OfferBoxの検索・文面下書き・送信・一次返信、研究テーマの文面を整える作業を支えられます。層の決定、研究環境の実態の開示、研究テーマの文面の下書き、研究職の面談は、企業の研究者が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、OfferBoxの運用代行も受けています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
OfferBoxの運用、ひとりで抱えていませんか
- 検索条件・オファー文面・承認後の面談まで、いまの運用を一緒に点検します
- 運用代行は入社承諾時のみ課金の完全成果報酬(20万円/1名)
- これから申し込む場合も、料金はOfferBoxの正規料金のままです
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