新規事業を立ち上げる会社の採用媒体の選び方|決まっていないことの不安に答える
新規事業を立ち上げる会社が媒体を選ぶとき、最初にぶつかるのは「『新規事業の立ち上げメンバー募集』『ゼロから作れる』『裁量が大きい』で送り、来た学生に『何が決まっていて、何が決まっていないのですか』『失敗したらどうなりますか』と聞かれて答えに詰まり、内定の後に事業の前提が変わって任せる仕事が変わり、『聞いていた話と違う』と辞退される」という問題です。結論から言うと、学生は「裁量」より「決まっていないこと」の不安を確かめます。決まっていること・入社までに決めること・まだ決まっていないことを一枚に分け、立ち上げ責任者の名義で届けます。新規事業の一人目の新卒は「既存事業の中で育て、新規事業に関わる」形が先で、新規事業だけで採るのは責任者が毎週教える時間を出せるときだけです。送る型は責任者の名義で一人に、記事を置く型は事業の「なぜ」を責任者の言葉で、比べられる場は体験談に新規事業が無い前提で使います。 シード期のスタートアップはシード期スタートアップの採用媒体の選び方で書きました。この記事は既存の会社の中で新規事業を立ち上げる場合に絞ります。
新規事業を立ち上げる会社に、起きること
| 会社の状態 | 採用で起きること | 媒体との相性 |
|---|---|---|
| 事業の前提が、立ち上げの途中で変わる | 内定の時点で任せる仕事が、入社の時点で変わる | 決まっていること・いないことを分けて書く。新規事業を立ち上げる会社のOfferBox運用 |
| 立ち上げ責任者が、事業で手一杯 | 新卒に教える時間が出ない。放置される | 既存事業で育てて関わらせる形が先 |
| 「ゼロから作れる」「裁量」で書きたくなる | 学生は「決まっていないこと」の不安を確かめていて、答えになっていない | 一枚に分けて書く |
| 体験談に新規事業が無い | 既存事業の体験談で会社を読まれ、新規事業の実態が伝わらない | 企業ページに新規事業の一枚を |
| 失敗したらどうなるかが決まっていない | 学生は「事業が止まったら自分はどうなるか」を最も気にする | 既存事業への戻り方を先に決める |
| 事業の見通しを数値で示したくなる | 確認できない数値は書けず、書いても前提が変わる | 数値は書かず、決まっていることを事実で |
判断軸を、新規事業を立ち上げる会社に当てる
| 軸 | 新規事業を立ち上げる会社での見方 |
|---|---|
| 対象(誰に届くか) | 「決まっていないことを決めて動ける学生」に絞る。「安定」を求める学生には届かない。自分で決めて動いた記述、途中で前提が変わった経験の扱いで。既存事業で育てる形なら、既存事業の職種の条件で |
| 型(送るか、来るか、比べられるか) | 送る型は、立ち上げ責任者の名義で一枚を一人に向けて書ける。来る型は、事業の「なぜ」を責任者の言葉で記事にし、決まったことを足していける。比べられる型は、体験談に新規事業が無く、企業ページに一枚を置けるかで |
| 課金(費用の性格) | 各媒体の公式ページで現在の条件を確認。この記事では書かない。新規事業の予算とは分けて、採用の予算で |
| 運用工数(誰の時間が要るか) | 立ち上げ責任者の時間が最も少ない。責任者は名義と面談と一枚の更新だけ。返信と絞る作業は人事か外に |
軸の詳しい見方は掲載型とスカウト型の違い、共感型と条件型の媒体の違いで書きました。新規事業を立ち上げる会社では、「対象」で決まっていない中で動ける学生に絞ることと、「運用工数」で責任者の時間を名義と面談と一枚の更新に限ることが、他の会社と違います。
エージェントベストの見解
新規事業を立ち上げる会社で、当社が順番として最初にお願いするのは、媒体を選ぶことではなく、「一人目の新卒を、新規事業だけで採るか、既存事業の中で育てて新規事業に関わらせるか」を決めることです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、新規事業の採用の相談を受けますが、新規事業だけで新卒を採った会社の多くで、立ち上げ責任者は事業で手一杯で新卒に教える時間が無く、新卒は「何をすればよいか」を決めてもらえないまま放置されます。事業の前提が変わると、任せる仕事も変わり、新卒は「聞いていた話と違う」と離れます。逆に、既存事業の中で育てる人を決め、既存事業の仕事を最初の年に任せながら、新規事業の会議や一部の作業に関わらせた会社は、前提が変わっても育てる人と最初の年の仕事が変わらず、新卒が残ります。新規事業だけで採るのは、責任者が毎週教える時間を出せて、事業が止まったときの既存事業への戻り方を決めているときだけです。当社が媒体の運用を引き受けるときも、「採る形の決定→一枚→媒体」の順番でお願いしています。
学生が、確かめること
- 決まっていることと、決まっていないこと:何が決まっていて、何が入社までに決まり、何がまだ決まっていないか。「裁量」の言葉より、この分け方
- 立ち上げ責任者は、どんな人か:決め方、前提が変わったときの決め直し方。責任者本人に会えるか
- 失敗したらどうなるか:事業が止まったら、自分は既存事業に戻れるか、どの部門か。「止まらない」とは言われない
- 最初の年に、具体的に何を任されるか:「ゼロから作れる」ではなく、誰が決めて、誰と組んで、何を
- 既存事業との関係:新規事業は既存事業からどう見られているか。孤立していないか
- 教える人がいるか:責任者が忙しいなら、誰が横につくか
この条件なら、どれを先に検討するか
| 会社の条件 | 先に検討する型 | 理由 |
|---|---|---|
| 責任者が名義になり、一枚を一人に向けて書ける。決まっていない中で動ける学生に絞りたい | 企業から送る型(OfferBox) | 責任者の名義で一枚を届け、絞る作業を外に出せる。責任者の時間は名義と面談だけ |
| 責任者が事業の「なぜ」を自分の言葉で書け、決まったことを記事で足していける | 通年で記事を置く型(Wantedly) | 「なぜ」と、決まっていく過程が記事に残る。読んだ学生が話を聞きに来る |
| 既存事業の体験談があり、企業ページに新規事業の一枚を置ける | 学生が並べて比べる場(ワンキャリア) | 既存事業で読まれる前提で、新規事業の一枚を企業ページに。体験談に無いことを先に |
| 既存事業で育てて関わらせる形にした | 既存事業の職種の媒体と条件で。新規事業は文面に一文 | 新卒5名を採る会社の採用媒体の選び方などの規模の考え方で |
| 採る形(新規事業だけか、既存事業で育てるか)が決まっていない | どれも先ではない | 決めてから |
| 失敗したときの戻り方が決まっていない | どれも先ではない | 学生の最大の不安に答えられない |
どれか一つが正解ではなく、採る形、責任者が書けるか、体験談の有無で、先に検討するものが変わります。
組み合わせ
- 既存事業で育て、新規事業に関わらせる形を先に:育てる人は既存事業、関わる場は新規事業。前提が変わっても育てる人は変わらない
- 送る型と記事を置く型を組み合わせるなら:文面で一枚を一人に、記事で「なぜ」と決まっていく過程を。OfferBoxとWantedlyの併用
- 一枚を、決まるたびに更新する:「入社までに決めます」が決まったら、内定者に伝える。前提が変わったら、変わったと伝える
- 面談で、責任者本人に会ってもらう:決め方と決め直し方を、本人が話す。急成長フェーズの会社の採用媒体の選び方の「変わることがある」と同じ
- 内定後の連絡を、前提の変化と一緒に:変わったことを隠して入社させると、離れる。内定辞退が続くときの見直し方
- 代行と組み合わせるなら、絞る作業と文面の下書きと返信を:一枚の中身、名義、面談は出せない。媒体と代行の違い
見せ方|「ゼロから作れる」ではなく、決まっていること・いないことの一枚
- 「裁量が大きい」「ゼロから作れる」「立ち上げメンバー募集」を消す:不安の答えになっていない
- 一枚を、三つに分けて:「〇〇は決まっています。△△は入社までに決めます。□□はまだ決まっていません」。決まっていないことを、決まっているように書かない
- 事業が何を、誰に、どう変えようとしているかを、責任者の言葉で:「なぜ」を一段落
- 最初の年に任せることを、誰が決めて、誰と組むかで:「〇〇を、責任者の△△が決め、既存事業の□□と組んで」
- 失敗したらどうなるかを、先に:「事業が止まったら、既存事業の〇〇部門に戻る。戻り方は△△」
- 前提が変わったときの決め直し方を、責任者が最近決め直した場面で:「〇月に△△の前提が変わり、□□と決め直した」
- 事業の見通しの数値を、書かない:書くなら公表している事実だけを確認して。この記事では書かない
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 採る形(新規事業だけか、既存事業で育てるか)、失敗したときの戻り方、育てる人を決める | 経営者と立ち上げ責任者 |
| 一枚(決まっている・入社までに決める・決まっていない) | 責任者が話し、人事が書く。決まるたびに責任者が更新 |
| 事業の「なぜ」 | 責任者本人 |
| 名義と面談 | 責任者。既存事業で育てる形なら、育てる人も |
| 返信と絞る作業 | 人事か外に |
| 前提の変化を内定者に伝える | 責任者と人事。隠さない |
運用代行や代理店が支えられるのは、一枚の型、媒体の選び方、絞る作業、文面の下書き、返信、更新の管理の型までで、採る形の決定、戻り方、一枚の中身、名義、面談、前提の変化の伝達は社内が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
新規事業を立ち上げる会社で、媒体を契約した後に起きることを、当社は先にお伝えしています。契約の後に最も多く起きるのは、「内定を出した後に事業の前提が変わり、任せる仕事と組む人が変わり、内定者に伝えずに入社させて、『聞いていた話と違う』と離れる」ことです。問題は、変わること自体ではなく、変わったことを内定者に伝えないことと、変わらないもの(育てる人、戻り方)が決まっていないことです。逆に、一枚に「まだ決まっていない」を最初から書き、決まるたびに内定者に伝え、前提が変わったら「〇〇が変わった。△△は変わらない」と伝えた会社は、内定者が「決まっていく過程を知っている」状態で入社し、変化を受け止められます。当社が最初にお願いするのは、契約の前に「前提が変わったら、誰が、いつまでに、内定者に伝えるか」を決めることです。伝えない形のまま契約すると、前提が変わった年に内定者が全員離れることがあります。
まとめ
- 学生は「裁量」より「決まっていないこと」の不安を確かめる。決まっていること・入社までに決めること・まだ決まっていないことを一枚に分け、立ち上げ責任者の名義で届ける
- 新規事業の一人目の新卒は「既存事業の中で育て、新規事業に関わる」形が先。新規事業だけで採るのは、責任者が毎週教える時間を出せて、失敗したときの戻り方を決めているときだけ
- 送る型(OfferBox)は責任者の名義で一枚を一人に、記事を置く型(Wantedly)は事業の「なぜ」と決まっていく過程を、比べられる場(ワンキャリア)は体験談に新規事業が無い前提で企業ページに一枚を
- 「ゼロから作れる」「裁量」を消し、失敗したらどうなるかと、前提が変わったときの決め直し方を、責任者の場面で書く。数値は書かない
- 前提が変わったら、誰が、いつまでに、内定者に伝えるかを契約の前に決める。変わること自体ではなく、伝えないことが辞退を生む
よくある質問
新規事業に、一年目から新卒を専任で置きたいです
責任者が毎週教える時間を出せて、事業が止まったときの既存事業への戻り方が決まっているなら、専任で置く形はあります。二つのどちらかが無いなら、既存事業の中で育てて、新規事業の会議と一部の作業に関わらせる形にします。既存事業で育てて関わらせた新卒は、事業が止まっても残り、次の新規事業にも関われます。
決まっていないことが多すぎて、一枚に書くと不安にさせませんか
書かないほうが不安にさせます。学生は「決まっていない」こと自体より、「決まっていないのに決まっているように言われる」ことを嫌います。「まだ決まっていない」が多くても、「決まっている」が一つでもあり、「入社までに決める」に期限があり、失敗したときの戻り方が決まっていれば、学生は判断できます。
新規事業を立ち上げる会社の媒体選びは、御社に相談できますか
できます。当社は、一枚の型、媒体の選び方、絞る作業、文面の下書き、返信、更新の管理の型を支えられます。採る形の決定、戻り方、一枚の中身、名義、面談、前提の変化の伝達は、社内で担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、新規事業を立ち上げる会社の媒体選びと運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
どの媒体にするか、決めきれない方へ
- 新卒・中途・インターンの取り扱い媒体を、貴社の採用計画に合わせて横並びで比較します
- 媒体選定・お見積りは無料。申込前提でなくて構いません
- 料金は各媒体の正規料金のまま。代理店を通しても上乗せはありません
この記事の内容に合うサービス:採用ご担当者さま向けサービス一覧 ↗人材紹介・採用代行・求人広告代理店