Wantedlyの採用単価の考え方|記事の資産と社員の時間を入れる
Wantedlyの費用を、承諾の数で割ってみる。高く感じる。「記事を書く時間も使っているのに」と、なおさら高く感じる。結論から言うと、「費用÷承諾数」だけでは、記事が残る媒体の単価は測れません。Wantedlyの単価は、四つの見方で見ます。段ごとの止まりを先に見る、初年度と二年目以降を分けて記事の資産を繰り越す、人事と社員の時間を入れる、他の経路とは「近い人が面談まで来た数」と「時間」で同じ数え方にする。単価を下げるのは、費用を削ることでも記事を減らすことでもなく、止まっている段を直すことです。費用そのものは、見積もりと契約で確認します。 この記事では、承諾数だけで見ると起きること、四つの見方、分母を増やす方法、分担を整理します。KPIの置き方はWantedlyの効果が測れないときのKPIの置き直し、記事の資産はWantedlyのコンテンツを資産として貯める考え方、OfferBoxの場合はOfferBoxの採用単価が高く感じるときの見方で書きました。
この作業の目的|「高い」を、判断できる形に分ける
採用単価は、「費用÷承諾の数」という一つの数で、費用と運用と時期と数え方が全部混ざっています。Wantedlyでは、さらに「記事が残る」と「社員の時間を使う」が混ざります。
目的は、混ざったものを分けて、どれが原因かを見て、直せるものを直し、そのうえで続けるかを判断することです。
「費用÷承諾数」だけで見ると、起きること
| 起きること | なぜ起きるか |
|---|---|
| 初年度が、高く出る | 会社ページ・ストーリー・募集記事の型・社員の協力を作った年の費用が、初年度の承諾数で割られる |
| 記事の資産が、無視される | 翌年も使える記事の価値が、単価に入らない |
| 社員の時間が、入っていない | 費用だけで見ていて、社員が話した時間と、人事が書いた時間が入っていない。逆に、時間を入れずに「安い」と見ることもある |
| 他媒体と、数え方が違う | 成功報酬型やナビの掲載費と、数え方が違うまま並べている |
| 「こんな人」が来たかが、入らない | 承諾数だけで、近い人が面談まで来たかが見えない |
共通するのは、「承諾の数」だけを分母にしていることです。Wantedlyの成果は、承諾の前の段と、承諾の外(記事)にもあります。
見方1|単価を出す前に、段ごとの止まりを見る
- 読んだ→返信→面談→選考→内定→承諾、の段ごとの数を並べる
- どの段で大きく減っているかを、一つ指す:承諾が少ないのは、その段の結果
- その段の直しを一つ決める:返信で止まっていれば文面と相手、面談で止まっていれば返しの速さと形、選考で止まっていれば「面談の続き」になっているか、内定後で止まっていれば接点
- 直しの前後で、承諾の数がどう変わったか:分母が増えれば、単価は下がる
単価が高いとき、最初に見るのは費用ではなく、止まっている段です。段の見方はWantedlyのスカウト運用のKPI設計、内定後の止まりはWantedly経由の内定辞退が続くときで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「Wantedlyは記事を書く時間がかかるので、単価が高くなる」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyの運用を見ていますが、記事を書く時間を単価に入れる会社が、その記事が翌年も使えることを単価に入れていないことがほとんどです。記事は、書いた年だけの費用ではなく、翌年以降の候補者にも読まれ、翌年の記事を書く時間を減らします。初年度に書いた時間を初年度の承諾数だけで割ると、高く出て当然です。当社が単価の相談を受けるとき、最初にやるのは、費用の比較ではなく、段ごとの数を並べて止まりを指すことと、「翌年も使える記事が何本残ったか」を書き出すことです。この二つで、「高い」の中身が変わります。
見方2|初年度と二年目以降を分けて、記事の資産を繰り越す
- 初年度に作ったもの:会社ページの「なぜ」、ストーリー、募集記事の型、スカウトの文面の型、社員の協力の形、話を聞きに来た人の言葉
- これは、翌年に使える:翌年の費用には、この分が入らない。翌年の記事は、初年度の型で短い時間で書ける
- 初年度の単価は、「翌年の元を作った費用」が混ざっている:初年度の承諾数だけで割ると、高く出る
- 二年目の単価は、記事と型がある状態で出る:同じ費用で、書く時間が減り、承諾が増えれば下がる
- 初年度の判断は、単価ではなく「残った記事と協力」で:経営層にWantedlyの成果を説明する方法
Wantedlyは、記事が残る媒体です。「残る」を単価に入れないと、初年度は必ずしも正しく見えません。資産の考え方はWantedlyのコンテンツを資産として貯める考え方で書きました。
見方3|人事と社員の時間を、入れる
- 人事の時間:記事を聞いて書く、スカウトを読んで書く、返信に返す、面談に出る。週の枠で
- 社員の時間:「話して」と頼まれて話す(月に一人、短い時間)、記事の確認、面談に出る
- 代表の時間:「なぜ」を話す(最初に一度)、確認
- 他の経路の時間:ナビなら説明会の準備と登壇、エージェントなら紹介への対応、イベントなら準備と当日
- 「費用」だけで比べず、「費用と時間」で比べる:時間の少ない経路と多い経路がある
- 時間を費用に換算するかは、自社の方針で:換算しなくても、「費用は同じくらいだが、時間は違う」が見えれば足りる
Wantedlyは、社員の時間を使う媒体です。入れないと「安く」見え、入れると「高く」見えますが、どちらも一面です。時間あたりで「近い人が面談まで来た数」を見ると、見合うかが分かります。自社運用と代行の時間の違いは媒体を自社で運用するか代行に出すかの違いで書きました。
見方4|他の経路と比べるなら、同じ数え方で
| 経路 | 費用の発生の仕方 | 比べるときの注意 |
|---|---|---|
| Wantedly(定額型) | 期間で発生。承諾の数に関わらず | 承諾が増えるほど単価が下がる。記事が残る分を翌年に繰り越す |
| 成功報酬型(エージェントなど) | 承諾ごとに発生 | 一人あたりは固定。段の直しで単価は下がらない。記事は残らない |
| ナビ(掲載型) | 掲載期間で発生 | エントリー数と「話を聞きに行く」の数を並べない |
| イベント | 回ごとに発生 | 参加者数と面談数を並べない |
「同じ数え方」とは、「費用(自社の見積もり)÷こんな人に近い人が面談まで来た数」と「人事と社員の時間」と「翌年に残るもの」の三つで並べることです。定額型と成功報酬型の違いは定額型と成功報酬型の媒体の違いで書きました。費用の金額そのものは、見積もりと契約で確認してください。
単価を下げる方法は、分母を増やすこと
- 費用を削っても、承諾が同じなら単価は同じ:定額型では、費用は期間で決まる
- 記事を減らしても、単価は下がらない:記事が減ると、読まれる入口が減り、承諾も減る。Wantedlyの運用に工数が足りないとき
- 分母(承諾まで進む数)を増やす:段ごとの止まりを直す
- 返信の段:文面と相手。Wantedlyのスカウトに返信が来ないときの対応
- 面談の段:返しの速さと形。Wantedlyで面談につながらないとき
- 選考の段:「面談の続き」として組む。Wantedly経由の候補者が選考で離脱する理由
- 内定後の段:接点を途切れさせない。Wantedly経由の内定辞退が続くとき
- スカウトの数を増やして分母を増やそうとしない:読まずに送る形になり、返信が減る
「分母を増やす」は、「数を送る」でも「記事を増やす」でもなく、「止まっている段を直す」です。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 「高く感じる」を四つの見方に分ける | 人事と責任者 |
| 段ごとの数を並べ、止まりを指す | 人事 |
| 初年度に作ったもの(記事・型・協力)を書き出す | 人事 |
| 人事・社員・代表の時間を回数で出す | 人事責任者 |
| 他の経路と同じ数え方で並べる | 人事と管理部門 |
| 止まっている段の直し | 人事と現場 |
| 続けるかの判断 | 責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、四つの見方の整理、段の見方、資産の書き出しの型、時間あたりの見方、同じ数え方の型までで、費用の確認、時間の見積もり、段の直し、続けるかの判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは数字の読み方の話です。当社がWantedlyで採用単価の相談を受けるとき、単価の数字そのものについては、「高い」とも「低い」とも言いません。他社の単価は、他社の記事と社員の協力と初年度かどうかの結果で、自社の判断に使えないからです。当社が見るのは、その単価の分母が「どの段の結果か」と、「初年度か」と、「人事と社員の時間が入っているか」と、「翌年に残る記事が入っているか」の四つです。Wantedlyは、四つ目が特に重く、記事を「その年の費用」として扱うと、初年度の単価は高く出て、二年目以降に下がる構造を見落とします。この四つを分けたあとに残る「高い」が、判断の材料です。
まとめ
- 「費用÷承諾数」だけでは、記事が残る媒体の単価は測れない。初年度が高く出る・記事の資産が無視される・社員の時間が入っていない・他媒体と数え方が違う・「こんな人」が来たかが入らない
- 単価を出す前に段ごとの数を並べ、止まっている段を一つ指す。承諾が少ないのは、その段の結果
- 初年度に作った会社ページ・ストーリー・型・社員の協力は翌年に使える。初年度の判断は単価ではなく「残ったもの」で、単価は二年目を見てから
- 人事・社員・代表の時間を入れ、「時間あたり」で見る。他の経路とは「近い人が面談まで来た数」「時間」「翌年に残るもの」の三つで同じ数え方に
- 単価を下げるのは、費用を削ることでも記事を減らすことでもなく、止まっている段を直して分母を増やすこと。費用は見積もりと契約で
よくある質問
上司から「エージェントのほうが単価が安い」と言われます
数え方が違うことを伝えます。成功報酬型は承諾ごとに費用が発生し、一人あたりは固定で、段の直しで下がらず、記事は残りません。Wantedlyは期間で発生し、承諾が増えるほど下がり、記事が翌年に残ります。「同じ数え方」にするなら、「近い人が面談まで来た数」「時間」「翌年に残るもの」で並べ、費用は自社の見積もりで確認します。どちらが安いかは、その並べ方で自社の数字を見てからです。
記事を書く時間を減らせば、単価は下がりますか
下がりません。記事を減らすと、読まれる入口が減り、スカウトで誘った候補者が会社ページに来て古い日付を見て返信しなくなり、承諾が減ります。分母が減って、単価は上がります。減らすなら、記事の長さと頻度を「短く途切れない」大きさにすることで、記事そのものを止めることではありません。
Wantedlyの採用単価の見方は、御社に相談できますか
できます。当社は、四つの見方の整理、段の見方、資産の書き出しの型、時間あたりの見方、同じ数え方の型を支えられます。費用の確認、時間の見積もり、段の直し、続けるかの判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/12 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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