年間予算五十万円台で使える採用媒体の考え方|一つに絞って時間で補う
年間の採用予算が、五十万円台。この予算で、どの媒体を使えばよいか。ところが、「この予算で使える安い媒体」を探して回り、見つかった媒体に薄く分け、質を削って数を追い、一年で結果が出ずに全部やめる。結論から言うと、この予算帯は「媒体を選ぶ」より「一つに絞って、時間で補う」年です。媒体は一つ、職種は一つ、時期は集中、運用は自社で、削るのは幅で質は削りません。何が契約できるかは見積もりと契約で確認し、翌年の元を作る年にします。 この記事では、この予算帯で起きる失敗、予算帯が変わっても変わらないもの、先に決めること、3媒体の検討順、削るものと残すもの、見積もりで確認すること、上司への説明、分担を整理します。金額や料金はこの記事では扱いません。3媒体の違いは3媒体の違いと選び方、予算の配分の考え方は母集団形成の予算配分、媒体ごとの少ない予算の運用は予算が少ない会社のOfferBox運用、予算が少ない会社のWantedly運用、予算が少ない会社のワンキャリア運用で書きました。
この作業の目的|少ない予算を、「翌年の元」に変える
この予算帯で、今年、採る人数に届くかは、媒体ではなく、担当の時間で決まります。予算が少ない年に作るべきものは、「型」「台帳」「こんな人の一枚」「企業ページ」で、どれも費用がかからず、翌年に残ります。
目的は、この予算帯を「安い媒体を探す年」ではなく、「一つの媒体で型を作り、翌年の元を残す年」にすることです。
この予算帯で、起きる失敗
| 失敗 | 何が起きるか |
|---|---|
| 「安い媒体」を探して回る | 「こんな人」に届くかではなく、金額で選び、届かない |
| 複数の媒体に、薄く分ける | どれも回らず、全部が「効かなかった」になる |
| 「予算が少ないから代行は無理」と決めつける | 代行に出せる範囲(型と集計)を見ずに、全部を一人で抱えて止まる |
| 質を削る | 読む時間、返信の速さ、面談に出る人を削り、届いても決まらない |
| 一年で結果が出ないと、全部やめる | 型も台帳も残らず、翌年に一から |
| 金額だけで、媒体を決める | 契約の型(定額か、決まったときに費用が発生するか)と時間の使い方を見ていない |
共通するのは、予算の額を先に置いて、「何をするか」を後から合わせていることです。順番は逆です。
予算帯が変わっても、変わらないもの
- 「こんな人」の一枚:入社後に合う人を、行動の事実で。費用はかからない。母集団形成の基本|量と質の順番
- 一人ずつ読んで書くこと:スカウト文面の基本
- 返信を当日か翌日に返すこと
- 面談に、現場が出ること
- 企業ページに、「こんな人」が自分で選べる材料を置くこと:掲載からの母集団形成
- 台帳で段ごとに数えること:採用ファネルの作り方
予算が少ない年は、この「変わらないもの」を、時間で作る年です。予算が増えても、これがなければ届きません。
エージェントベストの見解
相談で最も多い思い込みは、「予算が少ないから、代理店を通さずに媒体と直接契約したほうが安い」というものです。当社は3媒体すべての販売パートナーとして、この予算帯の相談を受けていますが、代理店経由でも企業が払う料金は媒体の正規の料金で、代理店の手数料は媒体の側から出ます。予算の面で、直接か代理店かは変わりません。変わるのは、型と集計と管理画面の使い方と契約の窓口を、代理店が支えるかどうかです。この予算帯で担当が一人なら、その支えの有無が、一年で型が残るかを分けます。仕組みは代理店経由でも料金が変わらない理由で書きました。当社がこの予算帯の相談を受けるとき、最初にやるのは、「安くする方法」ではなく、「一つの媒体で、担当の時間で、何を残せるか」を一緒に決めることです。
この予算帯で、先に決めること
| 決めること | この予算帯の答え |
|---|---|
| 媒体の数 | 一つ。二つ目は翌年 |
| 職種の数 | 一つ。最も採りたい職種か、最も「こんな人」が言葉にできる職種 |
| 時期 | 集中する時期だけ。通年で薄く回さない |
| 運用 | 自社で。外に出すなら、型と集計だけ |
| 契約の型 | 定額か、決まったときに費用が発生するか。自社の採る人数と時間で選び、見積もりで確認 |
| 残すもの | 「こんな人」の一枚、型、台帳、企業ページ。翌年の元 |
「一つ」に絞ることが、この予算帯の全部です。一つを回す時間があれば、この予算帯でも母集団はできます。順番は母集団形成の媒体の組み合わせ方の「組み合わせの、順番」で書きました。
3媒体の、検討順
優劣ではなく、この予算帯で「先に検討する順番」を、条件ごとに置きます。契約の型と金額は見積もりで確認してください。
- 「こんな人」が条件で言え、週に数時間、読んで書ける人がいる → OfferBoxを先に。費用が後ろに来る型があり、送る時間を毎週確保できる会社に向く。予算が少ない会社のOfferBox運用
- 社員が会社の想いを言葉にでき、通年で書き続けられる → Wantedlyを先に。書けば書くほど活かせる型で、書く時間が費用の代わりになる。予算が少ない会社のWantedly運用
- 送り続ける時間は取れないが、最初に企業ページを整える時間はある → ワンキャリアを先に。最初に集中して整え、反応を見る型。予算が少ない会社のワンキャリア運用
- どれも時間が取れない → 媒体を増やす前に、時間を作る。OfferBoxの運用に工数が足りないときの対処
同じ予算でも、担当の時間の「使い方」(毎週コツコツ・通年で育てる・最初に集中)で、先に検討する媒体が変わります。時間の使い方の違いは3媒体の違いと選び方の「軸3と軸4」で書きました。
削るものと、残すもの
| 削る(幅) | 残す(質) |
|---|---|
| 媒体の数、職種の数 | 「こんな人」の一枚 |
| 送る時期(集中する時期だけ) | 一通あたりの読む時間 |
| 送る数(読める数に) | 返信の当日返し |
| 台帳の項目(最小限) | 面談に現場が出ること |
| 見直しの頻度(月に一度) | 企業ページの、自分で選べる材料 |
| 外に出す範囲(型と集計だけ) | 型を作ること |
「残す」の側は、費用がかからず、時間だけで作れます。予算が少ない年に「残す」を削ると、届いても決まらず、翌年に元が残りません。削る順番は予算が少ない会社のOfferBox運用の「削るのは、費用ではなく『運用の幅』」で書きました。
見積もりで、確認すること
- 契約の型と期間:定額か、決まったときに費用が発生するか。期間の途中で止められるか
- この予算で、何が含まれ、何が含まれないか:行ごとに分けて読む
- 前提条件:採る人数、職種の数、送れる数の枠。現在の仕様は管理画面とヘルプで確認
- 書かれていないもの:更新の費用、翌年の条件
- 代理店経由でも料金が変わらないこと:代理店経由でも料金が変わらない理由
- 見積もりの見方は代理店の見積もりの見方
金額と契約の形は、見積もりと契約で確認してください。この記事では扱いません。
上司への説明
- 「この予算で、これだけ採れる」と約束しない:採れる数は、担当の時間と型で決まる
- 「一つの媒体で、型と台帳と一枚を残す年」と説明する:翌年の元
- 削るものと残すものを、分けて見せる:質は削らない
- 翌年、予算が増えたときに、今年の元がどう効くかを添える
- 説明の型は予算が少ない会社のOfferBox運用の「上司への説明」と経営層にOfferBoxの成果を説明する方法
社内の分担
| 作業 | 誰が |
|---|---|
| 一つの媒体と一つの職種を決める | 人事責任者 |
| 「こんな人」の一枚を作る | 人事と現場 |
| 契約の型を、採る人数と時間で選び、見積もりで確認する | 人事責任者と管理部門 |
| 読んで書く、返信を当日に | 人事(現場が分担できれば現場) |
| 面談に出る | 現場 |
| 台帳を最小限で付け、月に一度見る | 人事 |
| 翌年の元(一枚・型・台帳・企業ページ)を残す | 人事 |
運用代行や代理店が支えられるのは、媒体と契約の型の整理、型と集計、管理画面の使い方、契約の窓口までで、「こんな人」の決定、読んで書くこと、返信、面談は企業が行います。代理店の代行の範囲は代理店に運用まで頼めるかで書きました。
エージェントベストの見解
これは順番の話です。この予算帯の相談で、「予算が少ないので、今年は様子見で小さく複数を試したい」と言われることがあります。当社は3媒体を扱いますが、この予算帯で複数を試すことを勧めません。小さく複数を試すと、どれも回る前に予算と時間が尽き、「どれも効かなかった」で全部が終わり、翌年に残るものがありません。当社がお願いする順番は、一つを選ぶ、その一つで型と台帳と一枚を作る、翌年に二つ目を足すか判断する、です。一つで回した年は、数が少なくても、翌年の元が残ります。当社にとっても、一つが回って翌年に続くほうが、複数が薄く回って一年で終わるより、長く続きます。
まとめ
- この予算帯は「媒体を選ぶ」より「一つに絞って、時間で補う」年。媒体は一つ、職種は一つ、時期は集中、運用は自社で
- 予算帯が変わっても変わらないもの(「こんな人」の一枚・読んで書く・当日返し・現場が出る・自分で選べる材料・台帳)を、時間で作る年
- 3媒体の検討順は、担当の時間の使い方(毎週コツコツ・通年で育てる・最初に集中)で決まる。金額で決めない
- 削るのは幅(媒体・職種・時期・送る数・台帳の項目・外に出す範囲)で、質は削らない。代理店経由でも料金は変わらない
- 金額と契約は見積もりと契約で確認。上司には「これだけ採れる」ではなく「翌年の元を残す年」と説明する
よくある質問
この予算で、本当に採れますか
採れる数は、予算ではなく、担当の時間と型で決まります。一つの媒体で、一つの職種に、読んで書いて当日に返し、現場が面談に出る形が回れば、この予算帯でも「こんな人」に近い人と会えます。回らなければ、予算が増えても採れません。今年の数を約束するより、今年の型を残すことを目標に置くと、翌年に効きます。
予算が少ないので、代行に出すのは無理ですよね
全部を出すのは無理でも、型と集計だけを出す形はあります。代理店経由でも料金は変わらないので、費用の面で代理店を避ける理由はありません。代行に出す範囲を「型と集計と管理画面の使い方」に絞れば、担当一人でも回る範囲が広がります。範囲の分け方は予算が少ない会社のOfferBox運用の「外に出すなら、型と集計だけ」で書きました。
この予算帯の媒体選びは、御社に相談できますか
できます。当社は、媒体と契約の型の整理、型と集計、管理画面の使い方、契約の窓口を支えられます。「こんな人」の決定、読んで書くこと、返信、面談は、企業が行ってください。金額と契約は見積もりと契約で確認してください。当社はOfferBox・Wantedly・ワンキャリアの販売パートナーとして、3媒体の運用を支えています。3媒体の全体像は3媒体の違いと選び方にまとめています。
本記事は 2026/9/13 時点の公開情報にもとづいて作成しています。
相談無料 / 求人広告代理店エージェントベスト
どの媒体にするか、決めきれない方へ
- 新卒・中途・インターンの取り扱い媒体を、貴社の採用計画に合わせて横並びで比較します
- 媒体選定・お見積りは無料。申込前提でなくて構いません
- 料金は各媒体の正規料金のまま。代理店を通しても上乗せはありません
この記事の内容に合うサービス:採用ご担当者さま向けサービス一覧 ↗人材紹介・採用代行・求人広告代理店