OfferBoxとマイナビの併用|役割を分ける四つの軸
新卒採用をナビサイト(マイナビ)で回していて、OfferBoxを足した。「ナビは母集団、OfferBoxは絞った層」と聞いてはいるが、自社ではどの層をどちらに置くのか、時期をどう分けるのか、職種で分けるのか、が決まっていない。決まっていないまま両方を回すと、同じ学生像を両方で追い、担当の時間が二つに割れ、どちらの成果か分からなくなります。結論から言うと、役割を分ける軸は「層・時期・職種・地域」の四つで、どの軸で分けるかは、いまナビで来ている学生の「こんな人」への近さを台帳で見てから決めます。掲載原稿は「見つけてもらう」ためのもの、文面は「見つけに行く」ためのもの、と役割を分け、分けたあとに担当と台帳を一つにします。 この記事では、四つの軸、軸の選び方、掲載原稿と文面の役割、説明会と面談の役割、担当と台帳、内定者フォローの合流、やりがちな失敗、社内の分担を整理します。二つの違いそのものはOfferBoxとマイナビの違い、ナビの時期の週の型とエントリー者への対応はOfferBoxとリクナビの併用で書きました。この記事は、「役割をどう分けるか」の決め方を扱います。ナビの仕様と数値は書きません。
役割を分ける四つの軸
| 軸 | ナビに置くもの | OfferBoxに置くもの | 向く会社 |
|---|---|---|---|
| 層 | 業界・職種で自社を探して来る学生 | 自社を検索しない学生。記述の行動で選ぶ学生 | ナビで来る学生と、採りたい学生がずれている会社 |
| 時期 | 解禁後に一斉に動く学生 | 解禁前に動いている学生。解禁後の山が落ち着いたあとの学生 | 早期に接点を持ちたい会社 |
| 職種 | 応募が多い職種(営業、総合職など) | 応募が少ない職種(専門職、地方の拠点など) | 職種ごとに応募の偏りがある会社 |
| 地域 | 本社のある地域の学生 | 拠点のある地域、Uターンを考えている学生 | 複数の拠点で採る会社 |
四つの軸は、重ねて使えます。「解禁前に、専門職を、記述の行動で」のように。ただし、最初は一つの軸で分けます。四つを同時に使うと、担当が「どちらに置くか」で毎回迷います。
どの軸で分けるかは、「ナビで来ている学生の近さ」で決める
- 昨年のナビの応募者に、「こんな人」への近さ(近い・やや近い・遠い)を付ける:付いていなければ、面接官の記憶で
- 近い学生が、どの職種、どの地域、どの時期に来ていたかを見る:偏りが軸になる
- 近い学生が少ない職種・地域・時期が、OfferBoxで「見つけに行く」対象:ナビで来ないところに送る
- 近い学生が十分に来ている職種・地域・時期は、ナビに任せる:OfferBoxで送らない
- どの職種でも近い学生が少ないなら、「層」の軸で分ける:ナビで来る学生と採りたい学生がずれている。検索条件を記述の行動で組む。OfferBoxの検索条件の組み方
台帳がない会社は、今年のナビの応募者に近さを付けるところから始めます。一年分の台帳ができると、翌年の軸が決まります。母集団形成のKPIの考え方は母集団形成のKPIで書きました。
エージェントベストの見解
これをやる前に、先にナビで来ている学生に「こんな人」への近さを付けておかないと、役割を分けても効果が出ません。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、ナビと併用する会社のOfferBoxの運用代行を受けていますが、「ナビは母集団、OfferBoxは絞った層」という分け方を、自社の応募者を見ずに当てはめている会社が多くあります。ナビで近い学生が十分に来ている職種にOfferBoxで送ると、同じ学生像を二つの入口で追うことになり、承認した学生がナビにもエントリーしていて、二重の連絡になります。逆に、ナビで近い学生がまったく来ていない職種があるのに、そこに送らず「絞った層」の一般論で送っている会社もあります。当社が役割を分ける前に企業と一緒にするのは、昨年の応募者の名簿に、面接官の記憶で近さを付けることです。一時間で終わり、その偏りが、そのままOfferBoxで送る対象になります。
掲載原稿と文面の役割|「見つけてもらう」と「見つけに行く」
| 掲載原稿(マイナビ) | 文面(OfferBox) | |
|---|---|---|
| 役割 | 業界・職種で探している学生に、一覧の中で見つけてもらう | 選んだ学生に、「なぜあなたに」で見つけに行く |
| 主役 | 会社。何をしている会社か、どんな仕事があるか | 学生。記述のどこを見たか、その学生に何を任せたいか |
| 書く人 | 人事。会社の顔として | 送る社員の名義。人事か代行が下書き、本人が確認 |
| 更新 | 年に数回。条件と仕事内容 | 送る相手ごとに一文。共通部分は年に数回 |
| 揃えるもの | 「仕事内容」と「最初の年に何をするか」。条件 | 同じ |
- 掲載原稿に「なぜあなたに」は書けない:一覧の中で読まれるので、会社が主役でよい
- 文面に会社の全部を書かない:会社の中身は掲載原稿と採用サイトに。文面は学生の側の話に。スカウトでの会社紹介の書き方
- 掲載原稿の「仕事内容」と文面の「最初の年」を同じ中身にし、最後に同じ人が見る:OfferBoxと採用サイトの役割分担
- 掲載原稿の「先輩社員」に、送る社員を載せる:文面で見つけに行った学生が、掲載原稿で同じ人を見つける
説明会と面談の役割
- 説明会は「一覧の中で見つけた学生が、会社の全体を知る場」:ナビ経由の学生の入口
- 面談は「見つけに行った学生が、文面の続きを聞く場」:OfferBox経由の学生の入口。OfferBox経由の学生との初回面談の設計
- 承認した学生を、説明会の一斉の流れに入れない:任意で案内するのはよい
- 説明会で話す社員と、文面の名義を同じ人に:どちらの入口から来ても、同じ人が話す
- 面談から先の段と基準は、入口を問わず同じ:入口で変えるのは、入り方だけ。OfferBox経由の学生を面接する現場社員への説明
分けたあとの担当と台帳
- 担当は一人でもよいが、「見る日」を媒体ごとに分ける:ナビの応募対応の日と、OfferBoxの送信・返信の日
- 解禁直後は、OfferBoxで新たに送らない。承認済みの学生の返信と面談は止めない:週の型はOfferBoxとリクナビの併用
- 送る側の台帳に、ナビのエントリー者と説明会予約者を入れ、送る前に突き合わせる:「初めまして」を送らない
- 来た学生の台帳は一つ。入口の列に「ナビ」と「OfferBox」、軸の列に「層・時期・職種・地域のどれで分けたか」:翌年、軸が合っていたかを見る。OfferBoxと採用管理システム(ATS)の連携の考え方
- 面談で「何を見て来たか」を聞く:掲載原稿か、説明会か、文面か
- 承認数とエントリー数を並べない:見るのは、軸ごとに、面談まで来た近い学生の数。OfferBoxを含む複数媒体の効果を並べて見る方法
内定者フォローで合流させる
- 内定者は、入口を問わず同じフォローに:ナビ経由もOfferBox経由も、同じ内定者の集まりに。OfferBoxの内定者フォロー
- 内定者に、翌年の文面と掲載原稿の両方を手伝ってもらう:ナビ経由の内定者は「一覧の中で何を見て応募したか」を、OfferBox経由の内定者は「文面のどこで承認したか」を。OfferBoxで内定者にオファー文面を手伝ってもらう方法
- 内定者の入口の偏りを、翌年の軸の見直しに使う:近い内定者がどちらの入口から来たか
- 費用は、各媒体の現在の条件を公式ページで確認する:配分はOfferBoxを含む複数媒体の予算配分の考え方
やりがちな失敗
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 四つの軸を同時に使う | 担当が「どちらに置くか」で毎回迷う | 最初は一つの軸で |
| 近さを見ずに一般論で分ける | 同じ学生像を両方で追う | 昨年の応募者に近さを付ける |
| 文面に会社の全部を書く | 掲載原稿と同じになり、「なぜあなたに」がない | 文面は学生の側の話に |
| 承認した学生を説明会の流れに入れる | 「自分に来た」が「並んで聞く」に変わる | 面談から。説明会は任意 |
| 軸の列を台帳に持たない | 翌年、軸が合っていたかが分からない | 軸の列を足す |
最も多いのは、二つ目です。「ナビは母集団、OfferBoxは絞った層」の一般論を、自社の応募者を見ずに当てはめます。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 昨年の応募者に近さを付け、偏りを見る | 人事と面接官 |
| どの軸で分けるかを決める | 人事と責任者 |
| 掲載原稿を書き、説明会を運営する | 人事 |
| 検索条件を組み、文面の下書き、送信、一次返信 | 人事、または代行 |
| 文面の最終確認、説明会で話す、面談に出る | 送る社員 |
| 掲載原稿と文面の「仕事内容」「最初の年」を揃えて見る | 人事(一人) |
| 台帳を一つにし、軸の列を持ち、突き合わせる | 人事(代行と) |
| 翌年の軸の見直し | 人事と責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、役割の整理、近さの付け方の型、軸の選び方の型、掲載原稿と文面の揃え方の型、台帳の型、OfferBoxの検索・文面下書き・送信・一次返信までで、近さの判断、軸の決定、掲載原稿の中身、説明会で話すこと、面談は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「ナビとOfferBoxで、同じ学生像を追えば、二つの入口から同じ学生に会える」というものです。当社はOfferBoxの運用代行を受けているので、ナビと併用する会社の検索条件を見ますが、ナビの掲載原稿で狙っている学生像と、OfferBoxの検索条件が同じ会社が多くあります。同じ学生像を二つの入口で追うと、ナビで応募した学生にオファーが届き、承認した学生がナビにもエントリーし、担当の時間が二重の連絡に消えます。二つの入口の意味は、「同じ学生に二度会う」ことではなく、「ナビで来ない学生に、OfferBoxで会う」ことです。当社が検索条件を組むときは、ナビの掲載原稿で来ている学生像を先に聞き、その学生像を検索条件から外します。外したあとに残る学生像が、OfferBoxで見つけに行く対象で、それは「層・時期・職種・地域」のどれかで、ナビと違うところにいます。
まとめ
- 役割を分ける軸は「層・時期・職種・地域」の四つ。最初は一つの軸で分け、重ねるのはあとから
- どの軸で分けるかは、昨年のナビの応募者に「こんな人」への近さを付け、近い学生が少ない職種・地域・時期を見て決める。一般論を当てはめない
- 掲載原稿は「一覧の中で見つけてもらう」、文面は「選んだ学生に見つけに行く」。主役が違う。「仕事内容」と「最初の年」は同じ中身にし、同じ人が見る
- 説明会はナビ経由の入口、面談はOfferBox経由の入口。承認した学生を一斉の流れに入れない。面談から先は同じ段と基準
- 台帳に軸の列を持ち、内定者フォローで合流させ、翌年の軸の見直しに使う。ナビで狙う学生像を、OfferBoxの検索条件から外す
よくある質問
ナビで十分に来ている職種にも、OfferBoxで送るべきですか
近い学生が十分に来ているなら、送りません。送ると、同じ学生像を二つの入口で追うことになり、二重の連絡と担当の時間の浪費になります。OfferBoxで送るのは、ナビで近い学生が来ていない職種・地域・時期・層です。来ているかどうかは、応募者に近さを付けて確かめます。
軸を一つに決めても、途中で変えてよいですか
契約の切れ目で見直します。途中の月に変えると、担当が迷い、台帳の軸の列が混ざります。一年の台帳で、その軸で分けた結果、近い学生がOfferBoxから来たかを見て、翌年の軸を決めます。軸の列が台帳にあれば、見直しの材料が残ります。
OfferBoxとマイナビの併用は、御社に相談できますか
できます。当社は、役割の整理、近さの付け方の型、軸の選び方の型、掲載原稿と文面の揃え方の型、台帳の型、OfferBoxの検索・文面下書き・送信・一次返信を支えられます。近さの判断、軸の決定、掲載原稿の中身、説明会で話すこと、面談は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、OfferBoxの運用代行も受けています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/20 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
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- 検索条件・オファー文面・承認後の面談まで、いまの運用を一緒に点検します
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- これから申し込む場合も、料金はOfferBoxの正規料金のままです
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