年間予算五百万円以上の採用媒体の組み方|足りないのは面談の枠と体制
年間の採用予算が、五百万円以上。媒体はいくつでも使える予算帯に見える。ところが、媒体を増やし続けて全部が薄くなり、予算があるからと全部を代行に出して自社に残らず、面談の枠が足りずに母集団が詰まり、入口の数字を足して「今年は多かった」で終わる。結論から言うと、この予算帯は「媒体が足りない」ことはなく、足りないのは「面談の枠」と「入口ごとの体制」です。三つ目を足すなら役割が違うものを試す大きさで、増えた予算は面接官の時間・現場の巻き込み・卒年と職種で分けた運用・振り返りの体制に使います。予算があるほど、予算で解けない問題が残ります。 この記事では、この予算帯で起きる失敗、変わるもの、媒体の数、増えた予算の使い先、3媒体での組み方、代行の範囲、職種と卒年で分けること、予算が減っても残る形、見積もりで確認すること、分担を整理します。金額や料金はこの記事では扱いません。一つ下の予算帯は年間予算三百万円前後の採用媒体の組み方、3媒体の違いは3媒体の違いと選び方、人数が多い会社の分担は採用人数が多い会社のOfferBox運用の分担で書きました。
この作業の目的|予算で解ける問題と、解けない問題を分ける
この予算帯で採れない会社は、媒体が足りないのではありません。届いた人に会う枠がない、入口ごとに担当と台帳がない、職種と卒年が一つの運用で混ざっている、振り返る体制がない。どれも、予算では解けず、体制で解く問題です。
目的は、この予算帯を「媒体を増やす予算」ではなく、「体制を作る予算」として使うことです。
この予算帯で、起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 媒体を、増やし続ける | 担当の時間が割れ、どの媒体も薄く、返信が遅れる |
| 予算があるので、全部代行に出す | 自社に型も台帳も残らず、代行の質を判断できず、予算が減った年に止まる |
| 面談の枠が、足りない | 入口は届いているのに、面談まで日数が延び、近い人から離れる |
| 入口の数字を足して「多い」で終わる | どの入口が効いたかが見えず、翌年も同じ配分 |
| 職種と卒年を、一つの運用で回す | 台帳と担当が混ざり、時期の重なりで全部が薄くなる |
共通するのは、予算で「媒体」を買い、「体制」を作っていないことです。
この予算帯で、変わるもの
| 変わらない | 変わる |
|---|---|
| 「こんな人」の一枚、読んで書く、当日返し、現場が出る、台帳 | 三つ目を「試す」大きさで持てる(役割が違う場合のみ) |
| 役割が違う入口だけを重ねること | 職種ごと・卒年ごとに、担当と台帳を分けて運用できる |
| 削るのは幅で、質は削らないこと | 面接官の時間と面談の枠を、予算で確保できる(現場の時間を買う) |
| 代理店経由でも料金は変わらないこと | 振り返りと配分の見直しを、年度の切れ目の体制として持てる |
「変わる」の側は、全部「体制」です。媒体の数は、三つ目を試すまでで、四つ目は入りません。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「予算が十分にあれば、採れないのは媒体の選び方が悪いからだ」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、この予算帯の相談を受けていますが、この予算帯で採れていない会社で、媒体が原因だったことはほとんどありません。原因は、届いた人に会う面談の枠がない、入口ごとの担当と台帳がなく数字が混ざっている、職種と卒年が一つの運用で回っている、のどれかです。逆に、この予算帯で採れている会社は、媒体が二つか三つで、面接官の時間が先に確保され、入口ごと・職種ごとに担当と台帳が分かれています。この予算帯の相談で、当社が媒体の追加を勧めることは少なく、最初にやるのは、「面談の枠は、入口から来る人の数に足りていますか」を確かめることです。
媒体は、「役割が違う二つか三つ」まで
- 二つを、それぞれ回る大きさで:年間予算三百万円前後の採用媒体の組み方の「二つの、役割分担」
- 三つ目は、役割が違うものを「試す」大きさで:二つで会えない役割の人がいる場合のみ
- 四つ目は、この予算帯でも足さない:担当の時間が四つに割れる
- 媒体を増やすより、一つの媒体で職種と卒年を分けて運用する:同じ媒体の中で、運用を分ける
増えた予算の、使い先
| 使い先 | 何が変わるか |
|---|---|
| 面接官の時間と面談の枠 | 入口から来た人に、日数を延ばさず会える。最も効く使い先 |
| 現場の巻き込み | 読んで書く、面談に出る、記事を書く時間を、現場の業務として確保する。OfferBoxの現場を巻き込む方法 |
| 職種ごと・卒年ごとに分けた運用 | 担当と台帳を分け、時期の重なりを別の運用に。卒年をまたぐOfferBox運用 |
| 振り返りと配分の見直しの体制 | 年度の切れ目に、入口の三分類と翌年の一枚を作る時間。母集団形成の振り返り方 |
| 代行の範囲(型・下書き・集計) | 担当の時間を「読む・書く・返す・会う」に寄せる |
| 三つ目を試す | 役割が違う入口が要る場合のみ |
上から順に使います。面談の枠が足りないまま三つ目を足すと、詰まりが増えるだけです。
3媒体での、組み方
優劣ではなく、この予算帯で「役割が違う二つか三つ」として検討する組み方を、条件ごとに置きます。契約の型と金額は見積もりで確認してください。
- 採る人数が多く、職種が複数 → OfferBox(職種ごとに担当と台帳を分けて届ける)+ワンキャリア(企業ページとイベントで読む場所と確かめる場)。三つ目にWantedly(社員の記事)を試す
- 新卒と中途の両方を、それぞれ回す → 新卒はOfferBox+ワンキャリア、中途はWantedly。新卒と中途で担当と台帳を分ける。新卒媒体と中途媒体の違い
- 前年、二つが回った → 三つ目を足す前に、面談の枠と職種・卒年の分け方を先に。二つでは会えない役割の人がいれば、三つ目を試す
どの組み方も、「媒体の数」より「同じ媒体の中で運用を分ける」ことが先です。
代行の範囲
- この予算帯で広げられる:型に沿った下書き、記事の整え、企業ページの更新の下書き、集計と見直しの材料、契約と更新の窓口、入口ごとの台帳の型
- この予算帯でも出さない:「こんな人」の決定、読んで書く最後の一文、返信、面談、企業ページの中身の判断、配分の決定
- 全部を出すと、予算が減った年に止まる:自社の時間で回る形を、予算がある年に作る
- 範囲の分け方は代理店に運用まで頼めるか
職種と卒年で、分ける
- 職種ごとに、「こんな人」の一枚・担当・台帳・文面の型を分ける:募集職種が多い会社のOfferBox運用
- 卒年ごとに、台帳・担当・企業ページの導線を分ける:前の卒年の内定フォローと次の卒年の早期が重なる時期
- 入口ごとに、三つのKPIを分けて持つ:足さない。母集団形成のKPI
- 分けた運用を、一枚の年間計画にまとめる:母集団形成の年間計画
予算が減っても、残る形
- この予算帯の年に、「自社の時間で回る形」を作る:型、台帳、一枚、企業ページ、現場の分担
- 代行に出している範囲を、自社で再現できる状態に:型が自社にあれば、予算が減った年に自社で回せる
- 効いた入口と効かなかった入口の記録を残す:予算が減った年に、効いた入口だけを残す根拠
- 予算が減った年の削り方を、先に決めておく:削るのは幅で、質は削らない。年間予算五十万円台で使える採用媒体の考え方の「削るものと、残すもの」
見積もりで、確認すること
- 複数の契約の型と期間、更新の時期:揃えられるか。窓口を一つにできるか。複数媒体を代理店でまとめる方法
- 代行の範囲と、含まれるもの:行ごとに分けて読む。代理店の見積もりの見方
- 前提条件:採る人数、職種の数、送れる数の枠。現在の仕様は管理画面とヘルプで確認
- 代理店経由でも料金が変わらないこと:代理店経由でも料金が変わらない理由
金額と契約の形は、見積もりと契約で確認してください。この記事では扱いません。
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 媒体を二つか三つまでと決め、四つ目を足さない | 人事責任者 |
| 面接官の時間と面談の枠を、入口から来る人の数に合わせて確保する | 人事責任者と現場の責任者 |
| 職種ごと・卒年ごとに担当と台帳を分ける | 人事 |
| 現場の巻き込みを、業務として位置づける | 経営層と現場の責任者 |
| 代行に出す範囲と出さない範囲を決め、自社に型を残す | 人事責任者 |
| 年度の切れ目に、入口の三分類と翌年の一枚を作る | 人事と責任者 |
運用代行や代理店が支えられるのは、体制の整理、入口ごとの台帳の型、代行の範囲の整理、契約と更新の窓口、型と下書きと集計、振り返りの材料までで、面談の枠の確保、現場の巻き込み、「こんな人」、返信、面談、配分の決定は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは発注側の誤解の話です。この予算帯の相談で、「予算はあるので、御社で母集団を作ってほしい」と言われることがあります。当社が確かめるのは、「届いた人に会う枠が、御社にありますか」です。当社が支えられるのは、届けるところまでで、会うのは企業です。面談の枠がないまま入口を厚くすると、届いた人が待たされ、近い人から離れ、「媒体が悪い」になります。この予算帯で当社がお願いするのは、媒体の追加より先に、面接官の時間を確保し、職種と卒年で運用を分け、入口ごとに台帳を持つことです。予算があるほど、予算で解けない問題(会う時間、分ける体制、振り返る場)が残ります。当社は、それを先に一緒に見ます。
まとめ
- この予算帯で足りないのは媒体ではなく、「面談の枠」と「入口ごとの体制」。予算で媒体を買い、体制を作らないと、届いても詰まる
- 媒体は役割が違う二つか三つまで。三つ目は試す大きさ、四つ目は足さない。媒体を増やすより、同じ媒体の中で職種と卒年を分けて運用する
- 増えた予算の使い先は、上から、面接官の時間と面談の枠、現場の巻き込み、職種と卒年で分けた運用、振り返りの体制、代行の範囲、三つ目を試す
- 代行に出せるのは型・下書き・集計・窓口まで。全部を出すと予算が減った年に止まる。予算がある年に「自社の時間で回る形」を作る
- 金額と契約は見積もりと契約で確認。効いた入口の記録と、予算が減った年の削り方を先に決めておく
よくある質問
予算があるので、3媒体を全部、同時に始めたいです
同時に始めるより、二つを回る大きさで持ち、三つ目を「試す」大きさで、と勧めます。三つを同時に「回す」大きさで始めると、担当の時間が三つに割れ、面談の枠が三つの入口から来る人に足りず、全部が詰まります。三つを持つなら、面接官の時間と、入口ごとの担当と台帳を先に用意し、三つ目は役割が違うことを確かめてからです。三つの役割分担は3媒体の違いと選び方の「3媒体を組み合わせるときの分担」で書きました。
面接官の時間が確保できず、面談まで日数が延びています
この予算帯で最も多い詰まりです。入口を絞る(送る数を減らす、掲載の職種を絞る)か、面接官を増やす(現場の巻き込みを業務として位置づける、面談に出る人を育てる)か、のどちらかで、入口を増やすことでは解けません。日数が延びている段を、入口ごとの表で指し、その段の枠を先に押さえます。枠の出し方は採用人数が多い会社のOfferBox運用の分担で書きました。
この予算帯の媒体の組み方は、御社に相談できますか
できます。当社は、体制の整理、入口ごとの台帳の型、代行の範囲の整理、契約と更新の窓口、型と下書きと集計、振り返りの材料を支えられます。面談の枠の確保、現場の巻き込み、「こんな人」、返信、面談、配分の決定は、企業が行ってください。金額と契約は見積もりと契約で確認してください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
どの媒体にするか、決めきれない方へ
- 新卒・中途・インターンの取り扱い媒体を、貴社の採用計画に合わせて横並びで比較します
- 媒体選定・お見積りは無料。申込前提でなくて構いません
- 料金は各媒体の正規料金のまま。代理店を通しても上乗せはありません
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