ワンキャリアの掲載のKPI設計|細くなった段を見る表と判断軸
ワンキャリアの掲載の成果を、「エントリーが何件」「表示の順位」で見ようとすると、増やすために煽り、合わない学生が増え、次の体験談に書かれます。結論から言うと、ワンキャリアの掲載のKPIは、「体験談が読まれる→企業ページが読まれる→イベントの申込→エントリー→選考の各段→決定」の段を並べた表にし、目標値ではなく「前年との変化」と「体験談に何が書かれたか」で判断します。ワンキャリアには、他の媒体に無い指標があります。「掲載どおりだった」と体験談に書かれたかどうかです。新卒は年単位でしか比べられないので、四半期は段の変化、年度は体験談の言葉で見ます。 この記事では、目標値を置くと起きること、見る段、段ごとの意味と直す場所、変化と言葉で見る理由、体験談という指標、報告の形、四半期と年度の見直し、分担を整理します。管理画面で見られる数字の種類は変わることがあるので、現在の仕様は確認してください。
この作業の目的|どこで細くなったかを見つけ、翌年に直す
KPIの目的は、達成することではなく、「体験談から決定までの流れの、どこで細くなっているか」を見つけることです。
新卒の採用は、年に一度の周期です。見つけた細い段を直すのは、多くの場合、翌年になります。だからこそ、今年のうちに「どこが細かったか」を記録しておくことが要ります。記録が無いと、翌年また同じ場所で細くなります。
目標値を置くと、起きること
| 目標 | 何が起きるか |
|---|---|
| 「エントリー〇件」 | 煽って増やす。合わない学生が増え、面接の時間が増える |
| 「表示の順位」 | 公表されていない仕組みの推測に時間を使う。上位に表示されるための考え方 |
| 「イベントの申込〇件」 | 中身の無い回を増やす |
| 「他社と比べて」 | 他社の学生も選考も違う |
| 全部の段に目標値を置く | 数字を作るための運用になり、体験談に書かれる |
ワンキャリアでは、数字を作るために煽った結果が、次の年の体験談に残ります。他の媒体より、目標値の副作用が長く残る媒体です。
見る段
| 段 | 何を数えるか | 意味 |
|---|---|---|
| 体験談が読まれる | 自社の体験談の閲覧(管理画面で見られる範囲で) | 学生が自社を見ている量。掲載の外の要素も大きい |
| 企業ページが読まれる | 企業ページの閲覧 | 体験談から企業ページへの導線と、最初の段落の結果 |
| イベントの申込 | 申込の数 | イベントのタイトルと「誰が・何を」の結果 |
| エントリー | エントリーの数 | 企業ページと導線と条件の結果 |
| 選考の各段 | 各段階に進んだ数 | 選考の運用と、掲載との整合の結果 |
| 決定 | 決まった数 | 全体の結果 |
「体験談が読まれる」を最初に置くのが、ワンキャリアのKPIの特徴です。ここは掲載で直接動かせませんが、体験談が読まれているのに企業ページが読まれていないなら、間が切れていると分かります。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「エントリー数が、掲載の良し悪しを表す」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、ワンキャリアの掲載を支えていますが、エントリーが多い会社が、選考で進んでいるとは限りません。煽って集めた会社は、エントリーは多く、面接での辞退も多く、次の年の体験談に「掲載と実際が違った」と書かれます。翌年は、その体験談が先に読まれ、エントリーが落ちます。当社がKPIを設計するとき、エントリー数を単独では見ません。段を並べて、体験談から企業ページ、企業ページからエントリー、エントリーから選考、の各段で細くなっている場所を見ます。エントリー数は、その表の一行にすぎません。
段が細いときに、直す場所
| 細くなっている段 | 直す場所 |
|---|---|
| 体験談は読まれているが、企業ページが読まれない | 企業ページの最初の段落。会社紹介が最初に来ていないか。学生が掲載を見る順番 |
| 企業ページは読まれているが、イベントの申込が少ない | イベントのタイトルと「誰が話すか」。企業ページからの誘導 |
| イベントに来ているが、エントリーが少ない | イベントの中身と、翌日の連絡。「今日決めなくてよい」があったか |
| 企業ページは読まれているが、エントリーが少ない | 導線の一文、エントリーの入口、条件が書かれているか |
| エントリーはあるが、選考に進まない | エントリー後の最初の連絡の速さ |
| 選考で細くなる | 掲載と選考の整合。面接の型 |
| 決定が少ない | 条件、面接、他社との比較。掲載の外 |
「細くなっている段の一つ前」を見るのが原則です。エントリーが少ないなら、エントリーの入口ではなく、その前の企業ページと導線を見ます。
目標値ではなく、変化と言葉で見る
- 前年の同じ時期と比べる:新卒は年周期なので、前月との比較は意味が薄い
- 段ごとに、太くなったか細くなったかを見る:全体の数より、どの段が変わったか
- その年に直した一か所と、変化を結びつける:複数を同時に直すと分からない
- 体験談に何が書かれたかを、数字と並べる:数字の理由は、体験談にある
- 他社と比べない:学生も選考も違う
「前年と比べる」ができるのは、二年目以降です。初年度は、段を並べて記録することが目的で、比較は翌年に行います。
ワンキャリアに独自の指標|体験談に「掲載どおりだった」が書かれたか
他の媒体に無い、ワンキャリアの指標があります。
| 見るもの | 意味 |
|---|---|
| 体験談に「掲載どおりだった」「企業ページに書いてあったとおり」があるか | 掲載と運用が揃っている。最も良い状態 |
| 体験談に「掲載と違った」があるか | 守れていない。翌年の掲載が疑われる |
| 体験談に「何を見ているか分かった」があるか | 企業ページの最初の段落が効いている |
| 体験談に「連絡が早かった/遅かった」があるか | エントリー後の運用 |
| 体験談に企業ページへの言及があるか | 企業ページが読まれている |
数字より、この言葉のほうが、翌年の結果を決めます。「掲載と違った」が書かれた年の翌年は、どれだけ掲載を整えても、その体験談が先に読まれます。
上司への報告の形
報告は、エントリー数と順位ではなく、次の形にします。
- 段ごとの数:体験談、企業ページ、イベント、エントリー、選考の各段、決定。一行ずつ
- 前年との変化:どの段が太くなり、どの段が細くなったか
- その年に直した一か所:何を直したか
- 体験談に書かれたこと:「掲載どおりだった」「何を見ているか分かった」「連絡が遅かった」など、数件
- 来年に直す一か所:どの段が細いので、どこを直すか
「エントリーが前年より少ない」という報告より、「体験談から企業ページの段が細く、最初の段落が会社紹介のままだったので、来年は選考の流れを最初に置く」という報告のほうが、上司も判断できます。
四半期と年度の見直し
| 四半期 | 年度 | |
|---|---|---|
| 見るもの | 段ごとの数の動き、その時期の掲載の状態 | 段ごとの前年との変化、体験談の言葉 |
| やること | 進行中の選考の段が細くないか。連絡の速さ | 来年に直す一か所を決める |
| 材料 | 管理画面の数字、面接の言葉 | 一年分の段の数、体験談 |
| 直すこと | 運用(連絡、面接の型) | 掲載(順番、中身、条件、導線) |
四半期は運用を、年度は掲載を直します。掲載の大きな直しは、選考の途中では学生を混乱させるので、年度の切れ目に行います。更新の起点は掲載内容の更新頻度で書きました。
台帳からKPIを出す形
| 残すこと | 使い方 |
|---|---|
| 段ごとの数(月ごと、または選考の段階ごと) | 段の表 |
| 学生がどこから来たか(面接で聞いた「どこを読んで来たか」) | 導線の細さ |
| その年に直した箇所と時期 | 変化との結びつけ |
| 体験談に書かれたこと(引用ではなく要点) | 年度の判断 |
| 辞退の理由 | 選考の段が細い理由 |
台帳が無ければ、KPIは出ません。KPIを設計する前に、台帳を付ける形を作ります。他の媒体の台帳と同じ場所に置きます。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 段の構成を決める | 人事 |
| 管理画面で見られる数字を、月ごとに記録する | 人事 |
| 面接で「どこを読んで来たか」を聞く | 面接に出る人 |
| 体験談に書かれたことを要点で記録する | 人事 |
| 四半期に、運用の細い段を見る | 人事 |
| 年度に、前年との変化と体験談で判断する | 人事と責任者 |
| 上司に報告する | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、段の設計、台帳からKPIを出す形、報告の型、細い段の見つけ方、直す場所の案までで、数えること、面接で聞くこと、体験談を読むこと、直す判断は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
媒体を比べたり運用を見直したりするときに、ワンキャリアの成果を「エントリー数が他社と比べてどうか」で判断しようとする会社は多いのですが、他社のエントリー数は、他社の学生も選考も体験談も違う数字で、自社の判断には使えません。当社が3媒体の販売パートナーとして持っている他社の数字は、参考として話すことはあっても、自社の目標にはしないようお願いしています。自社の判断に使えるのは、自社の前年の段の数と、自社の体験談に書かれた言葉だけです。特にワンキャリアでは、「掲載どおりだった」と書かれた年の翌年は、数字が動きます。当社がKPIの設計で最初に作るのは、段の表と、体験談の言葉を記録する欄です。二年分溜まれば、その会社の基準が見えます。
まとめ
- KPIは達成するものではなく「どこで細くなったかを見つける表」。エントリー数や表示の順位を目標値にしない
- 段は、体験談が読まれる→企業ページが読まれる→イベントの申込→エントリー→選考の各段→決定
- 目標値ではなく、前年との変化と、体験談に書かれたことで判断する。新卒は年周期なので前月との比較は意味が薄い
- ワンキャリア独自の指標は「体験談に『掲載どおりだった』が書かれたか」。数字より翌年の結果を決める
- 四半期は運用を、年度は掲載を直す。報告は、段ごとの数・前年との変化・直した一か所・体験談の言葉・来年の一か所
よくある質問
上司から「エントリーの目標数を出せ」と言われます
段ごとの数と前年との変化で報告することを提案します。目標値を置くと煽りに寄り、次の年の体験談に書かれて翌年のエントリーが落ちることを伝えます。どうしても数字が要るなら、「前年より、企業ページからエントリーへの段を太くする」のように、変化で置きます。
初年度で、前年と比べられません
初年度は、段を並べて記録することが目的です。比較は翌年に行います。初年度に見るのは、段ごとの数の絶対値ではなく、「どの段の間で極端に細くなっているか」と、最初の体験談に何が書かれたかです。
ワンキャリアの掲載のKPI設計は、御社に相談できますか
できます。当社は、段の設計、台帳からKPIを出す形、報告の型、細い段の見つけ方、直す場所の案を支えられます。数えること、面接で聞くこと、体験談を読むこと、直す判断は、企業が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、ワンキャリアの掲載の整備を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
ワンキャリアの掲載・スカウト・イベント、組み立てから相談できます
- 採用人数と時期から、掲載・スカウト・イベントの組み合わせを一緒に考えます
- ほかの新卒媒体と並べて、どこに予算を置くかを比較します
- これから申し込む場合も、料金は正規料金のままです
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