紹介・派遣・求人メディア・採用支援の会社がWantedlyで採用するときの設計
紹介会社、派遣会社、求人メディア、採用支援・RPO、HRテックの会社が、Wantedlyで自社の社員を採用する。採用のプロである分、自社の募集記事は書き慣れているはずで、実際には二つのことが起きる。一つは、募集記事がクライアント向けの営業文の調子(「採用課題を解決」「候補者体験を変える」)になり、自社で働く人に向けた文章になっていないこと。もう一つは、他社の「こんな人」を毎日決めているのに、自社の「こんな人」が「コミュニケーション力」「成長意欲」で曖昧なままなこと。加えて、Wantedlyの使い方の切り分けがある。Wantedlyは自社で働く人を募る場で、登録者や派遣スタッフを集める場ではない。結論から言うと、採用支援の会社のWantedlyは、順番を守ります。①Wantedlyを自社の社員(両面の営業、キャリアアドバイザー、エンジニア、事業開発、カスタマーサクセス)の採用に使い、登録者や派遣スタッフの募集と混ぜない。②自社の「こんな人」を、クライアントに対してするのと同じ精度で先に決める。③「人の人生に関わる」を一度だけ置き、数字(面談数、決定数、売上)を誰が持つか、両面の営業の実態、断られる日を先に書く。④営業文の調子を、自社で働く人に向けた文章に書き直す。 この記事では、採用支援の会社の採用構造とWantedlyとの相性、切り分け、「こんな人」の決め方、営業文で書かない見せ方、ストーリーとカジュアル面談とスカウトの運用設計、社内の分担を整理します。媒体の選び方は採用支援業界の採用媒体の選び方、「こんな人」の書き方はWantedlyの募集記事「こんな人」の書き方で書きました。数値と料金は書きません。
採用支援の会社の採用構造と、Wantedlyとの相性
| 区分 | 採用の形 | Wantedlyとの相性 |
|---|---|---|
| 紹介会社 | 両面の営業かキャリアアドバイザー。数字が仕事を決める | 数字と両面の実態を先に。「人の人生に関わる」で埋めない |
| 派遣会社 | 営業とコーディネーター。派遣スタッフの募集は別 | 自社の社員の採用に絞る。派遣スタッフの募集を置かない |
| 求人メディア | 営業、編集、エンジニア、事業開発 | 事業と製品で。「メディア」の像ではなく、営業の数字の実態を |
| 採用支援・RPO | クライアントの採用を担う。少人数 | 「なにを」をクライアントの業種と担う範囲で |
| HRテック | エンジニア、プロダクト、カスタマーサクセス。スタートアップ | 向く。並ぶSaaSの中で、顧客と製品と「何を決められるか」で |
| 業界の特徴 | Wantedlyで起きること | 設計 |
|---|---|---|
| 募集記事が営業文の調子になる | 自社で働く人に向けた文章になっていない | 自社で働く人に向けて書き直す |
| 自社の「こんな人」が曖昧 | 「コミュニケーション力」で誰も絞れない | クライアントと同じ精度で先に決める |
| 登録者や派遣スタッフの募集と混ざる | 自社の採用の場に、登録したい人が来る | 自社の社員の採用に絞る |
| 「人の人生に関わる」で来る | 数字と両面と断られる日で離れる | 数字の責任と両面の実態を先に |
順番①②:切り分けと、自社の「こんな人」
- Wantedlyを、自社の社員の採用に絞る:登録者を集める、派遣スタッフを募る、クライアントの求人を載せる、のどれもWantedlyの募集記事ではしない。自社で働く人を募る場として使う
- 自社の「こんな人」を、クライアントの要件を決めるのと同じ手順で決める:「今いる人で、続いている人は何をした人か」「辞めた人は何が合わなかったか」を、自社に対して行う
- 「コミュニケーション力」「成長意欲」「人が好き」を、「こんな人」から外す:クライアントの要件でそれを書かせないのと同じ
- 記述で書く:「数字を持って改善した・断られた後も続けた・二つの立場(企業と候補者)の間で調整した」
- 職種ごとに募集を分ける:両面の営業、キャリアアドバイザー、エンジニア、事業開発、カスタマーサクセス。「採用支援に関わる仕事」でまとめない
エージェントベストの見解
これは順番の話です。紹介会社や派遣会社から、「自社の採用は慣れているので、Wantedlyの記事はすぐ書ける」と相談されることがあります。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、Wantedlyの運用を見ていますが、採用支援の会社の募集記事で起きるのは、文章がクライアント向けの営業文の調子になることと、自社の「こんな人」が曖昧なまま書き始めることです。当社がお願いしている順番は、①Wantedlyを自社の社員の採用に絞り、登録者や派遣スタッフの募集と混ぜない、②自社の「こんな人」を、クライアントの要件を決めるのと同じ手順(続いている人は何をした人か、辞めた人は何が合わなかったか)で先に決める、③数字と両面の実態を先に書く、④営業文を自社で働く人に向けた文章に書き直す、です。②が無いまま③④を書いても、誰にも向かない記事になります。
順番③④:「人の人生に関わる」で埋めない|数字と両面の実態を、自社で働く人に向けて
- 「人の人生に関わる」「採用課題を解決」「候補者体験を変える」を、一度だけ:「なぜ」に事実として。募集記事の全部をそれで埋めない
- 数字の責任を、誰が持つかを書く:「面談数と決定数は担当が持つ。売上はチームで持つ」。「数字に追われる」を隠すと、入った後に知られる
- 両面の営業の実態を、先週の一日で:「先週は〇〇社の要件を聞き、△△人と面談し、□□の候補者に断られ、〇〇の決定を出した」。Wantedlyの募集記事「なぜやるのか」の書き方
- 断られる日を、隠さず:企業からも候補者からも断られる仕事であることを、素顔として。Wantedlyで会社の素顔を出す範囲
- 営業文の調子を、書き直す:「〇〇を実現します」「△△を提供します」ではなく、「〇〇をしている会社で、△△の人と働きたい」。読む相手はクライアントではなく、自社で働く人
- 待遇と、数字と収入の関係を、隠さず:固定と歩合の形。Wantedlyの募集記事で待遇をどう扱うか
- HRテックは、顧客と製品と「何を決められるか」で:並ぶSaaSの候補者が見ている
会社ページの書き方はWantedlyの会社ページで最初に書くことで書きました。
ストーリーとカジュアル面談の設計
- 両面の営業の人のストーリーで、「断られた週」「決定が出た日」を本人の言葉で:Wantedlyのストーリーで事業の中身を書く方法
- 「人の人生に関わる」で入った人のストーリーで、「像と、入った後」を本人の言葉で:Wantedlyの入社後ストーリーの書き方
- 代表・責任者のストーリーで、「なぜこの業種の、この採用を」を体験で:Wantedlyのストーリーで代表の考えを書く方法
- カジュアル面談で、数字の責任と両面の実態と断られる日を、聞かれる前に伝える:採用のプロが自社の面談で「良いところだけ話す」形を避ける。Wantedlyのカジュアル面談の設計
- 面談で、クライアントの案件の話をしない:自社で働く人を募る面談に絞る
スカウトの設計
- 絞るのは、「数字を持って改善した・断られた後も続けた・二つの立場の間で調整した」の記述:「人が好き」「採用に興味」で絞らない。Wantedlyのスカウトで対象を絞る方法
- 文面は、自社の事業と数字の責任と両面の実態を最初に:「〇〇業界の採用を支えていて、面談数と決定数は担当が持つ会社で、あなたの△△を読んで」。営業文の調子で始めない。Wantedlyのスカウト文面の書き方
- スカウトを、登録の勧誘に使わない:自社で働く人を募る文面に絞る
- 返信の枠を先に決める:クライアントの案件で忙しい時期に、自社の候補者への返信が止まる。Wantedlyのスカウトを一人で回すときの設計
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| Wantedlyを自社の社員の採用に絞り、登録者や派遣スタッフの募集と分ける | 責任者と人事 |
| 自社の「こんな人」を、クライアントと同じ手順で決める | 責任者と人事(手順は自社にある) |
| 数字の責任と両面の実態と断られる日を、何を書くか決める | 営業の責任者 |
| 営業文の調子を、自社で働く人に向けた文章に書き直す | 人事(書き直しの型は外に出せる) |
| 両面の営業の人が「断られた週」「決定が出た日」を話し、記事に整える | 営業(整えるのは人事か外に出せる) |
| カジュアル面談に営業の責任者が出て、案件の話をせず実態を伝える | 営業の責任者と人事 |
| 自社の候補者への返信を、案件の忙しさと別に週の枠で行う | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、切り分けの整理、「こんな人」の手順の型、書き直しの型、聞き方の型、面談の型、スカウトの絞る作業までで、「こんな人」の決定、数字と収入の開示、営業が話すこと、面談、返信は会社が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは媒体の向き不向きの話です。派遣会社や紹介会社が、Wantedlyの募集記事に「登録者募集」「派遣スタッフ募集」「〇〇社の求人」を置こうとする形を、当社は見ています。当社が見ている範囲で、Wantedlyが向くのは、自社で働く人——両面の営業、キャリアアドバイザー、エンジニア、事業開発、カスタマーサクセス——を募ることで、登録者や派遣スタッフを集めることや、クライアントの求人を載せることではありません。混ぜると、自社の採用の場に登録したい人が来て、自社で働きたい人に社員の募集が見つからなくなります。当社がお願いしているのは、Wantedlyを自社の社員の採用に絞り、登録者と派遣スタッフの募集は自社の登録の仕組みと別の場で行うことです。絞ると、会社ページと募集記事が自社で働く人に向いた文章になり、営業文の調子も抜けます。
まとめ
- 採用のプロだからこそ、自社の募集記事が営業文の調子になり、自社の「こんな人」が「コミュニケーション力」で曖昧になる。クライアントの要件を決めるのと同じ手順で、自社の「こんな人」を先に決める
- Wantedlyは自社で働く人を募る場。登録者や派遣スタッフの募集、クライアントの求人と混ぜない。職種ごとに募集を分ける
- 「人の人生に関わる」は一度だけ。数字(面談数・決定数・売上)を誰が持つか、両面の営業の実態、断られる日を先に。営業文を自社で働く人に向けた文章に書き直す
- 両面の営業の人が「断られた週」「決定が出た日」を本人の言葉で。面談で良いところだけ話さず、案件の話をせず、実態を聞かれる前に伝える
- スカウトは「人が好き」ではなく「数字を持って改善した・断られた後も続けた・二つの立場の間で調整した」の記述で絞り、登録の勧誘に使わない。返信の枠を案件の忙しさと別に決める
よくある質問
登録者の募集にもWantedlyを使えますか
Wantedlyは自社で働く人を募る場で、登録者や派遣スタッフを集める場ではありません。混ぜると、自社の採用の場に登録したい人が来て、自社で働きたい人に社員の募集が見つからなくなります。登録者の募集は自社の登録の仕組みと別の場で行い、Wantedlyは自社の社員の採用に絞ってください。
採用のプロなのに、自社の「こんな人」が決まりません
他社の要件は毎日決めていても、自社に対しては「コミュニケーション力」「成長意欲」で止まりやすいところです。クライアントにする手順——続いている人は何をした人か、辞めた人は何が合わなかったか——を自社に対して行い、「数字を持って改善した・断られた後も続けた・二つの立場の間で調整した」の記述で書いてください。手順は自社にあります。
採用支援の会社のWantedlyの設計は、御社に相談できますか
できます。当社は、切り分けの整理、「こんな人」の手順の型、書き直しの型、聞き方の型、面談の型、スカウトの絞る作業を支えられます。「こんな人」の決定、数字と収入の開示、営業が話すこと、面談、返信は、会社が行ってください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、Wantedlyの運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/21 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
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