媒体の効果を並べて比べる方法|エントリー数ではなく4つの数で

媒体比較・選び方予算・体制別 更新日 2026/9/13

複数の媒体を使っていて、どれが効いているかを並べて比べたい。ところが、エントリー数と承認数と参加者数を並べて「多い媒体が良い」と読み、媒体ごとに数え方が違い、「こんな人」も期間も違い、担当の時間が入っておらず、費用だけで並べて、優劣を付けて終わる。結論から言うと、比べるのは「エントリー数」ではなく、媒体ごとの「こんな人に近い人が面談まで来た数」と「入口→面談の日数」と「近い人の割合」と「担当の時間」です。同じ数え方に揃え、同じ「こんな人」で、同じ期間で並べます。数え方が違う数字を並べると、多く集まる媒体が良く見えます。比べた結果は「役割の違い」として読み、優劣で読みません。 この記事では、比べ方で起きる失敗、揃えるもの、並べる四つの数、入口の違いの揃え方、表の型、読み方、比べた後に決めること、記録がないとき、分担を整理します。媒体ごとの効果測定はOfferBoxの効果が測れないときのKPIの置き直し、Wantedlyの効果測定、ワンキャリアの効果測定、母集団のKPIは母集団形成のKPIで書きました。

この作業の目的|「どれが多いか」ではなく「どれが、どの役割で効いたか」を読む

媒体の効果を並べる目的は、優劣を付けることではなく、翌年の配分を決めることです。配分を決めるには、「どの媒体が、どの役割で、近い人をどれだけ、どれだけの時間で連れてきたか」が要ります。エントリー数の大小では、配分は決まりません。

目的は、比べる表を「多い順」ではなく「役割ごとの、近い人の面談数あたり」で作ることです。

比べ方で、起きる失敗

失敗何が起きるか
エントリー数や承認数を、並べる入口の数で、質が見えない。多く集まる媒体が良く見える
媒体ごとに、数え方が違う「承認」「返信」「エントリー」「受諾」を同じ列に並べ、比べられない
「こんな人」が、媒体ごとに違う媒体Aは広く、媒体Bは狭く、で近い人の割合が比べられない
期間が、違う選考期の媒体と早期の媒体を並べ、時期の差を媒体の差と読む
担当の時間を、入れない時間がかかる媒体が「効いた」に見え、時間あたりでは悪い
費用だけで、並べる費用が小さい媒体が良く見え、時間と質を見ていない
優劣で、読む「Aが良い、Bは悪い」で、Bの役割(Aで会えない人)を見落とす

共通するのは、「並べる前に揃える」をしていないことです。

揃えるもの

揃えるものどう揃えるか
数え方入口の数(承認・返信・エントリー・受諾・参加)は列を分け、比べる列は「面談まで来た数」以降に。段の切り方は採用ファネルの作り方
「こんな人」一枚を全媒体で同じに。媒体ごとに一枚を変えない。母集団形成の基本|量と質の順番
期間同じ年度の同じ期間で。時期の役割が違う媒体は、時期ごとに分けて並べる
段入口→面談→一次→内定→承諾を全媒体で同じ段に
近さの判断「近い」「やや近い」「遠い」の三段を、同じ人が同じ物差しで。OfferBoxで会う学生の評価基準の作り方
担当の時間媒体ごとに、週にどれだけ使ったかを同じ単位で

揃えてから並べます。揃っていない表は、読まないほうが安全です。

エージェントベストの見解

相談で最も多い思い込みは、「媒体ごとの管理画面の数字を並べれば、効果が比べられる」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、比較の表を見せられることが多いのですが、管理画面の数字は媒体ごとに「何を数えているか」が違い、そのまま並べると、入口の数が大きい媒体が良く見えます。逆に、台帳から「面談まで来た人のうち近い人の数」を媒体ごとに出し、担当の時間を横に置いた会社は、入口の数が少ない媒体のほうが時間あたりで良い、と分かって配分を変えています。当社は3媒体を扱うので、どの媒体が良く見える表にも利害はありませんが、揃っていない表で配分を決めた会社は、翌年に「効いていた媒体を減らしていた」ことに気づいています。当社が比較の相談を受けるとき、最初にやるのは、管理画面の数字の表を閉じて、台帳から同じ段で出し直すことです。

並べる、四つの数

数何が分かるか出し方
近い人の面談数媒体の「量」台帳から、媒体ごとに、面談した人のうち近い人
入口→面談の日数媒体の「速さ」。待たせている媒体台帳の日付から
近い人の割合媒体の「質」。入口の絞り方が合っているか面談した人のうち近い人÷面談した人
担当の時間媒体の「重さ」週の記録から、媒体ごとに

四つを並べ、「近い人の面談数あたりの時間」と「近い人の面談数あたりの費用(自社の見積もり)」を出します。四つの考え方は母集団形成のKPIの「母集団形成のKPIは、三つ」に「担当の時間」を足したものです。

媒体ごとの入口の違いを、揃える

表の型

読み方|役割の違いとして

比べた結果は、「効いた・効かなかった・理由が分からない」の三分類に落とします。母集団形成の振り返り方の「入口を、三つに分ける」で書きました。

比べた後に、決めること

記録がないときの、比べ方

社内の分担

作業誰が
数え方・こんな人・期間・段・近さの判断を揃える人事責任者
台帳を媒体ごとに分けて付ける送る人、面談に出る人
週の時間を媒体ごとに記録する担当それぞれ
年度の切れ目に、四つの数と時間あたり・費用あたりを媒体ごとに出す人事
役割の違いとして読み、三分類に落とす人事と責任者
翌年の配分を決める人事責任者
上司に役割と配分で説明する人事責任者

運用代行や代理店が支えられるのは、揃え方の型、表の型、媒体ごとの入口の揃え方、読み方の整理、配分の材料までで、台帳を付けること、近さの判断、時間の記録、配分の決定、上司への説明は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。

エージェントベストの見解

これは数字の読み方の話です。比較の相談で、「Aのほうが承認率が高いので、Aに寄せたい」と言われることがあります。当社が確かめるのは、「承認率」と「面談まで来た近い人の数」が、同じ方向を向いているかです。承認率が高くても、面談に来ない、来ても遠い、なら、Aは「承認されやすい相手に送っている」だけで、近い人を連れてきていません。逆に、承認率が低くても、面談まで来た人が近い人ばかりなら、Bは「絞って送っている」媒体で、近い人の面談数あたりでは良い。当社は3媒体を扱うので、どちらに寄せても当社の扱いですが、承認率で配分を決めた会社は、翌年に近い人の面談数が減っています。比べる数は、入口の率ではなく、面談以降の近い人の数です。

まとめ

よくある質問

管理画面の数字しかなく、台帳がありません。それでも比べたいです

管理画面の数字は「入口の数」で、媒体ごとに何を数えているかが違い、そのまま並べると誤ります。今年は、面談した人を思い出せる範囲で媒体ごとに分け、「近い人だったか」だけを付けて、「近い人が面談まで来た媒体はどれか」だけを見ます。それ以上は決めず、今年の残りから台帳を付け始めます。台帳の項目はOfferBox運用のKPI設計の手順5で書きました。

上司が「エントリー数の一覧」を求めます

一覧は出しますが、「比べる表」とは分けます。上司の表に、媒体ごとの「近い人の面談数」と「近い人の面談数あたりの費用と時間」を主に置き、エントリー数は参考として欄外に。エントリー数が多い媒体で近い人の面談数が少なければ、「遠い人が多く来て、面談の枠を使っている」と添えます。伝え方は母集団形成のKPIの「上司に見せるKPIと、直すためのKPIを分ける」で書きました。

媒体の効果の比べ方は、御社に相談できますか

できます。当社は、揃え方の型、表の型、媒体ごとの入口の揃え方、読み方の整理、配分の材料を支えられます。台帳を付けること、近さの判断、時間の記録、配分の決定、上司への説明は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。どの媒体が良く見える表にも利害はありません。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。

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