小規模事業者の採用媒体の選び方|新卒を採る目的の切り分けから
店舗・工場・事務所の小さな事業者が媒体を選ぶとき、最初にぶつかるのは「『人が足りない』から新卒の媒体を契約し、『一緒に働く仲間を募集』と書いて、来た学生に『何を教えてもらえるのか』『何年で何ができるようになるのか』『この店は続くのか』と聞かれて答えられず、採れても教える時間が無くて離れる」という問題です。結論から言うと、小規模事業者が新卒を採る目的は「技能の継承」か「後継」で、「人手が足りない」なら新卒ではありません。目的を一行にし、道筋(一年目・三年目・五年目にできること)と現場を見せる日を決めてから、媒体は一つ、地元に絞った送る型か、店主や社長が書ける記事を置く型を選び、比べられる場は使いません。 従業員10名以下の会社の考え方は従業員10名以下の会社の採用媒体の選び方で書きました。この記事は店舗・工場・事務所の小規模事業者に絞って、目的の切り分けと媒体の選び方を書きます。
小規模事業者に、起きること
| 会社の状態 | 採用で起きること | 媒体との相性 |
|---|---|---|
| 店主や社長と、数人の従業員 | 新卒に教える時間が、店主の時間そのもの | 教える時間が出せるかで、採るかを決める。小規模事業者のOfferBox運用 |
| 新卒を採る目的が「人手が足りない」 | 教える時間が無く、新卒が放置される | 中途かパートが合う。新卒は教える時間が要る採用 |
| 目的が「技能の継承」か「後継」 | 学生に「何を、何年で、どこまで」を言える | 目的の一行が文面の中心になる |
| 事業が続くかを、学生も家族も気にする | 店主の年齢、取引先、地域での役割を読む | 隠さず、続ける形を書く |
| 地元の学生が中心 | 地元で働きたい学生と、Uターンの学生に届けたい | 地域で絞れる送る型。地方に本社がある会社のOfferBox運用 |
| 知名度が無く、体験談も無い | 比べられる場に対象として入れない | 比べられる場は使わない |
判断軸を、小規模事業者に当てる
| 軸 | 小規模事業者での見方 |
|---|---|
| 対象(誰に届くか) | 地元で働きたい学生、Uターンの学生、「技能が身につく」「いずれ自分の店や工場を持てる」「地域で役割を持てる」のどれかを書いている学生。「ものづくりが好き」は絞る条件にならない。続けた記述、手を動かした記述で |
| 型(送るか、来るか、比べられるか) | 送る型は、地域で絞って、目的の一行と道筋を一人に向けて書ける。来る型は、店主や社長が「この技能を、この店で、こう継ぐ」を書ければ届く。比べられる型は、知名度も体験談も無い小規模事業者には対象に入れない |
| 課金(費用の性格) | 各媒体の公式ページで現在の条件を確認。この記事では書かない。予算は小さいことが多く、使わない判断も。予算がほぼ取れない会社の採用媒体 |
| 運用工数(誰の時間が要るか) | 店主か社長一人。返す時間と会う時間と教える時間。営業の後や定休日に固定。絞る作業は外に出せる型で |
軸の詳しい見方は掲載型とスカウト型の違い、共感型と条件型の媒体の違いで書きました。小規模事業者では、「対象」を地元とUターンと目的の一致で絞ることと、「型」で比べられる場を使わないことが、他の会社と違います。
エージェントベストの見解
小規模事業者に、向いている媒体と向いていない媒体があります。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、店舗や工場や事務所の相談を受けますが、比べられる場(ワンキャリア)は、学生が知っている会社を並べて選ぶ場で、知名度も体験談も無い小規模事業者は対象に入れません。契約しても、企業ページを読みに来る学生がいないまま終わります。向いているのは、地域で絞って一人に向けて書ける送る型(OfferBox)と、店主や社長が自分の言葉で技能と道筋を書ける記事を置く型(Wantedly)で、どちらか一つで足ります。送る型は、地元とUターンの学生に、店主の名義で「この技能を、△年かけて、ここまで」を届けられ、絞る作業を外に出せます。記事を置く型は、店主が書ける場合に、店の一日と技能と道筋を通年で読ませられます。当社が最初に確かめるのは、店主が週に何時間、返す・会う・教える時間を出せるかで、出せないなら、媒体より先に、新卒を採る時期かどうかを考え直してもらいます。
学生が、確かめること
- 技能と道筋:何を、何年で、どこまでできるようになるか。「一年目に〇〇、三年目に△△、五年目に□□」。数値ではなく、できることで
- 事業が続くか:店主の年齢、取引先、地域での役割。後継の話があるなら、隠さず、約束もせず
- 店主との相性:小さな事業者は、店主との相性がすべて。面談で店主本人と話せるか
- 地元で働けるか:通える範囲、転勤の無さ、地域での暮らし
- 給与と暮らし:「小さい店は給与が低い」を学生も家族も知っている。隠さず、条件と暮らしで。給与水準を強みにできない会社のOfferBoxの伝え方
- 現場を見られるか:店や工場の一日を、承認や応募の後に見せてもらえるか
この条件なら、どれを先に検討するか
| 会社の条件 | 先に検討する型 | 理由 |
|---|---|---|
| 地元とUターンの学生に、店主の名義で目的の一行と道筋を届けたい。店主の時間が少ない | 企業から送る型(OfferBox) | 地域で絞れ、一人に向けて書け、絞る作業を外に出せる |
| 店主や社長が、店の一日と技能と道筋を自分の言葉で書ける | 通年で記事を置く型(Wantedly) | 記事で技能と道筋を読んでもらい、話を聞きに来る形 |
| 知名度も体験談も無い | 学生が並べて比べる場(ワンキャリア)は使わない | 対象に入れない |
| 目的が「人手が足りない」 | 新卒の媒体は先ではない | 中途かパート。新卒は教える時間が要る |
| 目的の一行と道筋と、現場を見せる日が決まっていない | どれも先ではない | 決めてから |
どれか一つが正解ではなく、店主が書けるか、地域で絞りたいか、時間で、先に検討するものが変わります。媒体は一つで足ります。
組み合わせ
- 媒体は一つ。二つ目は要らない:店主一人の時間で回る大きさ。人事が兼務の会社の採用媒体の選び方
- 学校と地域との関係を主に、媒体を補助に:地元の高校や専門学校、大学のキャリアセンター、商工会や地域の紹介。媒体は学校で会えない学生に。OfferBoxと大学キャリアセンター経由の採用の併用
- 現場を見てもらう日と組み合わせる:承認や応募の後、店や工場の一日に来てもらう。媒体は現場を見せる入口
- 地元の学生とUターンの学生を先に:地方の学生に届けるOfferBoxの使い方
- 代行と組み合わせるなら、絞る作業だけ:目的の一行と道筋は店主の言葉でしか書けない。媒体と代行の違い
見せ方|「仲間」ではなく、技能と道筋
- 「一緒に働く仲間を募集」「アットホーム」の一語で済ませない:学生は言葉より、技能と道筋と続くかを読む
- 目的の一行を、最初に:「〇〇の技能を、△年かけて教えて、□□を任せられる人を育てたい」
- 道筋を、できることで:「一年目に〇〇ができる。三年目に△△を一人で。五年目に□□を任せる」。数値は自社の実態で。この記事では書かない
- 事業が続く形を、隠さず:「店主は〇歳。取引先は△△。後継は□□」。後継の可能性は約束せず、隠さず
- 店主が出ることを、書く:「面談は店主本人。現場の一日を見てもらう」
- 給与と暮らしを、条件と場面で:地元での暮らし、通勤、休み。隠さない
- 現場の写真を、飾らず:店や工場の実際の一日。掲載の写真の選び方
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 目的の一行、道筋、現場を見せる日、教える時間を決める | 店主か社長 |
| 媒体を選ぶ | 店主が書けるか、地域で絞りたいかで |
| 文面か記事を書く | 店主本人が話し、家族や従業員が書いてもよい。店主が確認 |
| 返す、会う | 店主。営業の後か定休日に固定 |
| 現場を見せる日 | 店主と従業員。従業員に先に断る |
| 教える | 店主か、技能を持つ従業員 |
運用代行や代理店が支えられるのは、目的の一行の型、道筋の型、媒体の選び方、絞る作業までで、目的の決定、文面の中身、返す、会う、現場を見せる、教えるは店主が担います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
小規模事業者で、当社が順番として最初にお願いするのは、媒体を選ぶことではなく、「新卒を採る目的を一行にし、道筋を一年目・三年目・五年目で書き、現場を見せる日を決める」ことです。目的が「人手が足りない」なら、その時点で新卒ではなく中途かパートを勧めます。新卒は教える時間が要る採用で、人手が足りない店に教える時間はありません。目的が「技能の継承」か「後継」なら、道筋を書きます。道筋が書けない店主は、技能を教える順番を言葉にしたことが無いことが多く、書くこと自体が教える準備になります。道筋が書けたら、現場を見せる日を決めます。承認や応募の後に店や工場の一日を見せられる店は、学生が「この店で、この技能を」と決められます。当社が媒体の運用を引き受けるときも、「目的→道筋→現場を見せる日→媒体」の順番でお願いしています。順番が逆だと、媒体で学生に会えても、何を教えるかも、いつ見せるかも決まっておらず、学生が離れます。
まとめ
- 小規模事業者が新卒を採る目的は「技能の継承」か「後継」。「人手が足りない」なら中途かパート。新卒は教える時間が要る採用
- 目的を一行にし、道筋(一年目・三年目・五年目にできること)と現場を見せる日を決めてから、媒体を一つ
- 送る型(OfferBox)は地元とUターンの学生に店主の名義で、記事を置く型(Wantedly)は店主が書ける場合に。比べられる場(ワンキャリア)は知名度も体験談も無い小規模事業者には使わない
- 学生は「技能と道筋・事業が続くか・店主との相性・地元で働けるか・給与と暮らし・現場を見られるか」を確かめる。「仲間」ではなく技能と道筋で
- 学校と地域との関係を主に、媒体は学校で会えない学生への補助。店主一人の時間で回る大きさに
よくある質問
人手が足りないので新卒を採りたいのですが、なぜ新卒ではないのですか
新卒は、仕事を一から教える前提の採用で、教える時間が要ります。人手が足りない店には、教える時間がありません。採れても放置され、離れて、また人手が足りなくなります。人手が足りないなら、中途かパートで今の仕事を回せる人を先に採り、店主の時間が出せるようになってから、技能の継承か後継を目的に新卒を採ります。目的が「技能の継承」か「後継」と言えるなら、新卒が合います。
後継のことを、学生に言ってよいですか
隠さず、約束もせず、言います。「いずれ事業を任せられる人を、社員として育てたい。任せるかどうかは、〇年働いてから、双方で決める」と、可能性と、決める時期と、決め方を書きます。「後継者募集」と書くと、約束と読まれて、後で揉めます。書かないと、学生は店主の年齢を見て「続くのか」と不安になります。後継の可能性があること自体は、「いずれ自分の店を持ちたい」学生には、選ぶ理由になります。
小規模事業者の媒体選びは、御社に相談できますか
できます。当社は、目的の一行の型、道筋の型、媒体の選び方、絞る作業を支えられます。目的の決定、文面の中身、返す、会う、現場を見せる、教えるは、店主が担ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、小規模事業者の媒体選びと運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
どの媒体にするか、決めきれない方へ
- 新卒・中途・インターンの取り扱い媒体を、貴社の採用計画に合わせて横並びで比較します
- 媒体選定・お見積りは無料。申込前提でなくて構いません
- 料金は各媒体の正規料金のまま。代理店を通しても上乗せはありません
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