媒体別の採用単価の見方|費用の型と分母の性質を揃えて読む方法
媒体ごとの採用単価を出して、比べたい。ところが、「費用÷承諾数」だけで見て、費用の型が違う媒体を同じ式で並べ、担当の時間を入れず、初年度の単価で判断して「高い媒体」をやめ、単価を下げるために読む時間や面談の枠を削る。結論から言うと、単価は「費用÷承諾数」だけでは読めず、媒体ごとに費用の型(定額・決まったときに発生・掲載期間・回ごと)と分母の性質が違います。同じ数え方に揃え、「費用÷近い人の面談数」と「時間÷近い人の面談数」の二つで並べ、初年度と二年目以降を分け、単価を下げるのは分母を増やすことです。金額は自社の見積もりと契約で確認します。 この記事では、単価の見方で起きる失敗、費用の型と分母、二つの式、初年度と二年目以降、高く感じる正体、下げ方、他の経路との比べ方、上司への説明、分担を整理します。金額や料金はこの記事では扱いません。媒体ごとの単価はOfferBoxの単価が高いと感じるとき、Wantedlyの単価の見方、ワンキャリアの単価の見方、定額と成功報酬の違いは定額型と成功報酬型の媒体の違いで書きました。
この作業の目的|単価を、「高い・安い」ではなく「直す場所を指す数」にする
単価は、媒体を「高い・安い」で切る数ではなく、「分母(近い人の面談数)が少ない理由」を指す数です。分母が少ない理由は、届いていない、面談まで来ない、来ても遠い、のどれかで、それぞれ直す場所が違います。
目的は、単価を「媒体をやめる根拠」ではなく、「どの段を直せば下がるか」を指す数として使うことです。
単価の見方で、起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 「費用÷承諾数」だけで見る | 承諾が少ない年は単価が跳ね上がり、届いていたかが見えない |
| 費用の型が違う媒体を、同じ式で並べる | 定額と決まったときに発生する型を並べ、承諾が少ない年は定額が高く、多い年は逆に見える |
| 担当の時間を、入れない | 費用が小さく時間が大きい媒体が「安い」に見える |
| 初年度の単価で、判断する | 初年度は型を作る年で分母が小さく、単価は高い。二年目に下がる媒体をやめる |
| 単価が高い媒体を、やめる | 高い理由(分母が少ない理由)を直さず、次の媒体で同じ |
| 単価を下げるために、分子を削る | 読む時間、返信の速さ、面談の枠を削り、分母がさらに減って単価が上がる |
共通するのは、単価を「結果の数」として見て、「直す場所を指す数」として見ていないことです。
媒体ごとの、費用の型と分母の性質
| 費用の型 | 費用の発生 | 分母の性質 | 単価の動き方 |
|---|---|---|---|
| 定額(期間で発生) | 承諾の数に関わらず | 送る数・読む時間・返信の速さで分母が動く | 分母が増えるほど下がる。段の直しが効く |
| 決まったときに発生 | 承諾ごと | 一人あたりは固定に近い | 段を直しても一人あたりは下がらない。総額は承諾数で動く |
| 掲載期間で発生 | 期間で | 書く材料と更新で分母が動く | 「こんな人」が自分で選べる材料で分母の質が変わる |
| 回ごとに発生 | 回ごと | 回の中身と当日の案内で分母が動く | 参加者数ではなく次へ進んだ数が分母 |
3媒体の費用の型は3媒体の違いと選び方の「軸3と軸4」で書きました。型が違う媒体を、同じ「費用÷承諾数」で並べません。金額は見積もりで確認してください。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「単価が高い媒体は、費用対効果が悪い」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、単価の相談を受けていますが、単価が高い媒体の記録を見ると、「届いていた(近い人が面談まで来ていた)が、面談以降で細く、承諾に届かなかった」ことが多く、それは媒体の単価の問題ではなく、面談以降の運用の問題です。逆に、単価が低く見える媒体で、承諾した人が「こんな人」から遠く、入社後に続かなかった会社もあります。単価は、分子(費用)と分母(承諾数)だけでは、その媒体が「近い人を連れてきたか」を語りません。当社が単価の相談を受けるとき、最初にやるのは、分母を「承諾数」から「近い人の面談数」に置き換えて出し直すことです。
同じ数え方に揃える、二つの式
| 式 | 何が分かるか |
|---|---|
| 費用(自社の見積もり)÷近い人の面談数 | 近い人一人と会うのに、その媒体でいくらかかったか。費用の型をまたいで比べられる |
| 担当の時間÷近い人の面談数 | 近い人一人と会うのに、その媒体で何時間かかったか。費用が小さい媒体の「重さ」が見える |
二つを、媒体ごとに並べます。「費用÷承諾数」は、面談以降の段(自社の運用)が混ざるので、媒体の比較には使わず、全体の記録として別に持ちます。式の考え方はOfferBoxの単価が高いと感じるときの「担当の時間を入れて、『時間あたり』で見る」と母集団形成の予算配分の「配分の物差し」で書きました。
初年度と、二年目以降を分ける
- 初年度は、型を作る年:一枚・型・台帳・企業ページに時間を使い、分母が小さい。単価は高い
- 初年度の単価で、媒体を判断しない:二年目に、型と率が実績になって分母が増える
- 初年度の単価には、「翌年に残ったもの」を添える:単価の分子の一部は、翌年の元
- 二年目以降の単価で、比べる:同じ媒体の初年度と二年目、他の媒体の二年目と
- 考え方はOfferBoxの単価が高いと感じるときの「初年度と、二年目以降を分ける」と一年かけて基盤を作るときの媒体
単価が高く感じる、四つの正体
| 正体 | サイン | 直す場所 |
|---|---|---|
| 分母が「承諾数」で、承諾以降が細い | 近い人は面談まで来ているが、承諾が少ない | 面談以降(面接官の引き継ぎ、内定連絡、内定後の接点)。媒体ではない |
| 届いていない | 近い人が面談まで来ていない | 「こんな人」の一枚、送る相手、書く材料 |
| 初年度で、分母が小さい | 型を作った年 | 二年目に見る |
| 担当の時間が入っておらず、他と比べている | 費用が小さい媒体と並べて「高い」 | 時間を入れて並べ直す |
四つのどれかを指してから、単価を読みます。正体の切り分けはOfferBoxの単価が高いと感じるときの「『高く感じる』の、四つの正体」で書きました。
単価を下げるのは、分母を増やすこと
- 分子(費用)を削っても、分母が減れば単価は上がる:読む時間、返信の速さ、面談の枠は削らない
- 分母(近い人の面談数)を増やす:細い段を直す→入口の割合を上げる→送る数を時間の範囲で増やす。母集団の量を増やす方法
- 同じ費用で、分母が増えれば、単価は下がる:定額の型で特に
- 決まったときに発生する型は、一人あたりは下がらない:総額を見る。分母の質(近い人か)で見る
- 下げ方はOfferBoxの単価が高いと感じるときの「単価を下げる方法は、分母を増やすこと」
他の経路と、比べるなら
| 経路 | 費用の発生 | 比べるときの注意 |
|---|---|---|
| 定額の媒体 | 期間で | 分母が増えるほど下がる。段の直しが効く |
| 決まったときに発生する媒体・エージェント | 承諾ごと | 一人あたりは固定に近い。段の直しで下がらない |
| 掲載型 | 掲載期間で | エントリー数を分母にしない。近い人の面談数で |
| イベント | 回ごと | 参加者数を分母にしない。次へ進んだ数で |
| リファラル・大学との関係 | 費用は小さいが時間が大きい | 時間の式で見ないと「安い」に見える。リファラルからの母集団形成 |
同じ数え方(費用÷近い人の面談数、時間÷近い人の面談数)で並べます。費用の型の違いは定額型と成功報酬型の媒体の違いで書きました。
上司への説明
- 「費用÷承諾数」の一つの数で見せない:二つの式と、分母が少ない理由を添える
- 初年度なら、「翌年に残ったもの」を単価の横に
- 単価が高い媒体は、「高い理由」と「直す場所」で説明する:やめる根拠にしない
- 単価を下げる計画は、「分母を増やす」で:分子を削る計画にしない
- 説明の型は経営層にOfferBoxの成果を説明する方法
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 費用を見積もりと契約で確認する | 人事責任者と管理部門 |
| 担当の時間を媒体ごとに記録する | 担当それぞれ |
| 近い人の面談数を台帳から媒体ごとに出す | 人事 |
| 二つの式で並べ、高く感じる正体を指す | 人事 |
| 初年度と二年目以降を分けて読む | 人事と責任者 |
| 分母を増やす計画を作る | 人事と責任者 |
| 上司に二つの式と直す場所で説明する | 人事責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、費用の型の整理、二つの式の型、正体の切り分けの型、分母を増やす計画の材料、見積もりの見方までで、費用の確認、時間の記録、近さの判断、分母を増やす作業、上司への説明は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは発注側の誤解の話です。単価の相談で、「単価を下げたいので、代行の費用を削って自社で回したい」と言われることがあります。当社が確かめるのは、「代行を削った分の作業を、自社の時間で持てるか」です。持てなければ、送る数が減り、返信が遅れ、分母が減って、単価は上がります。代行の費用を削って単価が下がるのは、自社に読んで書いて返す時間がある場合だけで、多くの会社では、代行を削るより、代行の範囲を「型と集計」に絞って自社の時間を「読む・書く・返す・会う」に寄せるほうが、分母が増えます。単価は分子を削って下げるものではなく、分母を増やして下げるものです。当社は、単価の相談を、費用の話ではなく分母の話から始めます。
まとめ
- 単価は「費用÷承諾数」だけでは読めない。媒体ごとに費用の型(定額・決まったときに発生・掲載期間・回ごと)と分母の性質が違い、同じ式で並べると誤る
- 同じ数え方は「費用÷近い人の面談数」と「時間÷近い人の面談数」の二つ。承諾以降は自社の運用が混ざるので、媒体の比較に使わない
- 初年度は型を作る年で分母が小さく単価は高い。初年度の単価で媒体を判断せず、二年目以降で比べ、初年度には「翌年に残ったもの」を添える
- 高く感じる正体は四つ(承諾以降が細い・届いていない・初年度・時間が入っていない)で、直す場所が違う。単価はやめる根拠ではなく、直す場所を指す数
- 単価を下げるのは分子を削ることではなく分母を増やすこと。読む時間・返信の速さ・面談の枠を削ると分母が減って上がる。金額は見積もりと契約で確認
よくある質問
他社の単価と比べて、自社は高いと言われました
他社の単価は、他社の「こんな人」の広さ、費用の型、担当の時間、初年度か二年目か、で決まっていて、自社と同じ数え方ではありません。比べるなら、自社の同じ媒体の前年と、自社の他の入口と、二つの式で。他社の数字を根拠に媒体を変えると、自社の分母が少ない理由を直さないまま、次の媒体で同じ単価になります。他社の目安は当社でも答えません。
決まったときに費用が発生する型なら、単価は固定で安心ですか
一人あたりは固定に近いですが、「その一人が、こんな人に近いか」は固定ではありません。近い人でなければ、一人あたりの費用は同じでも、入社後に続かず、翌年にまた採ることになります。決まったときに発生する型でも、分母の質(近い人の面談数と、承諾した人の近さ)で見ます。型の違いは定額型と成功報酬型の媒体の違いで書きました。
媒体別の採用単価の見方は、御社に相談できますか
できます。当社は、費用の型の整理、二つの式の型、正体の切り分けの型、分母を増やす計画の材料、見積もりの見方を支えられます。費用の確認、時間の記録、近さの判断、分母を増やす作業、上司への説明は、企業が行ってください。金額は見積もりと契約で確認してください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/13 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
どの媒体にするか、決めきれない方へ
- 新卒・中途・インターンの取り扱い媒体を、貴社の採用計画に合わせて横並びで比較します
- 媒体選定・お見積りは無料。申込前提でなくて構いません
- 料金は各媒体の正規料金のまま。代理店を通しても上乗せはありません
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